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その女、ジルバ 10話(最終回) 感想|女性はいつだって強く、美しい。

 

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こちらの感想は随分とお久しぶりですね…(苦笑)

いや〜、 3話以降も書こうと思っていたんですけど放送からどんどん日にちが経って、

でもどうしても書きたいから最新話はまだ見ないようにしておこうってやっていたら

録画がどんどん溜まってきちゃって。

これはもう無理だと諦め、途中から視聴のみのコーナーに回して、

最終回に向けて昨日(土曜日)で3話一気見した!という感じです。

あ…そうそう、石動(水澤紳吾)さん、2話の言動でストーカーになるんじゃないかとか

勝手に疑っていたんですけど、普通に良い人でしたね。

穿った目で見てごめんなさいw

 

最終回は…シンプルに言えば、とっても良かったです。

今まで全然感想を書いてこなかったので、このまま見て終わりにするつもりでしたが、

雑感でも書きたくなっちゃうほどには。

 

震災もガッツリ絡めてきたから、

コロナの世界線も描くのかもなぁ…とは何となく分かってました。

でも、オチのつけ方は、不思議と

「新がオールドジャック&ローズに帰ってきたのが予定調和」とは思わなかったですね。

それは、何が良いとか、何が正しいとかって決めつけず、

"人生の希望の形"は一つじゃないという事を最後まで教えてくれる作りだったから。

今回の場合だと、みか(真飛聖)と電話した時の「田舎も良いわよ」や、

新の父・達郎(大和田獏)の「休んだら良い。とことん休んだら。」など、

中盤で、福島にある実家で新たな生き方を送る選択をしたって良いんだ…という

描かれ方をしていた。

だから、戻ってきたのは新(池脇千鶴)自身の決意なんだと、すんなり受け止められました。

 

 

初回の頃は「店の人々と関わる事で、新が勇気を持てるようになるまでの話なんだろうな〜」

くらいのふわっとした印象だった分、

まさか、戦争孤児や震災と、規模が大きい話が展開されるとは思っていなくてさ。

そして、バーの人々だけでなく、スミレ(江口のりこ)やみかにも焦点が当たる群像劇にも、

その2人と「ちゃん」付けし合うほど仲良しの関係になっていくのも意外でした。

しかし、この作りだったからこそ、心に響いたものがあったんだと思います。

 

幼少期の戦争。2011年の震災。そして、2020年のコロナ禍。

いつの時代でも必ず"試練"は訪れるし、

いつの時代でも恋愛したり、失恋したりする。

 

まだシジューだからとか、もうベテランだからとかっていう"年齢の呪い"を取っ払って、

「もしかしたら自分も大きな挫折を味わうかもしれない」

「でも、いろんな経験をして、1つ1つ乗り越えてきた人はたくましい」

を平等に描いたのはもちろんですが。

一歩前に踏み出すその背景には、家族や友人、くじらママ(草笛光子)など

必ず誰かがいて、表では見せない弱さを誰かと共有する事で背中を押されて、

また新たなステージへと進む…という過程を1人ずつ丁寧に描いていった所に、

外見的にも内面的にも変わっていく女性の美しさを感じ、

見終わった後には自然と勇気をもらえる作品でもありました。

 

X年後になってシジューの3人が店に集まらなかったのは寂しかったですが、

すみれはお揃いの服で幸せそうにしているし、みかは新たな目標を見つけたし…

いろんな"幸せ"を見つけたって事で、あれはあれでアリなのかなと。

 

2017年の夏から(全作ではないけど)見続けている

「オトナの土ドラ」枠の中では、一番満足度の高い作品だったかもですね。

個人的にはこの枠の最終回でやりがちなイメージのある

駆け足展開を感じさせなかったのも珍しい。

そして来週からは「リカ」SP!いや…振り幅が大きいわ(笑)

サイコホラーにドロドロ…ザ・オトナの土ドラ!!!な作品も楽しみますわ♪

 


知ってるワイフ 10話 感想|どうかしてる世界からタイムスリップ!

 

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半沢直樹」のように陥れられていく元春(大倉忠義)。

いや、流石に今回のは可哀想だった(笑)

2億円の融資を許可する権利は支店長(おかやまはじめ)にあるのに、

なぜ謝罪しに行くのも、尋問されるのも元春だけなのか。

審査するよう促されても適当に流したのに、なぜ支店長はクビにならないのか。

"知らなかったフリをした"という証拠も出ていなんだから

厳重注意か謹慎で済むレベルだろうに、

一応言うべき事は言っていた元春だけが解雇になるの、どうかしている。

もう1つ「どうかしている案件」で言えば…

澪(広瀬アリス)がしれっとマイカーを持っている設定に

なっているのもどうかしている(笑)

車持っているんだったら、お母さんが行方不明の時に

わざわざ元春の手を借りんでも探しに行けたやん。

あ…それについては次回で触れますかね?

 

前回の木田(森田甘路)と言い、理不尽な目に遭わされて

仕事も友人も家庭も何もかも失ってしまった訳で、もうこの世界にいる必要はなくなった。

元春の「もう、戻らない」発言は…澪とも沙也佳(瀧本美織)とも、

誰との恋愛も選ばない選択肢Cの人生を生きる決意をしたっていう意味ですよね。

でも、澪も恐らくタイムスリップしてついてくるんでしょう。

急に出てきたレンタカーは過去に戻るために購入。

母・久恵(片平なぎさ)からもらった"何か"は、平成22年製の500円玉。そんな所かと。

 

今の世界で、母と一緒にたくましく生きてきたと言う澪は、

やっぱり高校生で世間や価値観の多様性を深く知らなかった頃とは違うようで、

元春のダメ男っぷりを聞かされても「片方だけが悪いって事はないと思う」

「子育てに対してどうして欲しいか提案しなかったこっち側にも原因があるんだと思う」と

冷静な回答をしてくれたので、今度こそ上手くいくのかも?と信じたいですが…

夜の海のシーンで感情的になったのが

1話で喧嘩した時の金切り声とまんま同じに聞こえたからなぁ…

一緒に住んだ実感がないから近づいてきてくれるだけで、

また暮らしてみたら離婚する可能性も大いにあるんですよね。

 

何はともあれ、来週の"答え合わせ"が楽しみです。

久恵と小池(生瀬勝久)の関係性も気になるし。

あと…やり直すのは良いけど、津山(松下洸平)には双子の子供を授からせて、

木田となぎさ(川栄李奈)はまた夫婦にさせてあげてね!!

元春に振り回されまくっている2組なんですから(笑)

 

 

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にじいろカルテ 8話 感想|勘違いから始まる告白大会

 

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何やら穏やかではなさそうな、ホラーちっくな雰囲気になったと思ったら、

最終的には太陽(北村匠海)の愛され話だった。

苦手とは言いつつも、何だかんだ印象深い思い出があった"タケシ"と再会する日が

亡くなった日なんて…と悲しい気持ちになっていたら、全然違う人だった。

みんなでせっかくサプライズパーティーの準備をしていたのに、誕生日が違う日だった。

凄い…この構成。お笑いで言う「天丼」よ(笑)

 

勘違いが勘違いを呼び、真空(高畑充希)からハグだのチューだの

小っ恥ずかしくなるような言葉を浴びせられる形で、

自分が想像していたよりも"3人の関係"を大切にしてくれている事を知る。

3人限定じゃないけど、好きでくっついていて仲の良い関係を作れていたつもりの相手から

実は嫌われていた時のショックは、私も学生時代に経験したから…

太陽が周りを信じきれないのも、「俺以外みんな死ね」を作ってしまうのも分かる気がしました。

某ドラマみたいに悪口をSNSに書きまくる事はせず、

もやもやしている事があるから今ちゃんと言いたい!って動いてくれる子で良かったです。

今までの自分を知らない人々のいる世界に行って、いろんな人と触れ合うって…やっぱり貴重ね。

 

太陽中心のエピソードも、タケシと霧ヶ谷(光石研)の小学生時代のエピソードも

どっちも興味深い内容だっただけに、

仲がさらに深まった所でもう最終回なのか…という物足りなさを感じたのは無きにしも非ず。

再び真空の病気についての話題に戻ったので、

これは最終回前でやるべき話じゃなかったのかもしれませんね。

だからと言って中間地点に持ってくるのも早い気がするし…

時間が経っていくうちに自分は本当に必要とされているのか不安になって、

愛を再確認する意味合いでは、5話での太陽回から話数を空けたのも

適切なタイミングだったんじゃないかとは思うし…

それに、話数を空けたお陰で、ドラマの世界でも時間が流れていて、

毎日ここの人々は何か新しい発見をしながら

充実した日々を過ごしているんだとも感じられますしね。

 

うーん、結局何が言いたいかって言うと、朝ドラくらいの期間と尺でも良いから、

もっともっと村人達の関係が親密になっていく様を見たい!日常を知りたい!って事ですな。

まぁ、それは編成上無理なんだけど。

夏休みとか、クリスマスとか…時期を変えて、また続編が見たいなぁという想いでいっぱいです。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 6話 感想|お兄ちゃん、やっとこさ爆発。

 

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SNSでぶちまけてきた闇がリアルをも蝕んでいく、俊祐(工藤阿須加)のお話。

3話終盤からその片鱗は見せてきた訳で、いずれ爆発するのが予告でも分かりきっていたから、

めちゃくちゃ焦らすじゃん…というやきもきした気持ちで見ていましたし、

前回のラストと今回のラストを直結させた方が

冗長感が薄まったのではないか?とも思いましたが。

まぁでも、まだ物に当たるくらいの爆発で留まって、ようやく発散出来て良かったですよ。

結果的には萌子美(小芝風花)の「大丈夫?」が逆鱗に触れたんですけど、

多分あのタイミングで声をかけられていなかったらもっともっと溜め込んで、

両親を突き飛ばすくらいはしていたかもしれないし。

おじいちゃん(橋爪功)だけは「やっと爆発出来たか」って顔をしていましたね。

 

「いい人」役を演じてきた俊祐ねぇ…。

これってある意味、家族にとってのバランサー的存在とも言えますか。

どこか抜けている父や、"評価"を恐れて焦っている母を宥める形で

変な方向に行かせないようにし、世間とはちょっとズレた妹も救う事で、

"俺がいなきゃみんなしっかり出来ない""自分が家族の状態を保たせている"という

優越感に浸っている部分はあったでしょうし。

小さい頃からそんな生き方をしていたお陰で、

無意識に自分が家族内で上位だと思い込んで見下している部分もあったんでしょう。

 

彼は何も悪くないし。爆発してしまうのも仕方ない。

妹を助ける事で今度は自分がクラスメイトから"変なヤツ"扱いされて、

仲間外れになってしまう可能性に怯える少年時代を送っていただろうから、

むしろ褒められるべきなんですけど…

両親(特に母)が萌子美中心に動いていた事が、彼をモンスターにしていったんですよね。

 

見えない使命感を押し付けられていなかったら。

せっかく素敵な彼女もいるのだから、外に目を向けた日々を送っていたら、

広い世界を知って生きやすくなったかもしれないと思うと、

家に囚われてきた俊祐の人生は…本当に切ないものがあります。

 

「萌子美の事を誰よりも分かっている」つもりでいるという立ち位置は母から俊祐に変わり、

萌子美には「物の気持ちが誰よりも分かっている代わりに、人の気持ちは全然分かっていない」

という欠点を突きつけてくる。

次回のあの展開は…萌子美にとってまた新たなターニングポイントとなるのでしょう。

初めて好きになった人・岸田(加藤清史郎)と上手く行くのか試されているとか。

ニヒヒ♪って笑う乙女な小芝さんが可愛らしいので…

こっちにも不運な出来事が訪れない事を願いたいですね。

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 9話 感想|西田が逮捕されないのが不思議。

 

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ふ〜ん…

最終回前になっても、まだ通常通りの"生徒の問題"を描くんだ…

よく分かんない構成ですなぁ。

 

前回で、岡部(遠藤雄弥)を小川(明日海りお)が通報しようとしていたのを、

校長(高橋克実)が生徒を使ってもみ消していた事が

明らかになった所で流れが変わったように感じ、

そこからもう1つの謎である尾崎(鈴木梨央)と涌井(米倉れいあ)の関係性も絡めながら

最終章らしく"縦軸"に迫る話になっていくのかと思いきや…ですもんね。

もうここまで来たら、縦軸だけで十分な気がするんですけど。

前半の話でガッツリ取り上げられそうな2人の毒親案件だけでなく、

縦軸もそれと同じくらいの分量で盛り込んできているから、

解決方法も、どこが一番見所なのかも結局中途半端になってしまうんだと思います。

堀内敬子さんの追い込まれる演技は確かに凄かったですが、

親でも教師でもない、初めて会った人に説教されて改心出来るくらいじゃ…

最初から毒親になんてなってませんよね。

 

 

今回の毒親だけでなく、一応これまでにも、マタハラとか、性虐待とか、

現代社会に蔓延る問題にも踏み込んで行こうという意志は感じられたので、

作り手側も決して行き詰まって投げやりになった訳ではなさそうなんですが。

どんな構成にするのかがまとめきれておらず、

全体に"軸"がしっかり通っていなかったのは事実で。

もはや公私混同でしかない、一方的な個人の想いでしかない"縦軸"があるから、

1話完結パートの方でもっと時間をかけて伝えたかったであろうメッセージも

「毎回小出しにでも描かなければならない」という縦軸のルールで

端折らざるを得ない事になるんでしょうし。

脚本家が複数体制である事も原因だったんじゃないかという気がします。

そう。最初から変に主人公の苦い過去なんか入れないで、全話一人の脚本家が担当していたら…

世の中に対して訴えかける熱さが伝わって来る作品になったのかも、ですね…。

あ、なんかもう総括っぽくなってしまった(笑)

 

隆平(藤原竜也)が瀕死状態になって生徒達が駆けつけるっていう次回予告も、

最終回の学園モノあるある過ぎて、特に新鮮味がないと言うか。

今までそんなに生徒に好かれてましたっけ?という、若干冷めた気持ちです(苦笑)

 

そして、何よりモヤっとするのは、西田(池田優斗)のお咎めのなさ…

アレンへの暴行と言い、今回の誹謗中傷と言い、相手を精神的に追いやってる張本人なのに、

なんであんなにいじめを繰り返す人が目をつけられないのかが不思議でたまらない。

何度も書くけどさ、1話の頃の隆平だったら再逮捕でも躊躇せずやってると思うんですよ。

いじめた生徒にもちゃんと説教とお仕置きをするくだりを入れないと、

本作を見ている未成年は「バレなければラッキー♪」って考えて

教育上よろしくない気がするんですけど…(滝汗)

 

 

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監察医 朝顔(2021) 17話 感想|つけられるはずのない区切り

 

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予定通りだったら夏・秋クールで放送されていたはずで、

恐らく"あの震災"を絡める事はなかったであろう本作。

ずれ込んで、こうして今回の話が出来上がったのも、運命というべきか…

なるほど、そんな見せ方で来たか〜…と思わされる内容でした。

 

生まれて8ヶ月の子供を亡くしても一見他人事かと思いきや、

実際は、家に帰れば"娘の生きた証"が残っているおもちゃや洋服を目にしてしまって、

「預かってもらっていれば、また元気に帰ってくるかもしれない」と信じ続ける

娘想いの母だった。

岡崎紗絵さんの細い体が、子供が亡くなった事で本当に精神的に追いやられて

ここまでやせ細ってしまったんだな…と感じられて、

それがまた辛い気持ちにさせられました…。

 

受け入れられるのを待っていてくれる話のすぐ後に、

ずっと見つかっていなかった里子(石田ひかり)の遺骨の一部が見つかり、

平(時任三郎)や朝顔上野樹里)達に

"死"という現実を突きつけられる話が来るのもまたキツい。

「あれから10年」って言うけど、区切りをつける事だけが全てじゃないな…と。

今までは、"何か"が見えてこなかったらずっとその事で苦しみながら、悩みながら

生き続けなければならない訳で、いつまでも過去を引きずって前に進めなくなるなら

区切りをつけるのも大事なんじゃないかと思っていた部分もあったけれど、

多分それは、自分の本当に身近な存在…両親や友達が亡くなった経験をまだ味わっていないから

言えるのかも…ですね。

今回の平の様子を見ていたら、甘い考えが変わりました。

このまま見つからない事で得られる幸せ、

「もしかしたらどこかで生きているのかもしれない」と思える

わずかな希望もあるのかもしれないのを、

遺骨があると連絡が来て、目の前にある事によって否定されて、

半ば強制的に受け入れざるを得ない状況にあるのは…中々酷ですもん。

せめて、平の記憶がはっきりしているうちに、嶋田がまだ生きているうちに

里子に会えたのが救いだったと思いたいです。

大じいじ、思い残す事がなくなったのか、最期は安堵の表情でしたけど…(泣)

あの弱って口が半開きの状態が、昔お見舞いに行った時のおじいちゃんまんまで、

凄いリアルだったなぁ…。

 

でも、恐らく20代前半の母親に対しても、平と朝顔に対しても、

震災を絡めた話らしく「これから強く生きていこう」と鼓舞を入れる形じゃなくて、

「受け入れられない時もあるよね」

「自分達が"母がいる"と思えば、目の前にいる(ある)のは"母"だよね」と

双方の気持ちに同情してくれる話になっていたのが、

ご遺体に対して向き合ってきて、

遺族に親身に寄り添ってきた主人公の姿を描いた本作らしくて。

それが逆に元気づけられました。

主題歌のタイミングも相まって、ここ最近の中では…というか、今までの中で一番?

満足度の高い回でした。

 

で、次回の「最後の悲劇」ねぇ…煽り予告をするスタイルはブレないんですな(泣)

今回で違う事件を取り扱っていたので、前回の黒フード男関係の事件は

私の解釈が間違っていただけでもう終わったんかな?と思っていましたが、

その話が本格的に展開されていくんですかね。

もう身内が不幸に遭うのは良いよ…大じいじが亡くなってしまったというのに。

それより、妹?弟?、つぐみ(加藤柚凪)がお姉ちゃんになっているシーンを見たいです!

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 8話 感想|入れ替わっては…ないだろうな〜。

 

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今回で分かった事。

複雑に考えるまでもなく、東朔也は師匠・湯浅(迫田孝也)で、

入れ替わっているのは彩子と日高だけらしい。

女装が上手いとか、陸(柄本佑)にときめいているような表情は何だったのかとは思うけれど、

彩子<日高>(綾瀬はるか)が「兄さん」と呼んでいたので、

中身が女性である説も、彩子と入れ替わる前に朔也と入れ替わっていた説も

ナシと見て良いらしい。

 

個人的には入れ替わりの詳細を一番知りたかったから、

最終回まで勿体ぶらず、変に風呂敷も広げずに

少しずつ繋がりかけているピースとピースから生まれる隙間を

補填してくれたのは嬉しいですね。

 

その他に今回心が盛り上がったのは、河原(北村一輝)が彩子<日高>に問い詰めるシーン。

一度失敗して表から退いた人が着実に真相を突き止めていって、

やがて陥れられた相手を形勢逆転出来るほど頭角を表す流れは、何度見てもワクワクします。

彩子<日高>の焦りが隠しきれていないともとれるし、

兄が自分の乳歯を持っていたと知って少し安堵の表情を見せたともとれる、

複雑な気持ちが表情に出る綾瀬はるかさんの演技も良かった。

 

乳歯が犬から見つかった事で、追い込まれてしまう2人。

日高<彩子>(高橋一生)が逮捕される前に入れ替わってあげようとしているのだから、

日高はやはり善良な人間だとは思うし、

朔也も濡れ衣を着せられていた事が分かって、元々サイコパスという訳でもなかった。

「お前が15分先に生まれてきてたら」この台詞が全てなんですかねぇ。

サイコパスという恐ろしい犯罪者になった理由は、ほんの少しの時間差で

大きく運命が変わってしまった妬みから来ているのか。

そして、入れ替わった相手が彩子である意味は何なのか。

(「だから、あなたなんですねぇ」という台詞もあるし…)

最終章は人間ドラマ方面で、この2つをじっくり描いていく感じになるのでしょうか。

 

で、最後は…多分入れ替わってはいないだろうなと。

彩子が顔を手でベタベタ触る動きは、次回予告の後で流れた

「全話の見逃し配信はParaviで!」…だったか忘れたけど。

日高<彩子>がやっているのと同じ動きっぽく見えたので、

もしかしたら元に戻ったのか?とも思えるんですが…

何となく、違う気がしてます。

 

 

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俺の家の話 6・7話 感想|僕にとってのお父さん

 

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前回の感想は多忙で書きそびれてしまいましてね…(とほほ…

っていうか、金・土曜分の感想、最近ルーズ過ぎる投稿になってますね…すみません(滝汗)

どうしても触れたい事があったので、最初に書くとすると…

いや〜、長瀬くんに歌わせたり踊らせたりするだけでなく、

スタンドマイクまで倒させるなんて天才かと!

あそこのシーンだけは「TOKIOの長瀬くんが混ざってる!」って思っちゃいましたわ。

クドカンがこれまで作った数々の作品を盛り上げてきた功労者=一人の役者の前に、

長年にわたって活動してきたTOKIOのメンバーの一人でもあるから。

歌手と役者の二足のわらじ、第一線を突っ走ってくれて、今までありがとう…と

敬意と感謝の気持ちを込めているように感じられて、ちょっとグッとくるものがありましたよ。

役者としての姿が見られるのも残り1ヶ月ねぇ。本当に裏方に専念してしまうんでしょうか。

音楽活動が死体(したい)から退社するって話もなかったっけ?

 

 

さて、ここからは7話の感想。

こっちはこっちで、人の温かさに触れるお話でした。

能から逃げてプロレスに走っても、今度は家庭との両立が出来ず

片方に専念する形で"一家の主"から逃げたのを、

元妻・ユカ(平岩紙)にある意味突かれてしまった訳ですが、

一方で秀生(羽村仁成)が「能をやっている父」も「プロレスラーの父」もかっこいいと

全肯定してくれていた事実に思わず泣けてしまいました…。

 

末広(荒川良々)の「泣きながらやっても、笑いながらやっても、介護は介護」という

台詞が示しているように、

能もプロレスも中途半端な状態でも、

息子にとってはかっこよくてなりたいパパである事には変わりないし、

パパが2人いても、どっちにも自分の言葉で気持ちを伝えたいほど大切に想っている存在だし。

寿一(長瀬智也)の場合は、25年実家を出ていてもずっと観山家の一員だし。

どちらを選択するべきとか、誰かの"これまでの人生"を否定するとかそういう話ではなく、

最終的には「"今"どうしたいか」が大切なのだと訴えかける結末に優しさを感じました。

会いたいから、会う。能が死体から、する。

このご時世にはぴったりな内容だとも思いました。

 

しかし、能で活躍する秀生に胸を打たれた再婚相手は、

結局「秀生、無理」と言って親権を得るのをやめる事に。

根性なしだとは思うけれど、繋がりもまだまだ浅いのだから、

これからちゃんとお父さんになろうと思ったら

急に自信がなくなってひよってしまうのも無理ないのか。

皮肉にも…まさに「薄い」お父さん、ですね。

「濃い」お父さんである寿一を含む観山家との繋がりは深いから、

書きたくなる思い出もいっぱいあるし、

それだけ作文の内容も中身の詰まった濃いものになる。

今回の「俺の家の話」…は、秀生の家の話でもあるんですね。

 

前回から序盤までは修学旅行か!ってくらい思いっきり浮かれた寿三郎(西田敏行)だったのに、

終盤で「要介護(3に近い)2」だと知らされる展開は、現実を見させられているようで悲しい。

今回はいつもより小ネタも大人しめでしたが、最終回に近づくにつれて

そのうち忘れてしまうとか、深刻な雰囲気も漂わせてくるんでしょうか。

リザード寿が表紙の雑誌、付箋、弟子として受け入れてくれた秀生の事…

最期まで覚えていて欲しいですけどねぇ。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 5話 感想|大団円から生まれる孤独

  

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うわぁ…ちょっと分かる気がするわ。俊祐(工藤阿須加)の気持ち。

物の気持ちが分かってしまう萌子美(小芝風花)がいる家族とだと、

心地良く過ごしづらいだろうなぁ…と、初めてそう思えました。

悪口を書き込んだスマホが重いって気づかれてしまうし。

いつか本心もバレてしまうんだろうし。

萌子美といると日常がもっと華やかに色づき始める一方で、

彼女に自分の本心が見抜かれてしまう怖さに怯えながら

"良い人""良い家族"を演じなければならない部分もあるんでしょうね。

 

花屋の店員達が萌子美の個性を受け入れてくれて、仕事も軌道に乗り出して、

母も理解してくれるようになり…という、最終回の大団円のような展開の中で、

ただ一人孤立し、闇が深まっていく俊祐の描写には胸が痛みます。

某ドラマみたいに「俺以外みんな死ね」なんて自虐ネタをかましてくれたら

あまり溜め込む事もないんでしょうけど、

残念ながら、そんな風に上手く流せる人の方が少ない訳で…。

穏やかで真面目な性格であればあるほど、怒りの感情の吐き出し方が不器用になってしまいがち。

 

彼の闇が深まった背景には、やはり

「俺は友達との付き合いを犠牲にして、妹のためにここまでしてやった」っていう想いも

あるんだと思います。

そして、妹は可愛がられて、

兄には"しっかり者のお兄ちゃん"を求められるのも、兄妹ではあるある…。

 

おじいちゃん(橋爪功)の肯定的で温かな眼差しが、

彼にも注がれる日は来るのかなぁ。いや、来て欲しいな。

兄の見えない努力も報われて欲しいです。

 

 

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知ってるワイフ 9話 感想|ちょっと雑になってきてる?

 

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元春(大倉忠義)と澪(広瀬アリス)を元サヤエンドにさせるための、

最終章に向けての前準備…って感じの内容ですね。

 

でもな〜、準備が整う"まで"がちょっと雑じゃありません?

付き合って別れる前に親友を好きになってキスをして、

「あなたと一緒にいてもなんか違うの」っていう抽象的で自分勝手な理由でフラれる

津山(松下洸平)は凄く不憫ですけど、

個人的には、沙也佳(瀧本美織)の扱いもなんかあっけなさ過ぎて可哀想。

え…元妻の出番、上原(小関裕太)と少し会話しただけで終わり!?

「お嬢様」「女神」として扱われてきたのが許せなくなるほど

音楽に情熱を注いでいた想いを語るシーンはなし?

本当の自分を見てくれないのが嫌だというしっかりした理由で離婚したのに、

社内で恋愛が繰り広げられるのと同じくらいの、脇役に近い状態にされちゃうの?…などと、

急な立場の変わりように少々驚いてしまいました。

 

相次ぐ社内恋愛の方もなぁ…

多分、篠原(末澤誠也)の恋愛に関しては、新人くんだから、

最初からちまちまとでも展開していれば応援する気にもなったんでしょうけど、

前回からいきなり盛り込んできてますからね。

それがモヤッとしているんですよ。時間稼ぎをしているみたいで。

じゃあ…「知ってるシノハラ」で描けば良くない?と思えてしまう。

西(マギー)の方も、谷(猫背椿)が保護者になりすまして

娘と会話させてあげようとしている限り、新手の不審者っぽくて怖いんですよ。

そして、木田(森田甘路)があまりにも単細胞過ぎる件!

元春とは昔からの友達で、店での話に付き合ったり、

手料理を振舞って慰めたりするほどの仲なのに、

なんでそんなに自分の思い込みだけで動く人になっちゃった?

とりあえず話を聞け!落ち着け!!(笑)

"大切な人も親友も失って、絶望的な状態になる元春"を作り上げるためとは言え。

登場人物の性格を、今回の内容向けに変更するっていうのは…

「気づきと後悔の物語」では一番見たくなかったかも…ですね。

 

中間くらいまでは「夫婦とは?」について考えさせられる作品だったんですけど、

ここ最近は、元春と澪をゴールへ導かせるために

2人きりのシーンを増やしたり、両者の恋人の出番が途中からなくなったりと、

展開に都合の良さが目立つ気がするんですよねぇ。

一応好意的に見ているんだけどな。所々粗いんだなぁ。

 

終盤で元春が澪に自分達の関係性を告げるくだりだって、

「俺たちは結婚してました。澪は俺の妻でした。」だけじゃ…え?ってなるでしょ。

今の澪じゃ、元春の良い所しか見えてなさそうですし。

「結婚していたけど、妻になった澪は自分がモンスターにしてしまったので、

タイムスリップして学校のマドンナと結婚してやり直しました」まで言って、

なぜモンスターにさせてしまったのかを正直に告白させる形で

元春がとことんダメ人間なのを知った上で。

それでも好きだからこの人と一緒にいたい!と思った場合は、

じゃあ再びそうならないためにはどうしていけば良いのかを2人で考えて…っていうのが、

本作が提示している「夫婦とは?」を描くのに相応しい流れだと考えているんですが、

人間的に良い部分も悪い部分も、ちゃんと見せてくれるかなぁ。

 

私の唯一の興味は、久恵(片平なぎさ)と良治(生瀬勝久)の関係性ですね。

2人が会った時以来、特に進展はなかったので

何かある訳でもなかったのかな〜と思ってましたが…やっぱり、何かありそうです。 

「また戻るんですか?」「いや、俺はもう戻りません。」

これ…4話の時に予想した、良治=元春、久恵=澪の線で合っているのかも…!?

 

 

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