2021年秋ドラマ一覧

SUPER RICH 11話(最終回) 感想|よく分からんドラマだった…で終わる残念感

 

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初回からずっとだったんですけど…

本作って、"目を引かせる展開"をいろんなパターンで作っては見せてきて、

それなりに工夫はしていたんですよね。今思い返してみれば。

アバンで起こった出来事を種明かししていく流れとか、恋愛のいざこざとか、

頻繁な時間経過とか、裏切り者探しとか、

あとは…2人で食べる素朴なご飯の美味しそうな演出とか。

それらが面白さに繋がったかどうかは別として、

作り手側も、お堅いビジネスドラマではなく、

「エンタメ作品に仕上げている」つもりで制作に携わっているのは

何となく伝わってはいたんです。

ただ、そういった事情を踏まえても、

私が本作を"雑"だと捉える理由は…全てが空回りで終わってしまった事。

これに尽きると思っています。

 

空回りになってしまった原因は2つあります。

スリースターブックスの描写の曖昧さと、会社&登場人物の魅力の感じ取れなさ…です。

 

まず、前者を具体的に書くとするならば…

最終回で今更「こんなに社員いたの!?」と思うくらいには、

社員たちの仕事ぶりが最後まで全然見えてこなかったんですよね。

なぜそうまでして会社を守っていきたいのか、

会社を築き上げていくまでにはどんなストーリーがあったのかも分からない。

会社についての設定描写が不足しているから、

当然、復活の兆しを見せ始めるまでの過程が不明瞭に感じてしまうのも無理ない訳で、

毎回各々が騒ぎを起こしている割には「どうして追い込まれているのか」という

"その時の状態"が伝わってこないのです。(伝わったとしても個人の話ばっかりだったし…)

本来は、会社を復活させるまでの成功譚を主軸にした話なはずだったんですけどね…。

盛り上がりに欠けたのは、そこの描写の物足りなさにあったでしょう。

 

そして、後者の「会社&登場人物の魅力の感じ取れなさ」。

突飛な時間経過で、「SUPER RICHも1人の繊細な人間」で見せていくのも

悪くはないかもしれません。

けれども、主人公の波瀾万丈を描く物語であれば、

"社長・氷河衛"と彼女を慕っている社員たちの個性、初期設定で、

早い段階で視聴者の心を掴んで初めて

「この人を、この人の経営している会社を応援してみよう」という

気持ちにさせるような描写をすべきだったと思います。

本作の場合、キャスティングの話題性と役者さんの魅力だけで

引っ張ってきた印象が強かったので…本当に勿体なかったです。

 

恋愛要素を強調した数々の無駄なエピソードをカットして、

最終回で急に前面に出してきた"スリースターブックスの危機"を

今までの話にも反映させていたら…とも思わずにはいられない作品でした。

「お金は可能性です。それを使って何かを出来る可能性があるって事なんです。」

という初回の台詞にも興味は惹かれたし、

やり方次第では斬新な面白さが残る作品になっただろうに。

ビジネス用語を言いたいだけ言って終わった…で幕を閉じてしまったのは

何とも残念な限りです。

 

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婚姻届に判を捺しただけですが 10話(最終回) 雑感|結婚しても拗れそうな気しかしない。

 

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ながら見してた時もありましたけど、やっと終わったか……というのが率直な感想。

坂口健太郎さん目当てによく完走出来たと自分でも思いますw

宇宙人並みに意思疎通がとれない百瀬(坂口健太郎)と、

ただひたすら面倒臭い明葉(清野菜名)による

コミュニケーションすれ違い劇を延々と見せられてきた印象が強く残る作品でした。

もう少し噛み砕いて書くとするなら…仲直りするまでの"繋ぎ"として、

美晴のドッペルゲンガーだとか、

前回の偶然会った審査員に土下座して心を入れ替えてもらうだとか、

キスで強引にロマンチックな雰囲気にしようとする所だとか。

ドラマの世界でしか成立し得ない非現実かつ予定調和な展開を盛り込む形で、

1つの"モヤモヤ"をまるまる1時間引っ張るという

ワンパターンな話が多かったと表現した方が分かりやすいのかな。

 

「2人が両思いになってから」の話を本当にやりたかったんだとしたら、

今回の内容だって本来は6,7話辺りが妥当なのに…。

少し拗れたと思ったらすぐに意見共有する

「着飾る恋」の2人の清々しさに懐かしささえ感じました(苦笑)

最終回になっても、百瀬は自分で何でもかんでも決めちゃうし、

明葉は仕事面で、あの先生に見放された時と同じ上の空状態になっているし。

何度も何度も目の前の試練(?)を乗り越えてきた割には

2人の人間的な成長が実感しづらかったのも、

好意を持って見られなかった原因の1つかもしれません。

 

急な"結婚観"もなぁ…「いろんな夫婦の形があって良い」なんてモノローグで

良い感じにまとめて、何の脈絡もなくいろんな登場人物をバタバタとくっつけて

カップル成立を匂わせる終盤のくだりをやるくらいだったら、

2人の描写に時間を割いて欲しかったですね。

さっきまで「勝手に決めるな!」って言ってた人が、

「また判を捺してみたら良いんじゃないですか?」って軽く受け流しているのも

考えが変わり過ぎていて違和感があるし。

あいみょんさんの主題歌とイルミネーションの力でもカバーし切れないでしょ…あれは(汗)

っていうか、「感動のフィナーレ」の舞台が

住宅街に飾ってある木というショボさもねぇ。

まぁ、2人が過ごした思い出の場所だと考えたら良いとしても…

ライトアップされたタイミングが、まるで空気を読んでくれていたかのようで

何だか可笑しかったのは私だけでしょうか(笑)

 

うーん、リタイアもいくつかしているからあまり説得力はないだろうし、

良さげな作品もありましたが、

この枠の作品を見ていて思うのは、もうネタ切れなんじゃないかなぁって。

「ラブコメ+お仕事パート」のフォーマット、

話題に上がりやすいキャスティングだけで押し通していくには、その2つに縛られ過ぎていて

ここ最近は雑な仕上がりになっている気がしてなりません。

こうなってしまった発端は恐らく「恋つづ」のヒットにあると考えています。

この枠で再び面白い作品が生まれるには、

その作品がヒットしたから設定や展開もそれに倣おう…という

呪縛から逃れるしかないんでしょうね。

 

さて、来期の作品はその兆しとなるのかどうか。

初回も始まっていない段階なので何とも言えませんが、

今の所は、火10枠らしいライトな雰囲気と、岡田脚本らしいキャラ造形と作風で

半分ずつ良いとこどりしているな〜という印象はあります。

火曜日はもう1本しかドラマがないので…面白くなって下さい!頼みます!!(切実)

 

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アバランチ 10話(最終回) 感想|皆の心にアバランチがいるかもしれない…で完結。

 

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監督が監督だけに、映画でも作れそうな匂わせシーン満載だったけれども…

それと同時に、「何かを信じ続ける事が、世間を動かすきっかけになるかもしれない」という

本作らしい着地点に落ち着いた最終回でもありましたね。

 

本作の登場人物の場合、「〇〇なら大丈夫だと信じたい」

「些細な日常が続く事を信じたい」「国民の声を信じたい」などと、

今まで培ってきた関係性や自身の意思、誰かを信じる(尊重する)事で

目の前の試練を一歩ずつ乗り越えてきたし。

私たち視聴者の場合、「桐島が実は良い人だと信じたい」

「記者が動いてくれると信じたい」「総理が助けてくれると信じたい」などと

アバランチに接近する人々の動向をポジティブに捉えては、

最終的にそれが実現された事に喜びと爽快感を見出してきた。

 

もちろん、打本(田中要次)が退場してしまったように

信じる事で"必ず"全ての物事が良い方向に転がるとは限らないし、

生配信を見るSNSユーザーのくだりも含めたら…

巨悪である大山(渡部篤郎)を制裁して勧善懲悪エンドでも、全員無事に生き残ってハッピーエンドでもない

中間の終わり方になったのは、本作にとって相応しかったんじゃないかと思います。

 

ただ、「信じる」をメッセージとして残すんだったら、

これまでのSNSユーザーの描写が安直過ぎたのではないかな〜と感じたのも事実。

情報を鵜呑みにしない立場に記者はいたけれども、

一般人の方で異論を唱える呟きを見かけなかったのは…。

少なからず、膨大なツイートの中に紛れさせて、1つの呟きに複数のユーザーが反応して

盛り上がっているカットがあるだけでも十分だったんですけどね。

個人的に前半の制裁パートがイマイチしっくり来なかったのはそこにあって、

羽生(綾野剛)が指名手配犯になったら誹謗中傷の嵐になるわ、

逆に正義のヒーローになったら感謝するわ、崇拝に近い呟きを残すわで、

果たして国民の声をそんなに極端に偏らせる必要はあったのか?は気になりました。

 

あと、信じる関連で言えば…藤田(駿河太郎)が大山側に就く意図もよく分からなかったかなぁ。

3年前の偽装テロが、当時大山(渡部篤郎)の指示の上で

実行されたものだったのにはガックリ(これは主に藤田に対して)。

前回の感想でも書いた通り、大山の内情を探るためにスパイとして接近しているのかと思ったら

そんな訳でもなさそうだったし、ラストも何をしているのか不明瞭で終わったし…

感情の赴くままに動く羽生と対比するために登場させたにしても、

彼を上手く扱えないまま、中途半端に終わってしまった感は否めません。

 

そういう事で、"本作らしさ"を考えたら上手くまとまった印象はあるものの、

スッキリはしなかった…というのが

最終回を見終えた率直な感想ですかね(笑)

 

相変わらず過去のエピソードを ほぼそのまま流しているのを繋ぎ合わせたみたいな

某特別編で1時間割くくらいだったら、←また言うでないw

本作を2時間にしてもうちょっと"その後"を見せて欲しかったな〜という気持ちは変わらず。

でも、大山の静かなぐぬぬ顔を堪能したり、

制限付きのアクションシーンでドキドキさせられたりで、

最終回まで緊張感を保ちながら見られたのは良かったです。

あのOP映像が見られないのも寂しくなりますなぁ…。

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 10話(最終回) 感想|二月の勝者となった子供たち

 

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昨日の某作品では、全ての事の発端となった息子も、息子を擁護し続ける父も

憎い気持ちが一貫して変わらないまま見終えたように、

本作も、灰谷加藤シゲアキがいなければ

もっと生徒と講師の関係性を深堀り出来たかもしれない…

そんな勿体なさは終始残りました。

 

桜花ゼミナールには黒木(柳楽優弥)だけでなく、自分なりの考えを持って、

自分なりのやり方で子供たちと向き合う十人十色の講師がいるのだから。

今回の 志望校に出向いて見送るシーンを見る限り、

例えば、灰谷が 黒木がルトワックを辞めた真相を追究するために

邪魔してくるくだりを一切なくす代わりに、

まるまる1話分を橘(池田鉄洋)先生回や桂(瀧内公美)先生回として使って

「どの先生も子供たちの未来を見据えた上で受験をサポートしているのだ」といった

桜花全体の奥行きを描く形で、物語を盛り上げられた事だって出来たと思うのです。

終盤の佐倉(井上真央)のモノローグにあった

「子供たちの事を想うたくさんの人たちと出会い」の最後の回想に灰谷が映るのも、

子供たちよりも黒木の事を想ってたよね??っていう違和感が残るし。

黒木が講師をしていく上で感じてきた苦しみは、

新人が故に塾や彼の事情にズカズカと踏み込んでいけて、

教師時代に"生徒の未来を奪ってしまった"点で同じ気持ちを分かち合える佐倉がいれば十分だし。

過去の因縁…みたいな縦軸は、果たして描く"べき"ものだったのかどうかは疑問です。

 

また、これはベタな学園ドラマ寄りにはなってしまいますが、思いつきで書くとすると、

黒木が灰谷に言っていた「子供たちから学んだ事」も、

塾の卒業式で教壇に立って、メッセージとして届けた展開にした方が

より集大成らしくなったんじゃないかなぁ…なんて。

子供たちの顔や表情を一瞬一瞬思い出すほど愛を注いできて、

そんな自分が子供たちのためにやってきた事が本当に正しかったのかと

独り怯える黒木の人となりが心に響いたので、使い方次第ではもっと活かせたのかもしれません。

 

…って、灰谷の存在意義1点でここまで長々と書いてしまいましたが(汗)

それだけ惜しかったって事です。

しかし、受験は受験でも中学受験を取り扱う本作は、

「"自慢の我が子"にするために親が子供に中学受験をさせる」という

漠然とした偏見を持っていた私の視野を広げてくれた

貴重な作品だったのには変わりありません。

子供が受験を決意するまで、志望校を決めるまでの1つ1つの過程には、

親父に打ち勝ちたいとか、自分自身を奮い立たせてくれた友達と一緒の中学に行きたいとか、

自分の可能性を広げたいとか、

それぞれが家庭環境や人間関係を通して得た"強い意志"が含まれている事。

そして、それを1話完結型ベースで1人の子供を取り上げていく形で

様々な"ドラマ"を見せてくれた、思わず応援してしまいたくなるような熱さのある作品でした。

 

あとは、キャラクター自体の話になりますが…

合格発表ページを開くのを少し早とちりしたり、部屋で1人ヨッシャー!!って叫んだり、

八重歯が見えたりした所も、

黒木が好きで、最終回まで見てきた視聴者の特権っぽさが感じられて良かったです(笑)

切れ長の目でクールな顔つきをした柳楽さんが、

思いっきり笑顔を浮かべると八重歯が見えるというギャップ…

そういう意味でも、ザ・フィクションな黒木にぴったりでしたね。

物語の展開で言えば、最初は冷たくて怖い主人公が回を重ねるごとに優しさを見せる…

なんていう、受け取り側に変化を感じさせる描写は王道ですが、

"弱さ"を描く事で変に湿っぽくもせず、

あくまでも異様なオーラをまとい、斬新な提案をする

彼の個性にブレがなかったのも好感が持てました。

 

タメになる部分もあるし、原作はどうなっているのか興味はあるし、

最近CMでよく流れる次作主演の「浅草キッド」もちょっと見てみたくなっているし…

いろいろと興味を惹かせてくれる、良い出会いだったと思います。

 

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最愛 10話(最終回) 感想|最愛の人を想って姿を消すのもまた最愛

 

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なるほど、なるほど…そうまとめてきたか…な最終回でした。

最終回を見終えた率直な印象を書くとするならば、

「お、おぉ…」が2割(初見時は3割)、満足感が8割といった所でしょうか。

 

まず、一応前提として書いておくと、全ての事件に関わっていた犯人が

加瀬(井浦新)だったのにはとても腑に落ちました。

共犯者もおらず、どれか1つの事件が違う犯人って訳でもなく、

全て1人で罪を背負っていた事にするとは

なんて設定なんだ!?と最初は呆然としてしまいましたが(もちろん驚きの意味で)、

パンドラの箱の中で眠っていた事件の一部始終を見ていくと、

不思議と、犯人は加瀬しか"あり得なかった"と思わされるのです。

それは、梨央(吉高由里子)や優(高橋文哉)を守るためだったらどんな手段を使ってでも動く…

言わば、"ライク"にも"ラブ"にも括れない、大切な妹や弟に向けた"家族愛"のような愛情が、

「ここまで献身的だと犯人じゃないのでは?」と一瞬錯覚するくらいには

ずっと描かれてきたから。

普通だったら、15年前の事件で死体を遺棄してしまった時点で

何事もなかったかのようにそばに付き添っていられる冷静さはなくなり、

怯んで逃げてしまいたくなるとも考えられるんですが。

そこは、まだ青かった弁護士時代に達雄(光石研)と出会い、

「私は家族の話をしている」の"家族"とはどんなものなのか?

法を犯してまで、自分の身を犠牲にしてまで庇おうとする動機はどこから来るのか?を知るために

彼=父親の目線に立って支え続ける道を選んだと思えば納得出来ます。

 

では、ここまで納得しておいて、

なぜ冒頭で「『お、おぉ…』が2割」という表記をしたかと言うと、

8話からの構成と加瀬の描写にあるんだと考えています。

最終回の前半、匂わせていた藤井(岡山天音)や大輝(松下洸平)が

事件に関わっていない事が早々に明かされ、

「じゃあやっぱり"あの人"なのか…?」と、真相を知りたいけど知りたくないような葛藤の中

残り30分をドキドキしながら見守る展開には確かに引き込まれましたが、

それと同時に、ちょっとした唐突感も覚えたのも事実で。

理由はいろいろあり、8,9話で2つの事件とはあまり関係のない

不正問題や寄付金詐欺のエピソードを膨らませたために、

加瀬から梨央への"最愛"の描写が薄れてしまった事。

9話終盤か最終回前半までで、事件に関わっていた事を匂わせる言動が盛り込まれなかった事。

そして、加瀬の生い立ちがほとんど明かされなかった事が大きいのかもしれません。

特に3つ目に関しては、回想をチラ見せするだけだったので、

親を幼い頃に亡くした時の心情や、親からの愛情を十分に受けられなかったが故の苦さ…

といった背景をもう少し掘り下げてみたら、

達雄と同じく事件を隠蔽し続ける形で支えようとした姿にも説得力が増したんだと思います。

 

「お、おぉ…」と感じた理由は以上で、今度は満足感について。

ハッピーエンドのようでハッピーエンドじゃない…という

"グレーゾーン"で完結させたのは、実に本作らしくて良かったです。

思えば、優の病気の設定や、15年経ってから梨央と大輝が

重要参考人と刑事として再会した関係性が効いていて。

学生時代の話が弾んで楽しそうにしていても、ようやく一緒にいられる事になっても

「この幸せは2つの事件によって再び壊されてしまうのではないか」という漠然とした不安が

常に隣り合わせにあり、それが物語の緊迫感や見応えを生み出していたと思うんです。

もう悲劇は起こって欲しくない…いつまでもこの状態が続けば良いのに…

事件の真相がはっきり明かされない中で描かれ続けた"ささやかな幸せ"。

最終回でも、墓参りの後に2人で手を繋いだ時に感じる温もりに

その"らしさ"が反映されていました。

視聴者の希望を叶えて、梨央に寄り添った全ての登場人物が幸せになるラスト、

逆に犯人が加瀬だと判明した時に、最愛の1人である梨央の幸せを願って自殺する

バッドエンドにも出来たかもしれませんが、

この良い意味で曖昧なラストが、本作の集大成としてはぴったりだったでしょう。

2人の前から離れるのも、ついでに言えば、優が「過去の記憶は戻らない」と言い切ったのも

また"最愛"とも言えますしね…。

視聴者に1人1人の言動の真意を汲み取らせて終わらせたのも印象的でした。

 

正直言って、最終回を見るまではあまり期待していませんでしたが、

あまり期待していなかった分、よくここまで上手くまとめられたなぁ…と驚かされました。

井浦新さんはこの手の重い過去を背負う役が似合い過ぎますね。

「Lemon」だけでなく「君に夢中」もすっかり井浦さんの曲に…(泣)

松下洸平さんは体全体を使って「視聴者に想像させる」ような

自然体な演技をされていたと思いますし、

何より、本作を見るまでは、

いわゆる「タラレバ」的なラフな女性のイメージが強かった吉高由里子さんが、

あそこまで"涙"を通して感情を魅せてくるとは…という新たな発見もありました。

本作に満足出来たのは脚本や演出の力もありますが、

この3人でなければ見え方が全然違っていたかもしれません。

 

「サスペンスラブストーリー」とはうたってはいるものの、

その中に含まれている"ラブ"には、共感してしまいたくなるものから

どうしたって同情出来ないものまで幅広い。それを覗き見るのも面白かったです。

物語の中に多様性を取り入れる傾向のある昨今のドラマラインナップを考えれば、

"現代だからこそ出来た"作品だとも思います。

 

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SUPER RICH 10話 感想|空がメインの話の方が良かったんでない?

 

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いやー…いつも以上に台詞を羅列してますなぁ。

仕事パートにしても、「今ある仕事を1つ1つ丁寧に取り組んでいきたい」という

今後の方針を示した割には、基本的に複数人で座ったり立ち止まったりしながら

会話しているだけの"静"のシーンばかりだからか、余計退屈に感じてしまいました。

下手したら眠気が襲ってくるくらいには(苦笑)

 

本作って、登場人物が描けているようで描けていないんですよね。

というか、それぞれにしかない個性の描き分けや役割分担が不明瞭って言った方が正しいのか。

例えば、衛(江口のりこ)の場合は百歩譲って、裏切り者を特定する時の様子や

同期や後輩から語られる回想を通して"世話焼き"だという事は何となく解釈出来るものの、

ここまで見ても、なぜ社長の座にまで上り詰められたのか、

どれだけ仕事が出来る人なのかがよく分からないし。

優(赤楚衛二)の場合は、以前の海外留学のくだりが端折られたのか一番大きくて、

"社長が可愛がっている旦那だから"順調に出世しているとしか思えない。

そして、何度も言いますが、長年の付き合いである

今吉(中村ゆり)や鮫島(菅野莉央)との間にある

培ってきた信頼感とやらがイマイチ伝わらないから、

インターンのリリカ(志田未来)も含めて女子会をしているシーンが

まるでみんな"ただの部下"で、極端に言ってしまえば"モブキャラ"にも見えてしまう不思議。

登場人物1人1人に魅力を感じられないから、物語にも魅力を感じづらい。

それが結果的に「台詞を羅列しているだけ」という印象を強めてしまうのだと思います。

 

そして、困ったのは…セミファイナルになっても

柄や色味バラバラの布切れを繋ぎ合わせた

パッチワーク風群像劇みたいな作りを押し通している事。

話が1時間内で全然まとまっていないんですよね。

恋愛、仕事、デイトレーダー、裁判、ハゲタカ…

何が主体?どこが一番の注目ポイント?などと困惑しながら見終えました。

まっ、迷走しているのは今に始まった事ではないですが。

 

衛の病気のくだりも意味不明で…確か脳梗塞手前でしたよね?

1年後では既にケロっとした状態でしたし、

血圧が上がると病気が悪化する設定を無視して全力疾走させるくらいだったら

盛り込む必要はなかったんじゃないでしょうか。

で、恋愛や病気と、仕事以外の事に向き合っている衛の代わりに

躍進しそうな空(町田啓太)の件は…

ごく平凡な家庭で幸せに育った彼が、社会に出て待ち受けていたのは、

死を覚悟するほどのパワハラだった…という生い立ちから考えるに、

彼がCEOになるまでのサクセスストーリーで見せていった方が

"SUPER RICH"感も出て面白くなった気がしてなりませんね。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 10話(最終回) 感想|2人を描く時間が足りてない気がした最終回

 

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※結論から言ってしまうと、褒めた感想にはなっておりません。

でもそれは、今までの回の感想を読んだ方なら分かっていただけると思いますが、

本作を好意的な目で見てきたからこその率直な内容です。

この前書きを読んでいただいた上で、大丈夫だよ!という方がいて下さったら嬉しいです。

そして、自己責任でよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

九州での経営の撤退に伴って森生(杉野遥亮)も退職→ニートになるって、

ユキコ(杉咲花)の顔を見に行く口実作りにしても強引では!?wと思ったけど、

まぁそれは置いといて。

最終回は…ざっくり言ってしまえば"多様性"でまとまりましたね。

自分のやりたい事を諦めずにやってみる。大切な人の人生に寄り添ってみる大切さ。

良くも悪くも普通の物語に落ち着いた感じです。

 

なぜ「普通の物語」という表現をしたのか?は、

前回まで散々掻き回すだけ消えていった緋山(小関裕太)の存在と、

獅子王鈴木伸之)の同性愛という設定の広げ方にあります。

特に後者の事について触れるなら…私は以前、5話の感想の終盤でこのような言及をしていました。

ただ、1つだけ不安になったのが、獅子王が森生に特別な感情を抱えている事について。

うーん…確かに"多様性の尊重"と言えば悪くないんですが、

そこに踏み込んでいくとなると、ちょっと次元が違ってくるし、

ユキコと森生の"自分は普通じゃないと感じる部分を普通に思わせてくれる"

2人の関係の変化を描くという主題が薄まってしまうような…?

過去にもこういった不安要素は、ハチ子(生見愛瑠)の嫌がらせを匂わせるオチや、

イズミ(奈緒)の偏見の描写にもあって。

それでも結局はズルズルと引き延ばす事なく、弱視を露骨に"かわいそう"演出するでもなく、

次回の前半部分(あるいは物語の前半の段階)でさっぱり解決してくれる所に

本作への信頼を寄せていたので、

獅子王の設定もそんなに不安に感じる必要はないだろうと思い

最後まで触れずにいたんですが…

ここまで見てきて、「ああ、やっぱりそうなっちゃったか」という

残念感は残ってしまいました。

 

ぶっちゃけ、本作のテーマである「普通じゃないを普通に変えてくれる」は、

ユキコと森生、空(田辺桃子)と青野(細野佳央太)の関係性、

あとは+α程度にハチ子とイズミの偏見を描く"まで"で成立出来ていたんじゃないかと思います。

こういう表現は失礼にはなってしまうのですが、

障がい者が目には見えない苦しみを抱えているように、健常者も同じような苦しみを抱えている

(だから健常者が不自由なく生活を送れているとは限らない)という部分を掘り下げるなら、

「顔の傷のせいで本来の自分を見てもらえない」「子供の頃にクリスマスの日に捨てられた」

経験をした森生がいるし。

ハチ子とイズミも含めたら、"今"のユキコとどう向き合って行けば良いのかと

悩める所が共通しているから。

そして、ここ最近で最も本作らしさが滲み出ていたのは

青野と空のエピソードだったのは言わずもがな。

 

もちろん、本作の登場人物はみんな大好きだから、

"登場人物を応援する目線"で見たら、ユキコを過保護な親のように面倒を見る事だけに

囚われていたイズミがああして解放されて、新たな恋にウキウキするまで変われたのは

純粋に良かったと思えるし、獅子王の人に対して真っ直ぐな性格は尊重したくなりますが…

"1つの作品"として客観的に見たら、獅子王の同性愛の設定と、

三角関係で揺れ動くイズミの心情描写は掘り下げる必要があったのかどうかは疑問。

もっと必要なかったのは、元彼・緋山の出番で…

8話であった、障がい者には優しくするフリして不良には差別する

謎の線引きの意図も明かされなければ、最終回で全く現れなかったのを考えると、

最初からいなくても良かったのでは?としか思えませんでした。

 

緋山を中心にベタなラブコメあるある展開に寄せていったり、

中盤での獅子王とイズミのエピソードにじっくり尺を割いたりするくらいだったら、

大切な人がいない新生活を送っていたユキコと森生の"1年間"の様子を描くなり、

調理専門学校に通うオチで終わらせずに

キッチンカーで商売繁盛するまでの紆余曲折を描くなりして

もっと2人の幸せな日常を見せて欲しかったというのが本音です。

最終的に「俺のやりたい事って、ユキコさんと一緒にやる事なんで」

「私は…黒川といる時が一番楽しくて、世界が広がる」という結論に落とし込むのであれば、

お互い離れ離れの場所で活躍して、ある程度順調に仕事は出来ているものの、

「あの人がいたら…」といったどことなく感じる物足りなさや心細さを描写した上で…だったら、

この台詞自体により胸を熱くさせられたのかもしれません。

 

という訳で、個人的には消化不良な最終回でした…。

本当は「ハッピーエンドで終わって良かった!」って

心の底から喜んで終わりたかったんですけどね…(泣)

今期のドラマの中でも1,2を争うほど好きな作品だったからこそ

終盤以降の展開には勿体なさが残りますし、

民放での放送じゃなければ他の要素も盛り込んでラブコメ路線に偏る事も

なかったのかな?とすら思いました。

 

ただ、初回から「これは良い意味で期待を裏切ってきたぞ!」という可能性を感じて

好意的に見てきた気持ちは忘れないでいたいので、6話までは心に閉まっておくつもりです。

あるあるエピソードから、言及されるまで気づかなかったエピソードまで、

考えさせられる機会を作ってくださり、ありがとうございました。

消化不良で終わった分…その後=SPでの続編をお待ちしております。

まぁ、この枠は反響が大きければ、放送する傾向にはあるんだけどもね。

 

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最愛 9話 感想|あとは最終回次第かな?

 

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フラグだらけですなぁ。

以前から少しずつ描かれていた真田ホールディングスの不正から発展した寄付金詐欺に、

前回で明かされたペンの所持者5人の動向に、再登場してきた藤井(岡山天音)の様子に、

そして、ラストには新たな事件まで…

様々な出来事を満遍なく描いては広げていっている感じ。

一方で、肝心の2つの事件に関しては、1話で梨央(吉高由里子)が血のついた手で

髪をかき上げるくだりが回収された以外は、特に進展はないまま。

 

もうこうなってくると…果たして最終回が整合性のとれた内容になるのか

だけが気になって仕方ありません。

出来事を追加している以上、(前回の感想で書いたのも含めた)数々の謎を

延長なしで全部回収し切るのは無理に近いだろうから、

あとは納得出来る仕上がりになるか。本当、そこだけなんです。

 

ここまで見てきた身としては、本作が「最終回だけ見ればOK」みたいな作りに

なっていない事は分かっているし、

「次回も見たい」という気持ちにさせる工夫として、怪しげな人物描写、煽り演出以外にも、

梨央と大輝(松下洸平)、優(高橋文哉)を中心にそれぞれの心の揺れ動きを

物やカメラワークで魅せてきたのには、

よく出来ているなぁなんて何度も思わされたりもしました。

正直言うと、後半はここ最近のミステリーと似通った展開になった感は否めないものの…

考察する面白さもありつつ、1人1人に感情移入して幸せを願ってしまいたくなるような、

そんな"余白"を与えてくれる本作は好きな作品の1つ。

だからこそ、その好意的に見てきた部分が

最後で裏切られてしまうんじゃないかという不安は隠せません。

途中までがどんなに良かろうと、脚本家の力量が最も問われるであろう最終回で転けると

作品の印象も変わってくるのでね…。

 

どこぞの膨らませるだけ膨らませて、SNSでバズらせるだけで

放置したまま終わった某局のヒット作ではなく、

この枠のヒット作を生み出してきた脚本家ですから、ある程度大丈夫だとは思うんですが。

…って、今回の内容だけでは何とも言えないので、

1つの事で引っ張るような感想になってしまいましたが(汗)

 

とにかく、"信じて"心待ちにしております。

 

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アバランチ 9話 感想|大山の出番がなくても"そこにいる"恐怖

 

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凄いなぁ。あえて意図してやったのか、

ご本人のスケジュールの都合なのかは分からないけど、

回想以外で大山(渡部篤郎)の出番が一切ないとは!(笑)

それでもなぜか、"そこ"に存在しているかのように感じてしまうのは…

連続ドラマならではの積み重ね方が上手かった証拠ですね。

そして、前回の角砂糖のくだりで恐ろしさに拍車をかけたのも大きい。

アバランチの人数や目的を見抜くなど

彼が切れ者である事は早い段階から示していただけに、

メンバーそれぞれの動向を監視して、待って待って待ち続けて…

最後の最後で奥の手を出して完全に潰すつもりなんじゃないかと

ドキドキしながら終始見守った1時間でした。

 

いや〜でも…大山が反撃して衝撃のラストになると本気で思い込んでいただけに、

次回までお預けになってしまったのは、

考えをまんまと見透かされているようで本当に悔しいなぁ(笑)

ちなみに、羽生(綾野剛)は生きているでしょうね。

藤田(駿河太郎)が死んだと見せかけてアバランチを騙したように、

最終回では羽生が死んだと見せかけて大山を騙す…

今回は逆襲するまでの準備回だったのもあって、

"逆雪崩"じゃないけど、羽生の出番をギリギリまで遅らせる形で

一気に叩きのめす展開だったら良いなぁと思ってます。

 

予想通り、記者が味方にはついてくれそう。

(警察署管理のパソコンで情報をやりとりしているのはちと心配だけど…w)

残りの内容的には、総理(利重剛)が今後大きく活躍する事はないのかも。

 

あと気になる点は…藤田が極東リサーチに入った目的が何か?くらいですかね。

彼が大山の味方であるのならば、仮に大山がアバランチの面々を野放しにしているつもりでも

1人で動く羽生や西城(福士蒼汰)の動向を監視するよう事前に指示しているはずで、

そういった行為は全く見られなかった。指示を無視した?

私が考えるに…彼もあくまでもアバランチ側の人間で、

大山の不正を暴くために極東リサーチに潜入したんじゃないかと。

だから、一発で仕留められるはずの銃撃をわざと外したのも、

本当に殺す気はなかったからだと踏んでおります。

 

しかし…きっちり片付けてくれるのかなぁ。

この手の作りでかつ関テレ制作である「CRISIS」「DIVER」の最終回が

モヤっとしたまま終わっただけに、そこら辺は少し心配です。

1時間分使って特別編やってる場合じゃないし、

こっちの方が2時間拡大版にすべきだったんでは??とすら思えてきますな(笑)

映画も明らかにこっちの方が向いてる。

羽生が運転している1カットだけでも、まるで映画を見ているかのような高級感…

 

何度でも言いますが、エピソード0を境に面白さが尻上がりして

楽しませてくれた本作だからこそ、

叩いても埃が出ないくらいスッキリとした最終回になりますように!

 

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日本沈没−希望のひと− 9話(最終回) 感想|脚本沈没って言った方がぴったりね…。

 

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2時間3分、長いを通り越してイライラしたわ〜…。

心の中でいちいちツッコんでいないと見ていられなかったかもしれません(苦笑)

本来は普通に1時間ずつ分離させて全10話でお届けする予定だったんでしょうけどね。

間に選挙が入ったために、急遽今回の形をとる事にしたんでしょう。

 

まぁでも、あの展開ならば、仮に分離させていたとしても

「この要素って必要だったか?」と思う気持ちは変わらなかったと思います。

だってねぇ…放送開始45分くらいから、感染症ネタをぶち込んでくるんですよ?

すいません。口が悪くなりますけど。

このタイミングで、正気か???

と目を疑いましたよ(滝汗)

で、結果的に、最終回で新たな要素を追加したお陰で、

スロースリップがまるで空気を読んでいるみたいに見えてしまったという(爆)

現実世界を考えたら、数ヶ月で治療薬・治療法が見つかって収束出来たのも

予定調和も良い所ですし、

コロナをモチーフにした割には、密での集団会議の姿勢は変わらない上に

マスクもしないという設定の緩さ加減。

日本沈没の話はどこへ?なんか、"日本の危機"を描くはずだったのが

"日本の復興"がテーマの話にすり替わってない?って疑問も出てきて。

感染症が流行りだしてから収束するまでの約35分間、いらないとしか言えませんでしたね。

ちなみに、本編の1/3が通話シーンだったのも、無駄of無駄…な引き延ばしですね。

 

あまりにも内容が酷いもんで、今回の感想のタイトルで「脚本沈没」なんて

例えてしまいましたが(苦笑)

最終回だけとは言わず、初期設定の時点で不要な要素が多過ぎる印象のある作品でした。

全体を踏まえて、盛り込まなくても成立したと確実に言えるのはこの4点。

・天海(小栗旬)家の離婚問題

・天海と椎名(杏)の中途半端な恋愛匂わせ描写

・裏切り者探し

・前回終盤からの爆破テロ

特に色濃く描かれていて、余計だったのは上2つ。

 

まずは離婚問題。

天海も役人の前に"1人の人間"だから、家庭を持っていても不思議ではないですが…

果たして、妻には既に再婚を約束した相手がいて

離婚寸前状態であるという設定は必要だったのでしょうか?

大切な人が心配だから今すぐにでも助けに行きたい…

でも日本国民の安全を守る立場にいるからその任務を果たさなければならない…

こんな感じで、役人だからこその葛藤や生き様をストレートに描くだけで

良かった気がしてなりません。

そして、椎名との2人きりでの絡みが妙に多かったのも、

そうではないとは分かっていつつもダブル不倫しているように見えて、

主人公が何を発言してもイマイチ説得力が伝わりづらくなってしまったのが

「危機的状態の中で懸命に動く人々を描く作品」としては致命傷だったとも思います。

 

あとは、描写不足な点を挙げるとするならば…チームの描写でしょうね。

主人公が単独で動いているシーンも多過ぎたために、他の仲間たちが"傍観者"に映って

「日本未来推進会議」の存在意義がなくなってしまった。

日本沈没ともなれば、移住問題とか、対策方法とか、いろんな考えがある訳で、

考えをお互いに共有したり衝突したりして初めて作品の深みが増してくるかもしれないのに…

ここ最近よく見かけるダブル主演、あるいは3人以上の群像劇仕立てにした方が

この手の作品にはぴったりだったんじゃないしょうか。

 

なんだかなぁ。

ラストで急に平和思考の日本人に警鐘を鳴らすような説教を入れて

それなりに見せてくるのもなんだかなぁ…って感じで(苦笑)

本当に、なんで最初っから"普通"に描かなかったのか…というモヤモヤが残る作品でしたね。

ここまで見てきましたけど、最近割と多い頻度で震度強めの地震が起きている

現実世界の方がよっぽど怖かったです。

っていうか、最終回であったような地割れシーンを初回から何度も見せていれば、

沈没の日が近づいてくるという緊迫感が少しでも出せたのでは?

 

近未来の設定ですし、初回での天海の様子を見て

現実世界と照らし合わせながら考えさせられる作品になりそう…という

期待を膨らませていたのに…正直言って、この仕上がりにはガッカリです。

 

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