2024年 秋ドラマ 視聴リスト&期待度

 

 

11/25:「海に眠るダイヤモンド」最新話の感想記事をUPしました。

 

こんにちは、りんころです!

毎度おなじみ、視聴予定のドラマを紹介する時期がやってまいりました。

…と下書きには書いてあるけれど、気づけばもう10/7(汗)

他のやるべき事をやっておりましてね…(それも最後まで終わっていないという…あと2話。)

タイミング的にこの記事の需要はなくなってそうですが、

自身の備忘録代わりに残してもいるため、突貫工事で仕上げさせていただきました。

 

9/25時点で発表されている秋ドラマを

「◉最後まで感想を書く可能性が高いドラマ」

「○内容次第では最後まで感想を書くかもしれないドラマ」

「▲視聴はするが、今後感想を書く可能性が低いドラマ不定期で雑感集?)

「△感想は書くつもりはないが、とりあえずチェックしてみるドラマ

(いつものような詳しい紹介はなし。対象作品はこちらをクリック)

「×視聴する予定のないドラマ」

の5種類(優先度)に分けて紹介していこうと思います。

※ちなみに、初回も放送されていない段階で決めているので、あくまでも"予定"です(謝)

※ここ最近は視聴のみのドラマも増えているため、優先度の段階分けを変更してみました。

もちろん、内容と私の気力次第では、

視聴リストにまとめた作品の初回感想すら書かない可能性もあります(汗)

そして、感想本数は最終的に、ここで紹介した本数よりかなり減るかもしれませんが、

よろしくお願いしますm(_ _)m

 

既に始まっているドラマが何本かあるので、ちゃちゃっとコメントしていきます!

ではでは…

 

私が今期視聴&感想執筆するドラマはこちら!

 

曜日・放送時間順にまとめてあります。※既に放送されているドラマは除く

ピンクの文字になっている箇所が、初回感想執筆予定のドラマになります。

 

曜日別に知りたい方は曜日を、

ドラマの詳細を知りたい方は、ドラマタイトルをクリックしてみて下さい!

※黄帯は移動枠・ドラマ新設枠

※秋ドラマを全部記載している訳ではありません(基本地上波のみ)

 

放送 作品一覧 主演 初回 優先度
月曜日
フジ
月9
嘘解きレトリック 鈴鹿央士、松本穂香 10/7
フジ
月10
モンスター 趣里 10/14
テレ東
月11
Qrosの女 桐谷健太 10/7 ×
火曜日
テレ朝
火9
民王R 遠藤憲一 10/22
フジ
火9
オクラ 反町隆史杉野遥亮 10/8
NHK
火10
宙わたる教室 窪田正孝 10/8
TBS
火10
あのクズを殴ってやりたいんだ 奈緒 10/8
フジ
火11
スノードロップの初恋 宮世琉弥 10/1 ×
日テレ
火深夜
3年C組は不倫してます。 莉子 10/1 ×
テレ東
火深夜
ウイングマン 藤岡真威人 10/22 ×
TBS
火深夜
その着せ替え人形は恋をする 永瀬莉子 10/8 ×
水曜日
テレ朝
水9
相棒 season23 水谷豊 10/16 ×
フジ
水10
全領域異常解決室 藤原竜也 10/9
テレ東
水深夜
私の町の千葉くんは。 井桁弘恵 10/9 ×
木曜日
テレ朝
木9
ザ・トラベルナース 岡田将生 10/17
フジ
木10
わたしの宝物 松本若菜 10/17
日テレ
木深夜
オクトー Season2 飯豊まりえ 10/3 ×
金曜日
テレ東
金9
D&D 藤木直人 10/18
TBS
金10
ライオンの隠れ家 柳楽優弥 10/11
テレ朝
金11
無能の鷹 菜々緒 10/11
テレ東
金深夜
それぞれの孤独のグルメ 松重豊 10/4
日テレ
金深夜
離婚弁護士 スパイダー 高橋メアリージュン 10/4 ×
テレ東
金深夜
タイトル未定 - 10/00 ×
土曜日
日テレ
土9
放課後カルテ 松下洸平 10/12
NHK
土10
3000万 安達祐実 10/5
日テレ
土10
潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官 竜星涼八木莉可子 10/5 ×
テレ朝
土11
私たちが恋する理由 菊池風磨 10/12 ×
フジ
土11
バントマン 鈴木伸之 10/12 ×
テレ朝
土深夜
離婚後夜 佐野昌哉 10/13 ×
日曜日
TBS
日9
海に眠るダイヤモンド 神木隆之介 10/20
テレ朝
日10
マイダイアリー 清原果耶 10/20
日テレ
日10
若草物語 堀田真由 10/6 ×
帯ドラマ
NHK
月〜土朝
おむすび 橋本環奈 9/30
NHK
月〜木10
未来の私にブッかまされる!? 綱啓永 10/7 ×

※朝ドラ・帯ドラマは基本視聴のみ

 

それでは、参りましょう〜。

 

 

2024年 秋ドラマ 視聴リスト&期待度

 

視聴&初回執筆予定の12作品と期待度を発表していきます。

※上から
タイトル/初回放送日/放送局/時間/視聴前期待度(最大:★5つ)
作品概要/簡単なコメント/主な出演者/スタッフ(脚本、演出etc)/
という構成になっております。

※初回放送日、スタッフに関する情報は、9/25時点のものです。

 

月曜日

 

嘘解きレトリック(10/7・フジテレビ・月曜21時)★★

 

やたら鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵と、ウソを聞き分ける奇妙な能力者の異色コンビが、昭和初期の街を舞台に難事件を解決していくレトロ・ミステリー。

 

演出家にはベテランの方が多く、中でも西谷弘さん&永山耕三さんと言えば

モンテ・クリスト伯」でテンションが上がるのに、

脚本家のネームバリューとのバランスがかなり悪いのが気がかりです…(汗)

原作漫画の実写化だそうですが、ミステリー描写はなるべくツッコミどころ少なく、

役者のプロモーションビデオで終わらない事を願います。

 

出演:鈴鹿央士、松本穂香、味方良介、片山友希、村川絵梨若村麻由美

脚本:武石栞 (作品不明・初脚本?

   村田こけし(「イケメン共よ メシを喰え」「いぶり暮らし」「マクラコトバ」)

   大口幸子(「コールセンターの恋人」「逆転裁判 ※映画」「ST 赤と白の捜査ファイル」)

演出:西谷弘 (「昼顔」「モンテ・クリスト伯」「シャーロック」「あなたがしてくれなくても」)

   永山耕三(「人は見た目が100パーセント」「モンテ・クリスト伯」「シャーロック」)

   鈴木雅之(「HERO シリーズ」「ラジエーションハウス シリーズ」「元彼の遺言状」「ONE DAY」)

   岩城隆一(「アライブ」「あなたがしてくれなくても」「いちばんすきな花」)

音楽:(「」「」「」)

プロデュース:鈴木吉弘(「ガリレオ シリーズ」「HERO シリーズ」「この素晴らしき世界」)

     狩野雄太(「世にも奇妙な物語 シリーズ」「スタンドUPスタート」「366日」)

主題歌:「」

原作 :都戸利津『嘘解きレトリック』

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/usotoki/

 

 

モンスター(10/14・フジテレビ・月曜22時)★★

 

"常識"にとらわれず、"感情を排除"して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子が、ゲームのように法廷闘争に立ち向かい、冷静に事件を解決に導いていく異色のリーガル・エンターテインメント。

 

公式サイトの概要をチェックしてみると

主人公が変わり者である事が強調されているんですが、

予告映像を見ると何となくこぢんまりした感じで終わってしまいそうな…?

常識を覆す弁護士のリーガルドラマって、結構出尽くされているので、

独自性を出すのが難しいジャンルになってきていると思います。

 

出演:趣里ジェシー宇野祥平音月桂、中川翼、YOU、古田新太

脚本:橋部敦子(「6秒間の軌跡 シリーズ」「僕らは奇跡でできている」「半径1メートル」)

監督:三宅喜重(「銭の戦争」「姉ちゃんの恋人」「アバランチ」「罠の戦争」)

   木内健人(「さくらの親子丼 シリーズ」「24 JAPAN」「JKと六法全書」)

   樹下直美(「未解決の女 シリーズ」「ゴシップ」「Believe -君にかける橋-」)

音楽:菅野祐悟(「花咲舞が黙ってない シリーズ」「昼顔」「半分、青い。」「罠の戦争」)

プロデューサー:加藤春佳(作品不明)

       山本喜彦(「アリバイ崩し承ります」「泣くな研修医」「ミス・ターゲット」)

       大塚安希(「作りたい女と食べたい女 シリーズ」「あれからどうした ※SP」)

主題歌:ちゃんみな「FOREVER」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ktv.jp/monster/

 

 

火曜日 

 

宙わたる教室(10/8・NHK総合・火曜22時)★★★★

 

定時制高校に通う年齢もバックグラウンドもバラバラな生徒たちが、理科教師の藤竹の導きにより、火星のクレーターの再現実験で学会発表を目指しながらも、様々な困難に立ち向かっていく姿を描いた物語。

 

ここ最近、民放のプライム帯ドラマの不作が多くなってきているだけに、

独自性を貫くNHKドラマには大きな期待を寄せてしまいます。

特に「ドラマ10」から生まれた作品はほとんどが秀作・良作ですし、

実話に着想を得て生まれた小説の実写化との事で、同じような実話ベースの作品となると

「拾われた男」「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」があるので、

本作も当たりなんじゃないかと踏んでおります。

 

それぞれトゲを抱える者たちが1つの目標に向かって奮闘していく…というストーリーも、

何だか学生時代を思い出してワクワクしますし、胸を打たれそうな予感。

過大コメントと言われそうですが(笑)

成し遂げるまでの過程がきっちり描かれれば、秀作になる事は間違いないはずです。

 

出演:窪田正孝、小林虎之介、伊東蒼、田中哲司木村文乃イッセー尾形

脚本:澤井香織(「愛がなんだ ※映画」「ユーミンストーリーズ『春よ、来い』」「むこう岸 ※SP」)

演出:吉川久岳(「山本周五郎日替わりドラマ」「むこう岸 ※SP」)

   一色隆司(「精霊の守り人 最終章」「麒麟がくる」「善人長屋」「育休刑事」)

   山下和徳(「天然☆生活 ※助監督」「シネコンへ行こう!」)

音楽:jizue(「星合の空 ※アニメ」「下剋上球児」「9ボーダー」)

制作統括:橋立聖史(「さぶ ※SP」「56年目の失恋 ※SP」「山本周五郎日替わりドラマ」)

     神林伸太郎(「おもかげ ※SP」「ユーミンストーリーズ」)

     渡辺悟 (「卒業タイムリミット」「ミワさんなりすます」「柚木さんちの四兄弟。」)

主題歌:Little Glee Monster「Break out of your bubble」

原作 :伊与原新『宙わたる教室』

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/11GMGMRG5V/

 

あのクズを殴ってやりたいんだ(10/8・TBS・火曜22時)★★

 

結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男と出会った事をきっかけに、自分を変えるために恋にもボクシングにも本気で向き合っていくガチンコボクシングラブコメディ。

 

視聴スルーする予定だった本枠の作品「Eye Love You」「くるり」は

視聴者の評判が良かったので後から視聴して、面白くて結局完走してしまいましたし。

前作は余裕がなくて見れずじまいで終わったものの、そちらも好評だったらしいので、

久々に本枠のドラマを「視聴リスト&期待度」に加えてみる事にしました。

胸キュン展開は相変わらずですが、去年の夏以降

「成長」「自己肯定感」「価値観」といったヒューマン要素も増してきて

悪くないかなぁとは思い始めてきているので、

本作も、主人公に共感して応援したくなるような作品になってくれたらと思います。

 

出演:奈緒玉森裕太岡崎紗絵小関裕太渡部篤郎斉藤由貴

脚本:泉澤陽子 (「あまんじゃく ※SP」「リコカツ」「転職の魔王様」「嗤う淑女」)

   鹿目けい子(「ケイ×ヤク」「ブラックポストマン」「どうか私より不幸でいて下さい」)

演出:岡本伸吾 (「99.9 シリーズ」「大恋愛」「アトムの童」「Eye Love You」)

   石井康晴 (「逃げ恥」「テセウスの船」「フェルマーの料理」「さよならマエストロ」)

   小牧桜  (「リコカツ」「持続可能な恋ですか?」「私がヒモを飼うなんて」)

音楽:fox capture plan (「コンフィデンスマンJP シリーズ」「カルテット」「アンメット」)

プロデュース:戸村光来 (作品不明)

       佐井大紀 (「階段下のゴッホ」「Get Ready!」「Eye Love You」)

       宮﨑真佐子(「逃げ恥」「大恋愛」「君の花になる」「ペンディングトレイン」)

主題歌:PEOPLE 1「メリバ」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/anokuzu_tbs/

 

 

水曜日 

 

全領域異常解決室(10/9・フジテレビ・水曜22時)★★

 

最先端科学でも解決できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」という捜査機関が解決していき、やがて勃発する予測不能な"ある大きな事件"にも立ち向かっていく、本格ミステリードラマ。

 

超常現象を取り扱ったドラマ…うーん…見ながらいろんな作品を思い浮かべてしまいそうで、

現時点ではあまり新鮮味を感じません。

黒岩脚本×謎解き系…キャラクターはユニークで魅力的なんですけどね。

 

出演:藤原竜也広瀬アリス柿澤勇人成海璃子迫田孝也小日向文世

脚本:黒岩勉 (「TOKYO MER シリーズ」「僕のヤバイ妻」「消えた初恋」「グレイトギフト」)

演出:石川淳一(「リーガルハイ シリーズ」「ゴシップ」「テッパチ!」「院内警察」)

音楽:小西遼 (「モアザンワーズ/More Than Words」)

プロデュース:成河広明(「コンフィデンスマンJP シリーズ」「リーガルハイ シリーズ」「ONE DAY」)

     大野公紀(「凋落ゲーム」「ほんとにあった怖い話 夏の特別編'22〜24」)

OPテーマ:清水美依紗「TipTap」

EDテーマ:TOMOO「エンドレス」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/zenketsu/index.html

 

 

木曜日 

 

ザ・トラベルナース(10/17・テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

働き方改革で縮小し続ける日本の医療現場に再びナイチンゲール・コンビが降臨し、命の現場を改革していく痛快医療ヒューマンドラマ。

 

このキャストなら次はSP?映画化かな?と思っていたので、

連続ドラマで再びコンビが見られるのは純粋に嬉しいです。

前シーズンは、序盤の方にあったコンビでのやり取りが話が進むにつれ減ってしまった事、

静(中井貴一)の存在感が大き過ぎて

主人公であるはずの歩(岡田将生)の影が薄まってしまった事、

2人が来ても病院全体に変化があまり見られなかった事など

いろいろと消化不良で終わってしまった印象があったので、

補強してパワーアップした続編を見たいです!

 

出演:岡田将生中井貴一、山崎育三郎、森田望智、風間俊介安達祐実

脚本:中園ミホ(「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「七人の秘書 シリーズ」)

   香坂隆史(「ザ・トラベルナース1」「七人の秘書 シリーズ」「限界団地」「ハヤブサ消防団」)

演出:金井紘 (「ザ・トラベルナース1」「コントが始まる」「Re:リベンジ」)

   片山修 (「ザ・トラベルナース1」「家政夫のミタゾノ シリーズ」「マルス」)

   山田勇人(「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「七人の秘書 シリーズ」)

音楽:沢田完 (「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「七人の秘書 シリーズ」)

エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(「ザ・トラベルナース1」「6秒間の軌跡 シリーズ」「スカイキャッスル」)

プロデューサー:峰島あゆみ(「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「ゆりあ先生の赤い糸」)

       秋山貴人 (「家政夫のミタゾノ シリーズ」「となりのチカラ」)

       大垣一穂 (「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「七人の秘書 シリーズ」)

       角田正子 (「七人の秘書 シリーズ」「トットちゃん!」「ドクターY(2019) ※SP」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/the_travelnurse_2024/

 

 

金曜日 

 

ライオンの隠れ家(10/11・TBS・金曜22時)★★

 

弟のために生きる兄と自閉スペクトラム症の弟の前に、突然「ライオン」と名乗る謎の男の子が現れる。
この出会いをきっかけに"ある事件"に巻き込まれながら、家族愛と兄弟愛が変化していく愛と絆のヒューマンサスペンス。

 

情報解禁された時、あまり調べていなかっただけに

私好みのほっこり温かいヒューマンドラマになるんだろうと思っていたんですが…

謎の男の子の正体とか、預けた目的とか、サスペンス寄りの話なんですね。

優しい雰囲気を醸し出してますが、縦軸との食い合わせが悪くないですか?

やっぱりこっちだけで良かったんじゃ…ってドラマにならないかどうか…(汗)

 

出演:柳楽優弥坂東龍汰齋藤飛鳥佐藤大空、桜井ユキ向井理

脚本:徳尾浩司 (「おっさんずラブ シリーズ」「私の家政夫ナギサさん」「unknown」)

   一戸慶乃 (「第47回城戸賞準入賞『寄生虫と残り3分の恋』※シナリオ応募」)

演出:坪井敏雄 (「カルテット」「凪のお暇」「王様に捧ぐ薬指」「さよならマエストロ」)

   青山貴洋 (「半沢直樹(2020)」「DCU」「マイ・セカンド・アオハル」)

   泉正英  (「病室で念仏を唱えないで…」「インビジブル」「マイ・セカンド・アオハル」)

音楽:青木沙也果(「この初恋はフィクションです」「埼玉のホスト」「マイ・セカンド・アオハル」)

編成:吉野芽衣 (作品不明)

   中野翔貴 (作品不明)

編成プロデュース:松本友香(「私の家政夫ナギサさん」「不適切にもほどがある!」)

プロデュース:宮﨑暖(「元彼の遺言状」「ダウ90000 ※SP」「#who am I ※SP」)

主題歌:Vaundy「風神」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/lionnokakurega_tbs/

 

 

無能の鷹(10/11・テレビ朝日・金曜23時15分)★★★

 

見た目は有能、中身は無能!?な主人公が巻き起こす、毎日頑張るのが嫌になっちゃったすべての人に送る超・脱力系お仕事コメディ。

 

タイトルのインパクトはもちろんですが、カリスマ上司役のご経験が多い菜々緒さんを

キャスティングするという所に惹かれました。

脚本家は、原作実写化作品を多く手がけられる根本ノンジさん。

コメディ系統なら、気軽に楽しめそうな気がします。

 

出演:菜々緒、塩野瑛久、井浦新工藤阿須加さとうほなみ高橋克実

脚本:根本ノンジ(「正直不動産 シリーズ」「ハコヅメ」「祈りのカルテ」「パリピ孔明」)

演出:村尾嘉昭 (「アンナチュラル」「ファイトソング」「トリリオンゲーム」)

   棚澤孝義 (「大恋愛」「着飾る恋には理由があって」「マイホームヒーロー」)

   高橋由妃 (「ナイト・ドクター」「真夏のシンデレラ」「日曜の夜ぐらいは…」)

音楽:(「」「」「」)

エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(「ザ・トラベルナース1」「6秒間の軌跡 シリーズ」「スカイキャッスル」)

プロデューサー:貴島彩理(「おっさんずラブ シリーズ」「にじいろカルテ」「unknown」)

       本郷達也(「セミオトコ」「星降る夜に」「リビングの松永さん」「アンメット」)

主題歌:ざらめ「まずは今日から」

原作 :はんざき朝未『無能の鷹』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/muno_no_taka/

 

 

土曜日 

 

(終)3000万(10/5・NHK総合・土曜22時)★★★

 

2022年にNHKで立ち上げた“脚本開発チーム”WDRプロジェクトが手がけた作品。
ほんの少しだけ幸せな生活を求める家族が、事故をきっかけに泥沼にハマっていく様を描いた、スタイリッシュで、情熱的で、エモーショナルな没入感溢れるクライムサスペンス。

 

※初回放送前に書いたコメントです。

WDRプロジェクトとは、

「Writers` Development Room=脚本開発に特化したチーム」を意味するのだそう。

複数の脚本家が集まり、それぞれ「構成が得意な人」「台詞を書く事を得意とする人」など

役割を分担し共同執筆するという、海外のシリーズドラマ制作では一般的な手法が

本作にも取り入れられるみたいです。(より詳しい説明は公式ホームページへ)

 

今年春に放送された「アンチヒーロー」でも、その手法が取り入れられておりました。↓

<アンチヒーロー>4人の脚本家による“チーム制”は成功したのか? ドラマPに聞く利点と課題(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース

結果的に評判を呼ぶ事となりましたが、本作はどうでしょうか…?

NHKドラマには一定の信頼を寄せておりますが、脚本家の方々の過去作品を調べる限り

連続ドラマの脚本執筆のご経験が少ないのが気がかりなので、

現時点では期待半分・不安半分といった感じです。

話を膨らませ過ぎて収拾つかない、なんて事にならないと良いんですけどね…。

 

出演:安達祐実青木崇高、野添義弘、愛希れいか、森田想、味元耀大 他

脚本:脚本開発チーム「WDRプロジェクト」の4名

   弥重早希子(「泥の子と狭い家の物語」「Project Civilian Bird」※全て映画)

   名嘉友美(作品不明・初脚本?

   山口智之(「さぼリーマン甘太朗」「まったり!赤胴鈴之助」「笑いのカイブツ ※映画」)

   松井周 (「ティーンコート」「世にも奇妙な物語'17『夜の声』」「下北沢ダイハード 3話」)

演出:保坂慶太 (「まんぷく」「鎌倉殿の13人」「ミワさんなりすます」)

   小林直毅 (「エール」「鎌倉殿の13人」「らんまん」)

音楽:(「」「」「」)

制作統括:渡辺哲也(「青天を衝け ※演出」「らんまん ※演出」「高速を降りたら」)

プロデューサー:上田明子(「おかえりモネ」「恋せぬふたり」「ミワさんなりすます」)

        中山英臣(作品不明)

        大久保篤(「純と愛」「ミワさんなりすます」「VRおじさんの初恋」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/9L69M8XJVX/

 

 

日曜日 

 

海に眠るダイヤモンド(10/20・TBS・日曜21時)★★★★

 

昭和の高度経済成長期を生きる長崎県端島と、夢を持てない若者が増えつつある現代の東京を舞台にした、70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大なヒューマンラブエンターテインメント。

 

待ってました、地上波野木脚本!

良作も多いですし、約4年ぶりの連続ドラマという事で、期待度を上げずにはいられません。

日曜劇場×塚原あゆ子監督×新井順子Pと言えば去年秋に放送された「下剋上球児」で、

ガッカリした結果で終わってしまっただけに、過度な期待は禁物ですが…

野木亜紀子さんとの鉄板タッグなら、きっと大丈夫だろうと。

 

ストーリー自体はいかにも「ザ・日曜劇場」らしく壮大で、

予算的にもキャスト的にもかなり力が入っている感じが視聴前からプンプン漂っていますが、

見応えある作品になる事を願ってます。

 

出演:神木隆之介斎藤工杉咲花池田エライザ、土屋太鳳、沢村一樹

脚本:野木亜紀子(「逃げ恥」「アンナチュラル」「MIU404」「ラストマイル ※映画」)

演出:塚原あゆ子(「アンナチュラル」「最愛」「わたしの幸せな結婚 ※映画」「下剋上球児」)

   福田亮介 (「俺の家の話」「Get Ready!」「離婚しようよ」「Eye Love You」)

   林啓史  (「KOTOKO ※映画」「いだてん」「拾われた男」「ほかげ ※映画」)

   府川亮介 (「中学聖日記」「着飾る恋には理由があって」「恋愛のすゝめ」)

音楽:佐藤直紀 (「コード・ブルー シリーズ」「教場 シリーズ」「青天を衝け」「ブルーモーメント」)

スーパーバイザー:那須田淳「逃げ恥」「マイファミリー」「クロサギ(2022)」「ラストマイル ※映画」

        岡崎吉弘(「報道の日2022 ※報道番組」)

編成:中井芳彦(「義母と娘のブルース シリーズ」「凪のお暇」「アトムの童」※全てプロデューサー)

   後藤大希(作品不明)

プロデュース:新井順子(「アンナチュラル」「最愛」「下剋上球児」「9ボーダー」)

       松本明子(「3年A組」「オールドルーキー」「トリリオンゲーム」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/umininemuru_diamond_tbs/

 

マイダイアリー(10/20・テレビ朝日・日曜22時)★★★

 

社会人1年目となった主人公が各話、些細なきっかけで過去の大切な思い出を振り返る構成になっている。
大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常と、その繋がりをノスタルジックに紡いでいくヒューマンドラマ。

 

年齢が大体近いだけに、親近感を覚えながら見られそうです。

日曜の夜にそっと心を軽くする作風だそうで、この時間帯にもちょうど良いかも。

まぁ、裏次第では録画視聴の可能性大ですが…(汗)

キャスト陣も実力派揃いなので、競演にも注目したいです。

 

出演:清原果耶、佐野勇斗吉川愛、見上愛、望月歩

脚本:兵藤るり (「恋に無駄口」「わたしの一番最悪なともだち」)

演出:穐山茉由 (「月極オトコトモダチ ※映画」「#つんドル ※映画」「春になったら」)

   瑠東東一郎(「おっさんずラブ シリーズ」「unknown」「ビリオン×スクール」)

   髙橋浩(「遺留捜査3」「映画 としまえん」「ようこそ東映殺影所へ ※映画」)

   田口仁(「仮面ライダードラゴンナイト ※映画・日本語版演出」「ダブルスカイ! ※映画」)

音楽:小山絵里奈(「じゃない方の彼女」「初恋、ざらり」「私をもらって 〜追憶編〜」)

企画・プロデュース:清水一幸(「日曜の夜ぐらいは…」「素晴らしき哉、先生!」)

プロデューサー:川村未来(「僕らのミクロな終末」「サブスク彼女」「こういうのがいい」)

       藤田洋平(「素晴らしき哉、先生!」)

       栗生一馬(「探偵はBARにいる シリーズ ※映画」「疾風ロンド ※映画」)

       森田大児(「特装9 シリーズ」「レジェンド&バタフライ ※映画」)

主題歌:Saucy Dog「くせげ」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.asahi.co.jp/mydiary/

 

 

帯ドラマ

 

おむすび(9/30・NHK総合・月〜金曜8時)★★

 

平成元年生まれのヒロインが、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、栄養士として人の心と未来を結んでいく平成青春グラフィティ。

 

10/6時点で、3話まで視聴済み。

田舎育ちで世話焼きな主人公、広大な畑を自転車で漕いで通学、

幼馴染の男子、海にドボン…う〜んめちゃくちゃベタ!こんなどベタな朝ドラ久々!

という印象の初回から2話が経って、書道部の人々との関わりを通して

心の"揺らぎ"が描かれ始めるか?と思っているんですが…

初週の時点でSNSの雰囲気が悪くて、何だか微妙な作品になりそうな予感がしています。

 

食べる事は好きなので、栄養士までの話には興味あるんですけどね。

まぁ、朝ドラは最後まで見ないと分からない事が前作で証明されたので、

じっくり見守るしかなさそうです。

※基本視聴のみ。

 

出演:橋本環奈、仲里依紗佐野勇斗、菅生新樹、麻生久美子松平健

作 :根本ノンジ(「正直不動産 シリーズ」「ハコヅメ」「祈りのカルテ」「パリピ孔明」)

監督:野田雄介 (「西郷どん」「スカーレット」「六畳間のピアノマン」「舞いあがれ!」)

   小野見知 (「トクサツガガガ」「ここは今から倫理です。」「どうする家康」)

   松木健祐 (「ひよっこ」「いだてん」「青天を衝け」「舞いあがれ!」)

   盆子原誠 (「西郷どん」「おちょやん」「わげもん」「ブギウギ」)

   大野陽平 (「ここは今から倫理です。」「ちむどんどん」「舞いあがれ!」)

   工藤隆史 (「舞いあがれ!」「わたしの一番最悪なともだち」)

   原田氷詩 (「スカーレット」「おちょやん」「舞いあがれ!」)

音楽:堤博明  (「東京リベンジャーズ シリーズ ※アニメ」「マイホームヒーロー」)

制作統括:宇佐川隆史(「正直不動産 シリーズ」「半分、青い。」「一橋桐子の犯罪日記」)

     真鍋斎  (「正義の天秤 シリーズ」「まんぷく」「拾われた男」)

主題歌:B'z「イルミネーション」

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/omusubi/ts/NJ1W7VQ6W9/

 

 

とりあえずチェックしてみるドラマは…

 

「△感想は書くつもりはないが、とりあえずチェックしてみるドラマ

で候補に挙げた作品を、いくつか超簡単にご紹介いたします。

ちなみに、△にした理由は以下のどれかになります。↓

・注目しているドラマと初回放送日が被る

・特定の曜日に視聴する本数が多いため、こうして分ける事で感想執筆本数を減らしたい

・期待値が低め

・視聴するかどうかも不明

 

民王R(10/22・テレビ朝日・火曜21時)

出演:遠藤憲一大橋和也、あの、山時聡真、満島真之介溝端淳平岸部一徳

脚本:加藤陽一、後藤賢人 他

監督:草野翔吾、山本大輔、佐藤恵梨子

音楽:井筒昭雄

エグゼクティブプロデューサー:三輪祐見子

プロデューサー:飯田サヤカ、田中真由子、菊池誠、岡美鶴

主題歌:asmi「こっち向いてほい」

原作…じゃなくてInspired by:池井戸潤『民王』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/tamiou/

総理大臣の心と身体が入れ替わる対象が、全国民になるそうです。

「民王」は恥ずかしながら未視聴なんですが、本作と照らし合わせてみると

キャストも脚本・演出も違っていて、しかも「Inspired by」となると…オリジナルですよね?

予告映像ほどのパンチは内容から感じられないんじゃないかという気がします。

 

オクラ〜迷宮入り事件捜査〜(10/8・フジテレビ・火曜21時)

出演:反町隆史杉野遥亮白石麻衣前田旺志郎宇梶剛士観月ありさ

脚本:武藤将吾

演出:柳沢凌介

音楽:林ゆうき

プロデュース:足立遼太朗

主題歌:Kroi「Jewel」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/okura/

人情深い昭和刑事×クールな令和刑事の凸凹バディが、"お蔵入り"寸前の未解決事件に挑む

ヒューマンミステリーエンターテインメント。

反町隆史さんと杉野遥亮さんのW主演で売っている辺り、

幅広い年代の視聴者を取り込もうという作り手の意図が伝わってきますね。

武藤脚本は…ちょっと苦手だからなぁ…。

 

わたしの宝物(10/17・フジテレビ・木曜22時)

出演:松本若菜田中圭、深澤辰哉、さとうほなみ恒松祐里、多岐川裕美、北村一輝

脚本:市川貴幸

演出:三橋利行、楢木野礼、林徹

音楽:不明

プロデュース:三竿玲子

主題歌:野田愛実「明日」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/takaramono/index.html

夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる

「托卵(たくらん)」を題材にしたドラマ。

脚本家は「あなたがしてくれなくても」の市川貴幸さん。

木10は「昼顔」「あなたがしてくれなくても」に続いて、話題作を生み出す気満々ですが、

つい最近、似たような題材のドラマを見たので、禁断だと感じるかどうかは微妙…。

 

D&D 〜医者と刑事の捜査線〜(10/18・テレビ東京・金曜21時)

出演:藤木直人早見あかり、前田拳太郎、大塚寧々、寺島進

脚本:真野勝成、谷口純一郎、真部千晶、いとう菜のは

音楽:鈴木暁也、ヨハネス ニルソン

チーフプロデューサー:濱谷晃一

プロデューサー:北川俊樹、都筑真悠子、松本基弘、山下宏樹

協力プロデューサー:下山潤

主題歌:不明

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/dd/

医者と刑事の異業種コンビもの。

フジ金9と入れ替わるようにテレ東金曜ドラマがお引越ししましたが、

第1弾の作品は見るかどうかは不明。

揉め合って結託して…何となく流れが読めちゃうんですよねぇ。

 

それぞれの孤独のグルメ(10/4・テレビ東京・金曜24時12分)

出演:松重豊+ゲストキャスト(各話主役)

脚本:田口佳宏

演出:北畑龍一、井川尊史、北尾賢人、中山大暉

音楽:久住昌之、ザ・スクリーントーン

企画プロデュース:松重豊

チーフプロデューサー:祖父江里奈

プロデューサー:小松幸敏、吉見健士、笠島徳竜、北尾賢人

原作:久住昌之(作)、谷口ジロー(画)『孤独のグルメ

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume_sorezore/

ゴローさんだけでない、様々な世代や職業の異なる主人公たちが

孤独のグルメ」をやるそうです。

まだ初回は見ていない上でのコメントですが。

本家はシーズン10で区切りが良いですし、松重さんご本人の年齢と健康状態も考慮して、

新シリーズ候補作品を実験的に制作してみよう…って事でしょうか。

 

放課後カルテ(10/12・日本テレビ・土曜21時)

出演:松下洸平森川葵ホラン千秋ソニン塚本高史吉沢悠田辺誠一

脚本:ひかわかよ

演出:鈴木勇馬 他

音楽:得田真裕

チーフプロデューサー:松本京子

プロデューサー:岩崎秀紀、秋元孝之、大護彰子

協力プロデューサー:大平太

主題歌:wacci「どんな小さな」

原作 :日生マユ『放課後カルテ』

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/houkagokarte/

ボサボサ頭でぶっきらぼうな保健室の先生が、子供の"言葉にできないSOS"を見抜いて

背中を押していく保健室ヒューマンドラマ。

松下洸平さんって、いつも美味しい役をいただいているイメージです。

土曜は「3000万」を優先したいので、あえて△のリストに入れましたが、

ハートフル医療ドラマは好きなジャンルなので楽しみにしております。

 

 

まとめ

 

期待度ランキングをTOP5で付けるならば...

1位 海に眠るダイヤモンド(TBS・日9)

2位 宙わたる教室(NHK・火10)

3位 3000万(NHK・土10)

4位 無能の鷹(テレ朝・金11)

5位 マイダイアリー(テレ朝・日10)

といった感じ。

 

今期は、警察モノにミステリー、法廷モノ、ラブコメディ、コメディ、サスペンス

ハートフル医療モノ、壮大系と、バラエティに富んだクールになっている気がします。

 

前期は「西園寺さんは家事をしない」「あの子の子ども」

「クラスメイトの女子、全員好きでした」「しょせん他人事ですから」

「降り積もれ孤独な死よ」など、視聴者評判が良かった作品を視聴前からスルーし、

キャパやスケジュールの都合で、結局未見で諦めてしまう失敗をおかしたので(笑)

(↑あ、でも…「クラスメイト〜」は見てみようかとは思ってます。

感想をざっと拝読していたら気になって。)

もう少し満遍なくフラットに見てみようという事で、

記事の構成もちょっとだけ変更してみました。

 

あ、ちなみに、前期と同じく、初回〜数話見た上で

感想執筆作品を最終的に2〜3本に絞らせていただきます。

現時点での候補は「宙わたる教室」「全領域異常解決室」「ザ・トラベルナース」

「ライオンの隠れ家」「3000万」「海に眠るダイヤモンド」「マイダイアリー」ですが、

予定とは大幅に変更される可能性も十分にあります。

 

***

 

ではでは、個人的ヒット作が出て来れば良いなぁと願いつつ...

秋クールのドラマを楽しみに待ちましょう(´∀`)

最後まで閲覧ありがとうございました!投稿が遅くなってすみません!!

 

 

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3000万 1話 感想|お金は人をハイにする

 

 

お…面白かった〜!

白線の真ん中まではみ出して駐車している、危なっかしさ漂う冒頭のシーンから、

5分くらいでもう本題に入るのも掴みとしては抜群でしたし、

数話分の内容を1話で展開するもんですから、

最後までドキドキしながらあっという間に見られました。

 

三者から見たら「いやいやなんで嘘つくの」「早くお金返そうよ」と

ツッコミたくもなってしまうんですけど、

夫婦の気持ちもちょっと理解出来てしまう自分がいたんですよね。

例えば、義光(青木崇高)が結局お金を警察署に渡せられず、

家に持ち帰ってきて息子・純一(味元耀大)に嘘をつくくだりなんかは、

なんでそこで嘘ついちゃうの…

っていうか、息子も一緒に行って自ら警察に謝った方が

罪が軽くなったかもしれないのに…と思いつつ、

同時に、あの時を思い出させてトラウマになるのを防ぐ、息子のためでもあるんだろう

というのは察せられますし。

警察が家に押しかけてきて、報告出来るチャンスを完全に逃した祐子(安達祐実)も、

あ〜あ…と思いつつ、自分は捕まりたくないからと

自己保身に走ってしまう彼女の心理も分かってしまうのです。

 

根拠のない「自分は大丈夫」という自信がついてしまうのは、手元に大金があるから。

3000万という数字は絶妙で、非現実的ではあるけど億以上の並外れたものではなくて、

あったら嬉しい、家計においても助かる金額なんですよね。

だからこそ、2人は得たチャンスを失いたくなくなってしまう。

嘘に嘘を重ねてしまっている罪悪感に、

この大金を返して面倒事から逃れたい理性的な自分と

大金に手を染めて楽に過ごしたい本能的な自分とで葛藤しているWのストレスで、

ロールケーキを貪り食べる裕子の姿が印象に残りました。

 

かつての栄光もなくなり自虐的に生きている義光と、

言いたい事をはっきり言えず、理不尽な日々に慣れようとしていた祐子が

大金と出会って一転、弾け散らかしているロック調の音楽とともに

表情が生き生きとし出すラストも、

お金は人を狂わせるというのを突きつけられたようで恐怖さえ感じましたね…。

 

本作は、海外では一般的なWDRプロジェクトという、

複数の脚本家が集まって、役割分担をしながら共同執筆する手法をとっています。

初回はスピーディに展開していきましたが、この枠では珍しく、全8話と長めです。

なので、そうなってくると、新キャラ(事件関係者)の登場や新たな事件・騒動の勃発、

あとは新事実と、話をあちこちで膨らませる可能性は当然ある訳で…

本作が最終的に面白いと感じられるかどうかは、

作風に慣れてきた5話以降にかかっている気がします。

 

とにかく初回は、期待して良かった…と思える出来でした。

次回以降も今回のような、人間の愚かさや狡さを突きつけ、

ハッとさせられる内容が続いていく事を期待します!

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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Shrink-精神科医ヨワイ- 3話(最終回) 感想|知ってるのと知らないのでは見え方が違う

 

 

1話のパニック症も、2話の双極症も事前に名前は知っていたけれども、

今回のパーソナリティ症は初耳。

これは…知っているのと知らないのとでは、彼女への印象も相当違うでしょう。

怒らせると厄介で、面倒臭い子で済まされてそうですが、きちんとした病名があったんですね。

知識の浅い私には、すごく勉強になった回でした。

 

彼氏の優(細田佳央太)のリスカも、両親の共依存にも驚きましたが、

それだけ、誰もがパーソナリティ症にも、共依存の関係にもなりやすいって事なんですよね。

まぁ、そんな事を言ってしまったら、他の病気だってなる可能性は秘めているんですけど。

でも…この病に関しては「こういう性格だから」で自他共に納得しちゃって、

精神疾患だとは自覚しづらい。

1話で「日本は隠れ精神疾患大国」という言葉もありましたが、

パーソナリティ症を抱えた患者も、中々多いのではないかと思います。

 

私も…風花(白石聖)の言動を見ながら、自分の学生時代を思い出しておりました。

リスカまでは行かなかったけれども、私も昔は、友達にべったりくっつくタイプだったなぁって。

部活で仲良くなった子が自分を嫌いだと分かった(そう言わせるほど怒らせちゃった)時には

ショックを受けて、それ以降、人とどう関わっていけば良いのか分からず部活内で孤立して、

結果、退部…なんて過去もありましたし、

大学に入ってからは、自分が一番仲良いと思っている高校の友達が

大学で新しく出来た友達と遊ぶ頻度が増えた事に対してやきもちを妬いて、

1人、部屋で怒ったり、泣いて落ち込んだりもしてました。

だから、自分に優しく接してくれる相手が救世主のように思えて、手放したくないっていう

風花の気持ちも、手にとるように共感出来たかな。

今思えば、当時の私も…だったのかも?なんて考えちゃいます。

 

パーソナリティ症と診断され、「変わりたい」と思って以降、

何に怒りを感じるのか、その時々どんな気持ちになっているのかを冷静に分析して、

改善策を見つければすぐに実行出来る風花の吸収力の速さは凄まじい。

病気としっかり向き合わなければ、自分を責めるばかりで良さに気づけなかったでしょうし、

弱井(中村倫也)を筆頭に、様々な人との関わりも大きく作用していると思います。

あの施設も、通い続けていたら自己肯定感が間違いなく上がる。

やっぱり…人と話してみて、何かを共有するって大事なんだと、

本作にはつくづく学ばされます。

 

ただ…1つ、心残りもありまして。

母・昌子(中島ひろ子)の今後は大丈夫なのかと心配にもなりました。

風花が実家に帰ってきた時、風花の後ろにあった鳥が2羽向かい合って並んでいる絵が描かれた

大皿が妙に印象に残ったんですね。

両親は今でもあの関係で、今後も互いの方向が変わる事はないんだろうなと…。

きっと、ドラマでたまに見かける「昭和の頑固親父」も

キャラクターにして消化されがちだけど、

現実世界では、パーソナリティ症が絡んでいた人もいるのかもしれない。

歳を重ねれば重ねるほどプライドが増して、病院に行くなんて発想にもならなそう。

風花が1人前になってから、娘の紹介でひだまりクリニックへ

診察を受けにいく未来がいつかあったら良いけど…どうでしょう…?

風花の前向きさには嬉しい反面、複雑な気持ちにもなりました。

 

実際はこんなに上手く行かない事ばかりでしょうし、ファンタジーとか絵空事とか、

そういった意見も多かったと思います(それも、決して否定はしません)。

でも、「もしかして自分も…?」と今不安を抱えている人や家族にとっては、

治らない訳じゃないんだと安心して、少しでも希望に繋がるでしょうし、

全視聴者にとっては学びにもなる。

そういう意味ではやっぱり、前回の感想と同じような事を言いますが、

放送する意義はあったな…と。

演出家は「きのう何食べた?」「大豆田とわ子と三人の元夫」の中江和仁さんでしたが、

全体的に漂う淡く穏やかな雰囲気も好みでした。

配役も毎回手堅く、「この役はこの役者だからこそ」といった感じで、

そんな方が集っているからこそ…患者とその家族、支えとなる相手を演じるのも

相当エネルギーがいるんだとも思わされました。

 

弱井の身の上話や彼女との事は、結局謎のまま終了。

ドラマを数年見てきた経験上、大きな病院で働いていたけど、

病院の方針と自分の考えに齟齬を感じて独立したのかな…とか、

彼女が当時抱えていた心の病に気づけなかった後悔があったのかな…とか、

やんわり想像はつきますが、弱井の過去はやっぱり本人や関係者の口から知りたいですね。

 

先ほど書いた役者さんの件もあって、またすぐに、今度は1クールで…は難しいでしょうけれど。

またこのような形で、インターバル期に3話程度を不定期で放送…でも良いので、

続きの話が見たいです。

 

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新宿野戦病院 11話(最終回) 感想|ペヤングの美味さは世界共通?

 

 

ワクチンの陰謀論、緊急宣言事態解除後のお祭り騒ぎ、ホテルでの療養生活に医療逼迫…

未来の話だけれど到底そうは思えないエピソードが続く中で、

感染者と同じくらい医者の助けを必要としている人がいるにもかかわらず

先送りにされてしまう話も描く。

これも、宮藤官九郎さんがコロナ禍で常々感じていた事だったのかもしれませんね。

"過去のもの"になり、時を経て忘れ去られてしまう事に対する怖さと、

もしまたパンデミックが起きた時には、どうか少しでも変わっていて欲しいという僅かな願い。

前回と最終回は、そんな複雑な感情が入り混じった内容に仕上がっていました。

 

後半のヨウコ(小池栄子)が陽性になってからの展開はやや駆け足な気がしてしまって、

「無免許で数々の患者を治療」という、いつか向き合わなければならない問題を

抱えていたからこそ、もっと尺が欲しかったかな?とは思ったんですけど、

ヨウコが逮捕される際に、いつもの「ここは新宿歌舞伎町〜」から始まる

享(仲野太賀)のナレーションを重ねながら、様々な国籍の外国人やトー横キッズが駆け寄ってくるシーンには

考えさせられるものがありました。

日本の医師免許を取らずに医療行為したのは法律上ダメな事で、雑な治療だけれども、

享の言う通り、なぜアメリカの医師免許では認められないのか?という謎は残るし、

彼女がいなかったら救えなかった命はたくさんあった。

だから、今までの行為が「正しい」のか「悪い」のか、はっきりと境界線は分けられない。

涙を誘おうと意図して下手に走馬灯のように回想を流すよりも、

彼女と彼らだけにしか見えない強固な関係性を感じて、グッときてしまいました。

最後の手錠で拘束された腕を上げる所も、ザ・ヒロインって感じで頼もしくてね…

全力でやり切った!だから、後はよろしくな!なんて、

まごころのみんなにバトンを託してくれているように思えて、清々しさが残るシーンでした。

 

南(橋本愛)がバラしていた件については、彼女の出番がずーっとなかったので

そうかなぁとは思っていましたが、動機はとても今時で、繊細なものでした。

「怖いのはウイルスよりも人間の心」本当にそうだと思います。

コロナ禍もSNSによる誹謗中傷が多かったと記憶しております。

パンデミックが起こって、制限が課せられて家に留まる日々が続けばストレスは当然溜まる。

でも、発散出来る場所が他にないから、

ほとんどの人は手軽に使えるSNSで考えを吐き出しがちになる訳で…

そうなるといろんな人の考えに触れる訳で、嫉妬したり、比較して落ち込んだりで

ネガティブな感情が膨らみやすいんですよねぇ。

そんな彼女も最終的には、聖まごころ病院内のカウンセラーとして、新たな居場所を見つける。

「まごころ」という名前がつくのにも説得力が増して、ちょうど良い所に落ち着きましたね。

 

今期の医療ドラマの中では、何だかんだで(!?)

本作が最も医療ドラマらしい仕上がりだったと思ってます。

日曜の方は続編だし、枠のカラー的にエンターテインメントに走る事は分かっていましたが、

月曜の方は王道路線かと思いきや、個人的な事情と理不尽てんこ盛りでしたからね(苦笑)

現代社会ならではの出来事を通して、強さ、弱さ、がむしゃらさ、ポンコツさ…

いろんな感情を見せながら、目の前の患者に等身大で向き合っていくヨウコたちの姿は

良い意味で生々しく、人間臭さが詰まっていてとても魅力的なキャラクターに映りました。

白木(高畑淳子)の名前いじりも毎回の楽しみにw

当初こそ、クドカン脚本と、ほぼ関わりのなかったフジテレビの演出家の組み合わせで

相性は大丈夫なんだろうか?という心配を勝手にしておりましたが、

最終的には、どちらかがどちらかの作風に合わせるんじゃなく、

お互いが良い塩梅を見つけて歩み寄っていく…そんな作品になったのではないかと思います。

 

感想を数話書いてそのままフェードアウトかな…と思うくらい、途中までは本作にノれなかったんですが、

5話からエンジンがかかったように感じて、そこから面白くなる可能性を信じて、最後まで書き続けて良かったです。

(そして、最終回の感想をやっと完成させられました。毎度毎度遅くて、申し訳ありません。)

やっぱりクドカン作品は、私にとってはじわじわハマっていくタイプなんだな…(笑)

 

 

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Shrink-精神科医ヨワイ- 2話 感想|想ってくれる人が近くにいるという幸せ

 

 

※2話(9/7放送分)の感想です。

最新話までに間に合わなかった…大変お待たせいたしました(汗)

 

双極症は、名前は何となく聞いた事あるな〜くらいの認識で、

どんな症状なのかまでは分からず。

そんな私が最後まで視聴してみて思ったのは、

とても不安定な病気なのだな…という事でした。

 

自分がどこかおかしくなっているとは頭の奥底で分かってはいるけれども、

どうしても感情が優先されてしまう。

双極症の事を説明され、本にペンで線を引くなどして受け入れているつもりでも、

自分と周りにいる患者は違う世界にいる人間だと信じて止まない気持ちも同居している。

時間が経ってようやく状態が落ち着き、退院して社会復帰に向けて

次のステージへと進めたと思ったら、施設で出会った人がラーメンを褒めてくれたのを機に

また張り切り出し、コントロールが出来なくなってしまう。

 

早くラーメンを作りたい。こんな所で立ち止まっている訳にはいかない。

という想いが常にある玄(松浦慎一郎)。

その根底にあるのは、恐らく、小さい頃から2人暮らしだった妹・楓(土村芳)を

父親代わり、母親代わりで支えてきた背景があるからで、

俺がしっかりしなきゃという責任感と、周りを気遣える面倒見の良さが

家でも外でも長年染み付いちゃっているんですよね…。

だから、俺は大丈夫だからみんな邪魔しないでくれよ!と怒る気持ちも理解出来ましたし、

同時に、焦れば焦るほど心が壊れてしまいそうで、見ながら胸が苦しくなりました。

世間的には、その病気にかかったら大変・治すのは困難だと知られている糖尿病と同じで

共存し続ける病と言われたらね…

もしこの症状が再び悪化したら、今回みたいにまた仕事に支障をきたしてしまうのか…

また迷惑かける事になるのか…って思い詰めたくなりますよね。

 

まだ1歩目にも満たない、始まりの始まりの段階でラストを迎えましたが、

この人たちがいればきっと大丈夫だな…と

未来を想像出来る終わり方になっていてホッとしました。

仙川(小林薫)との繋がりがなかったら、解雇通告を受けた時に感情が一気に込み上げて

自殺行為に走っていた可能性だってあったかもしれない。

躁状態鬱状態の混合状態に入ったら…と弱井(中村倫也)が話していたのを思い出して、

あのシーンは本当にソワソワしていたんですよ。

そして、楓はパンダみたいな、優しさで出来ている旦那と結婚。

お兄ちゃんの事が本当に好きで、尊敬していたのだというのが分かって

ジーンともさせられるのでした。

 

今回は前回とは違い、1人の患者に関わる人数が多く、

新しい登場人物が次々と出てきたために、シリアスな雰囲気がより増しています。

それだけ、この病気の難しさを痛感させられる内容に仕上がっていました。

また、双極症がどのような症状なのか、どう向き合って行けば良いのかを

丁寧に描いていく作風には大変好感が持て、

原作を読まれた制作陣が、この病気について視聴者にも知って欲しいという熱意と意思が

ビシバシ伝わってもきました。

一方で、前回と今回で共通していたのは、「誰かに頼ってみるのも大切」だという教え。

症状は違えど、1人で抱え込んだら体に毒なんですね…。

自己主張があまり得意ではない、周りについ配慮しがちな人が

決して少なくない現代社会だからこそ、放送される価値のある作品だとも思います。

 

適役な役者さんも多かったですね。

調べたら、過去に視聴していた作品にも

何作か出演されていたようですが…(基本、中々顔が覚えられない人間なもので…(汗))、

本作でしっかり認知した松浦慎一郎さんは、

最初は近寄りがたいように見えて、実は妹に一途で情に厚い、

ラーメン屋ではバリバリ働いているという漢気溢れる玄にぴったりでしたし。

小林薫さんは…やっぱり、師匠役でキャスティングされるのに

とても説得力のある役者さんですよね。

道場に玄が訪ねても、その場から離れず座って待っているワンカットなんかはとても絵になって、

座っているだけなのに味わい深さがある…大御所俳優は凄いなぁと改めて思わされるのでした。

 

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新宿野戦病院 10話 感想|もう経験したくないはずなのに、歴史は繰り返されていく。

 

 

「歌舞伎町ウイルス」かぁ…中々ニクいネーミングですね。

キャバクラや風俗店が立ち並んで、トー横にホームレスにパパ活に外国人に…と

雑多な人間が集って、実際に犯罪も多いからこそ

物騒で近づきたくないという偏見の目で見られがちな街ですもんね。

最初の感染者がたまたまそこでホストをやっていたのを良い事に、

誰かが上記の通称をつけ始め、拡散されていく。

感染源はアメリカですし、ヨウコ(小池栄子)の言う通り、

その患者はアメリカから帰ってきた後はそのまま隔離病棟にいるのに。

「自分は関係ないから」「自分は"そっち側"の人間じゃないから」と蔑視しているから

そんな名前がつけられるし、広まっていくんですよね。

皮肉にも、歌舞伎町が舞台である事が活きたネーミングと展開だな…と思ってしまいました。

 

内容自体は、フィクションとノンフィクションの境界線があやふやな作りで、

まるで追体験をしている気分にもなりました。

あまりにもリアルなもんですから、思い出して苦しいだけなのになんでこの話を…と

嘆く視聴者がいても決しておかしくはないし、否定するつもりもないんですけど、

宮藤官九郎さんが描きたいのはきっと、

「コロナ禍で『もう二度とあんな経験したくない』と学んだはずなのに、

歴史は繰り返されていく」なんだろうと考えています。

聖まごころ病院の面々を見てみても、マスクを直用したがらない人もいれば、

食事中というマスクを外さざるを得ない状況にもかかわらず

パーテーションを頼りに大声で喋る人もいるし、

聞き取りづらいのか、そのパーテーションをずらす人もいる。

「コロナで"良かった"」と言われるほど強力な感染力を持つウイルスが流行っているのに…です。

時間が経てば、人々の多くは経験を学びに変えず、"昔の事"として忘れ去ってしまう。

慣れって恐ろしいなと、ヒヤヒヤしながら見ておりました。

私も今年の2月にコロナにかかったので…改めて引き締まる想いでした。

 

「人間の言う事は聞かないのに、ウイルスの言う事は聞くのかよ!」と怒りを露わにする

南(橋本愛)の発言もグサッと刺さりましたね。

あれだけ尽くして働いていた日々が無駄だったと言われているかのようで、

一気に虚しさを覚えてしまう。彼女の気持ちには共感出来ます。

Not Aloneだけでなく、警察官、ボランティア、介護士などなど…

歌舞伎町で働く人は同じ感情を抱えているのかもしれません。

けれども、病気になったら、命の危機に晒されていると感じたら

人間は皆平等になるのもまた事実であって。

南にとってはやるせないけれども…果たして、歌舞伎町を離れてしまうんでしょうか。

 

内容が内容だけに、さすがにいつもよりもシリアスな雰囲気にはなっていましたが、

「ありがとう、変態。良い患者です!」とか「そんなのビズリーチじゃん!」とか、

クスッと笑える台詞も健在な所は、やっぱりクドカン作品らしいです。

特にビズリーチに関しては、芸人さんのツッコミくらい切れ味が鋭かったですね(笑)

"抜け"の部分が散りばめられているので、話も重苦しくなり過ぎずに見られます。

 

宮藤官九郎さんも、コロナ禍初期に感染されていたご経験者です。

そんな方だからこそ、視聴者に言いたい・伝えたい言葉はたくさんあると思います。

最終回でどのような答えが出されるのか…見守っていきたいです。

 

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Shrink-精神科医ヨワイ- 1話 感想|心を和らげてくれる病院との出会い

 

 

中村倫也さん主演で、ハートフルな医療ドラマっぽい…?

そんなぼんやりとした認識で、事前情報はほとんど入れていなかったんですが、

今日はいつもの土曜ドラマ2本がお休みだったのでこちらを視聴してみる事にしました。

※8/31当時、記事は書きかけでした。

 

手堅い仕上がりになるだろうとは思っていましたが…

う〜んやっぱり、中村倫也さんの持つ優しく穏やかな声が、

弱井先生という人物と、本作の雰囲気と上手く調和しています。

世間からは「カメレオン俳優」と称されている俳優さんではありますが、

個人的には、優しい役を演じられている方が断然好きで。

「凪のお暇」のゴンさんとか、「珈琲いかがでしょう」の青山とか…

ごく普通の街並みの中にポツンとある、ちょっとだけ非日常的な、

癒しを与えてくれる空間に佇む役が中村さんの代名詞だと思っているくらいなので。

弱井の、フランスパンがそのまま入った袋を持ち歩いているという

海外じゃなきゃあんまり見かけないような姿も何だかしっくりきてしまいました。

 

初回のゲストは、これまた「珈琲〜」で共演されていた夏帆さん。

夏帆さんは私の中では、ドラマを見ているとどこにでもいる…

という認識でいる女優さんです。

つまり、ドラマに映画に引っ張りだこと言い換えられるのですが、

出演経験が多いのも頷ける演技でした。

息遣いの荒さがリアルなものですから、見ている側も心が苦しくなりましたし、

特に観覧車のシーンなんかは、思わず口をイーってさせながら見てしまってました…。

 

雪村(夏帆)の背景描写も説明臭くなく、

視聴者が自身の経験と重ねながら自然と共感出来るように描かれており。

ある程度大きな会社に勤めているから、育児で残業出来ないからこその

仕事で周りに迷惑をかけたくないプレッシャー…

噂好きのママ友、息子が楽しそうに話す友達家族のエピソード、元夫と義母など、

比較されて(して)しまいがちな環境にいる事で生まれる不安や焦りが

手にとるように伝わってきて、それが最終的に見応えに繋がったのではないかという気がします。

 

途中まであまりにも苦しい展開だったから…

義母・文世(余貴美子)には実は精神科に通いたいくらい辛い時期があったと

判明したラストには、私もホッとさせられましたね。

息子のダメさを自認している人だったのも意外でね(笑)

そんな正直な人から、雪村自ら勇気を出して助けを求める前に

「いつでも遠慮せず言ってちょうだい」と声をかけてくれたら

彼女の心は大分軽くなるだろう…と喜ばしく感じたのでした。

 

1人の患者のリハビリに医者と看護師が付き添ってあげられる病院は

現実世界には中々ないでしょうし。

心療内科も混み合っていると聞いています。

劇中の有名クリニックほど事務的な対応と行かないまでも、

患者が多ければ多いほど1人にかける時間も少なくなって、管理も増えて、

だんだん余裕がなくなる所はあちこちにあるんだろうなと思います。

でも、「新宿ひだまりクリニック」の描かれ方・設定はあくまでも、

精神科はあなたが不安に思っているほどハードルの高い所ではない…

というメッセージ性が込められたものであり、

アメリカの話があったように、気負い過ぎずに立ち寄れる場所になって欲しい。

そんな願いから、あの街中にある一軒家みたいな、素朴な作りになったのかもしれません。

 

そして、最後にもう1つ特筆しておきたいのがサブタイトル。

今回は「パニック症」、次回は「双極症」です。

このサブタイトルの付け方がまた、私にとってはおおっと目を引くポイントでもありました。

最近では呼称を変えている病院もあるようですが、

一般的に呼ばれているのは「パニック障害」「双極性障害」なんですよね(個人的印象)。

しかし本作は「症」という表記に改めているのです。

実際に「双極症」と検索してみても、サジェストや検索結果の1ページ目には

「〜障害」が先に出てきますから、恐らく制作側が意図的に変えているのでしょう。

確かに、「障害」「障がい」と言ってしまうと、もう治るのはほぼ不可能で、

今後一生付き合って行かなければならないと捉えられそうな

重〜いネガティブなイメージが付き纏いやすいけれども、

「症」は「症状」だから、"治る"の基準は個人差があるにしても、

いつか治る日がくるかもしれないという希望は少しでも持ちやすい。

弱井が「パニック症の発作で死ぬ事はありません。

それを知る事で症状は和らいで行くはずです。」と言っているシーンがありましたが、

本作の方向性に合った、配慮の行き届いた表記だと思いました。

 

パニック症は真面目で自己肯定感が低い人がなりやすいものだと

思い込んでいた私からしたら、脳の誤作動が原因だというのは初耳でしたね。

最近では民放でも増えてきましたが、普段はあまり取り上げられない、目立たない部分を

じっくり掘り下げてくれる作品との出会いは、本当に貴重でありがたいです。

現在、火10の感想が追いついていない影響で

実質週1ペースでの投稿になってしまっているので、

本作の感想は残り2話も書く予定でいますが(あくまでも現時点での予定)。

次回は録画視聴をするので、宣言通り上げるとしても遅くはなります…(汗)

 

 

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新宿野戦病院 9話 感想|色濃い日常からの…ロックダウン再び?

 

 

月曜日は休診日で、今日たまたまやってきたアメリカのケーブルテレビ局が

仕事ぶりを撮りたいと言うので、

久々にカンファレンスを開く事にした聖まごころ病院。

1つ1つのエピソード自体が色濃くて楽しめましたが、

カンファレンスで物語を展開していくという発想が、なるほどそう来たか!と思わされましたよ。

 

医療ドラマだと、病院の多忙な実態を演出するためか、

特に繋がりもないような2つの案件を同時進行で描く回は時々見かけますが、

確かに、「その日その日の出来事」としてしまえば、話に散漫さは感じられにくくなる。

元看護師が故に、医者に息子の治療方法を指示しようとし、

終始疑ってかかるモンスターペイシェント母。

大事な部分をカッターで切って搬送されてきたセラピストの男性。

失恋で生きる気力を失い、自殺を図ろうとした19歳の女性。

年齢も職業も動機もバラバラなエピソードが用意された事で、

歌舞伎町にある病院の日常ってこんな感じなんだな…と、

画面上では映されていない日まで想像しながら見られました。

 

そして、秀逸だと感じたのは、それぞれのエピソードと

個性豊かな医療従事者の絡め方にもあります。

例えば…1件目で、星崎(佐津川愛美)が強気な態度に出られたのは、

横山(岡部たかし)の顔が妻から「寝顔を見てると殺意が湧く」と言われるほど

逆撫でる顔だったからなんじゃないか…と周りに言われるのも妙に説得力がありますし(笑)

↑物腰柔らかな感じですもんねw

2件目で看護を担当した堀井(塚地武雅)も、前々回で、自分のカミングアウトで

母は本当は悲しんでいたんじゃないかと悩みを打ち明ける姿が描かれたお陰で、

患者にかける言葉にもより一層重みが増します。

3件目で担当した享(仲野太賀)は…個人的にはどうでも良く感じていた

南(橋本愛)と岡本(濱田岳)との三角関係話がここで活きてくるのか!?と

少し驚くくらいで、彼の着飾らない本音ダダ漏れの嘆きと、

歳の近いマユ(伊東蒼)がそばにいて心強かったからこそ、

患者もまた頑張ろうと思う事が出来た。

横山、堀井、享、マユ…個々のキャラクターが活かされており、

この患者にはこの人がいなければ成立しないと思わせてくれる

バラエティ豊かなエピソードに仕上がっていた気がします。

 

訴えようとしていた星崎のいる狭い診察室に、はずき(平岩紙)、享、啓介(柄本明)と

人が次々入ってきて混雑する流れも、事態はシリアスなんですけど

何だか舞台を見ているようでクスッとしてしまいました(笑)

ヨウコ(小池栄子)の説得により、星崎は改心。

そこからなんと1年が経過し…今回はあくまでも「嵐の前の静けさ」的な回だったのかと

思い知らされるラストで終わり。

嵐の前の静けさとなると、大体、次回に繋げようとして話が停滞する事が多いですからね。

内容が充実していた分、そんな悲劇が待っているなんて…という意外性がありました。

 

宮藤官九郎さんの脚本と言えば、定期的に震災が盛り込まれているイメージですが…

今回はまさかの、新種のウイルスによるパンデミック&コロナ再来ネタ。

宮藤さんからしたら恐らく、震災と同じくらい、ウイルス感染も

「巡り巡って、いつの時代にも起こり得る出来事」と捉えられているのかもしれませんね。

現実世界でも、あたかもコロナが消え去った風潮にはなっているけれど、

ニュースで明るみに出ていないだけで感染者はまた増えつつありますし、

地震、台風、コロナと、生きている間に様々な事を経験した今、

新たなパンデミックが起こってもおかしくはない…

もう「フィクション作品の中での出来事」とは思えないんですよね。

あえてこのタイミングで盛り込んだ意味。

それは…我々現代人への問いかけでもあるのでしょう。

コロナ禍が過去のものになりつつある今、果たして本当に乗り越えられたと言い切れるのか?

再び新種のウイルスが猛威を振るおうとしている時、

学びを活かしてきちんと向き合う事が出来るのか?

そんな考えが含まれていそうです。

 

来週は再び、病院がパニック状態になりそうですね。

最終回に向けて、どう着地させていくのか…ますます気になります。

 

 

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新宿野戦病院 8話 感想|お互い円満な形で区切りをつけられたのが救い…なのかな。

 

 

今回のOPのナレーションは日本語。

使われるとしたら最終回だと勝手に思っていたので、なぜ8話で?とちょっと意外に感じていたら、

旦那がハプニングバーにいるんじゃないかと推測した白木(高畑淳子)の怒りを

時代劇風にコミカルに演出するためっていうのもあるけれど(笑)

今回描かれた事件で、あぁなるほど…と納得。

「様々な事情を抱えた人が雑多にやってくる歌舞伎町」を表現するためか、

毎回異なる言語でその街が紹介されてきた訳ですが、

あえてこのタイミングで日本語にした事で、本作はあくまでもフィクションだけど

2024年の、現在の日本と地続きなのである…というのをさらに印象付けていたように思います。

 

それにしても、今回起こった火災事件とその実態はより一層リアリティがあって、

どうしたってあの某制作会社の事件を彷彿とせずにはいられませんでしたね。

本作の場合は雑居ビルですし、犯人特定までの流れも一捻りあったんですが。

犯人が重傷で優先的に治療されるというシチュエーションと、

犯行動機が「むしゃくしゃしていた。誰でも良かった。死刑になりたかった。」となるとね…

重なってしまう訳ですよ。

 

生配信を意味深な様子で見ていたシーンから、

アイドルに付き纏っていた後藤(北野秀気)が逆上して

雑居ビル爆破を実行したんじゃないかと思い込んでいたので、改心していたと分かって安心。

(↑赤いミサンガをつけていたから余計に…宮藤さん、確か朝ドラをご覧になっていたようなw)

別の人となると、じゃあ、ひょっとして白木の旦那なの…?と一瞬過ぎりもしたけれど、

爆破事件に関わっていなければ、無事に戻ってきてそこもまた安心しました。

惨たらしい事件描写の中で、自身がかえで(田中美久)に対して歪んだ感情を抱えていた事、

それで彼女を不安にさせていた事を反省し、

かえでも彼の誠実な態度を受け、心曇りなく卒業出来て

お互い円満な形で区切りをつけられたという所が、

唯一のファンタジー要素であり、救いになっていたのかなと思います。

 

でも、その後が良い方向に向かうかどうかは…。

もしかしたらかえでが、今回の事件の事でフラッシュバックを起こして

芸能活動を休止する可能性だってあるかもしれないですし、

後藤は犯人ではなかったものの、世間からは「ストーカー」として認識されたまま。

2人の今後は大丈夫だろうかと、気になってしまうのでした。

 

火災シーンや爆破シーンの映像は一切差し込まれませんでしたが、

それでもかなり緊張感がありましたね。

山とか、海とか、トンネルとか、そんな大規模な舞台を取り入れなくても惨事は伝えられる

というのが証明された展開・見せ方でした。

…大事故に見せようとしてCGを取り入れたら、

かえって安っぽく見えるケースもありますしね(苦笑)

事件が起こった日の流れを表す時刻の演出と、

「事件の関係者(被害者・加害者)」に誠心誠意向き合う医療従事者と警察の動向に絞って

描かれていた事が、ドキュメント映像かのような見応えに繋がったのではないでしょうか。

そして、肝心の焼けたビルの映像は、ラストにさらっと映して終わりなのは

視聴者への配慮を感じさせると同時に、

南(橋本愛)の「誰でも安心して遊べる、健全かつ衛生的な、若者の街」のナレーションに合わせて映された事から、

そう信じている裏で危険が潜んでいるかもしれないよ?という皮肉も感じさせました。

 

「I'm doctor! 被害者だろうが加害者だろうが人殺しだろうが絶対殺さん!」

「ずーっと交代で見てたんだ。ド素人はすっこんでろ!」

いやはや…ヨウコ(小池栄子)も啓介(柄本明)もかっこよかったなぁ。

特にヨウコの言葉に関しては、いつもそうですが、決め台詞っぽい演出を入れず「これが私のやり方だから」と言わんばかりにナチュラルに魅せているのが最高なんですよね。

医者としての矜持をしっかり持っていて、それを相手に声を大にして伝える所なんかは、"親子"だな…と思わされるのでした。

 

 

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新宿野戦病院 7話 感想|「かわいそう」「大変ね」の裏に隠された繋がり

 

 

主題歌のいつものイントロが聞こえてきた途端、

おお、もう終わったのか!と思ってしまった今回。

思いがけず良いお話でした。

ラストはほぼ毎回、次が気になるような終わり方をするだけに、

子供らしい純粋さが滲み出る、前歯のない少年の笑顔のサムズアップにつられて

周りも安堵から同じポーズをとる…という優しさに溢れた空気感に

しみじみと見入ってしまってました。

 

今回深く掘り下げられた人物は、堀井(塚地武雅)とその母・育江(藤田弓子)親子、

アパートで亡くなった独居老人・田辺の3人。

堀井の境遇は、親には中々理解してもらえないという意味で。

育江と田辺…いわゆる「高齢者」は、認知症や介護問題は中々避けられないのはもちろん、

ニュースではマンションやアパートでの孤独死や、

アクセルとブレーキの踏み間違いで自動車事故を起こしやすい年代として取り上げられやすい

という意味で、世間的には「かわいそう」「大変ね」といった気の毒なレッテルを貼られがち。

しかし、3人の人生はそう辛く悲しい事ばかりでもなかったのです。

 

田辺の場合、1週間前にアパートを訪ねていた娘は

孤独死なんて、情けない」と嘆いていたけれども、

実際は聖まごころ病院の常連さんとの付き合いが多く、ベッドにたくさんのお供物が渡され、

彼はいつも充実した日々が送れていたんだろう…というのが察せられる

エピソードに仕上がっていました。

 

そして堀井に関しては、自身が幼い頃から感じていた違和感を理解してくれた母親がいながらも、

親の望んだ"男らしい"人間にはなれなかった、期待を裏切る事になってしまった

後悔や罪悪感からお父さんを演じていた部分もあったのかもしれませんが、

寝ている母におやすみと言った時の微笑みの表情が何だか忘れられなくて。

男とか女とか関係なく、子供から母親への純粋な思いやりが感じ取れて、

ちょっとほっこりした気持ちにさせられたのかもしれません。

20代で若くして家を出て行った分、あと何年一緒にいられるかも分からないからこそ、

せめて母の好きな亭主関白の父になりきって、

悔いのないように少しでも母を幸せにしてあげたい…

それは立派な親孝行で、仮に演じていると知っていても、本当に知らなかったとしても、

育江は我が子の愛情が嬉しかったんじゃないかと思います。

…親子の時間が育めたから、認知症を受け入れるという現実にも向き合えた訳ですしね。

 

あと、これはあくまでも想像の域ですが、

堀井がお父さんを演じてもなお「ペヤング」というワードを口にしていたという事は、

もしかしたら、父もペヤングが好きでよく食べていたんじゃないかな?とも。

父に影響されて食べるようになったのか、

親子で好きなものが同じだったのかもまた分かりませんが…

気持ちが離れ離れのままだったとしても、父と子を唯一繋ぎ止めてくれたのが

ペヤングだったら良いな…と思ってしまいました。

 

高齢者問題とジェンダー、普段なら交わらないであろう2つのエピソードから見えてくるのは、

自分たちが"その人"を知らないだけで、

目に見えない所で優しい繋がりはあるかもしれない…というもの。

性別ではなく、ただ優秀な看護師が欲しいと言って採用してくれた

啓介(柄本明)も頼もしく映りました。

 

個人的には、5話に並んで…いや、5話以上に?好きな回になりそうです。

 

 

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