2023年02月一覧

東京の雪男 1話 感想|ピリッとした冷たさも感じさせるほんわかファンタジー

 


実はこれ、昨日初めて知りました(笑)

SNSで偶然本作の名前を目にして、割と好感触な呟きをされていたので、

公式サイトに飛んでキャストやあらすじをざっと読んでみたら、何だか良さげだなぁ…と。

で…NHKプラスで滑り込みで初回をチェックしてみた訳ですが、

どんな答えを出すのか見てみたいと興味を持たせてくれる内容に仕上がってました。

 

本作の題材は「雪男と人間の出会い」でファンタジー寄り。

でも、奇を衒った演出を施す事なく、"日常生活の一部"のように淡々と描かれていて、

その塩梅が上手いなぁと思います。

そして、実は本作の前に「リエゾン」3話を見ていたので、尚更考えさせられるんですけど、

(そちらも遅くなっちゃったので、4話とまとめて後々感想をUPするつもりです。)

持ってる個性や特性が初見だと判断しづらい見た目をしている人こそ、

いざそれが垣間見えた時に「自分や周りとは違うから」

「人生経験を考慮して、自分の周りにはいなかったタイプの人だから」ってだけで

否定されたり、腫れ物扱いされたりするのが、残念ながら現状ではあって。

例えば、発達障がい、ろう者、同性愛…と、様々な"生きづらさ"に触れた作品は

今まででも多く生み出されてきましたが、

それらを全て内包したのが雪男(磯村勇斗)というキャラクターな気がするんですね。

 

デフォルメ化された人物を通して物語を進めていく事によって、

「もし"その人"と出会ったら、あなたならどうする?」

自然と自分事に当てはめながら

大人も子供も一緒に考える時間を与えてくれるような作りは、Eテレ"らしさ"を感じさせます。

NHKNHKでも、ドラマ好きのみぞ知る…みたいな

マニア向けの作品が作られやすいNHK総合ではなく、

教養番組がメインのEテレでの放送なのも頷けました。

 

強いて言うなら、全5話×30分という短さが関係しているのか、

まだ付き合ってもいない段階で「愛の確かめ合い方」についての話題になるのは

ちょっと唐突かな?とは思いましたが。

ただ、基本淡々と、ほんわかした雰囲気の中で鋭さも残していく…という

本作が目指そうとしている方向性みたいなものも、そのシーンで同時に見えてきたので、

少なからず、盛り込んだ意味はあったのかもしれません。

 

入江陽さんのほわんほわんほわん…な劇伴も、中々好みでした。

木漏れ日のような静かな温もりと、泡となって弾けてしまいそうな儚い感じが

本作の世界観を彩っていて良いですね。

思わぬ拾い物な気がしております。

また感想は遅くなると思いますが…次回以降もマイペースに書き続けていきたいです。

 

 

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忍者に結婚は難しい 6話 感想|1時間闘って終わったぞ!(笑)

 

 

闘いのシーンが予告映像で流れるたびに、ワクワク楽しみにしていた私。

いや、4話の時みたいに、あっさり疑惑が晴れるケースがまたあるかもしれないから、

過度な期待はするんじゃない…と言い聞かせてはいたし。

今回の、朝になった途端唐突に闘いが始まったのだって、

きっと夢オチだろうな…と予想していたのだけれども。

とりあえずは、前回に引き続き「見たかったもの」が見られて満足満足!でした。

まぁ、まさか、周りはいろいろ動きを見せている中で、

夫婦2人はひたすら闘って終わりなのは意外でしたけどね(笑)

 

特に面白かったのは、ふるさと納税カニが届いてからの2人のやり取り。

そうそう…「実は敵対関係にある忍者一族の末裔の2人」と「夫婦あるある」は

あのくらいのバランスで描いていただきたかったんですよ〜。

今までの回は真逆で。

夫婦あるあるネタがベースとなっている話の中に

たま〜に忍者っぽい要素が混ざり込んでくる感じだったので、

本性(裏の顔)を現さないかとヤキモキしていた方は多かったんじゃないかと思うんです。

 

そして、もう1つ思うのは…今回の闘いが初回の時点で盛り込まれていたら、

掴みとしては抜群だったのかもしれないなぁと。

例えば、近年のドラマで割と見かける「先見せ展開」を利用して、

冒頭で本格的に闘っている様子を映してから時間を遡る構成をとって。

まずは"普通の幸せ"を感じている夫婦の日常をじっくり描いて、

ある日のふとした動作に違和感を覚え始めて、気づいたら相手が忍者だと分かった…

という流れになっていたら、エンディング映像でしか味わえていなかった

2人にもより感情移入出来たような気がします。

 

某仮面医療ドラマもそうですが、どの段階で何を見せるか?で

作品に対する第一印象ってガラッと変わってしまうものなので。

とにかく、蹴りの演技ならお馴染みの菜々緒さんと、

ギャップで魅せるならもってこいの鈴木伸之さんなら

絶対面白いはずのキレッキレなアクションを

6話までとっておくなんて…本当に勿体ない事をしたと思います。

 

あと特筆しておきたいのは、エンディング映像と本編の繋がりについてですかね。

「何も知らなかった頃」の微笑ましい出来事や馴れ初めのエピソードが、

本編でも2人の"葛藤"や"覚悟"を通して、少し感じられたのも個人的には良かったです。

先日コメントをいただいた読者様も仰っていましたが、

本編だけだと蛍(菜々緒)は、悟郎(鈴木伸之)の事大好きなのかなぁ…?と

疑ってしまうほど、基本ツンケンした態度ばかりとっていたために、

エンディング映像とで温度差を強く覚えていたのです。

…正直に言うと、あんなにお互い両想いで結婚したのに〜!という切ない成分は、

エンディング映像から摂取出来た事に変わりはないものの(笑)

でも、チグハグな感じが今回で薄まったのには安心しました。

 

やっとこさ、本作がうたっていた「ロミオとジュリエット」っぽくなりましたね。

正体に気づいた蛍と悟郎以外にも、

甲賀忍者伊賀忍者とで接近していく様子が描かれるみたいで、

後半戦に向けて、どんどん核心に触れる話になりそうです。

 

 

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警視庁アウトサイダー 6話 感想|せめてどっちかに絞らない?

 

 

基本的には、どのドラマも脚本家や監督の名前を毎回必ずチェックするって訳でもなく、

内容を見て何か思い立つ事があったら…くらいのスタンスでいるんですけども、

本作に関しては、スタッフクレジットに注目するのがもはや習慣になっておりますw

今回の監督は、本作初担当の日髙貴士さんでした。

 

カメラワークの切り替え演出を見ると、やっぱり、本作の世界観を作り上げている

メイン監督の木村ひさしさん"らしさ"を踏襲していく意味では

一番取り入れやすいのかも?という印象はありますが、

アニメ部分が癖が強めなだけで(笑)

後は比較的(あくまでも"本作の中では")ガチャガチャした作りには

なっていなかったのかなぁと思います。

ただ…今回の内容を一言で表すとしたら「見づらかった」のは確かです。

今回は主に演出が…というより、脚本の構成の方に原因がある気がしました。

 

私が「見づらかった」と感じたのはただ1つ。

前回の感想でもさらっと書きましたが、

縦軸は、動機が「父親の冤罪を晴らす」でいたってシンプルに設定されているはずなのに、

なぜそこに1話完結型のエピソードを加えて

複雑に入り組んだ構成に見せようとするのでしょうか。

2つのエピソードを同時に描いていけば、それだけ登場人物が増えて覚えられない上に、

どの人がどこに関わってるんだっけ?なんてややこしく思えてしまいますし。

一方、架川(西島秀俊)はバーに聞き込みに行ってて、

一方、光輔(濱田岳)と直央(上白石萌歌)はコミケに行って情報を入手していた…

といった行ったり来たりな展開をされたら、目移りして

どちらかの事件に集中しづらくてしょうがないんです。

 

まぁ、最後まで見てみれば部分的には繋がってましたけど…

親族がたまたま今回の事件に関係してたってだけで、

他の人に置き換えても全然成立出来そうな話でしたよね。

何かしらの"共通点"を持たせれば無関係には見えないでしょ!という強引さも

どことなく引っかかってしまいました。

 

正直、前回でも内容が頭に入ってこなかったので、

さすがに今回もだと…と思って後で見返しましたが、

それでようやく少し理解出来るって感じでしたね。

次回から最終章突入との事なので、そろそろ黒幕も暴かないとで

本格的に縦軸の話に移行するとは思いますが、

うーん…本当に、縦軸に触れるなら触れるで、そこに絞って欲しい限りです。

 

 

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リバーサルオーケストラ 5話 感想|団員たちの心の中にいる"初音の存在"

 

 

乗り越えるべき壁を抱えた者同士で支え合う

初音(門脇麦)とみどり(濱田マリ)の姿を経て、

みどりが再び音楽の楽しさを取り戻し、

娘とも無事和解出来たという"変化"までを描いた前回。

そうなると、今度は初音がトラウマを克服する番か!?と期待してしまう訳で、

自宅で必死に練習する序盤のシーンでてっきりそう思っていたんですが…

今練習しているのとは別の演奏曲・演奏会を新たに盛り込んで来るんですね。

 

おまけに、今までの描き方だと「"逃げてしまった10年前"を想起させる

チャイコフスキーの曲」がトラウマとなっていた初音に、

朝陽の友人でもあり副編集長でもあるかおり(相武紗季)経由で取材を受けたのをきっかけに

コンマスなのに団員の足を引っ張ってしまっている」という新たなトラウマも追加される。

トラウマにトラウマを重ねて来たので、正直、またお預けを食らってしまった気分です(笑)

これはあくまでも主観でしかないですが、

5話が、物語が大きく動きだすターニングポイント回だと考えている私としては、

どこかへ寄り道するよりも、チャイコフスキーの曲にとことん向き合って一皮むけた主人公を

描ききった内容であって欲しかったです。

 

で、「寄り道」と書いたのももう1つ理由があって…

今回、主人公を描いた話に一応なってはいたんですけど、

団員を筆頭に、それぞれの個人的な事情に手を出し過ぎていて

かえって散漫としていたような気もします。

 

いや…補足すると、その描写が不必要とまでは思っていなくて。

後半になるにつれて、ちゃんと意味は見出せたんです。

例えば、期待・心配・羨望・嫉妬…いろんな意味で初音を気にかけていたし、見ていたという

「自分の心の中には常に彼女がいた」そんな主人公を取り巻く人々の想いに触れる事で、

玉響の団結力がまた一段と増す"兆し"は見えたし、

玉響や初音を気に食わない側にとっては

"ライバルの関係性"の輪郭がくっきり際立つようになったと言いますか。

 

ただ何しろ、登場人物を絞り込まないままあちこちの過去が描かれたり、

本筋である「トラウマの克服」から少し脱線したエピソードが続いたりしただけに、

途中までの展開が遅く感じた…そこに尽きますね(汗)

外部の人間である三島(永山絢斗)や高階(原日出子)のエピソードで

場面転換が行われていたのも、余計にそう感じさせていたんじゃないかと思ってます。

 

まぁ今回は新キャラが登場した以上、内容に関わらせざるを得なかった…と考える事にします。

前回から勃発した恋愛模様については、今の所は団員たちの直向きさの方が

メインで描かれている印象が強いので、話を食ってしまっている違和感は特に覚えませんが、

次回予告を見るとどうかな…?と僅かながら不安でもあります。

 

 

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大奥(2023) 5話 感想|色狂い綱吉の前に現れた「おもしれー男」

 

 

た…畳み掛けが早い〜〜〜!!

「家光・有功」編、どうやら2012年にTBSで放送したドラマだと

全10話分の尺が割かれていたようで。

今までもサクサク進むなぁとは思いつつ、

それでも押さえるべき所は重点的に見せてくれた話が続いていたので

特にダイジェスト感は覚えなかったのですが…

さすがに今回の、有功(福士蒼汰)が大奥総取締に就任してからの話は

もっとじっくり見せて欲しかった〜!っていう気持ちになってしまいましたよ(笑)

まぁそれも、福士蒼汰さんと堀田真由さんの演技に魅せられたからなんですけどね。

 

家光(堀田真由)の最期は…

有功の胸に顔を埋めているだけなのに、美しいシーンでありました。

名前を呼んで欲しいと頼む家光の様子は、子供が親に甘えているようにも見えるし、

「千恵」と呼ぶ有功の声と囁いている時の表情は、子守唄のように優しい…。

総括っぽくなってしまうけれども、私、福士蒼汰さんの伏し目がね、

儚さを感じさせてそこも好きだったんですよ。

時代劇は苦手なんですが、福士蒼汰さんの出る時代劇なら見てみたいと思いました。

殺陣をガッツリ演じられたら、様になるんだろうなぁ…なんて。

堀田真由さんの凛々しい面にも触れられて、

何と言うか、演技を見るのが楽しい!面白い!「家光・有功」編でした。

 

で…軽くロス状態になった所での「綱吉・右衛門佐」編なので、

純愛とは無縁な艶やかな世界にはちょっと困惑w

なんか、年齢層上がってません?

ギラギラした雰囲気を醸し出す役者さん揃いじゃありません??

特に一番困惑したのは、有功と一緒にいる時にはあれだけ忠誠心のある人でいたのに、

いつの間にか玉栄もとい桂昌院竜雷太)がエロジジイと化している件(笑)

有功が見たら悲しみまっせ…っていうのは置いといて。

 

そんな感じで、正直あまり馴染めないまま見続けていたのですが、

終盤の綱吉(仲里依紗)と右衛門佐(山本耕史)の対面シーンで

ようやく興味を持ち始めた…って所でしょうか。

まだ始まりの段階に過ぎないのに、

仲里依紗さんの対抗馬として山本耕史さんをキャスティングするのは

何だか「分かる」と思っちゃいました(笑)

 

一番予算がかかっているであろう世界観に食われない

お2人の今後、どうなるのか楽しみです。

 

 

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星降る夜に 4話 感想|ロマンチックなキスの裏で不穏な影が…

 

 

鈴(吉高由里子)と千明(水野美紀)が手話友達でもあり飲み友達でもある事、

春の妻・うた(若月佑美)の存在を通して、

まさか鈴と一星(北村匠海)で別々にいた世界を一気にくっつけてしまうとは!(笑)

 

まぁでも、イッツアスモールワールド的な作りはドラマではよくある事ですが、

本作の内容が内容なだけに、後半戦に向けて物語が大きく進展しそうなタイミングで

「ドラマ内の世間はいかに狭いか」を潔く見せたのは正解だったと思いますし。

度々"偶然"を装ったすれ違い展開をやられるよりかは、今後集中して見られるのかもしれません。

…それに、ロケーションから考慮するに、そこまで都会でもないから

ばったり会う可能性もなくはないんだろうな…とも納得出来ますしね。

 

そして、潔く見せたお陰でもう1つ良い所もありました。

産婦人科パートと遺品整理士パートが、

以前みたいに分断しているように映らなかった所です。

例えば…前者のパートでは、中絶を望む春の想いを受けて

「子供を育てる生活」のネガティブな面をつい考えてしまう産婦人科医の苦悩や、

新人の深夜(ディーン・フジオカ)の成長物語が含まれていた訳ですが、

3人で考えている事は向こうでも同じだったのです。

目の前に苦しんでいる人がいるのに、何もしてあげられない"無力な自分"…

そこから来るやるせなさを、3人のシーン→一星と春のシーンで連続で描いていたためか、

等身大な人物たちの進む結末をより見届けたい気持ちにさせられました。

 

今回の春の過去に関しては…前回のエピソードも加えて、

冷静に考えてみればかなり重たい仕上がりになっているんですが、

個人的には視聴時だと、重た過ぎて引きずるまでは行かないんですよね。

それって多分、どの人に対しても基本中立の立場でいる鈴の存在が大きいんじゃないかなぁと。

本作の登場人物は、抱えている悩みも境遇も全然違っていて、

そこから来る考えや意見も当然バラバラなんだけれども、

どの考えが良いか悪いか…という、ハッキリとした"答え"は出てきません。

誰も否定しない良い意味での曖昧さが好きですし、

また、確か「わたし、定時で帰ります。」でもそうでしたが、

フラットに物事を捉える役を演じるならピカイチな吉高由里子さんが…って所も、

主人公の魅力度を上げている理由にもなっている気がします。

 

ラストは「ロマンチックな演出ならお任せあれ!」ってくらいの、

思わずうっとりしてしまうキスシーンで終わりましたが、

次回は悲劇の方向へと加速していきそうな感じですね。

で…あの目、どっちだったんでしょうねぇ。

私は◯之介さんか?と思ってたんですけど、

ム◯さん説を聞くと、あ…そうかも?とも思えてしまったり。

どちらも大石作品にご出演経験があるだけに、おかしくはないんですよね。

 

 

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罠の戦争 4話 感想|鷲津も雑草を踏みつける側の人間だった…

 

 

あんなに敵意をむき出しにしていたのに、随分あっさり引き受けてくれたなぁ…

今回はベタな人情劇で行くんだなぁ…とは思ってました。

でも、最後にはビックリ。

いやぁ…ラストシーンを見せるために、全て構築されていたんですね。

 

これまで亨(草彅剛)が「弱い者」を何度か口にしていたのもそうですし、

今回に関しては、眞人(杉野遥亮)の雑草と野草のくだりや

梨恵(小野花梨)の「パワハラに遭ってた時に唯一気づいてくれた」エピソードを通して、

2人は今後も亨の仲間としてついて行く意志を覗かせる描写が同時にあった所に

妙な感じを受けたんですが、

それらは、亨に同情が行くように誘導されていた視聴者への"罠"だったのです。

1話だけで物語が完結しない、連続型のドラマだからこそ成せる技で、

単純な復讐劇・勧善懲悪ではないんだろうな…というのは薄々分かっていたにしろ、

話の見方がガラッと変わってしまうどんでん返しには惹きつけられてしまいました。

 

で、もう1つ、変な言い方ですけど、

前回と今回を見て「なるほどな…」と思った部分もあります。

というのも…復讐相手と亨を囲む事務所・議員の面々が、

結構、対比的に描かれている気がするんですね。

例えば、俊介(玉城裕規)や鰐淵(六平直政)なんかは

分かりやすい"敵キャラ"に仕立て上げられている一方で、

鷹野(小澤征悦)や鴨井(片平なぎさ)などは、

味方のままでいるのか?それとも裏切ってしまうのか?という

どちらにも転じる可能性がありそうな、

一筋縄では行かないキャラクターに仕立て上げられています。

 

その中でも面白いのは、彼に最も近い場所にいるであろう眞人と梨恵の描写で。

正義感を貫く亨と進む方向は同じつもりでも、細部を見ていけば、

三者三様で異なった価値観や境遇、想いを抱えている事が分かり、

その複雑さが物語に奥行きを生み出しているんです。

やっぱり"罠"がテーマになっているので、人間模様が複雑化して行けば行くほど、

どんな展開が訪れるのか興味が湧いてくるものなんですよね。

 

話はまた冒頭に戻っちゃいますけど…

それにしても、亨が「雑草を踏みつける側」だったと知った梨恵が

どんな動きを見せるのか、気になりますねぇ。

でも、忘れてはならないのが、名前も顔も家族構成も覚えているという

亨の記憶力の高い設定。

彼は元々知ってて、懺悔のつもりで眞人に協力を求めたのか?

あるいは、あの書類自体が誰かによる偽装だったのか?(この線は薄いかしら…)

何かしらの事情がない限りは、彼の設定と矛盾してしまうのでね。

 

自分は踏みつけられる雑草のつもりでいても、

過去では雑草を踏みつける側だったと後になって気づく…。

人間はそう簡単に聖人君子にはなれないという事実にはリアリティを感じさせます。

どう向き合っていくのか、ここにも注目しながら見ていきたいです。

 

 

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ブラッシュアップライフ 5話 感想|麻美、人生3周目で変な人になりつつある件。

 

 

今回も、夜にお菓子パーティして話が盛り上がる3人の関係性、微笑ましいなぁ〜…

どうやって不倫を阻止するか模索する麻美(安藤サクラ)、面白いなぁ〜…

と途中まで思いながら見ていましたけど…

最後!最後が怖過ぎでしょ!!!!(汗)

人生3周目でもしかしたら最後のチャンスかもしれないから…という事情をもってしても、

あの徹(野間口徹)の接近の仕方は、

下手したら警察に通報されてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいましたよ。

あそこのシーンだけは、コメディで消化し切れませんでしたw

 

前回でもうっすら思っていたんですけど、人生3周目に入ってから

徳が積めていない気がしてならないんですよねぇ。

何というか…今の麻美は、「徳を積む」事だけに躍起になっていて

周りが見えていない印象があります。

例えば前回だったら、2周目の時は痴漢冤罪自体を防げたものの、

3周目だと「ミタコングを助ける」のに集中した結果、

今度は違う人が捕まってしまったりだとか…

(20:10追記:「捕まってしまった」じゃなくて、本当に痴漢をした1周目の上司でした^^;

まぁどちらにせよ、2周目のラストの方がお互い幸福が訪れたのには変わりないかも…)

今回だったら、冒頭で書いたのもそうですが、まだ玲奈(黒木華)とは出会ったばかりの状態で、

本来不快な経験をしないで済んだものを、受ける羽目になってしまったりだとか。

麻美が動いた事で、他の誰かに不幸を招くケースが多いです。

…田邊(松坂桃李)の年商も地味に下がってましたしね(笑)

 

話を見ていてそう感じたくらいですから、

タイムリープものでは定番で、また5話というタイミングもあり、

そろそろ麻美に不穏な影が迫りそうな匂わせ展開が来るのかな?と期待していましたが…

それはどうやら、次回で触れられるのかもしれません。

正直言うと、ここまで楽しく見られているのは事実ですが、

シリアスへと風変わりしない程度に、ちょっとした"味変"が欲しい気持ちもあります。

 

個人的には…主人公の名前が麻美で、ご本人役で臼田あさ美さん、

水川あさみさんがご主演されていて「あさみ」繋がりなのも、

バカリズムさんの事ですから、何か仕掛けがあるんだろうなぁと思ってしまいますね。

 

とにかく、2周目でちらっと登場して以降、一度も出番のない水川あさみさんと、

劇中の「ブラッシュアップライフ」が本格化しそうな次回を待ってみます!

 

 

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Get Ready! 5話 感想|2人の出会いと結成秘話が明かされる

 

 

1〜3話の頃はチベットスナギツネみたいな顔をして見ていた本作で、

まさか泣かされる日が来るとは(笑)

渚(小島藤子)がハンドクリームをすかさず持っていた辺りに、

少なからず彼女にとっては「大切な人に塗ってもらった記憶」は頭の片隅に残り続けていて、

健二(高橋光臣)には、その"大切な人"だから何度だって恋をする…という、

未来が幸せな方向に向かう可能性が低い中でほんの温かさを含ませる結末には、

小島藤子さんの柔らかな表情も相まって、涙してしまいました…。

 

前回の感想と被りますが、

やっぱり、手術するターゲットに変に悪事を絡ませず

シンプルな話で見せた方が、受け入れやすいって事なんですよね。

だって、そもそも「生きる価値があると判断した人を救う」がテーマの作品だから、

仮面ドクターズがなぜその人を救おうと思ったのか?が

視聴者にも理解・共感出来るように描かれなければ、物語としては成立しづらいと言いますか。

…前回に続いて今回でもその過程描写が踏襲されていたので、

このまま行けば、当初抱えていた微妙な印象から

少しずつ変わっていきそうな気がしております。

 

そして、1話完結型のエピソードと同時に、

エース(妻夫木聡)とジョーカー(藤原竜也)の出会いが描かれました。

で…2つの過去エピソードを通して、

「絶望の淵にいる自分に、同じ状況だった下山田が手を差し伸べてくれた事」

自分を変えてくれた彼への恩義があって

「生きようとする人間にしか執刀しない」考えに至るという、

エースの行動理念や仮面ドクターズを結成するきっかけも明かされました。

個人的にはこの、登場人物にまつわる情報を後出しにしていく構成もどうも惜しい限りで、

今回の内容が初回で放送されていたら、

主人公の動向にも興味を持ちながら見られたんじゃないかな…と思います。

 

演出に関しても…前回担当された演出家は武藤淳さんで、

(↑とある読者様に教えていただきました。ありがとうございました!)

調べてみた所、今回は再び堤幸彦さんに戻られていたのですが。

前回の監督が続けて担当されているのかな?と視聴時に思ってしまったくらいには、

警視庁と病院の描写も、警視庁のコミカル演出も

比較的落ち着いている感じを受けて、そこも見やすさに繋がりましたね。

特に後者は、今回のように、話の途中で挟むより終盤に持ってきた方が

うっとうしさも減少するのかもしれません。

あとは…ケーキ屋のくだりがなかったのも大きいですかね(笑)

次回はそこの常連客・水面(當真あみ)が絡んだ話になるみたいですが。

 

まぁ本当に。

正直、もうダメかもな…もう感想はやめてしまおうかな…というつもりでいたので、

ここまで持ち直してきたのは意外です。

こういう事があるから、ドラマをすっぱりリタイアしづらいんですねぇ。

まだまだ秘密は残っていますし、複数脚本に不安要素もありますが、

とりあえずは最終回まで見守っていきたいです。

 

 

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忍者に結婚は難しい 5話 感想|最後の晩餐!…はまた来週。

 

 

やっとですね。やっと「忍者に一般人(嘘)との結婚は難しい」状態から抜け出しました。

相手に探りを入れて情報を入手したり、秘密がバレて関係性が変わってしまったりと

かなりベタな展開が続くんですけど、私としてはそれが良くて、

忍者を扱う作品において「ずっと見たかったもの」だったんです。

 

まぁ、次回予告で言っていた「最後の晩餐」は来週に引っ張られて、

お預けを食らってしまった気分は覚えましたし。

肝心のお互いが忍者だとバレるきっかけにしても、

悟郎(鈴木伸之)…いくら何でも爪が甘過ぎない??とか、

蛍(菜々緒)の件は、監視カメラの場所を事前に調べて、とことん身を潜めるのに徹するのが

忍者ってもんなんじゃなかろうか…とか、そんな迂闊さから来ていて、

ドキドキ感よりかは「いや、逆によく今まで気づかなかったな」という

ツッコミの方が勝ちましたが(笑)

(そして、結婚してからの新居なのに、

どうやって隠し部屋を作れたのかも地味に気になってしまったり…w)

まぁ、ちょうど折り返し地点で、今回を放送するには妥当なタイミングで。

今後は盛り上がりそう…と感じさせてもらえた内容になっていたのには間違いありません。

 

ライバル同士では収まりきらない"因縁"を盛り込んできたのは意外で、

描写の仕方によっては復讐劇っぽさが増して、ただでさえコメディ演出が弾けていないのに

よりシリアスな雰囲気が強まってしまわないか?

という不安はないと言ったら嘘になるんですが。

とりあえずは、アクションをガッツリ見られるらしい次回に期待したいと思います。

 

「最後の晩餐」は…どうせなら、「僕のヤバい妻」のカルパッチョくらい

じわじわ面白いものであって欲しいですね(笑)

 

 

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