録画が溜まってしまっているため、
最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m
そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。
※しばらくテンプレです…。
3話「あなたとの日常が続きますように」
なつ美(芳根京子)が軍服をアイロンがけしている所を
後ろで見ている瀧昌(本田響矢)の2人のシーンを見ているだけで、
なぜだか泣きそうになりますね。
何でもない、ごく普通の日常の一部を切り取ったシーンのはずなのに、
この2人が幸せな時間が長く長く続けば良いのに…と思えてしまいます。
この先もずっと幸せでいたいという気持ちはもちろん、
恋人といると、普段当たり前にあるものが愛おしく見えたり、
美しく感じたりする経験は現代でも共通しているとは思うんですけど。
昭和初期となると戦争の影が忍び寄ってくる訳で、
航海中に亡くなってしまった人もいる中、
軍人の妻は、またこうして2人で一緒にいられる日が来るのかどうか、
無事に帰ってきてくれるだろうかという心細さを抱えながら数ヶ月も過ごす事になるんです。
しかも、それが年中何度も…。
その時代背景を踏まえて見ているから、限られた時間だからこそ、
どんな"普通"な日常でも特別な思い出にしたいというお互いの想いが伝わってきて、
微笑ましいと同時に、本格的な戦争が控えていると思うと…という切ない気持ちで
見入ってしまうのかもしれません。
アイロンがけをする前に息を整える。
以前父の服で失敗したからと、一度布で練習してから本番に挑む丁寧で誠実な仕事ぶり。
意外と多くの工程が必要な事。
瀧昌も、また離ればなれになってしまう、
またなつ美を1人にさせてしまうと分かっていたから、
出来るだけ彼女のそばにいて、出立前に彼女の真心を目に焼き付けておきたくて
後ろで見ていたのかな…と想像してしまいました。
撮影中に明日いなくなると知り、表情が硬くなってしまったなつ美。
その表情のまま、写真として残り続ける。
そう言えばあの時こんな事考えていたっけな…と、
いつか思い出に変わる日が来ると良いですよね。
2人の関係性が緩やかに進展していっているのは、周りの人のお陰でもあるんですよね。
瀧昌のいる街がお気に入りの街になった、
2人で今回街歩きをするきっかけを作ったのは中佐ですし、
オーダースーツも夫婦で楽しんで仕立てられて、子供って良いなと感じられるようになったのは
店主(前原滉)と昭平(湯本晴)の存在あってこそ。
周りの優しい人々に囲まれる幸せってあるよな…とも思います。
今日日記に書く出来事が同じなのも、夫婦を感じさせてほっこりしますね。
そして主題歌…純粋に良い曲です。
ピアノバージョンも雰囲気を温かくしてくれて良いのですが、
あの曲のイントロがかかると、春の柔らかい陽気や、恋の甘酸っぱさや、
繊細な心情が一気に押し寄せてくるようで、
これから2人のどんな物語が見られるのだろうかと思わせてくれるんですよね。
4話「二人に訪れた初めての嫉妬!?抑えきれない想い」
最終回まで日程が迫ってきており、このペース(6/17に執筆)だと間に合わないため
こちらはもっと簡単に、雑感の形で書かせていただきます。※5話は視聴のみになるかもです。
「(モノローグ)ここには、船の揺れも、鉄の冷たい壁も、砲撃音も、油の匂いもない」
大切な人と過ごす安心感や居心地の良さを表すものとして、
なんて素敵な言葉選びなんでしょう…。
その後瀧昌は、でもなつ美にとっては…と急激に不安に襲われるんですが、
「タンスの角にぶつける一生を送ればいい!」「毎日犬のフンを踏む一生を!」なんて
独特の怒り方をするなつ美も、
彼女なりに相手を想っての言葉だというのが伝わってきて可愛らしい。
このエピソードを機に、"夫婦"もそうなんですが
"伴侶"の関係性に一気に近づいてきた気がします。
ここまで見てきて思うのは…本作って、賑やかしのための騒動も事件も盛り込まず、
日常生活を通しての2人の感情の機微をひたすら描き続けているんですよね。
ヒューマン、シリアス、コメディ、どの視点においても。
今回の瀧昌と瀬田(小宮璃央)のように、プチドタバタ劇も用意されてはいますが、
瀬田との出会いはなつ美と瀧昌の2人にとってキーポイントみたいなもので、
それぞれに感情の変化をもたらす上で必然的なエピソードになっています。
長く家を空けるなんて俺には無理だと言われなければ、
独りぼっちにさせてしまう申し訳なさとか、
他の人と結婚した方が彼女にとって幸せだったんじゃないか…なんて考えが芽生え始めて、
お互い本音で語る事もなかったかもしれなかったから…。
少しCG感の強い星空バックの映像も、
2人だけの世界のように見えてちょっとだけロマンチックでしたね。
やっぱりこの2人は良い…と思えた矢先のラスト。違う船ですよね?
↓前回の感想はこちら↓