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アバランチ 6話 感想|戸倉も西城父もそのうち消されそう…

 

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「そもそも俺たちは隠れてる訳じゃない」

おお…堂々としていてかっこいいのは勿論なんだけど、

日々の行動にちゃんと意図があった事に安心しましたわ。

素顔で会いに行ってるくらいだし。

アバランチの活動を最近知ったらしい男にマスクスグワカルヨって言われてたくらいだしw

あれで隠しているつもりだったんなら、いやザル過ぎるでしょ!って

猛烈にツッコまざるを得ない所でした。いや〜良かった(笑)

 

第一部と第二部で主題歌が切り替わるという仕掛けも、ドラマでは斬新。

2クール以上あるアニメだとよく見かけるこの手法…

前後編で区切るだけ、下手したら「章立てする必要ある?」と疑問に思うドラマを

ごまんと見てきただけに。

"お約束"だった生配信での制裁シーンも排除して、

羽生(綾野剛)の心情を映しているかのようなエモーショナルな熱さを秘めた主題歌を携えて

作品の雰囲気をガラッと変えてきた本作に、

「第二部は今までとは違う」という意気込みを感じさせて、

これからの展開により興味が湧きました。

 

最終回まで見てみない事には分からないけれども、

エピソード0を分岐点に、第一部は勧善懲悪、第二部は大山(渡部篤郎)への逆襲編と

きっちり分けた構成は、もしかしたら本作においては成功したんじゃないですかね。

今回のような内容を初回から描いていたら、話を引き延ばし過ぎて飽きが来るだろうし。

逆に第一部の勧善懲悪=1部完結型エピソードばっかり続いていたら、

ワンパターン過ぎて、さすがの出演者目当てのファンも飽きが来るだろうし。

どこでバランスをとるかが肝なんですが…本作は両方の良いとこ取りは出来たと思ってます。

 

今回の内容は全国指名手配犯から2週間前の話という事で、

最終回に向けて過去に関する真相をいろいろと詰め込んだ仕上がりになっていたので、

全国指名手配犯になるまでの過程がまだ分からない!繋がっていない!

と言ってしまえばそれまでなんですが。

前回のラストで明かされたのを基準にすれば、今回は2週間前、次回は1週間前って事で、

羽生が大山によって罪を着せられ指名手配される…という所は次回で描かれるのかもしれません。

 

それにしても、戸倉(手塚とおる)と西城の父・尚也(飯田基祐)は…

大山に使われるだけ使われて、最終的にはコマとして捨てられるんでしょうね。

そんな気配がプンプンしてます。

逆にあかり(北香耶)は生き残っていて欲しい。どうかあの通話が最後の会話にならないで…

出番は少なくとも、羽生の偶像="支え""正義"として確実に爪痕を残す北香耶さん、

大きな役に抜擢されたらブレイクするだろうなぁ。

 

 

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日本沈没−希望のひと− 6話 感想|移住の話を聞きたいのに里城が邪魔をする

 

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本作をリアタイしていると眠気が襲ってきてねぇ…(汗)

内容はぼんやりと掴めているとは言え、

その状態だと感想は書きづらくなりそうだったので後で倍速で見返しましたが…

まぁ、つまりは、余計な設定のお陰で、進みが相変わらず遅いって事なんですよね。

 

公私の入り乱れ構成が目立ち、物語に引き込まれづらかった前回。

強引に復興させ、強引に天海(小栗旬)を元の居場所に戻したのが吉と出たのか、

今回は約40分過ぎまでは、本作の舞台はあくまでも"環境省"である事、

そして"環境省・天海"が日本沈没に向けてどう考え、どんな対策をとるのか?といった動きを

メインで描いていたので見やすくはなったんですけど。

やっぱり、この枠の伝統を守りたいのか、

必ず悪役を作って盛り上げておかないと気が済まないんでしょうねぇ。

関東沈没編では天海以外の官僚が敵だった代わりに

今度は里城(石橋蓮司)という新たな対立軸を出してきたので、

私の予感していた「二番煎じになる説」は少し的中した…という印象で見終えました。

 

いや、現実世界を考えれば、対策は下の者に任せて「絶対〇〇はない!」と

現実逃避している上司もいるだろうし、

"1人の人間"として見たら日本沈没を認めたくない気持ちも分かるんですが、

職場内での仲間割れのくだりが色濃い作りは関東沈没編でも変わりなかったため、

正直、もうそれは良いから!さっさと話進めて!!と思えてしまうのです。

加えて、真面目に訴えているのに信用してもらえない

田所(香川照之)の描かれ方が一緒なのも、飽きが来る原因なのかもしれません。

ラストにしても、田所がいないと成り立たない!みたいに描かれてましたけど、

えっと…彼以外に沈没を研究する専門家はいないのかい?っていう(苦笑)

日本中探せばごまんといるでしょうに。

 

移住についての議論で、国を失い路頭を彷徨いざるを得なくなる国民の心情だとか、

未だ戦争が続く国がある中で、占領される事もなく平和の神に守られ続ける日本だとか、

国の事情は様々なのに一方的に移住を受け入れ要請するのも迷惑な話だよね…とか

ふと考えさせられる機会があっただけに。

その話をもっと聞きたいのに里城の思惑が邪魔…そんな歯痒ささえ感じます。

 

で、もう1つの嫌な予感は…天海と椎名(杏)の自宅でのくだり、なんなんですかね(汗)

やっぱり恋愛の匂わせ描写もやってしまうのかなぁ。

キッチンを使ったり、ラーメンで天海をもてなしたり…

え?ここって椎名の自宅だっけ?同棲??って一瞬錯覚しちゃいましたよw

そしてお泊まり&合鍵という急展開。

ただでさえ話が進まないのに…いる?恋愛要素(苦笑)

 

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 6話 感想|子供はみんな伸びしろあるよ…(号泣)

 

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男の子同士の友情の次は、女の子同士の友情。

また違った形の青春漫画だ。

一言で言ってしまえば…いや〜〜…良いもんを見たって感じです(泣)

前回でも思っていたんですけど、ここの子役たちはみんな演技が自然体で、

子供だからと言って変なあざとさがなくて上手い。

子役だけでのシーンも迫力が伝わる凄さ。

 

夏合宿から帰ってきてからのまるみ(玉野るな)のするすると流れてくる涙も美しかったなぁ。

前の涙がまだ残った状態で次の涙が出てくるもんだから、

それだけ追い詰められているんだと思えて、ついもらい泣きしてしまいました。

状況は決して同じではないけれど、今まで取り上げられた生徒の中では

一番自分を重ねながら見ていたような気がしています。

高校3年のちょうどこの時期とか、就活が始まった時とか…

周りの子はどんどん成績が伸びているのに対して自分は下がる一方だったり、

友人関係で徐々に壁が出来たり、身近な相手をライバル視したり。

そうやって自分で勝手に落ち込んでは、ピリついていたなぁって。

樹里(野澤しおり)も悪気はないし、

話の流れ的に「隣の芝生は青い」オチである事も分かってはいるんですけどね。

まるみの目線で見ると、「算数楽しい!」「(図形の解き方を見て)綺麗だから覚えられた!」

っていう1つ1つの発言がマウントを取っている感じに聞こえてしまうのは

何となく頷けるんです…。

まぁ、私も算数の楽しさが一度も分からない人間だったっていうのもありますがw

でも、お洒落で明るくてコミュ力抜群で…と、全てが真逆の人と毎日いると、

まるみの場合は初外泊だったのもあってキラキラした風を浴び続けるとなると、

自分を卑下してしまいがちになると思うんですよね。

 

「中学受験は本人よりも親の方が先に根を上げます。

子供は大人が思ってるよりタフなものです。」

前回でも上杉(伊藤駿太)に関して「あなた(佐倉先生)が言うほど弱い人間ではありません」と

似たような事を話していた黒木(柳楽優弥)だからこそ、

途中で衝突があろうがそうなるのも見据えた上で

生徒の成長を見守っているんだという彼の考えにも説得力が持てます。

灰谷(加藤シゲアキ)の好感度は下がり続けるけど、主人公は増すばかり…(笑)

 

そして、一気に涙腺やられたのは、最後の歩道橋の2人のシーンね…。

後で響いた理由を書き残すために、あえて会話の一部始終を引用しますが…

(長くてすみません。端折れなかった…(泣))

樹里 「一緒にしないでって…そんなの、こっちが言いたい台詞だよ!」

まるみ「私なんて、全然出来ないもん!最初から一緒じゃないよ!」

樹里 「だから、そういうんじゃなくて…5年の時からΩなの。それからずっともう今の位置なの」

まるみ「そんな事わかってる!まるみみたいな出来ない子と一緒にされたら嫌な事ってくらい」

樹里 「違う違う!そうじゃなくて…まるみは違う。

    だって1人でコツコツ自習できるとことか、嫌な科目も逃げずにやるとか、

    本気出したら何人も抜いてΩに上がってくるとことか…」

   「まるみは…まるみは伸びしろしかないじゃん!」

まるみ「そんなの…ジュリだって、まだまだ伸びるとこあるのに。

    だから…そっくりそのまま返すよ!」

 

まるみ「…分かった。私、二女目指す。樹里と一緒に二女行きたい!」

樹里 「樹里も…まるみと一緒に二女行きたい!」

それから、2人で同じ学校を目指すと決意してから流れ始めた主題歌の出だしの歌詞が…

『いつも いつも ありがとうね なんでそれが言えないんだろ

「負けないことが本当の強さじゃない」そう教えてくれたあなた』

"ドラマの主題歌"として初めて直感的に「良い!」って思えたんですよね。

何と言うか、相手を羨んでいるのは向こうも一緒で、

だけど2人はまだその事を知らなくて、

そのまま本音を口に出したら自分の心がボロボロになって

受験に支障が出てしまうのは分かっていたから、つい意地を張ってしまって。

でも、"強がりな自分"でい続ける事が成長に繋がるとは限らなくて、

お互い煮え切らない気持ちを遠慮なく伝え合う事で初めて

自分を高めさせてくれる存在が身近にいる幸せを噛み締める…という2人の心情変化が

歌詞とシンクロし過ぎていて泣けました…。

熱いなぁ。前回に続いて、中学受験の日々も十分青春だなって、胸を打たれました。

 

佐倉(井上真央)という"個"を前面に押し出す代わりに、

桜花ゼミナールという"全体"を描くようになってきているのも

熱い気持ちにさせられた理由の1つだと思います。

これは前回でも言える事ですが、

描く対象となる生徒を無理に1人に絞らなくなったお陰で

講師たちや生徒間の関係性を描く余裕が出来て、

登場人物に奥行きが感じられるようになった…っていうのもあるのかもしれませんね。

 

 

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SUPER RICH 6話 感想|ちゃんと仕事してるのけ?

 

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話が迷走していってるなぁ(苦笑)

迷走していってるとしか言いようがないでしょ、これは。

某日曜ドラマでも同じ事を書きましたが…

本作の場合は三角関係を盛り込んでいる以上、

衛(江口のりこ)と優(赤楚衛二)と空(町田啓太)で

3人の"事情"を描かなければならなくなっているため、

結果的に描写や場面転換が増えて、話が散漫しているように見えてしまうんですよね。

 

いや、散漫しているだけならまだ良いんですよ。

片方のパートは好んで見ているというポジティブな意味にもとれますから。

でも…本作のエピソードは全てが唐突。

この手のドラマであれば「恋愛」と「仕事」は結びついていなければならないのに、

恋愛パートを散々描いたら今度は忘れていた仕事パートにもちょっと触れて、

とりあえずある程度描いたら恋愛パートに戻って…と

2つの要素を別々に分けて扱っているのが、本作に惹かれない致命的な原因なんだと思います。

 

そして、蛇足だと感じるエピソードに限って、台詞が浮いてしまっている。

もう少し詳細に書くとするなら、

物語を魅せるための"引き立て役"として台詞を生み出しているんじゃなくて、

既に存在している台詞を引き立てるのを"前提に"物語を紡いでいっている…

と言った方が正しいでしょうか。

この件は最近薄々気づいていましたが、

今回はとにかく個人エピソードが多かったので、それに応じて

作られた台詞をいつも以上に並べ立てているようにも感じてしまいました。

まぁ、本作がオリジナルである事を考えると、脚本家の作風とも言えるんでしょうけど…

あまりにも浮き過ぎていて、波瀾万丈の物語のはずがファンタジーになってますね(汗)

 

で、そもそもの疑問なんですが、

会社って元々は倒産に近い状態だったんですよね?

衛が全財産会社につぎ込んだらしいので、倒産までは行っていないんだけども。

その時は九死に一生を得たとしても…今の収入源ってどこから来ているのか?

今回の内容だと散財しているようにしか見えないし、

分量からして、優が仕事そっちのけでバイト生活で自由に過ごしているようにも見えて、

他の人たちもちゃんと仕事してるの?って感じですし。

具体的な対策を立てて、目標に向けて実行している様子が描かれないんだったら、

古民家にわざわざ引っ越して"崖っぷち感"を滲み出さなくても良かったんじゃないでしょうか。

 

正直…感想を見限るドラマを間違えたかなぁって思ってます(滝汗)

3話が一番まともに見られた印象。いや〜、ここまで酷くなるとはなぁ…。

 

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 5話 感想|受験勉強の日々だって青春になる。

 

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なるほど、そう捻ってきたかぁ…なお話。

本作は基本的に1人の生徒を取り上げて、その生徒の事情を深堀りする事で

現代の家庭問題も浮かび上がらせていくという手法で

中学受験の実態を見せてきた印象があったのだけれども。

今回は"受験する者の意志"をメインに据えて、

クラスも境遇も違う島津(羽村仁成)と海斗(伊藤駿太)を真正面からぶつかり合わせる所に

面白味を感じさせました。

何と言うか…今までの構成を活かした応用編って言ったら良いのかな?

 

正直、本作を見るまでは、当時の親しい友人で中学受験をしていた子がいなかったのもあって、

どんなものかが掴みづらくて。

"自分の意志"で志望校も受験するかどうかも決める高校・大学受験とは違って、

中学受験はあくまでも"親の意見"が尊重されるのだという

ぼんやりとしたイメージを抱えていたんですが、

今回の内容を見ると、その認識は間違っているのかもしれないなぁ…と考えさせられます。

 

中学受験を受ける子どもたちには様々な事情があるけれど、

それと同時に、受験する決意を示すまでにも、嫉妬や競争心、両親への見返し…と

自分の周りにある壁に打ち勝つために鍛錬を重ねてきた、いろいろな形の過程がある。

「待ってるからな、Ωクラスで」

ここのくだりには少年ジャンプらしい熱さを感じさせて、ちょっとグッときてしまいました。

自分を高めてくれる人=ライバルになるために、同じクラスになるために

互いに勉強に励む事も、また"青春"なんですね。

 

島津家の問題については確かにモヤッとしましたが、

塾講師が家庭にまで踏み込む権限はないと言っていたし、

島津が父親に意見を言えた時に声に震えがなかった辺り、

少しでも希望の持てる終わり方ではあったんじゃないかと信じたい。

そんな彼に任せてみようと思えた黒木(柳楽優弥)。でも…その目は悔しそうにも見えて。

ここの葛藤も…どことなく今時です。

現実世界だとドラマのように、

スーパーエリートがズバッと切り込んで解決!とは行かないですしねぇ。

実際にやってしまったらクレームに発展するだろうし、パワハラ扱いされるだろうし。

他の塾講師が生徒を親から守るために動こうもんなら、えこひいきだって言われるかもしれない。

どこまで介入すべきか判断するのは難しい…。

しかし、島津の場合は父親が反省する気ゼロなので、普通に心配。

家庭問題の解決までは踏み込む事はないんだろうけど、

精神面が強くなっているのが伝わる彼の今後は、ちらっとでも良いので描いて欲しいですな(泣)

 

で、相変わらずストーカーしてる灰谷(加藤シゲアキ)のターンは…

恋愛ドラマだったらこの"焦ったさ"も楽しさに繋がるんですけどねぇ。

とある読者さんのコメントによると、黒木の縦軸の件は

原作ではもう少し後にバラされるらしい。

良い加減気づいてくれ!と思いながら見ていた所で

スターフィッシュの存在を知るラストだったので…次回で大きく動く事を期待してます。

 

 

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最愛 5話 感想|愛は時に人を惑わせる

 

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ああ、もうどうしてくれようか…

切ない以外の感情が見当たらないんですけど…(泣)

優(高橋文哉)と方言で会話しているだけなのに、

澄んだ空と緑に包まれた故郷の風景を映しているだけなのに、

懐かしさと美しさで涙腺がやられる。

本来だったら、故郷を懐かしむ2人を見て微笑ましくなれるはずなんですけどね。

何度だって恨んでやりますよ…渡辺(朝井大智)の犯した行為を。

 

大輝(松下洸平)も彼に運命を狂わされた1人。

当時の事件がなければ、思い出話に浸って一瞬でも過去の関係に戻ろうが、

刑事である自分と重要参考人である梨央(吉高由里子)の関係性は崩れないという事実に

苦しみ続ける事はなかっただろうし、

"刑事になってしまった"自分を受け入れざるを得ない酷(こく)さを

味わいながら過ごす事もなかったのかもしれない。

大輝がその時どんな表情をしていたかを誤魔化すかのような

引きのカメラワークからの「向いてるよ」…

「朝宮優です」と報告した時の声の裏返り具合…

"最愛の人だから"反射的に桑田(佐久間由衣)の腕を引っ張っるんだけれども、

本当は梨央と優の所に駆けつけたくても"刑事だから"遠くで見る事しか出来ない現実…

刑事か、本来の自分か?

今の自分は何が出来て、何をしてやれば相手のためになるか?

そんな境界線で揺れ動く大輝の葛藤が、松下さんの表情から、目線から、演出から…

いろんな所から伝わってきて、いたたまれない気持ちになりながら見てしまってました。

 

それで考えて出た結論が、刑事として優を逮捕する事だったんでしょうね。

当時から大切に想っていた2人を、自分の手で引き離したくはない…

でも、優のためを思えば、この方法しかなかった。

優も優で、「逃げんって決めた」「姉ちゃん、ここまで一緒に来てくれてありがとう」と

梨央に真っ直ぐ伝える姿が印象に残りました。

今の優にとっての最愛は父・達雄(光石研)なのかもしれません。

相手を守るためについた優しい嘘は、時に惑わせ、時に傷つける…。

亡くなった父親のせいにはしたくなくて、真相を知った上で、

ちゃんと事件と向き合いたいという"決意"が伺えるシーンでした。

 

最終的には、大輝が刑事としての使命を果たした今回。

次回は加瀬(井浦新)がその役割を担う事になるのかなぁ。

ラストはとても頼もしいと思えたけれども、そのまま信じて良いのかどうか…?

 

 

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アバランチ 5話 感想|アバランチ流の生みの親は社長令嬢

 

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折り返し地点になる5話にエピソード0を持っていく王道感。

展開が早いドラマが多かっただけに、逆に新鮮に映りました。

(もちろん、どっちが見せ方としては正しいとか比較している訳ではなく、

話に引き込まれればそれで良いよね…という考え。)

 

放送時間をまるまる使って過去を掘り下げ、次回以降は再び本格始動…といった構成は、

個人的には一昔前を彷彿とさせます。

ほら…連続ドラマの放送決定にあたって、パイロット版とか単発ドラマとかの形で

連続ドラマより少し前のエピソードが描かれる事ってあったじゃないですか。

それに近い感覚があったんですよねぇ。

で、本作の場合は、現在進行形の話をあえて中断したのが逆に、

第二部に向けての良い引き締めになったとも思えました。

通常だと「初回に持ってきた方が感情移入しやすかったのでは?」と言いたくなるんですけど、

ここまで見ていて、1話完結型をどう見せて行くかで試行錯誤している印象があったので…。

生配信のくだりはちょっとマンネリ化な気もしましたし、

5話でワンクッションを置いたのは最適なタイミングだったのかもしれません。

 

そして、アバランチの結成秘話に繋がる内容だったからか、

映像も画作りもいつも以上に凝っているのが伝わってきましたねぇ。

モノが当たる時とそうでない時の音のメリハリは前々から注目してましたけど…

車が衝突事故を起こしたシーンの音がね…ぶつかるだろうとは分かっていても、

ガラスが粉々になるのも含めてあまりにも大きいもんだから、

思わずビクっとするくらいにはのめり込んで見てしまいましたよ(笑)

CGじゃなくて本物の車を使っている辺り、今回のためにお金を賭けた感が凄い。

あと、綾野剛さんと北香耶さんのW喫煙シーンの、いろんな意味での画の強さね。

綾野剛さんに やさぐれた表情でタバコを吸いながらも

重い過去を抱えている工員役を演じさせたらピカイチだし、

北香耶さんには未だに「バイプレイヤーズ」のジャスミンのイメージが残っているから、

真逆の治安悪めのキャラがとっても魅力的。

で…イメージも年齢も離れている2人がタバコを吸っている所を

同じ画面で収めているっていうのが中々強烈だったんですよね。

北香耶さんは歳が近めだから余計にね...そんな若さでめっちゃ吸うじゃん!!...ってw

 

生配信に関しては、同僚だったあかり(北香耶)が生みの親と言っても

過言ではありませんでした。

ちゃっかり録っていた彼女は賢い。

親子共々無事に生きていて良かったけれども、

理不尽な目に遭った社長(森下能幸)・娘の想いを背負って

"アバランチの羽生"として活躍していく決意を決めたんでしょうね。

それだけに…よく分からない仮面で生配信して制裁!スタイルをダサいと思ってしまって

申し訳なさも出てきたり。←でも仮面はやっぱりダサい(笑)

っていうか、顔出しでフルボッコにしてましたけど、

3年経ってから、本人かあるいは部下たちが逆襲を仕掛けてきそうで心配です。

 

突然の羽生(綾野剛)の指名手配犯ラストで、物語が大きく動く事を予告した第二部ですが...

そのうち桐島(山中崇)が寝返る展開があるんじゃないかとは踏んでおります。

今回の内容を見ていると、割と良い人っぽかったですしねぇ。

 

 

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日本沈没−希望のひと− 5話 感想|沈没してもなぜか緊迫感なし…

 

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ここまでは関東沈没編だったらしい。

日曜劇場お得意の二部構成になっていたんですね…。

関東の沿岸部を侵食し始めて、いよいよ物語が動くか!?と思いきや、

トンネル崩落事故エピソードを差し込む形で

沈没を 天海(小栗旬)と椎名(杏)を元の職場に戻すまでの

"繋ぎ"として使ってきたのには驚きました。

吊り橋効果で2人が恋愛関係に発展する…?という匂わせをやらなかったのはまだ良かったものの、

今回の構成を考えたら、わざわざ拡大する必要はなかったんじゃないでしょうか。

 

肝心の沈没の詳細に関しても、震災がどれくらい長引いたのか、

重傷者・死亡者は何人いたのか、どの範囲まで被害が及んだのか。

そして、当時の地震の規模を考えたら、その後もしばらくは余震が続くはずで。

そういった内容が特に描かれないまま"気づけば"復興していたので、

大きな被害に遭っている割には緊迫感を覚えないんです。

全体的にふわふわしていて、掴みどころのない感じ。

天海の包帯も…ファッションだと捉えられても仕方ないですよね?

椎名も含めて亀裂に直接巻き込まれて、一番大怪我を負っているであろうに、

なぜ普段通り動けているのかが疑問。

立ち上がった途端頭がズキッと痛むとか、出血箇所が見られるとか、

些細な描き込みがあるだけでも、被害の程度が伝わってきて大分印象が変わるんですけど…

あれではただ汚れているようにしか見えませんよ(汗)

 

う〜ん…あとは、本作の物語にイマイチ入り込めないのって、

沈没するまでの過程をダラダラ描いているのも勿論なんですが、

今回の後半のエピソードを見ていると、

天海にまつわる設定が多過ぎる事が一番の原因なのではないかという気がしてきました。

本来、「日本未来推進会議」というご立派な名前の組織が舞台なのであれば、

事前に関東以外に拠点を移したり、国民を守るために対策を練ったり…

そんな真摯な人々が描かれるはずなのに。

合間合間か、あるいは重点的に"家族""離婚""孤立"といった個人の事情を盛り込むから、

結局、官僚たちの危機感の描写も緩くなってしまうし、

公私が入り乱れる構成で集中しづらくなってしまうんだと思います。

 

で…次回からは日本沈没編ですと。

まさか、田所(香川照之)の「第2波は来ない」宣言はフラグにはなりませんよね?

第2波の兆候を大々的に発表して「この前来ないって言ってただろ!」で揉めて…

前編みたいに、また天海だけは信用して他は認めてくれない…っていう

二番煎じの展開にならないと良いんですが…心配です。

 

 

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SUPER RICH 5話 感想|1年後になってから「これ何のドラマだった?」状態

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あれこれツッコんで来たものの、それでも見続けてみようか…と思えたのは、

1話の終盤のラーメン屋での衛(江口のりこ)と優(赤楚衛二)のこのやりとりだったんですよね。

衛「36にもなって初めてお金の事で悩むなんて恥ずかしいわ。

  こんな事になるんやったら、金持ちの家に生まれんかったら良かった。」

優「それは違います。お金持ちの家に生まれたから36年もお金に悩まずに済んだんです。

  お金は可能性です。それを使って何かを出来る可能性があるって事なんです。」

どん底に落ちる前に豪遊したり、特段豪華にする必要もないご飯にも大金を無駄遣いしたり…

といった描写はなかったから、衛が後悔している様子に重みは感じられなかったんですが、

それは何とか"お金持ちを満喫していた頃の自分"を脳内補完する事にしておいて。

これからは現代における「豊かさとは?」を

主人公の人生を通して描いていくのかな…?っていう微かな期待はあったのです。

500円玉も出してきた辺り、そのうちそんな話になるんだろうとてっきり思っていました。

 

ところが、今回はどうでしょうか。

恋愛パートを優先させ過ぎて、仕事パートはおろか、

会社が危機的状況に陥っている事や、

主人公が元お金持ちだったという設定すら空気になっていませんか?

物語上で重要になってくるであろう「1年後」も秒で終わり。

1年の間にスリースターブックスがどれだけ収益を得て、借金はどのくらい返済出来て、

事業を立ち上げてからどうやって軌道に乗せて行ったのか?といった

会社の進展に少しでも触れてくれていれば良かったのですが、

今の状況がどうなっているかも分からないまま

「200万貸してくれ!」という個人エピソードを描かれても…ちんぷんかんぷん。

っていうか、本当に貧乏なのであれば、ギャンブル性の高そうな海外留学に投資するより、

経営専門のスクールに通わせた方が安全だし安く済むと思うんですが…

取り扱っている事業内容も曖昧だから、なぜ留学させたがるのかも不明です。

 

わざわざ胸キュン要素を盛り込んで三角関係を作りたいのであれば、

金持ちだとか貧乏だとかそういう設定にする必要もないし、

タイトルが「SUPER RICH」である必要もないんですよね。

つまり、恋愛のせいで全てがちぐはぐになっている。

転けそうな衛を助けに行くシーンでスローモーション…?

誰もいない場所で2人だけの社交ダンス…?

演出や展開から、ここを見所にしよう!ここでキュンキュンさせよう!っていう

作り手の意図が透けて見えて、

個人的には一昨日のドラマと近しいものを感じてしまいました。

しかも本作の場合、メインはそこじゃないからこそモヤモヤします…。

 

衛と空(町田啓太)が付き合っている噂を聞いて、

衛の気持ちを確かめたり、好意を向けたりと、優視点で描かれる話にもなっていたためか、

次回予告で「反撃開始!」って言われても…正直、何が?って感じです。

 

なんか、ここまで内容が変わるとなると、

プロデューサー側から「恋愛要素も入れて!」って要望があって

急遽脚本を書き換える事になったのかな…とか、邪推してしまいたくなりますね。

どんな作品にしたいのか、双方の意見が一致しないまま来てしまった印象があります。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 6話 感想|見える・見えないの壁を埋めてくれる"好き"の存在

 

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今回、ユキコ(杉咲花)が「見えなくても同じものを好きになれる」と言っていたけれど、

その言葉をまさに青野(細田佳央太)が体現してくれたような気がします…。

 

空(田辺桃子)に嫌がらせをしていたのは元彼で。

最初は優しさのつもりで接していたのに、

ある日別れを告げられてしまったのが気に食わなくてあの行為に出たんでしょう。

だから「してあげた」。

元彼はきっと見返りが欲しいタイプで、

"障がい者を助けている自分"という優越感に浸っていなければ

「してあげた」なんて言葉は出てこない。

健常者とか障がい者とか関係なく、本当に好きだったのならば、

空がマラソンが一番の楽しみである事も知っているはずだし、反省もするはずなんですよね。

 

日常生活では「すみません」って息を吐くかのように言う癖して、

本来の意味では使おうとしない。終いには「親が…」とか言い出す。

こいつはムカつく…こんな奴捕まれば良いのに…と誰もが思うタイミングで、

青野が勢いのままに感情をぶつける所がね…もう、泣けました。

ああ、気持ちは同じだったんだ…っていう嬉しさも込み上げてくるほどでした。

結局、名前を呼ぶだけだったけれども、その後に何を言いたかったのかは伝わってきます。

 

ピアノが好きになるのも、ラーメンが好きになるのもそれと通ずるものがあって、

きっとこういうアクションを起こす事から始まるんだろうなと。

見えないものだったとしても、他の感覚を使ったり(あのシーンで言えば聴覚)

今どんな状況なのかを読み取ったりと

自分の能力を活かして目の前の物事を知ろうという意思があれば、

"好き"は見つかるし、共有出来る。

2人のためのマラソンコースを計画したユキコも流石でしたが、

「見える」「見えない」で生まれる壁を少しでも埋めようとしてくれているのが分かる

ストーリー運び・構成の丁寧さに、今回も心を動かされました…。

しかしまぁ、1話の感想で書いた

「自分にとっては 周りと比べて浮いている=普通じゃないと感じる部分でも

相手が普通だと思わせてくれる」を、いろんな形で、本当にブレずに描き続けてますね。本作。

 

いつもは何となくマイペースで、知識と教養の豊富さから

みんなよりも一足早い"人生の先輩"なイメージのある青野だからこそ、

怒りを露わにしたのも新鮮に映って、引き込まれて見てしまいました。

そして…個人的にもう1つ新鮮だったのは、

主人公の友達と主人公の彼氏が真正面からぶつかり合っている構図。

主人公と彼氏or友達がぶつかり合うのは見た事はあっても、

関係者同士で…っていうのはあんまり見た事ない気がして。

あくまでも主人公を引き立てるために作られた"脇役"じゃなくて、

全員にスポットライトを当ててそれぞれの考えを掘り下げていく描き方をしているから、

「こんな世界の見え方もあるのだ」という新たな発見に繋がるのだとも思っています。

 

後半戦に進む段階で、ユキコと森生(杉野遥亮)の話からはちょっと離れて、

今回は友人の空にフォーカスを合わせた作りになっていたのも

捻りが効いていて良かったです。

 

で…次回は浴槽でのシーンやら、イズミ(奈緒)の告白やら、

全体的には話が動きそうですが…なんと、来週はお休み(泣)

ベストアーティストの存在をすっかり忘れておりましたw

寂しいですなぁ。

 

 

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