2023年07月一覧

シッコウ!!〜犬と私と執行官〜 3話 感想|ここまでが第一章。良いタイミング!

 

 

今回の債務者には、ちょっと同情してしまいたくなる…

というか、切ない気持ちにさせられましたね。

同じ「同情させる話」でも、1話の二川家はやり直せるチャンスはいくらでもあったのに

口だけで行動に移さなかったり、2話のEXTuberは自業自得案件なのに

急に繊細で寂しがり屋の人の印象を持たせてきたりで

疑問に感じる事が多かったのですが、

今回に関しては、重い運命を若い頃から背負わされてしまっているのが大きかったです。

 

本作では高橋光臣さんが演じられていて、

年齢的に恐らく30代後半〜40代前半で設定されていたと想定しますが、

高齢者が家賃滞納で部屋をゴミ屋敷化してしまうニュースはよく見聞きしますし、

実際に部屋に立ち入ってみたら、既に亡くなっていた…という話があってもおかしくありません。

だけど、矢上(高橋光臣)の場合は、ゴミ屋敷はゴミ屋敷でも

袋にまとめて縛った上で部屋に残していたし、飼っていた猫の毛並も綺麗に見えて。

その2点から、絶望は感じつつも、

少なからず、生きる事はまだ諦めてはいないのだろうとは察せられました。

重い運命を…に加えて、こういった"日常の片鱗"が描かれた事が、

今回の感情移入に繋がったんだと思います。

 

内容で言えば…今までとは違い、前半は工事費未払いによるパチンコ店への執行、

後半は公団住宅の賃料不払いによる部屋の明け渡しと動産執行の

二部構成になっていました。

2つのエピソードを用意する事で生まれる

ドラマあるあるの"関連性"が後に出て来るかと思いきや、

前半パートが尺埋め的な扱いで終わってしまったのは残念でしたし、

売上は順調でも工事費を支払おうとしない理由も明かされなかった(自転車操業?)ので

多少の消化不良感は残りましたが(汗)

ただ、全体を通して見れば、第一章として綺麗にまとまった話になっていた気がします。

 

1話で取り扱った家賃滞納を、3話という短いスパンで再び取り扱う事で、

最初は執行官に対して「泥棒」「犯罪者」という凝り固まったイメージを持っていたのが、

執行補助者として仕事に携わっていく上で「ざわざわする」気持ちが芽生えるようになった

ひかり(伊藤沙莉)の変化を描く。

そして、元々は犬が苦手な小原(織田裕二)の護衛のつもりで働いていたものの、

今回の仕事は犬とはあまり関係がなくなってきた所も、また"狙い"ではあるんでしょうね。

 

「執行官ならではの苦悩」を存分に提示してきた3話分。

ひかりは小原の考え方に刺激を受け、

「人生をリスタートをしてもらうための職業」だと前向きに捉える事が出来たし、

小原は執行官でありながら、案外私たちと同じ

繊細さを持ち合わせた人間なのだというのがよく分かりました。

来週はお休みを挟んでしまいますが、逆に良いタイミングだったと思います。

放送スケジュールを事前に把握した上でのプロットなのかも…という綿密さも感じさせますね。

お互いのキャラクターをはっきり描き分けた所での休止なので一区切り感が際立ちますし、

これから本当の意味での"コンビ"になっていくんじゃないかと、

そんな期待すら抱かせてくれた〆でした。

 

次回はゲストがゲストなのもあって、よりバラエティに富んだ話になりそうで楽しみです。

ところで…ここまで脇役的な立ち回りだった栗橋(中島健人)は、

今後ラブコメ要員にもなっていくんでしょうかね?

 

 

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転職の魔王様 1話 感想|この主人公は割と良いかも?

 

 

※外出先にいるので、初回ではありますが簡単感想とさせていただきます…m(_ _)m

 

なるほど、その人に合った転職先を見つけるまでの物語というよりかは、

人間を修復していく物語なのかもなぁ…というのが読み取れた初回でした。

説教する訳でもなく、お涙頂戴を誘う訳でもない。

とりあえず、主人公が比較的真っ当な人物だと分かって、ホッとしましたね。

 

現実を突きつけるような発言を容赦なくしたり、千晴(小芝風花)の前の職場に行かせる形で

わざわざ彼女の心を抉る行為に出たりするくらいにはドライな性格ではあるものの、

困っている人を目の前にしたら最後まできちっと面倒は見るし、

その人のためなら、退職するきっかけとなった相手に正論をぶつける事だって出来る。

 

一見人が良さそうだけど、実際は部下を道具にしか思っていない

千晴の元上司・竹原(堀部圭亮)の存在が効いていて。

彼と対比させるように描く事で、来栖(成田凌)の人柄を浮き彫りにしていく手法は、

初回でお馴染みの初期設定の紹介としては中々秀逸だったと思います。

 

千晴の件は、心療内科も紹介してあげて…とは思わなくもないけれど。

でも、まるで、昔の自分から変わろうとしている彼女を

鼓舞してくれているようにも捉えられる

主題歌の「♪ここにいる 私はここにいる」という歌詞と。

その歌詞が流れるまでに、心機一転バイトとしてしばらく働く事になった社内を見回して…

千晴のアップに切り替えて…という演出を施したのを見聞きしていたら、

これから伸び伸びと社会のいろんな事を吸収して、成長していく姿が見られるんじゃないかな?とも

期待してしまいたくなるのでした。

 

来栖と千晴が3年前に出会っていたらしい事実はもちろん、

初回で来栖なりの"やり方"を提示した所で、

これから2人で、様々な悩みを抱えた求職者を

どんなゴールへと導くのか?など、気になる部分はたくさんあります。

本格始動するであろう次回以降が楽しみです。

 

 

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VIVANT 1話 感想|ドラムが人気者になりそうって事だけはよく分かった。

 

 

自分で自分の首を絞めた感じですねぇ…。

放送開始まで内容を明かさなかった事、54分拡大にした事が痛手になっていた気がします。

 

まず、前者に関しては…ここ最近はコンセプトよりも

旬な役者さんや知名度・注目度の高い役者さんのキャスティングを

売りにしているドラマが多い傾向にあるので、あえてそこだけに絞ってみたんでしょう。

その戦略自体は否定しません。むしろ、潔くて良いとも思います。

でも、大事なのは「ドラマの面白さは、役者さんの演技で決まる訳ではない」という事。

確かに、演技力が高ければ高いほど登場人物が魅力的には映りますし、

感情移入もしやすくなりますけど、それはあくまでも第一印象にしか過ぎない訳で…。

初回はいろんな意味で未知数だから、まず役者さんと役の親和性に目が行くけれども、

あとは脚本や演出の質を高めない限り、そのうち世界観についていけなくなって

徐々に離れていってしまう視聴者も出てくると思うんです。

 

だから、あえて"役者さんのみ"で勝負するなら、

最初の30分で初期設定をきちっと紹介してから物語を展開していって欲しかったですし、

どうしてもあの壮大なスケールの話で魅せたいのであれば、

公式サイトにはあらすじや相関図は掲載して、普通に宣伝して欲しかったです。

主人公のいる主な舞台はどこで、社内ではどんな立場で、どんな物語になるのか…

そんな情報が一切ないまま、起承転結の"承"だけを膨らませるような話を続けられても、

正直「で、結局何がしたいの?」って気持ちにしかなりませんでした(汗)

最後まで見ても、分かりそうで分からない感じで終わっちゃいましたしね。

 

で、後者に関しては…ハードルを上げ過ぎましたよね。

最近のドラマの初回はせいぜい90分で、

約2時間も初回を放送するケースなんてプライム帯では滅多にないので、

それだけ期待値を上げた視聴者も多くいたかもしれません。

でも、蓋を開けば…2時間も尺を取った割には、放送開始30分以降は逃亡劇の繰り返し。

背景がぼんやりしているから、この展開いつまで続くんだろう…って

途中で何度も時計を確認してしまいましたし、

画面を派手にしまくったからこそ、かえって内容の乏しさが目立っていたような気がします。

 

唯一面白かったのは、やけに言い慣れてそうな「日本人だ」のくだりと、

語尾に毎回ハートがついているかのような喋り方をする翻訳アプリくらいでしょうか。

そこ以外は、役者さんとロケのお陰で面白そうに見えたけど、

やっぱり面白いとは言い切れない…と言った方が個人的にしっくりきます。

何度も言いますが、初期設定さえ固めていれば、

初回の内容もロードムービーならではの醍醐味が感じられて、

次はどう巻き込まれて行くんだろう?っていうワクワク感が生まれたかもしれないのに…

本当、勿体ない仕上がりでした。

 

回を重ねるごとに軌道修正されていく事はあっても、

初回の内容で本作の方向性はある程度決まってくる(と考えている)ので、

初回で物語に少しでも興味が持てなければ、

次回以降に期待を抱くって相当難しいと思います。

今の所、来週もまた訳の分からない話が続くんじゃないかな〜…

そしてまた都合良く解釈するしかないのかな〜…って不安の方が先行しております。

おまけに、日本での話に戻るらしく。

初回は肉弾戦で何とかスケールを大きく見せていたけど、

頭脳戦に切り替えた途端、しょぼさが加速して行くのでは?とも過ってしまいますね。

 

とりあえず、2話は通常通り15分拡大になるだろうと思っていたら、

まさか来週は25分拡大だとは…(震)

余計なお世話ですけど、そんなに力まなくても良いのに。

まぁ……長い目で見させていただきます。

 

 

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こっち向いてよ向井くん 1話 感想|何となくの幸せも大事だと思うけど。

 

 

えんらいマッタリしてるなぁ…というのが第一の感想。

 

初回を見る限り、どうやら本作は、恋愛観の分かっていない男性が

恋愛を熟知している女性に指南され、成長していく物語らしく。

でも…"恋バナ"で男性が主人公になる所は斬新でも、

根本的な内容は今までのその手の作品と特に代わり映えはしないし、

「誰かが誰かを指南する」の構図自体も、男女逆転させているだけでこれまた一緒で、

あの手この手で形を変えて生まれた作品をここ数年で何度も見てきた訳なんですね。

 

じゃあ、設定や内容に既視感を覚えるなら、

キレ味の鋭い演出や、痛快なやりとりで楽しめたら良いかな?と思っていたんですが、

残念ながら、さら〜っと見終える事となってしまいました…。

 

はっきり言ってしまうと、話のテンポがとにかく悪かったんですよね。

劇伴は、カフェで流れてそうな洒落たBGMがずっと流れていると思えるくらい

似通った曲調が続く上に、かかるタイミングにもメリハリがないから

単調な印象を受けてしまいますし。

演出もその単調さに拍車をかけていて、前半は向井視点、

後半は片想い相手の女性視点という二部構成で、

最終的に「なぜ向井くんはフラれてしまったのか?」を紐解く

考察も交えた作風なら面白くなりそうなものなのに、

コミカル成分が足りないからか、前半も後半も"同じ"に見えてしまうのです。

 

坂井戸(波瑠)がビシッとツッコむ立ち位置である事は事前に知っていたので、

前半で既にマッタリしていても、途中からは雰囲気が一気に変わって。

教室を舞台とした妄想の世界で、学生の格好をした向井が、教師っぽい格好をした坂井戸に

指導されていく様子が見られるのかな〜とか、

時間巻き戻し演出とともに、向井が今どの地点にいるか分かる

横のバーが表示されたりするのかな〜とか(説明が下手ですみません…)、

波瑠さんの早口で捲し立てる演技を堪能出来たりするのかな〜とか

いろいろ想像を膨らませていたんですが…

まさか、そんな"遊び"がほとんどないまま終わるとは、ある意味 意外でした(汗)

 

そして、本作にイマイチ惹かれなかった理由は、坂井戸のキャラクターにもあって。

なんか…個人的には"良い人"には映らなかったんです。

確かに彼女の言う事は一理ありますし、彼の言動に落ち度があったのも事実ですし、

彼が意見を案外すんなり受け入れたのも図星だったからだと理解は出来るんですけど…。

もし私が向井くんの立場だったら、友達でも恋愛カウンセラーを専門職としている訳でもない、

会って間もない人になんで"人生の大先輩"みたいに偉そうに言われなきゃならないんだと

キレたくなる感情が先に込み上げてきてしまいそうな気がしました。

(だから、一切キレなかった向井くんは、心優しい性格なのね…と思うなど。)

 

それに、「昭和の家庭」をぼんやり理想としている考えも、

価値観は人それぞれなので悪くないと思いますし。

現実世界には明確な夢や目標に向かって行動する人もいるだろうけど、

「何となくの幸せ」を考えながら生きている人だって同じくらいいると思います。

そもそも…向井くんが恋愛が分かっていない人なら、

坂井戸は傷ついた相手に上手く寄り添えない人とも言えて、

人の気持ちが分からない点では、どちらもお互い様なんじゃないでしょうかね?

 

だから、メインテーマは「主人公の成長物語」でも、

回を重ねるごとに、坂井戸も人の多様性に触れて、

最終的に「何となくの幸せ」も肯定出来る人に描かれて行けば良いんですけどねぇ。

彼女が正義感を振りかざす事で向井の心を抉って、"勘違い男"のイメージを植え付けていく…

という話だけ展開されていくのであれば、見続けるのは辛いかもしれません。

 

まっ…恋愛指南だけでは終わらない事を信じて、3話くらいまで様子見してみます。

 

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トリリオンゲーム 1話 感想|果たしてどこまでついて行けるか…

 

 

まず…若手俳優陣のなりきり具合は凄かったですね。

各々ドラマや映画に引っ張りだこなのも頷ける演技で、見ていて圧倒されるようでした。

目黒蓮さんは私が見てきた作品だと、ここまで「教場Ⅱ」「消えた初恋」「silent」

「舞いあがれ!」で寡黙かつ誠実寄りの役が続いたので、

本作はそれらとは真逆の役で上手くハマるのかな…?というの気がかりでしたし、

佐野勇斗さんも、同じく企業を扱った作品なら、

起業してブイブイ言わせている側のイメージが先行します。

そして、今田美桜さんが社長役はまだ若過ぎるんじゃないか…(失礼)と

視聴前はいろいろと不安要素はあったのですが。

いざ蓋を開けてみれば、今まで演じられてきた役の面影をかき消すくらい、

初回でもうキャラクターを定着させてきたのには意外に感じましたね。

 

そんな訳で、役者さんの演技ややり取りを楽しむには、申し分ない作りだとは思います。

そこから溢れ出る"勢い"に、身を任せて見てみるのが本作の良さなのかもしれません。

ただ…"ドラマ"は「役者さんの演技」よりも「内容」を重視したいというのが

私の考えではありますし、

一種のサクセスストーリーであれば尚更、どうやって突破口を見つけ出したのか?

なぜトップに上り詰める事が出来たのか?といった描写過程が大事になり、

物語に説得力が生まれるとも考えています。

その点を踏まえて、初回の印象を正直に書いてみるなら…

後半の展開を中心に置いてけぼりを食らう部分が多々あって、

話についていけないのが残念でした……(泣)

 

これは恐らく、脚本と演出どちらにも原因があると思うんですね。

脚本で言えば、諸々の流れは原作に忠実なんでしょうけど、

ハル(目黒蓮)の考えた作戦にもう少し理屈を持たせて欲しかったですし、

あの大会も、何が良くて何がダメなのか、

そもそも得点を奪うためだったら何でもアリなのか、

ルールを事前にきっちり定めた上で物語を進めて欲しかったです。

例えば…ハルが電波障害を起こしていると分かった時点で

失格扱いで警備員に追い出されているはずなのに、ゲーム終了まで放置して、

2人の優勝が決まった途端「不正を働いていたから」とリークして取り消すのは

今更?って感じでしたし。

ルールはあっても、禁止事項が何なのかが明確化されていないから、

ギリギリの範疇でズルをしていく所に緊迫感がイマイチ伝わって来ないんです。

そして、話のスピードが早いためか、作戦が全体的にぼんやり。

一応"種明かし"の描写はされていましたが、倒叙ミステリーみたいに、

先にハルの際どい行為をとことん見せてから、時間巻き戻し演出や回想などで

その場その場の行為の意図を解説していく形式だったら、

彼の破天荒さもより魅力的に映って、今後の躍進に興味も持てた気がします。

 

で…演出は演出で、主人公をかっこよく魅せるのに力を入れ過ぎていて

なんか勿体ないなぁ…と。

冒頭のシーンの、影の方向はさておき(苦笑)

漫画の世界観に負けじと、合成を使って大迫力を生み出そうとしているのは分かるんですが、

それはあくまでも"飾りつけ"であって、肝心の本筋の演出は至って普通なんですよね。

大会のエピソードをまた蒸し返しますが…あんまり上手くは言えませんが、

「ガク(佐野勇斗)vs参加チーム」の構図にして

両者の強張った表情をアップの映像で交互に映してみるとか、

(これはベタではあるものの)制限時間のボードを画面いっぱいに映して、

途中からは得点の推移を隠した上で、時間ギリギリの所でCMに直行させるとか、

ハラハラさせる方法はもっと他にあったはずなんです。

あれだと、ただハルがはしゃいでいるだけにしか見えず…(汗)

とんでもない事をやっているんだというのが画面からも感じられるように、

いろいろと工夫していただきたいな…と思ってしまいました。

 

冒頭でも書いた通り、役者さんは良いですが、

話には乗り切れていないので、感想はどうしようかなぁって感じですね。

金曜日(と土曜日)のドラマ、ここ最近は書こう書こうと思っていても

途中で諦めてしまいがちなので、今度こそは…のつもりでいたんですけど、

次回の内容次第では視聴のみに切り替えるかもしれません。

その代わり、まだ初回も未視聴の某深夜ドラマの感想に取り掛かろうかな…?とか。

まぁ、しばらく様子見してみます。

 

ところで…井田くん×橋本さん、柏木学生×大河内教官、久堂清霞×斎森美世で

キャストの再共演率が高過ぎじゃないですか?(笑)

感想を書こうとして上のポスタービジュアルを貼り付けた際、

5人のうち3人は目黒さんと共演した事のある役者さんで改めてびっくりしましたよw

 

 

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ハヤブサ消防団 1話 感想|こりゃ面白い!夏にぴったりのドラマだわ。

 

 

ここ最近はミステリーには食傷気味になってしまっていた私。

本作も「もしかしたら良さげ…?」と思いつつ、強く期待はしておりませんでした。

と言うのも、犯人候補となる登場人物を露骨に怪しく見せたり、意味深な言葉を並べ立てたり、

思わせぶりなカットの連続だったり、不穏な空気を作るための展開が強引だったり…

次々と生まれていく同系統の作品のほとんどは

やたら不自然さを強調しがちだったので(特に日テレ)、

また"そのパターン"に陥ってしまうのではないか?と不安に感じていたからなんですよね。

 

しかし、いざ初回を視聴してみたら意外と…いや、かなり面白かったです。

確かに、上記に挙げたような定番は所々押さえてはいるんですけど、

全体的には新感覚ミステリーの印象を受けました。

何より、謎多き連続放火事件の真相に迫っていく物語のはずなのに、

住民たちの優しい人柄やアットホームな雰囲気を前面に押し出してきたのが意外だったのです。

親しみやすいキャラだとイメージづけるからこそ、

逆に奇妙な事件が相次ぐ集落の不気味さが際立つと言うか…。

のどかな田舎町のロケーションも効いているし、

不協和音じみた劇伴のかかるタイミングも抜群で、

不穏と温かみのアンバランスさが妙に癖になる内容でした。

 

そして、視聴者の多くが言及しているでしょうが、消火活動のシーンでの長回しの演出も

静かな緊迫感を生み出していて良かったですねぇ。

周囲を見回すカメラワークがね…まるで、現実離れした世界を

動揺しながら目の当たりにしていく主人公視点にも思えたんですけど、

実際の主人公はただ画面に映り込んでいるだけだったんです。

それがまた、どことな〜くゾワっとした感覚を覚えまして。

小さい頃の出来事とは言え、太郎(中村倫也)が何も覚えていないっていうのも不思議で、

もしかして催眠術で記憶を操作されている…?

実はカメラマン側も登場人物で、彼が無意識に閉じ込めていた"分身"として描かれたりして?

なんて、考察が苦手ながらもぼんやり想像してしまいました。

まぁ…さすがに後者は考え過ぎかしら。

 

キャストもみんな、犯人役を卒なくこなされる(こなされそう)な

方々ばかりなのも興味がそそられます。

というかむしろ…周りの顔圧が強めだからか、中村倫也さんの元々さっぱりした顔立ちが、

短髪なのも相まって余計にさっぱりして見えるような(笑)

 

太郎と一対一で関わった人は、彼の前から姿を消す法則でもあるのか…?とすら思える

強烈なラストもミステリーにおいては定番ではあるんですが、

話がどう転がっていくのか探り探りで見てきてからの衝撃展開なので緩急が凄まじく、

純粋に、早く次を見たい気持ちにさせられましたね。

 

実写化されるのは銀行!買収!ばかりの池井戸作品ではありますが…

そっち方面じゃないお話の方が楽しめるのかもしれません。

そして、昨日は「ばらかもん」が今期1位かも?なんて事を書きましたが、

本作の初回を見て、早速心が揺らいでおりますw

テレ朝のドラマでガッツリ掴まれたのも久しぶりですし、

「今日は〇〇だ♪」と思わず心が弾んでしまうドラマが何作かあるのも久しぶり。

今期は火・水・木曜が充実しそうです。

 

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ばらかもん 1話 感想|悩める青年の杉野くん、似合うねぇ…。

 

 

今期の本命でしたが…うん、私の予感は外れていなかったようです。

週の真ん中の水曜日での放送という事で、それはそれは癒されるんですけど、

何でしょうねぇ…子供の頃、夏休みの時期になると見ていた昼ドラのような

懐かしさと安心感すら感じさせました。

 

話のテンポも良し。程良く気の抜けた劇伴も、島を舞台にした作品にぴったり。

苦手な視聴者も多そうな、他人のプライベート空間にズカズカ入ってくるくだりも、

序盤の方で、"非日常"の象徴でもある海と

島の人ののんびりした人柄に触れてくれたお陰で微笑ましく見られる。

そして、重たくなりやすい葛藤の描写も、子役の存在がアクセントになっているためか、

本作のうたう"ハートフル島コメディ"とバランスが取れていたと思います。

 

挫折を覚え、田舎に引っ越した若者が

住民たちとの交流を通して再生していく…という設定自体は確かにベタではあるけれども、

ベタだからこその味わいがあって。

個人的には、「この島で暮らしてみるのもアリかもな」と思えるまでの

主人公の気づき・心情変化を、段階を踏んで丁寧に描かれている所に好感が持てました。

 

もう少し詳細に書くと…ストーリーの構成が「①非日常の世界に触れてみる主人公」

「②現実に引き戻される主人公」「③島での暮らしを改めて受け入れる主人公」の

三段階に分かれている気がしたんですよね。

 

まず「①非日常の世界に触れてみる主人公」で言えば…

引っ越しの手伝いに来た住民たちを清舟(杉野遥亮)が見送るシーンがあったんですけど、

なる(宮崎莉里沙)に「明日は来なくて良い!」と断る際の表情が、

そこまで嫌にも思っていなさそうで、どちらかと言うと充実感を覚えてそう?で

妙に印象に残ったのです。↓

で…実際に、まだ会って間もない人たちがぞろっと来て、荷物をどんどん手分けされた事を

どう感じたのか?に対する"答え"は…

おじいちゃんの残した「粉もん」を手に取ってみて、

あまりの美味しさに思わず再び笑みが溢れてしまう様子で、何となく察せられます。

また、順を追ってではなく、引っ越し手伝いシーンの前に

清舟が五島列島に越してきたきっかけエピソードが挿入されていたのも効いていて。

「天才書道家の息子だから」という色眼鏡で見てくる人や、

自分の作品を認めない(否定する)人がおらず、

むしろ1人の人間として普通に接してくれる環境だったからこそ

居心地の良さを感じたのかもしれないな…とも想像させられました。

 

次に、「②現実に引き戻される主人公」。

島での生活に触れてみて、学生2人に書道を褒められて

ますます島と住民たちに好感を持った所で…純粋さが故に出た

なるの「先生が書いた字みたい」という言葉で地雷を踏まれた感覚を覚えてしまうのです。

やっぱり、いつまでもここで立ち止まる訳にはいかない。

早くここで良い作品を作って、東京に戻って見返さなければ…。

父に憧れ、書道家を目指すと決めた少年時代の回想と、

体を壊してまで書道に打ち込む姿は、島と距離を置こうとした清舟の心境そのものでした。

 

最後に、「③島での暮らしを改めて受け入れる主人公」。

先ほど「子役の存在がアクセントになっている」と書きましたが、

物事に真っ直ぐ向き合う子供だからこその解決方法でしたね。

なるに続いて海に飛び込むシーンなんかは、

着衣のまま飛び込んで、泳いで、盛大に濡らして…

何と言うか、童心に帰ったかのようで刺さりましたし。

一緒に夕陽を見るシーンは…五島列島でのロケ当時は天気は悪かったそうですが、

分かりやすくオレンジ!ではなく、逆に雲がかった淡い景色だから

良さが出たんだと思います。

まるで、清舟にそっとエールを送ってくれているみたい。

 

島に来るまでは、自分らしい作品を追求するため、恐らく家に閉じこもりっぱなしの

生活を続けていて夕陽を見る事を考えもしなかった。

そんな彼が久々に夕陽を見て、新鮮な体験を得られて、

あの景色も彼の中では忘れられないものになるんだろうなぁ…と思うと、

ちょっとだけ目がウルッとしてしまうのでした。

最後の書道も楽しい感情が伝わってきて、

これからいろんな事を吸収して、伸び伸びと育っていく様子が見られそうで

ワクワクさせられましたねぇ。

 

しかし、ここまで褒め褒めの感想を書いてきましたが、気になる部分もなくはないです。

本作は漫画原作なので、多分、漫画の作りに引っ張られているのもあるのかもしれません。

たま〜に、四角いスペースやもわもわスペース(?)などで記載されているような心の声を

台詞に起こし過ぎかな?というのは引っかかりました。

 

漫画ならではの良さとドラマならではの良さって違っていて、

本来の台詞をそのまま持ってくると、過剰説明になりかねないんですね。

ドラマはドラマで、漫画では中々描けない"行間"を役者さんが演じて下さるから、

視聴者はその演技や表情からキャラクターの心情を読み取れる。

もう少し、あえて語らない部分も作った方が自然に映るかも…と思いました。

 

という訳で、一部惜しい所はあったものの、

今期のトップ間違いなし!とすら感じられる仕上がりでしたね。

はっきり言って、好きです(笑)

島が舞台の話になるとどうしても評価が甘々になってしまいがちですが、

"1つの作品"として、これからもじっくりと見届けていきたいです。

(それにしても、文章が結構長くなってしまったなぁ…w)

 

 

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18/40〜ふたりなら夢も恋も〜 1話 感想|瞳子(深田恭子)は元教師かなんかなの?

 

 

う〜ん…なんで「妊娠を通しての出会い」にしちゃったんでしょうねぇ…。

個人的に"火10枠"でシスターフッド(=女性の絆)を題材にしようとしていた事に

微妙にむず痒い感覚を覚えたのって、こういう所にあるんですよね。

 

本作の場合は、学芸員・キュレーター志望の有栖(福原遥)と

アート会社に勤める瞳子深田恭子)で、お互い"アート"に共通点があって。

有栖はキャリアが豊富な瞳子に影響を受けながら、夢に励んでいって、

一方で瞳子はそんな直向きな有栖に刺激をもらいながら、仕事により邁進していく形で、

その共通点だけでも両者の変化や成長は十分に描けただろうし。

そして、私が今まで見てきた、シスターフッドを取り入れた作品の中では珍しい

年の差設定も含まれているので、最初はひょんな事から一緒に住み始めたものの、

ジェネレーションギャップに悩まされた2人が、徐々に擬似姉妹になっていく…

という流れでも、話を膨らませたんじゃないかと思うのです。

 

なのに、この枠でやりがちなのは…いつもの"恋愛"、本作の場合は妊娠といった

キャッチーで話題性のある要素を盛り込んだ結果、

じっくり描く事で面白くなりそうな題材もかえって持て余して終わる…というもの。

初回を見た限りでは、いろいろと欲張り過ぎではないか?と思えてしまいました。

 

2人の恋模様はもちろん、妊娠の設定自体も特に必要には感じませんが、

少なからず、物語の後半辺りに妊娠のくだりを持ってきた方が、

瞳子が人のプライベートに介入してくるのもまだ説得力があった気がするんです。

まぁ、そんな作品は今年の冬クールにもありましたが…年の差で差別化は図れるという事で。

後半であの展開なら、もう2人の関係性は構築されているから、

瞳子の「自分の生きたい人生、諦めないで」「人生これからだから」

などのお説教も心に響くシーンになっていたかもしれません。

 

逆に、まだ初対面の段階で、どんな人かもあんまり知らない相手から説教されても、

美人で、キャリアがあって、良い会社に勤めてそうな人に自分の何が分かるの…

って感情が先に出てきそうですよね(汗)

クリニックで自分語りを始めるくだりにしたって、そこでコミュニケーションを交わす前に、

例えば、1人で苦しそうにしているのをお互い何度か見かけていたとか、

数年前に何かしらのイベントで関わっていて顔見知りだったとか、

そういった"前提"が用意されていたなら理解出来ますが…

「その子ちょうだい!」発言も、瞳子と加瀬(上杉柊平)の接近も含めて、

全体的に距離の詰め方に強引さを感じたのが残念でした。

話題性で飾り付けをして終わりではなく、中身(主に過程)もしっかり描いて欲しかったです。

 

胸キュン演出が一切なかったのは、挑戦なんだろうな…とは思いますが、

瞳子の土足で踏み込むキャラクターをもう少し抑え目にしていただかないと

今後見るのがキツくなりそうです…。←この話ばっかりしてますね(汗)

元教師なら話は別ですが(苦笑)いくら何でも、"深キョン"パワーではカバーしきれません。

 

まぁ、これ以上恋愛パートが悪目立ちしないようにと願いつつ

しばらく様子見してみますが、前時間のドラマの感想を書く事に決めたので、

本作の感想は初回のみとさせていただきます。

 

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シッコウ!!〜犬と私と執行官〜 2話 感想|執行官に是非ともボーナスを!!

 

 

最後がなぁ。最後が…エピソードの落とし所だけが惜しいんですよ〜!このドラマ。

執行官が関わる以上、相手はどうしたってクズで厄介な人物には描かれるんですけど…

だとしたら、まだ2話の段階ではあるものの、

必ずラストで相手に感情移入させる必要はあるのかな?って思ってしまうんですよね。

それまでの展開も、散々悪い部分を見せてきてから、

終盤で急に"幸せだったあの頃"みたいな回想を挟んで人情味を出そうとしているので、

ちょっと唐突感を覚えますし。

 

前回の二川家に関しては、何も対策を練らず頑なに家を出ようとしない点は

同情出来なくても、理不尽だと感じた理由には頷けたのでまだマシだったんですが、

今回の場合は自業自得の案件ですし、お調子者なキャラなんです。

だから、轟木(細田善彦)にはきっちり罰を与えて終わって欲しい

気持ちにさせられましたね…。

いや、本音を言えば、相手の出した条件に従うしかなかった執行官が、

彼からお金を全額支払われた事で、本当の意味での"落着"をする…というオチで

スッキリしたかったんですけど、現実世界ではドラマのように

そんなに簡単にはスカッと出来ないでしょうから、そこは受け入れるとして。

でも、せめて、自宅に押しかけてきた執行官たちを勝手に

生配信で映したくだりを"前フリ"にして、

最後はそれが原因で炎上し、しばらく謹慎せざるを得なくなる…って形で

回収してみても良かったんじゃないかという気がしました。

 

ただ、エピソードの落とし込み方が勿体なく感じるだけで、

本作の空気感も個々のキャラクターも既に好きになっております。

今回はひかり(伊藤沙莉)の描写がグレードアップしていましたね。

初回は、執行官について無知なひかりを「執行補助者」としてその世界に迎え入れるため、

どうしても「執行官の仕事は悪で、勝手に家に侵入されている相手はかわいそう」

という偏見を強調して描かなければならず、

それが、相手に落ち度があるから執行官が来ているのに、なんでそこまで庇うの…?

とモヤモヤさせる要因にはなってしまっていたんですが。

今回はそんな彼女の感情移入しやすい性格は控え目にして、

ひたすら「落着を実現させるための"仕事"」を淡々と描いていたお陰で

かなり見やすくなりました。

 

犬の登場についても、単純に、執行官というドラマでは物珍しい題材に

少しでも親しみやすさを感じてもらえるように…

という狙いで取り入れたのかと思いきや(すみません…)、

ちゃんと意味があった事が判明して、早々に言及していただけたのも良かったですし。

なぜひかりが執行補助者を任されたのかも、自然と腑に落ちる流れだったと思います。

 

そして…あ、これはもっと脂が乗りそうだと思えたのは、

ひかりによる、執行官たちの心の声の解説のくだり。

以前ナレーションもやられていたのもあって、面白かったです(笑)

コメディとして気軽に楽しめるのはもちろん、

執行官の抱えている苦悩が直に伝わってくるようで、

こういうアプローチの仕方もあるんだなぁと驚かされました。

 

2話にして、"楽しく学べる"エンターテインメントが確立されています。

あとは…何度も言いますが、内容の着地点だけ。

でも、夏ドラマはまだ始まったばかりなものの、今期の中では上位に来る作品だと思います。

 

 

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真夏のシンデレラ 1話 感想|私からしたら懐メロならぬ懐ドラなのよ…w

 

 

※「キュンキュンした!」「ツッコみながら楽しめた!」と思われた方は、

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完全にネガティブな感想ではないですが、褒めてもいません(汗)

 

申し訳ないけど…今期の中ではまっっっったく期待していないドラマでした。

ただ、普段だったらこの手の恋愛群像劇は完全にスルーしているものの、

それでも一応見てみようと思ったのは、「視聴リスト&期待度」でも書いた通り、

「ヤングシナリオ大賞」でデビューされて間もない新人脚本家が

看板枠でオリジナル作品を描かれると知ったからで。

同じようなケースで記憶に新しいのは、やはり生方美久さんの「silent」で、

勢いのある新人がまたこうして発掘される事で、

日本のドラマ業界が潤って行くのではないか…という微かな希望を持てたからなんですよね。

 

しかし蓋を開けてみれば、決して「新人脚本家を抜擢する」事自体が

良いとは限らないのだと、つくづく考えさせられる仕上がりとなりました。

要は、プロデューサーや上層部がドラマ制作に

どれだけ関わられているかどうかなんだろう…と。

本作の脚本家・市東さやかさんの受賞作は未見で、

本来の作風が分からないので、ただの邪推にはなってしまいますが…

時間内で"ザ・平成"要素を何個詰め込めるのか?に挑戦しているかのような

内容を見る限りは、作家性を重視するよりかは、上記の二者の要望に最大限応えようとして

作られた作品なのだというのが察せられもしましたね。

 

そのためか、「それ、現実では中々言わなくない?」とすら思える

歯が浮くような台詞がちょいちょい見受けられた上に、

裸になっていたのを全然覚えていないエピソードとか、必ず1人はいる感じ悪いキャラとか、

主人公に対して美人でもなければスタイル抜群でもないと嘆くシーンとか、

東京との格差描写とか(←中年世代なら分かるけど…今の若者って学歴でそんなに差別する?)、

一昔前かつ既視感のオンパレード。

 

劇伴も平成初期〜中期で流れてそうなメロディーでしたし、

演出面で言えば…別荘でのシーンの撮り方がテラ◯っぽく見えてしまって(笑)

言い換えれば、「夏=青春」「男女8人の恋愛群像劇」という設定に

縛られ過ぎているがために、

エモかったりキュンキュンしたりする"パーツ"を散りばめる事に終始していて、

肝心の中身が伴っていない…そんな初回だった気がします。

せめて、人数を4〜5人くらいに絞っていれば、心情描写にももっと尺を割けただろうし、

話のぶつ切り感も減ったのかもしれません。

 

とは言っても、ターゲット層であろう10代(特に中高生)が

本作を見てどんな反応をしているのかは気になりますね。

その年代なら多分、考察を要するミステリーよりかは

恋愛モノの方がとっつきやすいだろうし、

さらに恋愛群像劇となると「誰と誰がくっつくか」「誰が当て馬になってしまうのか」

「どんなプロポーズをするのか」で話題にはなりやすいから、

やっぱり、翌日の休み時間に「あのシーンやばかったよね!」「〇〇〇〇可愛かったわ〜…」

なんて言って話が弾んだりするものなんでしょうか。

 

まぁでも…私は残念ながら本作にハマれなくても、

ターゲット層の方々が本作を見て、役者さんの誰かが気になり出して、

そこから役者さんの過去作を漁ってみるなどして…

そうして徐々に"ドラマ"を好きになってくれたら、ドラマ好きとしては嬉しいなぁとは思います。

 

いろいろツッコミどころ満載でしたが、

コロナ禍前はほぼ毎年、海水浴に行くくらいには海が大好きな私からしたら、

海の景色を存分に見られて眼福ではありました。

そして、唯一良かったのは、森七菜さんの佇まい。

「この恋あたためますか」でもそうでしたが、

主役でより光るタイプの役者さんだなぁ…と改めて思わされましたね。

海街生まれ海街育ちと言われても説得力がありますし、

周りが常軌を逸した面々ばかりな分、

常に明るくて活発なキャラクターなのが救いだった気がします。

…正直言うと、恋愛モノじゃなくて、海の家を1人で切り盛りする店主の設定で、

様々なお客さんと交流し、思いがけない言葉で励ましていくドラマとして

その主人公を見たかったですけども(苦笑)

 

そんな訳で、ベタさを感じつつも、主人公と海目当てでしばらくは様子見しますが…

大人しく見ていた方が良さそうなので、

当初の予定通り、本作の感想は初回のみといたします。

こっちもこっちで不安要素はあるけど、月10は面白いと良いなぁ…。

 

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