SPドラマ一覧

あまんじゃく 元外科医の殺し屋 最後の闘い 感想|楽しい時間をありがとう。また続編を!w

 

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初っ端から色々とツッコミどころを盛り込んできたなぁ。

明智小五郎ネタを思わせる顔面ベリベリシーン、よく出来てるチョコレート死体、

血糊で「ごめんなさい」と書かれた皿にショッカー…

CM入ってようやく息を落ち着かせられるくらいには笑わされたわ。

その後はちょこちょこ挟まれていたけど、

最初の30分くらいまでは一切挟んでくれないんだもん。容赦ない(笑)

 

前作は1時間経っても、一応シリアスで渋い雰囲気を装っていたもんだから、

今回はネタてんこ盛りで突っ走っちゃって大丈夫か?

続編となると、視聴者の笑いを狙った作りが優先的になって

所謂「あざとい」作りになってしまうのではないか?とも少し不安になりましたが。

舞台や設定にSF味が増したのが効いていて、

海外ドラマのような異空間と、アクションや銃撃戦による緊迫感と、

冷静に見ていたら可笑しい"抜け"感が、内輪ネタにならないギリギリのさじ加減で

上手くまとめられていて、極上のエンターテインメント的作品に仕上がっていたと思います。

 

クライムサスペンスとうたいながら、指笛が鳴らないのを撮り直しさせてもらえなかったり、

カッコつけた割にはコイントスを失敗したりする悪役が見られるのは、本作だけでしょうし。

幸薄枠同士のバリバリアクションが見られるのも本作だけ。

特に、松本若菜さんに「シィーイーエゥエゥエェルズ」「クライマックスだぜ」を言わせたのは天才でしょ(笑)

ネイティブな発音するたび、よく笑わずにやり切りました。…そこは、女優魂ですね。

ちょいダサゲスの山中崇さんも、絶妙に気持ち悪い表情を魅せる野口五郎さんも良かったけれど、

松本さんが一番輝いていたんじゃないでしょうか。

 

最後のシーンを見るに、もう木村多江さんの出番はなくなってしまうのかもしれませんが、

またいつか、同じSPの形で折壁(唐沢寿明)さんにお会いしたいです。

 

…こう言ってしまうと語弊を招きそうな気もしますが、

とある大御所芸能人の訃報で気分がドンヨリしていた所だったので、

現実を忘れさせてくれるほど心から笑える作品が、今日の放送で良かったとも思えてしまいました。

楽しい時間をありがとうございました。

トンチキドラマは不滅なり!!

 


陰陽師(2020) 感想|蔵之介さんに安っぽいCGは付き物なの?

 

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これは…あれだな。

すべて演出のせいだな(笑)

全体的に「低予算でやってるんだな」というのが画面から伝わってきて、

更には佐々木蔵之介さんの具合悪そうな目の周りのメイクまで気になって、

世界観に引き込まれないまま見終えてしまった…という感じ。

 

テレ朝のドラマになると、どうしてもパッキリとした色合いの良い映像になってしまう

傾向にあるので、本作は別の局で作った方が合っていたんじゃないでしょうか。

衣装自体には何の問題もないのかもしれませんが、映像のせいで衣装がコスプレに見えてしまって、

セットも合わせて、まるで日◯江戸村などのような作り物の印象を受けました。

…って言ったら、日◯江戸村に失礼なんでしょうけどね。

どんな話なのか調べてみてようやく分かったくらいで、神秘的なファンタジー時代劇なら、

明るめの映像より暗めの映像の方がしっくり来ていたと思います。

 

冒頭で「演出のせいだ」とは書きましたが、いまいち引き込まれない原因は他にも色々あり、

台詞の詰め込みによるテンポの悪さ、妖しげな雰囲気を醸し出しているようで

軽く聞こえてしまう劇伴(しかもひっきりなしに流れているのでガチャガチャしてうるさい…)、

「カキーン!」「ブシュイッ!」といった一昔前のチャンバラ風SEと、

あらゆる面で原作の良さを壊している気がしてなりませんでした。

鮮やかなCGも、何だか戦隊モノ臭が…(滝汗)

 

所々の台詞も軽いし、ツッコミどころは多いし、

トンチキドラマとして見るのが正解だったのかもしれませんが、

特に突き抜けている様子もないので、明日の「あまんじゃく」にはかなわないでしょうねぇ。

 

蔵之介さん目当てで見たものの、どうも妖気を帯びた役には合わず、

京都が舞台でも京言葉で話す主人公でもないとすると…

もう少し若い俳優を起用した方が、市原隼人さんとのコンビ感も強まって良かったと思います。

 


ゴールド! 感想|「老い」「衰え」は誰にでもやってくる

 

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面白かったです。

「おじさんは頑固だから〜」という話を親からよく聞いていましたが、

歳をとり始めると、実際にこんな人が多くなるんだろうな…と妙に納得させられるお話でした。

 

暗闇の中、ケーキを買いに車を出そうとする柴田(藤竜也)の姿には最初、

もしかしたら、いつも付き添ってきた自分より孫の顔の方を覚えていた妻・冨美代(吉行和子

へのショックによる不注意で事故を起こして、初めて「衰え」を認めざるを得ない状況に

立たされる展開となるのか…?なんて思っていましたが。

あえてその"ドラマらしい"展開はやらず、自分にとって身近で年上の友人が事故を起こし、

帰りに運転しようとしたら、パニックでアクセルペダルとブレーキペダルを

踏み間違えてしまう事で気づかされる…という描写にした所にリアリティがありました。

 

序盤はまるで別ドラマかのような、悪者は絶対に見逃さない正義のヒーロー!といった

コミカルな流れから始める事で、視聴者の興味を惹かせつつ。

最終的には、高齢者運転と介護、社会的な題材が上手く絡められていた作品でした。

ラストは夫婦の若い頃のエピソードで、物語は綺麗に終わりはしましたが、

「過去にこだわり続ける事は災いをもたらす。」

「しかし、現実を見るのに辛くなったら、過去を思い出してみる事で救われる時がある。」

というメッセージにも感じられ、現実と架空の塩梅も効いていたように思います。

 

藤竜也さんの、空を見つめる時の哀愁漂わせる目線も印象的でした。

存在を初めて本作で知りましたが、無名の役者さんを使って再現VTRを見せるよりも、

今後は本作を教習所の高齢者講習で見せていった方が、

「藤さんもこんな歳とったんだな〜」とも実感させられて

他人事には思えなくなるんじゃないかな?という気がします。

 

 

↓前回の大賞の感想はこちら↓

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三浦部長、本日付けで女性になります。 感想|4話の連ドラとして見たかったかも?

 

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原作通りの「総務部長はトランスジェンダー」というタイトルから、

気づけば「三浦部長、本日付けで女性になります。」というタイトルに変更された本作。

変えて正解だったと思います。

調査力には安心と信頼を誇っているNHKのドラマである事、

そして脚本家が、中年男性を愛らしいキャラクターへと昇華させてみせた

「デザイナー 渋井直人の休日」ふじきみつ彦さんである事から、元々見るつもりでしたが、

後者のタイトルにした事で「"本日付けで"って何だろう?」と一気に惹かれてしまいました。

 

 

さて、そんな状態で視聴してみた訳ですが、

ある意味「ドラマだな」という印象で見終えた感じでした。

 

そう感じた理由をいくつか書き上げてみると…

まず第一段階として、40代になって自分がトランスジェンダーなんてまさかね…という

長い葛藤が生まれるはずなのに、奥さんにあっさり告白して、

あっさり奥さんと同行する形でカウンセリングを受けに行ってしまう。

会社で「イメチェン」どころじゃない、服装も髪型も化粧もガラッと姿を変えて

出勤する人なんて現実では中々いないだろうし、

かなり勇気ある行動だと思うのですが、あっさり出勤。

LGBTについて上の世代より理解しているとはいえ、結構物分かりの良い若手社員。

そして、会社では「あゆ」と呼ばせる名刺まで作る。

(この件も奥さんに告白した方が良いのでは…

正式な届けも出さずに勝手に名前を変える行為はルールに反していないのか…?と、

そこばっかり気になってしまった私。)

 

勿論、「夫が女になるのは、妻にとっては精神的なDV」とか、「あんた女なめてんだろ!」とか

直球でグサッとくる台詞運びは良かったですが、

上にもあげたように、一番辛い状況に立たされている主人公も、奥さんも、職場の社員たちも、

案外受け入れるまでに時間もかからず、物分かりの良い人になれたんだな…

と映ってしまった所に、個人的には少々違和感の残る作品でした。

単発なのでそうなってしまうのも致し方ないですが、

この題材は単発よりも、やはりドラマ10枠で全4話構成の連続ドラマにした方が、

もっと各登場人物の肉付けは出来たのかもしれません。

 

しかし、想像以上にムロツヨシさんの女装姿はハマっていました。

ついこの間出演されていた某ドラマでも、二重が綺麗だな〜…目がぱっちりしてるな〜…

という感じでじーっと目を見つめる事が度々あったので、

女装したらどうなるのだろうと期待していましたが、

新しい女装姿で登場してくるたびに「追求心」「努力」が如実に伝わるような"変化"を

体現して魅せていたと思います。

最近、良い流れですね。「福田ファミリーの一員」という世間的なイメージを払拭しようと、

どんどんいろんな役に挑戦し、結果、上手く視聴者の記憶に残せているように

感じさせられる役者さんです。

 

「振り回される役」に何故かしっくり来る、サバっとした伊藤沙莉さん、

中村中さんのキャスティングも良かったです。

 


ハラスメントゲーム 秋津vsカトクの女 感想|腕前が伝わるドラマは、やっぱり良い。

 

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面白かったな〜!

"仕事をしている姿""腕前"が秋津(唐沢寿明)だけでなく、

高村(広瀬アリス)や鮫島(仲間由紀恵)などどの人物でもしっかり描かれていると、

問題解決に向かうまでの流れも見ていて清々しいものがあります。

と同時に、ここ最近のドラマBizの作品が如何に人情ゴリ推しなのかを改めて実感…

その枠で見たいのは、旦那との離婚や子育てがどうのこうのじゃないんですよね。

 

内容自体は、冒頭で誰かが押しているシーンがあったので

自殺が誰かによる作り話なのも察しましたし、その犯人が店長なのも予想通りだったものの、

まさかうどんがキーアイテムになっているとは視野に入れておらず、

そうきたか!と驚かされました。

 

パワハラしているからお仕置きだ!という単なるスカッと話じゃないのが本作の良さで、

上司や管理職も一人の労働者だと考えて動く秋津も、

良いように捉えられている「働き方改革」にあえて異論を唱えるマイノリティ派の心情も、

人間の弱さも、"働く人々"を現代社会を絡めて多方面から描いていく作りは今回も健在。

連ドラ時の見所が2時間でギュッと凝縮されたSPでした。

 

3人の人柄もやり取りも、やっぱり好きだし、かっこいいなぁと思える作品。

SPも良いですが、シーズン2の形で、息がぴったりな同じキャストでまたお会いしたいです。

…本音を言えば、ドラマBizでずっと放送し続けて欲しいんですけどね(笑)

 

 

↓連続ドラマの感想はこちら↓

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教場 後編 感想|オリジナルストーリーはFODで!…とかでなくて良かった。

 

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学園モノらしく、最後は綺麗にまとめましたね。

 

前半の南原(井之脇海)までがミステリーらしさ全開だったので、

その後の菱沼(川口春奈)&枝元(富田望生)のエピソード、5人の焚き火シーン、

都築(味方良介)への贈る言葉と、漂白されていく面々の展開続きなのには

高低差があって、割と驚きました(笑)

なので、もう少し前編のような毒々しい話を見てみたかったかな…とは思いましたが、

これはこれで、ラストも含めて

「ターニングポイントとなるであろう、それぞれの"人生の一部"を覗かせてもらった」

という感じもしますし、まだお正月ムードなのもあって良かったんじゃないですかね。

 

ただ…風間(木村拓哉)と当時の部下の関係性、義眼になった過去などが

明かされなかったのは、やっぱり消化不良ではあったかも。

わたしゃてっきり、都築の父も事件に絡んでいたから、

息子をターゲットにして調査する程執着していたんだろうなぁ…と思っていたんですが、

特に何も繋がりはなかったですからね。

 

あとは…明石家さんまさん、ちょこっと出演されてましたね。

フジテレビってこういう、出演者関係のサプライズ、好きだよなぁ(笑)

「マスカレードホテル」よりは、かなり分かりやすかったでしょう。

それにしても、さんまさんがあの教場を突破出来たとは全然思えないんですけど…

喋り倒して空気の流れを持って行きそうな感じがしてさw

 

最後の最後に三浦貴大さん、上白石萌歌さん、佐久間由衣さんを登場させるという

贅沢なキャスティングにも驚きでした。

まさかモブでは終わらせないでしょ?(さっき書いた、風間にまつわる過去も含めて)

オリジナルストーリーはFODかU-NEXTで!

とかだったら作品への評価も変わるよ?と不安だったんですが、

最近多い 商売っ気満々の誘導をしなかったのも好感が持てました。

 

後編は「綺麗」という印象が強くはありましたが、

とにかく主演とそれを固める主要人物の新境地を魅せられたという満足感を覚える

作品だったのには間違いありませんでしたし、

暗みがかった映像も、佐藤直紀さんの作る劇伴&挿入の上手さにもヒリヒリとさせられ、

演出面でもかなり骨太な作りになっていたと思います。

 

面白かった!

正月休みの最後の日に、この作品を見られて良かった。

携わった出演者とスタッフの面々に、またどこかでお会いしたいです。

 

 

↓前編の感想はこちら↓

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教場 前編 感想|油断してはならない警察24時。

 

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いや、警察官のたまごじゃなくて、犯罪者のたまごばっかりやないか!

適正テストとか面接とかいくつも選考はあっただろうに、

採用担当者は何をしていたのか…とツッコミつつも。

殺された遺族が関係している事件の情報を得るため、復讐するために

何年後かに警察官になる主人公の設定はドラマではあるあるな一方で、

同じ舞台でも、それらを振るい落とそうとする教官の視点に立った話は

割と新しいのかもしれないな…とも思い、徐々に興味深く視聴出来ました。

 

でも、何が一番怖かったかって、SNSで流れてくる警察学校経験者の呟きに

「こんなのあり得ない」ではなく「リアルでもこんな感じだったなぁ」みたいな内容が

多かった所ですよ(笑)

このドラマの登場人物程ではないんでしょうが、

少なからず、復讐を目論んでいた人はいたのかもしれませんね。

…あ、南原(井之脇海)のように、拳銃マニアで銃を持ちたかったからという

動機でなった人は多そうですけど。

(それにしても、2日前とは別人なくらい変態キャラだったなぁw)

 

個人的に期待していた「木村拓哉さんの新境地」の方は、想像以上に良かったです。

…というか、良いわ。好きだわ。

悪魔なのか正義の味方なのか、

境界線が曖昧な感じの中間的な役がハマる驚き。

木村さんと言えば、ブルゾンとかシャツとか、ちょっとダボっとした

カジュアルな服装のイメージがあったんですけど、

ピチッとした制服でメガネで…なんて硬派な格好も似合ってしまうんですね。

むしろ、経験を重ねて渋味も増した今、そっちの方がしっくり来るのかも。

義眼は最初CGかと思ってたんですけど、微かに動いているから

特注のカラコンだったりするのでしょうか?

 

ついこの前までやっていた「グランメゾン東京」と本作の共通点は

「脇役の引き立て役に回りつつも、存在感はさり気なく残す」といった所。

前者がトレンディドラマの先駆者でもある「いつもの俺様キャラのキムタク」という

視聴者の持つイメージを、適度なタイミングで掴みを挿入する形で

あえて利用した作りならば。

後者はスターである「異質感」を逆手に取り、それを殺伐とした警察学校という

非現実な物語に落とし込む事で、主人公一人が浮く事なく、

画作りも含めてミステリアスな作品に仕上がっていたのではないかと思いました。

主人公は白髪なので、なんでわざわざキムタク?もっと年相応の役者がいるだろうと

思う方もいるかもしれませんが、

新しい顔を見せたい意欲が感じられるからこそ見たくなってしまうんですよねぇ…

まだ後編がありますけども、これもまた企画力の勝利だろうな、と確信しています。

 

木村拓哉さん演じる風間公親が魅力的なだけでなく、物語の展開も見入る程の面白さ。

警察官のたまごの2人ずつに焦点を当てたエピソードが

何個にも分けられている構成を見るに、

おそらく原作が短編小説で、目次の「Case1」「Case2」という項目を踏まえて

作られているんだと思いますが、

本作の場合はそれを連続ドラマの形式にしなくて正解でした。

連続ドラマだと、1話で1エピソード…となり、

下手したら間延びを感じてしまう可能性がありますが、

SPドラマだと限られた時間で闇が次々と暴かれていくので、緊張感が堪りません。

原作の良さを活かせているような気がしました。

 

あと言及したい事としたら…

取調の模擬訓練のシーンでの、空気をガラリと変えるような

佇まいの切り替えっぷりを見せた大島優子さんの演技も、

西畑大吾さんのニヒルな笑みを浮かべた姿も印象的でした。

優子さんは朝ドラの時もそうでしたが、

ここだ!という時の人を惹きつける力が増してきましたね。

西畑さんは過去に「僕キセ4話」 の感想でも触れましたが、表情の魅せ方が本当に上手い!

そんな感じで、主人公を固める役者陣の演技も楽しみました。

 

後編では風間の過去の他に、宮坂(工藤阿須加)と都築(味方良介)の関係、

南原の件、菱沼(川口春奈)の化粧の秘密など、まだまだ一波乱ありそうですが…

明日も期待しています。

 

いや〜、この時期のSPの中では一番の当たりかも?

(まだ「何食べ」を見ていませんが(笑)) 

 

 

↓後編の感想はこちら↓

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狙われた半沢直樹のパスワード 感想|カエサルの者はカエサルにー!やっぱりフィッシング詐欺な作り。

 

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以前放送した「半沢直樹」は未視聴。

今回のSPは内容に関する事前情報を得ないまま、

4月の続編に向けてどんな感じなのかを掴むために見てみたのですが…

えっと…これは「エピソードゼロ」じゃなくて「スピンオフ」なのでは?

エピソードゼロだと言うんで、てっきり半沢直樹堺雅人)の若年期を

吉沢亮さんが演じる話だと思っていたんですが、内容は全くの別ドラマみたいでした。

 

堺雅人さんと及川光博さんが出演される件も。

まぁ、宣伝したとして、どうせ最後の数分に出番があるくらいだろうとも

予想していたから、そこは案の定そうでしたけども…

何でしょうね、「今回の内容を知らされてない」感満載なのが

2人のシーンから伝わるのは気のせい?

話している内容は、騒動の事じゃなくて半沢自身の事ばっかりですし。

場面転換も、今回のSPにあってもなくても支障のない繋げ方でしたし。

スピンオフ的な作りで半沢が物語に直接絡みもしない…

こりゃあ、ある意味、視聴者がフィッシング詐欺に遭うようなものでしたな。

 

それにしても、W吉沢が有能であったこのドラマ。

特に高坂(吉沢亮)の仕事っぷりが半端ない。

犯人を突き止めるのは誰にでも出来るかもしれませんけど、

他に案件を抱えているかもしれない日々の中で、今後起きそうな事件を未然に防ごうと

わざわざダミー画面を作る&スマホの遠隔操作までやる余裕があるんだから

どこかの早すぎる探偵さんもビックリもんでしょ。

倍返しだ!よりも、カエサルの者はカエサルに!トリック返し!って台詞が

すぐに浮かんでしまった私(笑)

もはや詐欺関与経験者なのを隠していないみたいですし、

逆にあれだけ才能のある人が、今回の件が勃発するまで

なぜ手持ち無沙汰な存在に扱われていたのかが不思議で堪らないんですがw

 

で、若本(吉沢悠)の方も、

来栖(玉置玲央)をつけて場所を特定するくらいの出来る先輩ですし…

行動派と頭脳派でコンビで活躍するドラマが見たくなってしまいましたよ。

吉沢亮さんをちょっと個性的なキャラにして、探偵の役にしてさ。

唯一、浜村(今田美桜)がPC画面を見ている時に若本が声をかけなかったのは

最初は迂闊だと思いましたけど、占いのページだったというのを

遠くから見えていたからなのか…?と考えれば良いのかしら。

 

その他に書くべき事としては…

スペックを発揮する高坂を、PC画面の視点でピンポイントに映す

カットが多かったって所ですかね。

きっとここを一番見せたかったんだろうというのがよく分かる…けれども、

不正プログラムを解いている間に美しい顔を堪能出来たので、良いや(笑)

クールで澄ました佇まいからの、城崎(緒形直人)を追い詰める時の

目に情熱を宿した表情の切り替えっぷりが印象的だったので、良いや。

 

尾上松也さんの匂わせも分かりやすかったけど、

4月の続編には、もう吉沢亮さんと今田美桜さんの出番はないのかな?

 


忘却のサチコ 新春スペシャル 感想|ちょっと大人し目だったかな?

 

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一昨年にやっていたSPも1月2日。何だか運命を感じちゃいますねぇ。

 

このドラマはね…とにかく高畑充希さん演じるサチコが愛おし過ぎるんですよ。

でも、「同期のサクラ」を見てからだと、同じ「個性的なキャラクター」でも

こちらの方が性格とか声色が丸みを帯びていて、

ふんわりとしたお嬢さんって感じがするんですよね。

そんな違いが出るのは多分、人思いで世話焼きな母親役のふせえりさんの存在があるからで、

きっと「この母親に育てられた」というバックボーンを踏まえた上で

演じられているのかもしれません。

 

ステーキに浮気しそうだからって見ないようにするサチコも可愛い。

ストーカーの設定で絶妙な距離で撮影をするサチコも可愛い。

デートの格好のサチコも可愛い。可愛い事づくし。

 

でも、キャラクターは楽しんでも…食べた時のリアクションを表す演出は

今までよりかなり大人し目だったかな?という気もしましたね。

初めて見た時の「部活上がりの、中学生の、それ!」で気に入って

連ドラも見続けた私にとっては、弾けていないようで物足りない感じ。

1個だけ絵画のパロディをしたのはあったけど…

某猫と宇宙のクソコラとか、急に踊り出す寸劇とか、

もっと"感動と衝撃を味わう"サチコも見てみたかったです。

 

俊吾(早乙女太一)さんは相変わらず女たらしで(笑)

また過去をぶり返しちゃって大丈夫かなぁ…と終盤になって心配してしまったものの、

小林(葉山奨之)くんとパンを抱えながら帰ろうとするシーンを見たら、

この人といればきっと大丈夫かも…と、今後に少し期待出来そうな予感もしました。

 

「令和の恋」早く迎えられると良いけども。

 

 

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義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル 感想|TBS、お前もか!

 

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連ドラ時代の回想を適度に絡ませる事で、同窓会的な懐かしさに浸りつつも、

現代の子育て問題・コミュニティのあり方に一石を投じる作り…

 

真面目なテーマを用いていても、亜希子(綾瀬はるか)の動きを中心に

程良く笑えて、終盤での様々な「アイノカタチ」で胸にジーンと来る、

見やすいハートフルコメディの形に落とし込めているのは流石でした。

それに加えて、ふなっしー袋のネタ回収や、親子の間に生まれる小さな奇跡、

相変わらず合わないハイタッチなど、当時では馴染みの要素も盛り込んでいて、

「社会派」でもありつつ「らしさ」もある、新旧織り混ざったSPドラマだったと思います。

 

しかし、気になる点がいくつも見受けられたのも確かです。

例えば、麦田佐藤健)も言っていたように、麦田の父親のDNAを専務のものとして

親子である事を証明しようと思いつくみゆき(上白石萌歌)の行為は犯罪ですし。

また、親がやって来ないから信用出来ないという気持ちも分からなくもないものの、

2週間経っても警察に届け出を出そうとせず預かると決めたのも、

新ビジネスを立ち上げる程賢い&成人間近の大学生にしては考えが浅はかでないかな?

という気がしました。

それに、よくよく考えたら、親が来るのに時間がかかったのも

届け出を済ませてなかったからですよね。(済ませていたら、もっと早く来ていたはず)

 

今回はふなっしーパッケージの某ゴムといい、あそこをガン見する3人といい

今までより割と下なネタが多かったですが、

母乳は……………ちょっと引いちゃったかなぁ。

っていうか、母乳だと確定していないまま飲ませるのも危険ですし、

原因を追求しながら向き合っていく亜希子さんらしくもないような感じ。

 

そんな訳でツッコミどころもありましたけど…一番モヤっとしたのは、あれですよね。

続きはhulParaviで!案件。

言葉は悪いですが、

TBS、お前もか!とうとうやりおったか!

と思ってしまった私。

最近、オリジナルエピソードを作って月額動画配信サイトの入会を呼びかけるのが

増えてきましたよねぇ。そんなのばっかり。

各登場人物をもっと知りたい人向けの、いわばファン向けのサイドストーリーだったら

別に何も言わなかったんですけど、

本編で新キャラに所々出番を作って「この人は誰なんだ?」と興味を持たせてからの…

っていう煽り方が嫌で(苦笑)

だって、入らせようとする気満々じゃないですか。

まぁ、竹野内豊さん見たさに入っちゃうのかもなぁ…と思うと

まんまと引っかかったみたいで悔しいw

 

けれども、再建事業に対する、ファンタジーではないガチな仕事ぶりを見せる亜希子さんも、

その姿を横で微笑みながら見ているみゆきも

当時と変わらずやっぱり好きだなぁと思えましたし。

放送前まで「〜でしたも」なんて天然さを発揮していた綾瀬はるかさんが、

本作では眼鏡を外した状態でもキリッとされていて別人のように映った事でも、

女優としての凄さを再確認させられもしました。

専務役の赤ちゃんの、泣く⇆寝るの表情の切り替えも、

場面に合わせたにんまり笑顔も上手かったです。

 

基本的には面白かったけど、最後が、最後がなぁ…。

Paraviへの誘導展開が無ければ良い印象のまま終われたのに。