2023年秋ドラマ-下剋上球児一覧

下剋上球児 2話 感想|教師を辞めようとしていた理由が判明

 

 

南雲(鈴木亮平)がなぜ教師を辞める事を妻に言わずにいたのか、

なぜ賀門(松平健)と会いたがらなかったのか。

最後まで見て、ああ、だからかぁ…と納得しましたよ。

南雲の意味深な様子を引っ張らず、2話という早さで明かしてくれたのは潔かったですが、

その理由が想像の斜め上を行き過ぎていて

ラストまでで書こうとしていた感想が吹っ飛びました(笑)

 

正直、一部の部員を贔屓している感は否めませんでしたが…

野球部は厳しい指導が当たり前とされている風潮の中で、長所を見極めて伸ばす

南雲の優秀さや頼もしさを描き、

それも「TOKYO MER」の主人公を演じられた鈴木亮平さんともなれば

より魅力的なキャラクターに映る訳で。

彼に優れた人間だというイメージを持たせた前半から、

その性格とは到底かけ離れた過去がラストで判明する急転っぷりには目を引きましたし。

同時に、3年後でも監督を勤める様子が見えた事から、

どうやって続けられたのか?また、うっかり単位を落としたのにも何か事情があったのでは?

という新たな謎も増えて、次回も見てみたくなる締めにはなっていたと思います。

 

ただ、サスペンス要素をあそこまで色濃く出してくるとなると…

やっぱりチグハグにはなりそうで、不安な気持ちは拭えません。

というのも今回は、ラストの展開を除けば

普通に"成長物語"仕立てになっていて見やすかったですし、

前回よりも生徒たちの事情や葛藤に焦点を当てていた事で、

高校生&運動部ならではの青春を感じさせる内容になっていたんです。

そう…個人的には、前回と今回、今回の終盤までとラストで

どことなく別物のように思えてしまったんですよね。

もっと分かりやすく言えば、野球部の立て直しを描きたいのか、

生徒の日常を描きたいのか、大人たち(主に主人公)のリブート物語なのか、

それともサスペンスなのか…

描くべき物事がてんこ盛りで、どれをメインにして

どれをサブストーリーにするかが絞り込めていないために、

物語の方向性がイマイチ掴みきれないんです。

 

話は戻って…南雲の件、今後どうやって処理するつもりなんでしょうかねぇ。

れっきとした犯罪なので、それじゃあしょうがないか…では済まされなければ、

もし生徒たちが知ったとして、「それでも俺は先生に指導してもらいたい!」

「先生とみんなで一緒に甲子園に行きたい!」という感動ムーブに持っていったりしたら、

本作への印象も悪い方に変わると思います。

まぁ、信頼出来るスタッフではあるので、そこら辺は大丈夫だと信じていますが。

うーん…でも、サスペンス要素が悪目立ちしそうで一気に心配……(汗)

 

 

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下剋上球児 1話 感想|金10っぽさ強めの日曜劇場。どうなって行くかな?

 

 

「最愛」のスタッフが手がけている作品なのもあって、随所に"らしさ"が見える内容に。

絶賛のコメントが多いみたいですが、

個人的には「面白かった!」「掴みは完璧!」とまでは言い切れず、

可もなく不可もなくといった感じでした。

 

やっぱり…事前に本作が「ドリームヒューマンエンターテインメント」だと分かっていても、

野球部が題材となると、どうしても熱いスポ根描写や

青春ならではの爽やかなイメージが先行しちゃうんでしょうねぇ。

そこにちょくちょく不穏さを漂わせるサスペンス要素を入れてくるので、

正直、どう見たら良いのかの戸惑いの気持ちが大きかったですし。

しっとり、スムーズに展開されていくストーリーもまた、

どことなく不思議な感覚で見終えた要因になったのではないかと思います。

 

ただ、唯一分かるのは、野球部の立て直しがベースにはなっていても、

"大人のリブート物語"をもう1つの軸として設けているんだろうな…と。

例えば、南雲(鈴木亮平)の場合、監督の指示で汚い手段を使いながら

試合に挑んだのがトラウマで、野球部に対して今でも深い傷を抱え続けています。

一方、山住(黒木華)は、「女子は野球部に入れませんでした」

「女子野球部があったら絶対に入ったのになぁ」と、

自身が女性であるために野球を諦めてしまった事に強い未練があって、

それが現在でのガツガツとした姿勢に繋がっているんでしょう。

 

ちょっと興味を引くのは、2人とも、部活を取り巻く社会問題が絡んでいる所なんですよね。

この他にも社会問題はいろいろ描かれていて、

息子中心に動くモンスターペアレントの存在や、田舎あるあるの移動距離問題、

教員不足&生徒数減少による地方過疎化問題、

(↑「まともな野球部がある高校は電車で2時間かかる」発言から)

週6×4時間という拘束が運動部員に負担をかけている事、

そして、運動部員の顧問のサービス残業など、

見ながらふと考えさせられる描写が詰まっているんです。

 

恐らく、なぜ強豪校は大阪や兵庫、和歌山といった関西圏に集中しやすいのか?

なぜ格差社会が存在し、弱小高校が生まれてしまうのか?を根本的な所から深掘りする事が、

2人の成長において大きな意味をもたらしていて。

現状に逃げずに向き合い続けた結果、生徒たちに影響を与えていく…

そうして最終的には、チーム全体が強くなっていく様を

描こうとしているんじゃないかという気がしました。

 

野球のルールは全く分からないのですが、思わず身を乗り出し、

部員1人1人にアドバイスを送る形で、あの頃の感覚や野球の楽しさを

徐々に取り戻していく南雲の変化が見られてからは面白味は感じられました。

あと、先ほどモンスターペアレントとは書きましたが(笑)

普通だったら鬱陶しいキャラクターで終わってしまいがちな役なのに、

小日向文世さんのにこやかな明るさと発声の抑揚のつけ方の上手さのお陰で

クスッとさせられる、良いアクセントになっているんですよね。

 

初回はまずまずでしたが、妻・美香(井川遥)の方にもあるらしいサスペンス要素と

野球部のパートのバランス次第では、化ける可能性は秘めています。

スタッフがスタッフなので、大コケはしないでしょう。

とりあえず、しばらくは様子見しつつ、今後の展開に期待します。

 

…あ、でも、アニメーションの挿入頻度は気になりましたね。

挿入する事によって若干テンポを崩しているような印象を受けましたし、

作画自体、前作に予算を大分持ってかれたのか?ってくらい、

凝ってる感じはなかったですから(汗)

オーディションで野球経験者を集めている上に、

青空をバックに打っている時のアングルが美しいカットもあったので、

もっと役者さんの活躍を魅せても…とは思いましたね。

 

 

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