2021年秋ドラマ一覧

最愛 7話 感想|初回から飛ばしていただけに…

 

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優(高橋文哉)も釈放されて、事件もひとまず解決(?)して第2章突入…って事なのかな。

今回は最終回に向けての準備みたいなもので、

「嵐の前の静けさ」と言ってしまえばそれまでなんですが…

梨央(吉高由里子)のパートの方は、3人での幸せな同居生活の日々やら、

優が治験を受けるのか気にする様子やらと

サスペンスからはかけ離れた"日常"ばかり描かれていたために、

終盤でしおり(田中みな実)の過去に触れるまでは

ほぼ内容がないに等しい仕上がりになっていたのが気になりました。

 

そして、これまでとは異質な印象を受けたのは、ある意味本作の"縦軸"ともなっている

「真田グループの不正疑惑」を追求するくだりが前面に押し出されたのもそう。

現時点では、梨央はその不正に関わっていないだろうと予想されます。

だから、特に関連性のなさそうな主人公で見せ場を作るには、大輝(松下洸平)を絡めて

ラブストーリー仕立てでやるしかなくなった…って所なんでしょうね。

それが結果的に、主人公の動向と縦軸が分離してしまい、

1話の中で噛み合っていないように感じられた原因に繋がったんだと思います。

いや、2人は幼馴染みだし、「再会した時には刑事と重要参考人の関係になっていた」

初期設定がある以上、今回の内容が描かれても不思議ではないんですけど、

本作は一応「サスペンスラブストーリー」なので…

別ドラマを見ている感覚に陥ってしまった残念感がありました。

 

肝心のしおりと康介(朝井大智)の方は、やっぱり当時の被害者と加害者の関係性でしたね。

薬に盛られて意識が朦朧としていた時に、梨央に救いの手を差し伸べたのだけれども、

向こうは気づいてくれなかった事が真田家に執着するようになった"きっかけ"…。

確かに当時はあれが精一杯のサインで、心に傷を抱えたまま生きてきた

彼女の不条理さを思うと同情は出来るのですが、

だからと言って、それと社会的に成功した梨央を天秤にかけるのは逆恨みも良い所で、

最後まで梨央につきまとう理由には納得出来ず…。

 

むしろ憎むべきは康介なのに…先に死なれてしまって、

感情をぶつけるやり場がなかったって事なのでしょうか?

でも、そんな彼女もいきなり退場というラスト。

(最後の活躍なので本音を書いてしまうと、しおり自身の苦い人生を反映させるために

あの陰鬱とした台詞回しや無表情の演技だったのかな?とは思いますが。

新境地という感じで浮いている印象はそこまでなかったですが、

正直、市川○日子さん辺りの女優さんだともっとハマっていたのかも…って気もしたり。)

 

しかし、この段階で「しおりの不可解な死」という現在進行系の新たな謎を盛り込んだとなると、

15年前の事件は前々回と前回の真相が描かれて解決した事になったのかどうか、

自分の中でどう片付ければ良いのかよく分からなくなってしまいました。

前回の感想でも書きましたけど、真相には触れても"ゴール"までは描かれていないから

イマイチ終わった感じがしないのです。

最終章でこのモヤモヤを取り除いてくれると良いんですが、ここにきて新展開…

全10話だと想定すると、残り3話になりますよね?

う〜ん、謎を付けるだけ付け足して風呂敷を広げて、

収拾がつかない状態で終わらないかどうか、少し不安になってきました。

 

 

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アバランチ 7話 感想|記者か桐島か…どちらが先に味方につくか?

 

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エピソード0を境に、徐々にエンジンがかかってきてますなぁ。

まるでオセロのような展開。

序盤は大山(渡部篤郎)側がアバランチの動きを様子見するために

小さく小さく駒を打っていって、

羽生(綾野剛)がそれを「互角に戦えている」と思い込んでいるのを良い事に、

中盤からはたった一手で全ての駒をひっくり返してしまう...みたいな

緊迫感の漂う内容で、ついつい見入ってしまいました。

 

でもって、ただのシリアス強めのサスペンスって訳でもなくて、

所々にツッコミ甲斐のある要素も含まれていて、別の角度でも楽しめる作りは

関テレ制作ドラマでは結構新鮮なのかもしれません。

↑迂闊だったら迂闊なままで引き込まれる事がない印象があるので

それで一役買っていたのが総理(利重剛)の存在だなぁ。

2組に振り回される THE・おぼっちゃま気質な彼が、

頭脳戦による疲れを癒す"おやつ"的なアクセントになっていて、実に良い塩梅で。

1話内の登場だけではあまりにも惜しいくらい素直で可愛いキャラだったんで、

本編とは完全に切り離して、総理の1日をスピンオフで見てみたいと思えるほどには

楽しませてくれました(笑)

 

最初は個人的に好みではなかった生配信での制裁も、今となっては意味があったのかなぁと。

暴力で傷つけず、あえて晒し上げる形で悪を暴いていくスタイルが共感を呼び、

支持してくれていたはずの視聴者が、

印象操作されたニュースをきっかけに手のひら返しするようになり、

1つ1つの呟きが「アバランチ=人殺し集団」という負のイメージを作り上げていく。

ネット世界ならではの恐ろしさ…ってやつですよね。

 

しかし、報道を鵜呑みにしない人がいる事も事実。

Twitterで自論を唱えたらバズったとか、全然あり得ますもんね。

それに一番近い存在が記者でしょう。

アバランチの動きを追跡する立場である彼がどう理解して、

どんなアクションを示してくれるのか…

雪崩抑制は、彼の動きにかかっている感じがあります。

 

仲間になりそう…と言えば、やっぱり桐島(山中崇)も。

大山の企みを把握し切れなかったくらいですし、味方側につくのも時間の問題ですね。

 

前々から恐れていた「仲間の退場」の件は、今の所はまだ犠牲者が出ていないにしても、

拉致されたり分かれたりとバラバラになりつつあるのでちょっと心配。

最後まで全員揃った上で大山に勝つラストが見たいです。

 

 

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日本沈没−希望のひと− 7話 感想|アメリカに中国が激おこぷんぷん丸

 

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残り20分程度でやっと話が盛り上がってきたよ…良かった………。

いや、完全に安堵も出来ないのか。

最終回はなんと2時間3分拡大SPだそうで、

そこでまた余計な要素を追加してはダラダラ進めそうな気がしなくもないですね(苦笑)

シンプルに長いなぁ…。2時間以上拡大するのは確か「陸王」の初回以来だったっけ。

 

今回も、途中までまぁ〜同じ展開の繰り返しで。

裏切り者や黒幕は誰かを探り、説得して、二転三転していくうちに憎めないキャラになり…を

敵の数や立ち位置などを変えては、ずっとここまで引き延ばしてきた印象があります。

引き延ばしするにしても…もうちょっと"意味のある"引き延ばしにして欲しい。

日本未来推進会議のメンバーは天海(小栗旬)と常盤(松山ケンイチ)の

2人しかいないのか?ってくらい、第2波に向けての対策で動く"全体"が見えてこないですし、

そもそも、今回の2つのエピソードは同時進行でも行けたはずなんですよね。

 

里城を説得するにしても、交渉結果報告中で言われていた

「中国の事情を知り尽くしている」という設定の活かし方次第では

必要性の高いくだりになったと思います。

例を具体的に書くなら…前回に引き続き移民問題を考えるにあたって議論を重ね、

アメリカと中国に交渉してみる事を思いついた天海が、

里城なら中国の事情に精通しているから交渉に有利だという有力情報を得て、

国民の命が1人でも多く救える可能性を広げられるんだったら

まずは里城の説得から始めないと…という流れにでも出来ていたら、

前半の冗長感は薄まったのかもしれません。

 

まぁでも、「私だったら…」を書いた所でもう後の祭りなので。

次回以降で大きく進展しそうな予感はさせたので、

残り2話に期待するしかありませんね。

 

っていうか…本作、Netflix配信作品なんですよね?

名前の挙がった国の方々はどんな気持ちで見ているのか。

国名隠さないとそのうち炎上しそうで、心配になりますな(苦笑)

 

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 7話 感想|王羅くんの件は水面下で解決

 

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うーん…黒木(柳楽優弥)の異様さと、

佐倉(井上真央)が1人で塾生徒のために奮闘するという

初期の頃の描き方に戻っちゃったかぁ…。

それに加えて、王羅(横山歩)の腑に落ちない解決方法。

何と言うか、今回はあちこち寄り道している構成になっていて、

話に芯がないように感じられました。

私が思うに…その決定的な理由は、「スターフィッシュ」のくだりにあるんですよね。多分。

 

最終回まで近くなってきたから

黒木と灰谷(加藤シゲアキ)の関係性の変化も進めておきたいって気持ちも分かるんですが、

今回メインとなる王羅は元々勉強には意欲はなくて、託児所代わりに入塾した子な訳で。

そんな子の話を描く中で、勉強をした(させた)くても

事情があって入塾させられない人々が集まった「スターフィッシュ」と

それを経営し続ける黒木の考えを描くという

彼とは特段共通点もなさそうなエピソードを中盤でガッツリ扱った事が、

「話の分断」「登場人物の掘り下げ不足」に繋がり…

結局、どこが主体の話なのかが曖昧で、中途半端な仕上がりになったのではないかと思います。

 

黒木も佐倉や灰谷と同じ誕生会の会場にはいたものの、

CM明けで 母親も承諾した上で王羅のブルーミング転塾が分かった時には、

私が誕生会でのエピソードを見ている間に

水面下で動いていたのか??と思えるくらい、あっさりと済まされた感覚を覚えました。

個人的に強く印象に残っている6,7話ベースで今回の内容を勝手に想像するとしたら…

塾では笑顔で振りまいていた王羅も

9月の模擬試験後でピリピリし始める教室に居心地の悪さを感じ、

誰にも構ってもらえなくなって居場所を失った彼が逃げ出した所に

橘(池田鉄洋)が追いかけてきて、

劇中でも言っていた「毎日塾に来るだけでも凄い」

「勉強は何の道に進むにも役に立つからな」で説得されて悩んだ挙句、

ブルーミングに入塾する決意をし、

迷惑をかけた礼央(粟野咲莉)に謝りに行って、これから頑張っていこうね…と

互いに鼓舞して解決…とかにも出来たのかなぁと。(理想を追求した素人の想像ですみませんけど)

王羅と真逆の立場にいる礼央も、絡め方次第ではもっと存在意義があっただろうし、

よりグッとくる話になったのに…

とにかく、今回は登場人物の諸々の設定を活かしきれていなくて、勿体なかったです。

 

島津(羽村仁成)の件にしても尺を取り過ぎでした。

父親が父親だから続きがあるとは薄々感づいていましたが、

電話応対した時にあのガラスが割れる音が鳴り響いて次回へ…にした方が

全体の散漫っぷりが減ったのかもしれません。

 

3話以降尻上がりに面白くなっていって、前回で完全に"好きな作品"の1つになり

期待値を上げてしまっただけに、

今回はあまり褒めた感想ではなくなってしまいましたが。

好意的に見ている事には変わりないので、次回に期待します。

 

 

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SUPER RICH 7話 感想|裏切り者はメガネくん!…って誰?

 

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いや〜、完全に比率が「恋愛:仕事=8.5:1.5」ですね。←毎回言ってるような…(汗)

初期設定はどこへやら。

貧乏とお金持ちという正反対の2人による考え方や、お金に対する価値観の違いが

すっかり描かれなくなってしまっている。←これも毎回言ってるような…(滝汗)

恋愛に関しては…まぁ、"連続ドラマ"らしく

時間経過で見せていく作りである事を考えれば、

恋愛したくなる時期があっても不思議ではないんですけどねぇ。

でも、本作の場合は、会社の現状や新事業を始めてからの収益といった"実態"が

あやふやなまま恋愛パートに逃げるから納得出来ないんですよ。

 

納得出来ないと感じた理由はもう1つあります。というか、ここまで見てきて今更気づきました。

なんか…ほぼ毎回、おんなじ内容やってません?

パクリ疑惑が勃発しただの。裏切り者は誰かを探るだの。

最終的には衛(江口のりこ)が不正を暴いて解決するだの。

毎回これらの使い回しなのは気のせいでしょうか?

本作は元々、「どん底に陥った主人公の波瀾万丈物語」を描く作品だったはず。

私が見たいのは、正義ぶって犯人に喝を入れたり悲しがったりする主人公じゃなくて、

金持ちの娘というプライドを捨てて人間臭く這い上がっていく主人公だったのに、

なんで「プチ勧善懲悪」みたいな話になっているんだか…(汗)

 

で、衛が不正を暴く姿を描く事で

なんとなく「仕事が出来る社長」であるように見せてしまっている所も凄く違和感。

確かに、空(町田啓太)を会社に誘うエピソードとか、

ブランク持ちの漫画家に「一緒に0から始めよう」と

二人三脚で支え合う姿勢を示すエピソードとか、

今残っている社員たちは、衛自身の"人間性"に惹かれて

ついて行こうと決めたのが伺える描写はあるんですけど、

それは別に"社長"以外の、偉い役職に置き換えても成立出来そうなんですよね。

社長に出世するくらいなんだから、

それだけの実績や腕前がふとした動きでも感じられないといけない。

なのに…大した活躍もしていなければ、

プライベートでは優(赤楚衛二)に翻弄されるシーンばかりが続くから、

今吉(中村ゆり)が辞めてしまいそうになるのも頷けてしまいます…。

 

冒頭であれだけ重大に見せた割には、犯人も誰…?って感じで。

wikipediaで調べたら5話からの出演で

「フランス語とタガログ語も堪能なトリリンガル」という設定がついていたんですけど、

ごめんなさい、マジで記憶にない(苦笑)

「誰1人覚えてないなんてバカばっかですね」多分多くの視聴者は君の事覚えてないよw

被害を受けた漫画家本人が許せばオッケー!で

あんな簡単に盗作事件が解決するのもびっくりもん。

海外にまでアップロードされているんですが…そこら辺、なかった事に出来るのかな。

まぁ、"フィクションの世界"だから良いのか?

 

やまとなでしこ」じゃなくて「ロンバケ」のパロディを盛り込むし、

↑どちらにしても必要性は感じないけど

今の所物語と結びつかない妊娠のくだりやLGBTも取り入れるし…

何がしたいのかよく分からんドラマだなぁという印象は続きますね。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 7話 感想|推しになってくれませんか?

 

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私は基本的に本作が大好きだし、本作への愛は感想を読んでいた方だったら

なんとなくでも伝わると思うんです。

その点を踏まえて今回は…"登場人物への理解を深める"話としては、

今までより1人1人愛着が湧いて温かい余韻が残るものではあったけれども、

弱視を取り扱う"本作らしさ"で考えてみたら、少しぼやけてしまったのかな?という

半々の気持ちで見てしまってました。

 

というのも、全体的に「三(四)角関係で繰り広げられる」

「もはや誰が当て馬だか分からないほど切ない」みたいな、

よくあるラブコメに近い感じがあったんですよねぇ…今回の内容って。

特にクイズ王までのくだりなんかは、森生(杉野遥亮)と獅子王鈴木伸之)と

誠二(岸谷五朗)の3人によるドタバタコメディでしたし(笑)

転けそうになってついあの体勢になってしまって、勢いに任せて…っていう

胸キュンシーンもド定番ではある。

 

森生とユキコ(杉咲花)の間にもあった「普通とは?」が本作のテーマとするならば、

今回は、獅子王がイズミ(奈緒)にカミングアウトした事で、

彼女はそれをどうやって受け入れるのか?がメインの話だったのかもしれませんが…

うーん…その代わりに、せっかく挑戦的な題材の弱視

多様性というフォルダに"含まれているものの1つ"に格下げされてしまったような

勿体なさを感じさせました。

もちろん設定は置き去りになっていないし、ユキコが将来の夢を持ちたいと思えたきっかけが

誠二の「脳に映像を送って娘の写真を見せたい」という

願いから来ている事を匂わせる描写もあって、主人公の物語もちゃんと紡いではいるんですけどね。

思いつきで書くとしたら…

イズミと獅子王のラストは、ユキコの「夢を持ちたい」で影響を受けてから動いた流れに見せて、

主題歌がかかっている中でもう少しサラッと描き上げるとか。

印象に残りやすい終盤ではなく次回の前半に持って来させて、

今回はイズミのエピソードを抜きにして

写真館→元彼と出会う流れで終わりにするとかしてみたら、

本作らしさが埋没する事はなかったのかもしれません。

 

とは言え、イズミの健気さには普通にホロっときました。

「好きでい続けて良いですか?」じゃなくて

「推しだと思って見守っても良いですか?」は今の時代にぴったりだなぁ…と。

獅子王さんと恋をするには生まれ変わらないと無理って言ってくれているのも、

彼の価値観を受け入れて、尊重しているから出てくる言葉なんですよね。

みんな優しい。今回も優しい…。

 

次回は元彼の緋山(小関裕太)と本格的な絡みがありそうです。

再び三角関係のいざこざが主体となった物語になる可能性は無きにしも非ずで

ちょっと不安ではあるんですが、

ユキコの話には戻るので…6話以前のキュンとしつつ考えさせられる内容になる事を期待します。

 

 

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最愛 6話 感想|橘しおりも当時の事件の関係者!

 

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ラストシーン、ああ、ちゃんと視聴者のツボを分かってるなぁ…と思える見せ方で、

上手いを通り越してズルいのよ(泣)←褒めてる

歩道橋と路上で距離がある状態で主題歌がかかるタイミングよね。

1話では梨央(吉高由里子)が大輝(松下洸平)を探して、

今回では大輝が梨央を探す。

当時は東京に行く梨央を見送る事は出来なかったんだけど、

今度は見つけて抱きしめる事が出来たっていう2つの対比も良かった。

ハグシーンもね…この例えはふさわしくないのかもしれませんが、

街灯や看板の照明がバックでぼやけていて、中央で2人が抱きしめている構図もあって

2人を照らすイルミネーションみたいで、うっとり見とれてしまいました…。

イルミネーションとなると本来はハッピーエンドで終わるはずなんですけどね。

本作の場合、ロマンチックな光景なのに、到底幸せになれなそうな所に

切ない感情が襲ってくるんです……。

 

前回の終盤で捕まった優(高橋文哉)が、今回でもう釈放という展開の速さ。

首を絞めた件は、先に昭(酒向芳)がそうしてきたからで、正当防衛とも言える行為だったし、

池に沈んだ後の目撃者の証言で、昭は生きていた事が分かった。

ただ、これは前回の達雄(光石研)のカミングアウトもそうなんですけど、

"謎が解明されたようで、していない"んですよね。

つまり、1つ1つの真相には触れていても、そのゴールまで辿り着いていないというのか。

だから良い意味でモヤモヤが残るし、まだ6話なのを考えると

間違いなく衝撃的な"何か"があるんじゃないかと胸を膨らませてしまいます。

 

その衝撃的な"何か"のキーパーソンだと見ている人物は

加瀬(井浦新)と橘(田中みな実)の2人でねぇ。

加瀬の方はひたすらスマートで、もはや紳士のよう。

いちごパフェを食べるという癒しも押さえてくる(笑)

だからこそ、あまりにも"良い人"過ぎて、今回で優の釈放に導いたのも

本人の巧みな交渉術で言いくるめる事が出来たからなんじゃないかと

穿った目で見てしまうんです。

まぁ、ここまで見ていると一途に梨央を支えているイメージが強いから

何とも言えないんですけど…彼の思惑にまんまと嵌められている気がしてなりません。

 

一方で、橘の方は当時の事件に関わっている事が判明。

彼女も関係者として絡めてくるのかと意外でした。

「梨央社長みたいに生きてるだけで注目浴びる人もいるのに」

これは完全に梨央に対する一方的な恨みから来る発言でしょうね。

そこで考えられる動機は、梨央と同じく康介(朝井大智)の被害者だったか、

康介の元カノか…なんですけど、

もし前者だとしたらお門違いも良い所ですし、

後者だとしたら、悪いけど殺されるべき人だったんじゃ…?と

共感出来そうにありません。

梨央につきまとって嫌がらせをするだけの説得力ある動機が欲しいです。

 

そう言えば、今書いていて思い出したんですが、

確か1話ぶりに登場した藤井(岡山天音)も十分怪しいとは言えますね。

達雄と一緒に遺体を運んだ人だったりして…どうなんでしょ。

 

ミステリーとしても、ラブストーリーとしても面白いなぁ。

上手く絡み合っている印象。

ヨーグルトで精神状態を表す演出も秀逸でした。

 

 

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アバランチ 6話 感想|戸倉も西城父もそのうち消されそう…

 

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「そもそも俺たちは隠れてる訳じゃない」

おお…堂々としていてかっこいいのは勿論なんだけど、

日々の行動にちゃんと意図があった事に安心しましたわ。

素顔で会いに行ってるくらいだし。

アバランチの活動を最近知ったらしい男にマスクスグワカルヨって言われてたくらいだしw

あれで隠しているつもりだったんなら、いやザル過ぎるでしょ!って

猛烈にツッコまざるを得ない所でした。いや〜良かった(笑)

 

第一部と第二部で主題歌が切り替わるという仕掛けも、ドラマでは斬新。

2クール以上あるアニメだとよく見かけるこの手法…

前後編で区切るだけ、下手したら「章立てする必要ある?」と疑問に思うドラマを

ごまんと見てきただけに。

"お約束"だった生配信での制裁シーンも排除して、

羽生(綾野剛)の心情を映しているかのようなエモーショナルな熱さを秘めた主題歌を携えて

作品の雰囲気をガラッと変えてきた本作に、

「第二部は今までとは違う」という意気込みを感じさせて、

これからの展開により興味が湧きました。

 

最終回まで見てみない事には分からないけれども、

エピソード0を分岐点に、第一部は勧善懲悪、第二部は大山(渡部篤郎)への逆襲編と

きっちり分けた構成は、もしかしたら本作においては成功したんじゃないですかね。

今回のような内容を初回から描いていたら、話を引き延ばし過ぎて飽きが来るだろうし。

逆に第一部の勧善懲悪=1部完結型エピソードばっかり続いていたら、

ワンパターン過ぎて、さすがの出演者目当てのファンも飽きが来るだろうし。

どこでバランスをとるかが肝なんですが…本作は両方の良いとこ取りは出来たと思ってます。

 

今回の内容は全国指名手配犯から2週間前の話という事で、

最終回に向けて過去に関する真相をいろいろと詰め込んだ仕上がりになっていたので、

全国指名手配犯になるまでの過程がまだ分からない!繋がっていない!

と言ってしまえばそれまでなんですが。

前回のラストで明かされたのを基準にすれば、今回は2週間前、次回は1週間前って事で、

羽生が大山によって罪を着せられ指名手配される…という所は次回で描かれるのかもしれません。

 

それにしても、戸倉(手塚とおる)と西城の父・尚也(飯田基祐)は…

大山に使われるだけ使われて、最終的にはコマとして捨てられるんでしょうね。

そんな気配がプンプンしてます。

逆にあかり(北香耶)は生き残っていて欲しい。どうかあの通話が最後の会話にならないで…

出番は少なくとも、羽生の偶像="支え""正義"として確実に爪痕を残す北香耶さん、

大きな役に抜擢されたらブレイクするだろうなぁ。

 

 

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日本沈没−希望のひと− 6話 感想|移住の話を聞きたいのに里城が邪魔をする

 

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本作をリアタイしていると眠気が襲ってきてねぇ…(汗)

内容はぼんやりと掴めているとは言え、

その状態だと感想は書きづらくなりそうだったので後で倍速で見返しましたが…

まぁ、つまりは、余計な設定のお陰で、進みが相変わらず遅いって事なんですよね。

 

公私の入り乱れ構成が目立ち、物語に引き込まれづらかった前回。

強引に復興させ、強引に天海(小栗旬)を元の居場所に戻したのが吉と出たのか、

今回は約40分過ぎまでは、本作の舞台はあくまでも"環境省"である事、

そして"環境省・天海"が日本沈没に向けてどう考え、どんな対策をとるのか?といった動きを

メインで描いていたので見やすくはなったんですけど。

やっぱり、この枠の伝統を守りたいのか、

必ず悪役を作って盛り上げておかないと気が済まないんでしょうねぇ。

関東沈没編では天海以外の官僚が敵だった代わりに

今度は里城(石橋蓮司)という新たな対立軸を出してきたので、

私の予感していた「二番煎じになる説」は少し的中した…という印象で見終えました。

 

いや、現実世界を考えれば、対策は下の者に任せて「絶対〇〇はない!」と

現実逃避している上司もいるだろうし、

"1人の人間"として見たら日本沈没を認めたくない気持ちも分かるんですが、

職場内での仲間割れのくだりが色濃い作りは関東沈没編でも変わりなかったため、

正直、もうそれは良いから!さっさと話進めて!!と思えてしまうのです。

加えて、真面目に訴えているのに信用してもらえない

田所(香川照之)の描かれ方が一緒なのも、飽きが来る原因なのかもしれません。

ラストにしても、田所がいないと成り立たない!みたいに描かれてましたけど、

えっと…彼以外に沈没を研究する専門家はいないのかい?っていう(苦笑)

日本中探せばごまんといるでしょうに。

 

移住についての議論で、国を失い路頭を彷徨いざるを得なくなる国民の心情だとか、

未だ戦争が続く国がある中で、占領される事もなく平和の神に守られ続ける日本だとか、

国の事情は様々なのに一方的に移住を受け入れ要請するのも迷惑な話だよね…とか

ふと考えさせられる機会があっただけに。

その話をもっと聞きたいのに里城の思惑が邪魔…そんな歯痒ささえ感じます。

 

で、もう1つの嫌な予感は…天海と椎名(杏)の自宅でのくだり、なんなんですかね(汗)

やっぱり恋愛の匂わせ描写もやってしまうのかなぁ。

キッチンを使ったり、ラーメンで天海をもてなしたり…

え?ここって椎名の自宅だっけ?同棲??って一瞬錯覚しちゃいましたよw

そしてお泊まり&合鍵という急展開。

ただでさえ話が進まないのに…いる?恋愛要素(苦笑)

 

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 6話 感想|子供はみんな伸びしろあるよ…(号泣)

 

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男の子同士の友情の次は、女の子同士の友情。

また違った形の青春漫画だ。

一言で言ってしまえば…いや〜〜…良いもんを見たって感じです(泣)

前回でも思っていたんですけど、ここの子役たちはみんな演技が自然体で、

子供だからと言って変なあざとさがなくて上手い。

子役だけでのシーンも迫力が伝わる凄さ。

 

夏合宿から帰ってきてからのまるみ(玉野るな)のするすると流れてくる涙も美しかったなぁ。

前の涙がまだ残った状態で次の涙が出てくるもんだから、

それだけ追い詰められているんだと思えて、ついもらい泣きしてしまいました。

状況は決して同じではないけれど、今まで取り上げられた生徒の中では

一番自分を重ねながら見ていたような気がしています。

高校3年のちょうどこの時期とか、就活が始まった時とか…

周りの子はどんどん成績が伸びているのに対して自分は下がる一方だったり、

友人関係で徐々に壁が出来たり、身近な相手をライバル視したり。

そうやって自分で勝手に落ち込んでは、ピリついていたなぁって。

樹里(野澤しおり)も悪気はないし、

話の流れ的に「隣の芝生は青い」オチである事も分かってはいるんですけどね。

まるみの目線で見ると、「算数楽しい!」「(図形の解き方を見て)綺麗だから覚えられた!」

っていう1つ1つの発言がマウントを取っている感じに聞こえてしまうのは

何となく頷けるんです…。

まぁ、私も算数の楽しさが一度も分からない人間だったっていうのもありますがw

でも、お洒落で明るくてコミュ力抜群で…と、全てが真逆の人と毎日いると、

まるみの場合は初外泊だったのもあってキラキラした風を浴び続けるとなると、

自分を卑下してしまいがちになると思うんですよね。

 

「中学受験は本人よりも親の方が先に根を上げます。

子供は大人が思ってるよりタフなものです。」

前回でも上杉(伊藤駿太)に関して「あなた(佐倉先生)が言うほど弱い人間ではありません」と

似たような事を話していた黒木(柳楽優弥)だからこそ、

途中で衝突があろうがそうなるのも見据えた上で

生徒の成長を見守っているんだという彼の考えにも説得力が持てます。

灰谷(加藤シゲアキ)の好感度は下がり続けるけど、主人公は増すばかり…(笑)

 

そして、一気に涙腺やられたのは、最後の歩道橋の2人のシーンね…。

後で響いた理由を書き残すために、あえて会話の一部始終を引用しますが…

(長くてすみません。端折れなかった…(泣))

樹里 「一緒にしないでって…そんなの、こっちが言いたい台詞だよ!」

まるみ「私なんて、全然出来ないもん!最初から一緒じゃないよ!」

樹里 「だから、そういうんじゃなくて…5年の時からΩなの。それからずっともう今の位置なの」

まるみ「そんな事わかってる!まるみみたいな出来ない子と一緒にされたら嫌な事ってくらい」

樹里 「違う違う!そうじゃなくて…まるみは違う。

    だって1人でコツコツ自習できるとことか、嫌な科目も逃げずにやるとか、

    本気出したら何人も抜いてΩに上がってくるとことか…」

   「まるみは…まるみは伸びしろしかないじゃん!」

まるみ「そんなの…ジュリだって、まだまだ伸びるとこあるのに。

    だから…そっくりそのまま返すよ!」

 

まるみ「…分かった。私、二女目指す。樹里と一緒に二女行きたい!」

樹里 「樹里も…まるみと一緒に二女行きたい!」

それから、2人で同じ学校を目指すと決意してから流れ始めた主題歌の出だしの歌詞が…

『いつも いつも ありがとうね なんでそれが言えないんだろ

「負けないことが本当の強さじゃない」そう教えてくれたあなた』

"ドラマの主題歌"として初めて直感的に「良い!」って思えたんですよね。

何と言うか、相手を羨んでいるのは向こうも一緒で、

だけど2人はまだその事を知らなくて、

そのまま本音を口に出したら自分の心がボロボロになって

受験に支障が出てしまうのは分かっていたから、つい意地を張ってしまって。

でも、"強がりな自分"でい続ける事が成長に繋がるとは限らなくて、

お互い煮え切らない気持ちを遠慮なく伝え合う事で初めて

自分を高めさせてくれる存在が身近にいる幸せを噛み締める…という2人の心情変化が

歌詞とシンクロし過ぎていて泣けました…。

熱いなぁ。前回に続いて、中学受験の日々も十分青春だなって、胸を打たれました。

 

佐倉(井上真央)という"個"を前面に押し出す代わりに、

桜花ゼミナールという"全体"を描くようになってきているのも

熱い気持ちにさせられた理由の1つだと思います。

これは前回でも言える事ですが、

描く対象となる生徒を無理に1人に絞らなくなったお陰で

講師たちや生徒間の関係性を描く余裕が出来て、

登場人物に奥行きが感じられるようになった…っていうのもあるのかもしれませんね。

 

 

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