2021年秋ドラマ一覧

日本沈没−希望のひと− 9話(最終回) 感想|脚本沈没って言った方がぴったりね…。

 

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2時間3分、長いを通り越してイライラしたわ〜…。

心の中でいちいちツッコんでいないと見ていられなかったかもしれません(苦笑)

本来は普通に1時間ずつ分離させて全10話でお届けする予定だったんでしょうけどね。

間に選挙が入ったために、急遽今回の形をとる事にしたんでしょう。

 

まぁでも、あの展開ならば、仮に分離させていたとしても

「この要素って必要だったか?」と思う気持ちは変わらなかったと思います。

だってねぇ…放送開始45分くらいから、感染症ネタをぶち込んでくるんですよ?

すいません。口が悪くなりますけど。

このタイミングで、正気か???

と目を疑いましたよ(滝汗)

で、結果的に、最終回で新たな要素を追加したお陰で、

スロースリップがまるで空気を読んでいるみたいに見えてしまったという(爆)

現実世界を考えたら、数ヶ月で治療薬・治療法が見つかって収束出来たのも

予定調和も良い所ですし、

コロナをモチーフにした割には、密での集団会議の姿勢は変わらない上に

マスクもしないという設定の緩さ加減。

日本沈没の話はどこへ?なんか、"日本の危機"を描くはずだったのが

"日本の復興"がテーマの話にすり替わってない?って疑問も出てきて。

感染症が流行りだしてから収束するまでの約35分間、いらないとしか言えませんでしたね。

ちなみに、本編の1/3が通話シーンだったのも、無駄of無駄…な引き延ばしですね。

 

あまりにも内容が酷いもんで、今回の感想のタイトルで「脚本沈没」なんて

例えてしまいましたが(苦笑)

最終回だけとは言わず、初期設定の時点で不要な要素が多過ぎる印象のある作品でした。

全体を踏まえて、盛り込まなくても成立したと確実に言えるのはこの4点。

・天海(小栗旬)家の離婚問題

・天海と椎名(杏)の中途半端な恋愛匂わせ描写

・裏切り者探し

・前回終盤からの爆破テロ

特に色濃く描かれていて、余計だったのは上2つ。

 

まずは離婚問題。

天海も役人の前に"1人の人間"だから、家庭を持っていても不思議ではないですが…

果たして、妻には既に再婚を約束した相手がいて

離婚寸前状態であるという設定は必要だったのでしょうか?

大切な人が心配だから今すぐにでも助けに行きたい…

でも日本国民の安全を守る立場にいるからその任務を果たさなければならない…

こんな感じで、役人だからこその葛藤や生き様をストレートに描くだけで

良かった気がしてなりません。

そして、椎名との2人きりでの絡みが妙に多かったのも、

そうではないとは分かっていつつもダブル不倫しているように見えて、

主人公が何を発言してもイマイチ説得力が伝わりづらくなってしまったのが

「危機的状態の中で懸命に動く人々を描く作品」としては致命傷だったとも思います。

 

あとは、描写不足な点を挙げるとするならば…チームの描写でしょうね。

主人公が単独で動いているシーンも多過ぎたために、他の仲間たちが"傍観者"に映って

「日本未来推進会議」の存在意義がなくなってしまった。

日本沈没ともなれば、移住問題とか、対策方法とか、いろんな考えがある訳で、

考えをお互いに共有したり衝突したりして初めて作品の深みが増してくるかもしれないのに…

ここ最近よく見かけるダブル主演、あるいは3人以上の群像劇仕立てにした方が

この手の作品にはぴったりだったんじゃないしょうか。

 

なんだかなぁ。

ラストで急に平和思考の日本人に警鐘を鳴らすような説教を入れて

それなりに見せてくるのもなんだかなぁ…って感じで(苦笑)

本当に、なんで最初っから"普通"に描かなかったのか…というモヤモヤが残る作品でしたね。

ここまで見てきましたけど、最近割と多い頻度で震度強めの地震が起きている

現実世界の方がよっぽど怖かったです。

っていうか、最終回であったような地割れシーンを初回から何度も見せていれば、

沈没の日が近づいてくるという緊迫感が少しでも出せたのでは?

 

近未来の設定ですし、初回での天海の様子を見て

現実世界と照らし合わせながら考えさせられる作品になりそう…という

期待を膨らませていたのに…正直言って、この仕上がりにはガッカリです。

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 9話 感想|今までの積み重ねが効いたセミファイナル

 

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視聴してからかなり日にちが経っているので、すみませんが簡単感想で^^;

 

本作のゴールでもある「受験合格」に突入する前の総まとめ…といった感じですね。

セミファイナルで最終回に繋がる派手なエピソードを描くのではなく、

焦燥感だとか、自身を奮い立たせる気持ちだとか、

そういった受験間近だからこそのリアルを

子供たちの心情に寄り添って描く構成になっていたのは良かったです。

と同時に、意志の強さに感情移入させられてきた子供たちの

"今後"を覗き見する作りにもなっており、

これまで積み上げてきた個々のエピソードが効いていたようにも思えました。

 

しかし、前回では物足りなかった黒木(柳楽優弥)の描写も、

今回は影で物語を牽引していくキーパーソンとして描かれて

少し軌道修正したのが見えてきたとなると…

最終章に向けてエンジンがかかる大事な回=8話で、

なぜ"塾が舞台のドラマ"である必要のないDV・離婚問題といった

現代的要素を盛り込んできたのかはよく分かりませんね(苦笑)

個人的にはそこの違和感がまだ残っているので、

最終回で有終の美を飾れるのかどうかが少し心配…というのも本音です。

 

他のドラマの感想でも書きましたが、

途中がどんなに良かろうと、最終回でコケると

作品全体の印象も変わってくると思っています。

「中学受験」というニッチな題材を

老若男女見られやすいであろうこの枠に取り入れた本作のチャレンジングな所が好きで、

応援し続けてきたのには変わりないので、

「終わり良ければ全て良し」な最終回になる事を期待します!

 

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SUPER RICH 9話 感想|もはや不運のごった煮状態。

 

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「あなたに話したい事が1500個ある」ねぇ…。

正直、回を重ねるごとに改善されて面白くなっていくどころか迷走していく一方だし、

本作の粗削りな内容には毎回の感想で散々ツッコんできたので、

今となってはもはや書く気力すらないんですが(苦笑)これだけは言いたいですよ。

本当に…どうしてこうなった?

 

物語の中盤は恋愛事情で膨らませてきて、今回はとうとう病気ネタまで盛り込んでしまった。

盛り上がりには欠けたまま"不幸あるある"オンパレードで話は進んで行く。

(そして次回はこれまたベタな裏仕事の誘い展開も入ってくるのかな…。)

もう一度似たような事を言いますけど、本作ってどこを目指したいの?って感じで。

こうすれば波瀾万丈っぽく見えるだろうとか、

こうすればジェットコースターの展開っぽくなるだろうとか、

とりあえず視聴者が取っつきやすい設定やエピソードを色々取り入れてみた結果、

上っ面な内容に仕上がっている気がしてなりません。

 

本作は"お仕事ドラマ"ではないから、仕事パートを細かく見せる必要はないし、

恋愛も人生においては多くの人が経験する事だから不要とは言いませんが、

「スリースターブックスに復活の兆しが見えるかどうか」

そこは最低限しっかり描くべきだったと思います。

そして、江口のりこさんを出来る社長風に見せたい!

でも人気俳優で取り合っている話も描きたい!などと

目先の欲望を埋めるような事はせず、仕事と恋愛の分量も整理整頓出来ていれば、

"二兎を追う者は一兎をも得ず"状態にはならなかったのかもしれません…。

 

さっさとリタイアすれば良かったじゃん?って声も出てきそうですが、

この破綻した作りで最終回はどうまとまるのかという怖いもの(?)見たさと、

俳優見たさに見ているようなものなんです。

そう考えると…今回はいつだったかと同じで、

優(赤楚衛二)の出番が大分多かったですね(笑)プロモーションビデオかな?

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 9話 感想|好きだから別れる…も定番だねぇ。

 

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ブコメあるある。

セミファイナルの段階で遠方への転勤を勧められる。

ライバルが恋人をハグする所に遭遇する間の悪さ。(あれはどう見ても一方的なハグだったけど)

2人が両想いになりつつある時に限って、自分の進みたい道がお互いに見つかって

どんな選択をすれば良いのか迷いだす。

そして、必ずどっちかが「大切な人の幸せを想って」本音を言わずに身を引く…。

こんな感じで、定番の要素がてんこ盛り!な内容になっていましたね。

 

思えば、ユキコ(杉咲花)と森生(杉野遥亮)は

「"普通じゃない"を"普通"に変えてくれる」存在に出会う所から物語が始まって、

それからは現在進行形で「今の自分に何が出来るのか」という想いが

ポジティブに描かれてきました。

つまり、社会人になったらどう過ごす?とか、どんな仕事をしたいのか?とか

そういった現実的で少し先の未来の話にはほとんど触れてこなかった訳で、

いざ自分と向き合う際に「私が重荷になっている」と感じて

すれ違ってしまうのも"訪れるべき試練"だったのかな…という気がします。

 

ただ、冒頭でも例を挙げたように、今回の2人の別れ方や動機は

弱視の設定を取り入れなくても成立出来るもの。

別に、定番の展開がダメだと言いたいんじゃないんです。

けれども、「私が重荷になっている」と感じた

ユキコだからこその苦悩や葛藤の描写に物足りなさを覚えてしまったんですよね。

う〜ん…何というか、これからも森生と一緒にいたいというわがままな気持ちと、

自分の存在を理由に可能性を狭めて欲しくないという大人目線の気持ちの

どっちを優先するか、私たち以上に迷ったんじゃないかな?って。

 

例えば、遠距離恋愛

この表現は語弊があるかもしれませんが、

健常者だったら「遠くても会おうと思えば会えるし、テレビ電話もあるからへっちゃら!」と

強気に捉えられる人だっていると思うんです。

でも、ユキコの場合、遠距離恋愛をするにはハードルが高過ぎる。

もっと具体的に書くなら、飛行機のチケットをとって会いに行くにしても、

空港の中が広い上に慣れない道を歩くから希望の場所に中々辿り着けないだろうし、

そうなってくると誰かの手が必要になる訳で、状況によっては迷惑をかけるかも…と考えて

会いに行くのを遠慮してしまうかもしれない。

そして、テレビ電話は"会いに行かなくても顔が見られる"文明の利器ではあるけれど、

そもそもユキコは近づけて見ないとどんな顔をしているのか分からないので、

コミュニケーションも純粋に楽しめなくなってしまう恐れがある。

森生の事がどれだけ支えになっていて、どれだけ大切かは

前回の台詞「黒川と会うまでの私は、そんなに強くなかった」

「全部…黒川がいてくれたから出来たんだよ?」でも証明済みだからこそ、

彼と過ごす日々を犠牲にすると分かっていながら

別れる決心をしたユキコの心境をもっと深堀りして欲しかったです。

 

前半の森生の部屋に招待するシーンまでは

本作らしさが上手く取り入れられた"考えさせられる"内容にはなっていたんですけど…

正直に言ってしまうと、放送再開してからの話は

構造がベタなラブコメ寄りになっている感は否めません。

その理由は、脚本協力が関わるようになったからなのか、

原作が完結していないが故にオリジナルの話を考えた結果

そうなってしまったのか…が考えられますが。

最終回は「終わり良ければすべて良し」になる事を願うしかありませんね。

 

 

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最愛 8話 感想|真田HDの不正の全容がほぼ明らかに

 

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最終章に突入する前に、以前から触れられていた

後藤(及川光博)が関与しているらしい真田ホールディングスの不正の全容を

ほぼ明らかにした…って所でしょうか。

梓(薬師丸ひろ子)が不正を知っていながら知らないフリをしていたのか、

その辺は曖昧にされた気もしますが、

とりあえず、渡辺親子の事件とは離れた出来事が1つ解決されたのには安心しました。

 

しかし、正直に言ってしまうと…過去から現在まで事件が多ければ"謎"も山積み過ぎて、

前回から混乱している自分もいます。

後藤の件が済んだと言えど、

・15年前に梨央(吉高由里子)に性的暴行を加えた康介(朝井大智)を殺した犯人は誰か?

・遺体を遺棄したのは達雄(光石研)単独ではなく2人と言われていたが、そのもう1人とは?

・優(高橋文哉)に池に落とされた後に上がってきた昭を殺したのは誰か?

それに加えて…

・転落死した橘(田中みな実)は自殺か?他殺か?他殺だとしたらその犯人は?

・(終盤での記憶喪失がサラッと描かれた事から)優がやはり何かの(どれかの?)

 事件の殺害に関わっているのでは?

恐らく残り2話の時点で、まだこんなにも片付けられていない謎が残っているんです。

橘の件に関しては、新たに勃発した割に次回以降も引っ張るのであれば、

渡辺親子の事件のどちらかでも結びつくものであって欲しい…というのが本音。

もっと言うなら、今回で「もしかして?」などと、

何か繋がりを匂わせる"手がかり"も欲しかったような。

なので、謎を次々と足して肝心な所を引っ張り続けた挙句、風呂敷を畳みきれないまま終わる

連続ドラマがここ最近で増えてきているのもあって、

本作もそうなってしまうのではないか?という不安な気持ちは特に変わっていません。

 

ただ一方で、そのぼかし具合が

脚本を描いていくうちに"そうなってしまって"出来たのではなく、

最終章のために"あえて残して"出来たのが何となく伝わる部分もあるんですよね。

そう思わせてくれたのは、梓のラスボスっぽさをまとった存在感。

「見〜つけちゃった♪」「ふふっ」と梨央を軽く弄んでから、

今まで誰が犯人か想像の域を出なかった状態だったのを、

ボールペンの所持者を教える形で候補者を一気に断定づけてきた急展開っぷりには

ワクワクさせられてしまいました。

梓、梨央、兄の政信(奥野瑛太)、後藤、加瀬(井浦新)の5人。

そこから、加瀬はミスリード要員なんじゃないか?とか、

事件に関わる人々は皆"最愛"の誰か(何か)を大事にしながら動いているから、

そう考えると兄って何か関係あるのか…?とか、

優が借りていたように他の誰かにペンが行き渡っているんじゃないか?

まだ出番の少ない藤井(岡山天音)は??とか、

いろいろ考えられる楽しさも生まれる訳で…。

次回を早く見たい!早く真相を知りたい!

そんな興味をそそられる内容で終わったのは良かったです。

 

どことなく怪しい印象のあった梓が頭角を現してきた今回。

次回で渡辺親子の事件が大きく動く事を期待したいです。

 

 

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アバランチ 8話 感想|みんな待望の桐島の暗躍、一瞬でバレランチ。

 

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冒頭からネタバレかましますが…

まさか本当に打本(田中要次)が退場する展開になるとは!!(泣)

いやぁね、4話の感想で、消されるとしたらこの人かも?とは

何となく予想してたんですよ。

唯一違うとしたら、誰かというよりみんなを庇ったって所ですけど、

「エモい」もちゃんと使ってきたし、

"初めて出来た仲間だから"という彼のキャラも活かしてきた辺り、

視聴者の心の揺さぶり方を知ってるなぁ…と悔しくなりつつも

かなり衝撃を受けてしまいました。

 

ちなみに、藤田(駿河太郎)が生きていたのも想定内ではある。

死亡が確認された時の姿ははっきり映さなかったですからね。

ただ、爆破事件で死亡扱いになっていた点で考えれば…

次回予告で遺影にはされているものの、

打本の無事もワンチャンあり得るんでは??と思える自分もいて。

でも逆に、藤田と同じようにギリギリで助けられて、

敵側に戦力として取り込まれる線も考えられるのかも。

 

藤田の復活。(すぐ目付けられちゃったけど)桐島(山中崇)の寝返り。

で…次回では、記者やマスコット的存在の総理が

アバランチを救うキーパーソンになる。 ←勝手に断定しておく

 

ここまではある意味予想通り、つまり視聴者の要望に応える流れが続く。

サプライズ性は正直言ったらなしに近い。

しかし、それでも引き込まれるように楽しめているのは、

やっぱり元々の"素材の良さ"が大きいんだろうなぁと思います。

エピソード0が終わってから徐々に…

そして今回で遂にその良さを、いろいろとアレンジを加えては最大限に発揮する展開方法も上手い。

 

例えば、大山(渡部篤郎)の魅せ方。

初回からどの役者さんも適材適所の役を演じられている印象があったけれども、

特に渡部篤郎さんは「黒幕と言ったら篤郎さん」という代名詞がつきそうなほど

ぴったりでしたもんねぇ。

大山のしっとりと語りかける姿に

ふつふつと湧いてくる不穏な雰囲気を想像させる劇伴を重ねてみたり、

アバランチを例えるのに小さくて軽い角砂糖を使う事で、置いた時のコロンとした音も相まって

「俺の手にかかれば君たちを潰すのも容易い」といった黒幕ならではの恐ろしさを演出してみたり…

「黒幕と言ったら…」とは書いたものの、

本作が一番、渡部篤郎さんをどう魅せるかを"知っていた"気がします。

 

他に挙げるとしたら、無音でどん底に落としてからの新たな曲調の劇伴を挿入するバランスだとか、

目が笑ってない…で、「仲間になりませんか」→「はぁ?」って声が今にも聞こえそうな

綾野剛さんの表情だけの演技とか。

普段は存分に見せてくれるアクションシーンを

今回では山守(木村佳乃)と大山の心理戦を引き立てるためにあえてバックにした事で

いつもとは違う感じを醸し出したりだとか…。

役者にしても、劇伴にしても、演出にしても、それぞれが粒揃いでも

脚本との相性・組み合わせ方次第では共倒れになってしまう作品も多い中、

「整理整頓すればしっかり盛り上がる」というのを改めて証明してくれたような内容でした。

 

それにしても、あと2話…どうなるんでしょう。

最初の頃は生配信で成敗!なんていう1話完結型の時代劇テイストで通すのかと

ちょっと残念に思っていた分、

ここまで尻上がりに面白くなるとは思いもしませんでしたよ…。

ドラマの可能性は本当に未知ですね。

唯一の"予想の裏切り"が良い方向に化けてくるのを指していて良かったです。

 

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 8話 感想|DV親父に宣戦布告!

 

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からしてみれば、ぶっちゃけ、

島津(羽村仁成)の家庭の話はあれで終わりだと思っていたんですよねぇ…。

だって、劇中での台詞の通り、家庭内の問題に介入したら「越権行為」であって、

学校の教師ではなく"塾講師"である以上、どうする事も出来ないのが分かっていたから。

だから、5話の感想で「精神面が強くなっているのが伝わる彼の今後は

ちらっとでも良いので描いて欲しい」って書いたんです。

で…結果的に最後まで見てきて、時間を空けてわざわざ島津家の今後を描いた割には、

"感動の友情シーン"でそれなりに見せただけで中途半端に終わったな…

という印象が残ってしまいました。

 

というのも、前回以上に様々なエピソードが詰め込まれていて、

何を主体にした話なのかが分かりづらかったんです。

佐倉(井上真央)の成長物語?ヒューマンドラマ仕立てのお受験モノ?

塾を舞台にした学園モノ?群像劇?

それに加えて、なぜか黒木(柳楽優弥)が倒れるだとか、

相変わらず存在意義が感じられない灰谷(加藤シゲアキ)のストーカーっぷりだとか…

話の腰を折る場面が多いように思えてしまいました。

 

さっきも書いたように、塾講師は学校の教師ではないし、

5話が「男の友情」、6話が「女の友情」と対比されていた事を踏まえれば、

個人的には今回の島津家の話を描く必要はないというのが一番の考えなんですが。

島津家の話なら島津家の話で1つ(せめて前後編)にまとめるか、

縦軸ならまるまる1話分使って描くという形で整理整頓した方が

見やすかった気がしてなりません。

 

フィクションの世界だからこそ成立出来る黒木のキャラクターと、

彼ならではの持論展開・解決方法が面白くて見ているのに…

なぜ黒木1人の物語に絞らなかったのか?

縦軸や現代社会の問題を取り入れた事で、前回から少し迷走しているように

感じられてしまうのが勿体ない所ですね…。

 

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日本沈没−希望のひと− 8話 感想|移民問題になっても緊迫感が迷子…

 

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ふーん…仲間割れしたり、一部の人間を説得し続けたり…の次は

ガッツリ企業買収の話なんですね。

国民全体の危機感の描写よりも、

最後まで「日本の経済はどうなるのか?」がメインの物語を紡いできた本作。

放送開始から約40分間、なぜか中国"だけ"にこだわり、計画を練り、

中国政府と"しか"交渉していない印象の強いエピソードが続いたお陰で、

まるで今回が 新規事業が成功するまでの過程を描く

池井戸作品のように見えてしまいました(苦笑)

特に中国の要人が日本人の移民を受け入れるシーンなんかは…

下町ロケット」で敵対関係にいた帝国重工の社長が佃製作所に足を運んで、

ものづくりのこだわりの深さに共感して考えを改める流れを思い出してしまうくらいには

既視感がありましたなw

 

しかしまぁ、沈没間近になっても、どうしてこんなに緊迫感がないんでしょうねぇ。

一応デモ団体とか、空港での混雑具合とか、居酒屋で荒れ出す大人とか、

日本沈没報道を受けての国民の様子も描いてはいるんですけど…

あくまでも"脇役"程度にしかあしらわれていないのが原因なのかなと。

どことな〜くリアリティがないんですよ。ずっと。

日本人、こんなに大人しい人たちばかりか?

と疑問に思えてくるんです。

だって…現実の世界に置き換えてみたら、コロナが流行り始めた頃は

マスクがないだの、トイレットペーパーが不足するというデマが拡散されて

売り切れ続出するだの、食料品や生活必需品の買いだめが起きるだの、

1つ1つの情報に踊らされる人々の方が圧倒的に多かったはず。

何か世界を揺るがす事態が発生すれば、まずは自己保身に走るというのが

当時で証明された…とも言える。

 

なのに本作は、コロナ以上に恐ろしい沈没が差し迫っている状態なのに、

空港ではお客さん殺到で対応困難どころか「中でお喋り」程度の緩い描写で終わりだし、

スーパーやドラッグストアなど"日常生活圏"である場所の異変に関しては

ほとんど触れていない。もちろん、SNSやネット記事の動きも。

こんな中途半端さで「次回はとうとう最終回です!」って言われても…

沈没詐欺では?最終回でまとまるのか?と思われても仕方ないですよね。

 

そして、恐らく重要だったであろう移民問題

解決方法…優しい世界…ファンタジーかて(汗)

日本に対する印象は様々で、日本をリスペクトしている国もあれば

むしろ嫌悪感を抱いている国もいるのに、

どこの国の人々もニコニコしながら

「ここで待ってるよ」「一緒に乗り越えよう」のメッセージ映像…

実際はそんな綺麗事じゃ済まされないでしょ。

日本沈没による我が国への移住の打診を受けて、それぞれがとるべき選択だとか、

もっと言うなら、日本という最大のアイデンティティを失う事に対して

国民はどう考えているのか。

(主人公周り以外で)家族内、恋人同士で果たして意見は一致していると言えるのか?とか。

ここらへんの"リアルな心境"を丁寧に描いてこそ、世界の"混沌"を表現出来ると思うんですが…

そこを端折ってしまった辺り、作り手の技量の限界を感じられずにはいられません。

 

しかし次回、どうするんでしょうねぇ…。

総理を庇う形で罪を償おうとしている世良(國村隼)に

天海(小栗旬)が「私たちにはまだまだやるべき事があるでしょう!」と

熱く訴えかけるシーンがあるだろうとは予想してますw

 

本当に次回で完結出来るのか。

完結出来たとしても強引に終わらせそうですが。

 

 

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SUPER RICH 8話 感想|会社を辞める!優が刺された!でも時間は飛ぶ

 

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相変わらず雑な作りである事には変わりないんですが。

う〜ん…最終章に向けての時間稼ぎと言えど、今回は流石に物語に芯がなさ過ぎですね。

様々な要素を詰め込んでいて連続性がない…なんて言葉では片付けられません。

"書きたいエピソード"だけ書いたら気が済んで、後は投げやりになっているように見えました。

 

まずは優(赤楚衛二)の強盗に刺された件。

冒頭で空(町田啓太)が騒動に関わっている風に見せた割には冤罪でもなかったし…

本当、わざわざ事件を起こして、命を軽んずる展開を持ってきた意図は何だったのか?

そのまま「ショッキングな展開で視聴者を引きつけたかった」つもりで加えたとしたなら、

不必要も良い所だし、はっきり言ってかなり不快でした。

 

「会社がいろいろ大変で、ちょっと余裕がないです」って言っているのもなぁ。

正直、仕事や会社の現状よりも恋愛関係のゴタゴタを描いている方が圧倒的に多いからか、

この業績が振るわない状況の中で中間管理職2人が抜けるヤバさが伝わりづらくて

いまいち感情移入出来ないというか(苦笑)

それでも、今回は衛(江口のりこ)の、誰1人抜けて欲しくないし

社員全員大事にしたいという"みんなのママ"っぷりが描かれた。

まぁそこは別に良いんですよ?

一旦立ち止まってそれぞれの関係性を見つめ直す

いわゆるターニングポイントの回だと思えば、

今回のような人柄を前面に押し出した話があったっておかしくはないでしょう。

ただ…問題なのは、今吉(中村ゆり)のケア、

鮫島(菅野莉央)の育児サポート、空の引き抜き(これは今後の話ですが)と、

衛が"友達"として守りたい仲間たちの悩める姿をちらほら描いた割には、

いつの間にか夏、さらに1年4ヶ月も飛ばして

それぞれの動向がどうなったのかを見守る余地も与えずに端折ってしまった事と、

あれだけガツンと励ますシーンがあったにもかかわらず、

今吉を傷つけた犯人もその時の対処も

あっさりとした台詞で済ませてしまった事。

そこで、やっぱり再び疑問に思う。

優が強盗に刺されるくだり、必要でした?

そんなエピソードを入れるくらいだったら、せめて時間経過させるんだったら…

"社員"ではなく"友達"だと思っている衛が仲間を献身的に支えていく過程を見たかったです。

 

ラストは初回の衛を彷彿とさせる優のキャラ変…

本当、どんな方向に向かってしまうのか。

今回で第2章って言ってたのに、次回はもう最終章に突入するみたいですし。

面会で満面の笑みで登場してきた一ノ瀬(戸次重幸)からの

イタタタタ…な胃痛のCMの流れが一番面白かった…なんて言っちゃだめかしら?(苦笑)

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 8話 感想|"本当の顔"を知る森生と、知らないユキコ

 

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爽やかスマイルで知識も豊富で、要領も良いイケメンエリートが恋人の前に現れて、

嫉妬したり、何も出来ない自分に落ち込んだりする…といった展開はラブコメディでは鉄板。

でも、今回は"相手がどんな顔をしているか分からない"という弱視ならではの設定を活かし、

本作らしさと王道が上手く絡められていた印象がありました。

 

緋山(小関裕太)が現れるたび、敵意をむき出しにする森生(杉野遥亮)。

相手のためを思ってやったつもりが、緋山に一歩上手の対応をされ傷ついてしまう森生。

私たちから見たらその時の反応は、マーケットで本格的に関わるよりも前から

かなり分かりやすいものなんだけれども…

ユキコ(杉咲花)は「(突然のライバルに嫉妬の炎を燃やしている事に対して)そんな訳ないよ」

「ないない」などと、そこまで深くは気にしていない様子。

あくまでも"いつもの"自分に真っ直ぐで素直な森生だと思っている。

ストーブの件は流石に直後の行為だったから気遣ってくれたけど、

森生が緋山を気にしているって分かっていたら、

2人だけの会話の最中で元彼の名前を出さないはずですもんね。

 

森生も森生で…些細な事で敏感になっちゃうのも共感出来るなぁ。

キャンディケインのくだりも、豆知識を披露すればそれはそれで楽しいだろうけど、

「へぇ」「そうなんだ」で終わって広がりにくい会話だし、

一緒に「何だろうね?」って想像を膨らませるから弾む事だってあるんだし。

カイロはどこでも温められて、しかも持ち歩きやすい文明の利器よ?

こんな感じで別視点で見れば、森生だからこその良さも伝わるんですけどね…

恋は日常世界を変えてくれるだけでなく、時に視野を狭めてしまうもので、

徐々に余裕がなくなっていく彼の姿には、見ていて切ない気持ちにさせられました。

 

でも、ユキコは決してブレない。

このまま勘違いでケンカに発展する形で引き延ばさず、

1話内で森生への想いをビシッと言ってくれたのは良かったです。

2人は固い絆で結ばれているのが伝わる説得力と安心感。

"森生と出会ってから出来た事"で今までの回想を走馬灯のように流す演出にも泣かされます…。

もっとわがままを言うとしたら、空(田辺桃子)と青野(細田佳央太)間での

ペアストラップのくだりは群像劇の一部で片付けるのではなく、

「黒川が大好きだよ」「どんな顔してるかは見えないけど、

自分を想って動いてくれてるのは見えてなくても伝わるよ」という意味合いで

ユキコと森生にも同じような事をやって欲しかった気もしますが。

まぁ、前回のお揃いのアクセサリーがあるし、将来的には婚約指輪も控えているので…

最終回までとっておくんだろうなって事で、そこはポジティブに受け止めておきます。

 

森生との関係は壊れる前に修復出来たものの、

まだユキコには"見えていない"緋山の本性は次回以降に持ち越し。

あの尽くす感じ…自分は普通の人だから幸せに出来ると自負している性格…

なんか、6話の空の「支えてやった元彼」と似たような匂いがするんですけど(汗)

こちらはただの悪者で終わらないと良いなぁ。

 

そして青野くんはとにかく心配。

クライマックスに差し掛かると事故が絡んでくるのも、あるあると言えばあるある。

でも、現状はホームドアが設備されていない駅の方がまだ多いから、

本作の場合は避けては通れないエピソードでしょうね…。

人身事故もよく耳にしますし。

次回の冒頭で何事もなかった事になりますように!

 

 

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