2019年10月一覧

ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 1話 感想|医療ドラマで最新技術が勝った試しナシ。

 

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事前に放送されたSPでも書いた通り、今までのシリーズは未見です。 

そこんとこ、よろしくお願いしますm(_ _)m

 

さて、2年ぶりの続編な訳ですが…

予告映像で感じた「何だか気合い入ってるなぁ」という印象が

そのまま残ったような初回でした。

ライバル役は市村正親さん。

新キャストにユースケサンタマリアさん清水ミチコさんと、武田真治さん。

今時らしいAIを扱ったコンセプト。で…日曜劇場よりも長い会議用テーブル(笑)

テレビ朝日開局60周年記念と冒頭で謳っていたので、

揃える所は揃えたという所でしょうか。

 

しかし、今回はAIが誤診をした事で大門(米倉涼子)が勝つ流れとなりましたが、

「私、失敗しないので」という決め台詞があるくらいスーパードクターなのだというのは

既に周知されているように思います。

なので初回では、上手くいったと見せかけたものの、いっその事AIに負ける展開にして、

彼女にとってそれがいかに強敵なのかを思い知らせる結末にした方が、

「どんな難病でも助けられる」イメージが定着していた時代劇風シリーズ物に

ありがちなマンネリ化を払拭出来、物語にもっと面白味が増したのかもしれません。

 

それに、恐らく毎回ニコラス(市村正親)との一騎打ちになるでしょうから、

潮(ユースケサンタマリア)と浜地(清水ミチコ)などのキャラクター追加で

豪華&強烈そうに見せるよりかは、

ニコラスを大門が対抗出来ない絶対的な腕前を持つ相手として

もっと徹底的に練り上げるべきだと思いました。

 

まぁ、いろいろ書きましたが、最後に一番書きたいのは

医療ドラマで最新技術が勝ったケースってなくない?

って所でしょうか(笑)

序盤でそれを、医者達を圧倒させる素晴らしい物として描いた所で、

結局は主人公が勝って、技術がどれだけ凄かろうが

人間の能力が全てなのだという逆転の流れ…。

別にAIがギャフンと言わせたって良いと思うんだけどなぁ。フィクションなんだし。

先が読めてしまったのも、シリーズが続くのも分かるほど凄く面白い!

とはならなかった要因かしら。

 

 

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まだ結婚できない男 2話 感想|結婚したいのか、したくないのか

 

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本人の知らない所で、勝手に上司の名前と顔写真で婚活アプリに登録…

いや〜悪趣味ですなぁ(苦笑)

友達同士ならまだ「おふざけ」程度で

終わるかもしれないけどさ(それでも私だったら辞めて欲しいと思うけど)。

にしても、弁護士の前でよくそんな話が出来たもんだ(汗)

 

でも桑野(阿部寛)は特に怒りはしないし、むしろパスワードを変えてまで登録を続け、

終いにはそこで知り合った女性と会おうと自ら行動を起こしてしまう。

あら、結構ノリノリじゃないですか!

13年前の件もあって、結婚に興味を持ち始めてきたのか?と思うけれども、

「結婚しない」と相手に言ったり、冒頭で模型に置く家族を取っ払ったりする所を見る限り

やっぱり一人の人生を謳歌したいのかともとれますし…。

何というか、桑野のキャラがちょっとブレた?という感じがしましたね。

結婚したいのか、したくないのか。単に女性好きなのか。よく分からない。

 

桑野の動きを周り(視聴者)が見てツッコミながら楽しむ物語なのは

前作もそうで、キャストの設定含め、今作もあくまでも同じフォーマットで

進めていくんだろうなぁと思うのですが。

折角の続編なんですから、毒のある喋り方だけじゃなくて

「俺は結婚なんてしないし恋愛には興味ないぞ!」みたいに

徹底的に偏屈な性格に仕立てた方が、「"まだ"結婚できない男」にちなんで

こんな50代が結婚出来るの!?という先が読めない点で、

もっと面白くなったのかもしれません。

 

まどか(吉田羊)のキャラもなぁ…「結構です。関係のない話しちゃったんで」とか

「バナナありがとうございました!」って強気な言い方とか、

早坂先生が言いそうだとどうしても思えてしまう。

年代もほぼ一緒だし、どちらもサバッとした役がハマる方だし。

そうなると、前作と比べたくなくても比べたくなっちゃうんだなぁ…

パグが隣の部屋の人の飼い犬になる展開も同じですしね。

 

色々書きましたが、阿部寛さん演じる桑野というキャラクターは本当に好きで、

表情も口の動きも見ていて飽きないので、

もっと「偏屈だけどどこか憎めない」部分が重点的に描かれる事を期待してます。

 

 

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G線上のあなたと私 1話 感想|バイオリン教室でなければ出会えなかった3人

 

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あ、これは好きかも。

見ていくうちにジワジワその世界観にハマっていく作品はよくあるけれども、

初回から「好き」だと感じられる作品に出会ったのは、かなり久しぶりかもしれないなぁ…

そんな感じで、視聴前はそこまで期待していなかった分、

良い拾い物だったと思える1時間でした。

 

自由気ままな也映子(波瑠)、気持ちの伝え方が不器用な理人(中川大志)、

正反対な2人を取り持つ幸恵(松下由樹)の、

年代も性格もバラバラの3人が同じ「バイオリン教室」で出会って仲を深めていく

という関係性も面白ければ、とにかくボケツッコミの構図のような会話劇も楽しい。

けれども、楽しいだけじゃなくて仲間割れするのも、「出会い」あるある…

 

3人にはそれぞれ、

婚約破棄や慰謝料問題、兄の元婚約者への恋心、浮気、

できちゃった結婚、姑との共同生活など複雑な過去と現状を抱えています。

これだけの要素があれば、人物を描写するのに軸がブレて

よく見かける群像劇になってしまいがちなものの、

あくまでも本作は「バイオリン教室という第三の居場所」をテーマとして

押し出している作りなのでとても見やすいですし、

終盤では3人なりの希望と頑張りが感じられる展開になっていて、

視聴後は清々しい感覚を覚えます。

 

大体折り返し地点でやりそうなチーム解散危機の展開を

初回でもうやってしまうんだという驚きはありましたが。

本作の時間軸が去年の夏頃なのを考えると、

年月を重ねて味わい深い音色になるバイオリンと一緒で、

衝突も喜びの繰り返しの日々だったけど、

私たち何だかんだで良い思い出たくさん作ってきたよね…

という"絆が構築されていく様"を、現在になった最終回に向けて

描いていきたいのかもしれません。

 

たまたまこうやって知り合うのって奇跡です」

也映子たちと違って、新たな出会いのチャンスがあって

友達と関わる機会も多い環境にいる理人には、その言葉の重みがまだ伝わらない様子。

あのショーを見ていなければ、同じバイオリン教室に入会していなければ、

出会わなかったであろう3人…。

いつか、そこが分かる時が来ると良いですよね。

個人的には、一度言いだすと止まらない所とか、色んな意味で若かった学生時代とか、

そんな過去を理人の言動に重ねて、一番共感しながら見ておりました。

 

基本的には「なんて事ない日々」を描く物語で、劇的な展開がある訳ではないのですが、

3人がどうやって関係性を深めていくのか…だけでも興味深いです。

学校や職場ではエリートだという立ち位置のキャラクターがおらず、

皆それぞれなりに年代ごとに苦労を抱えている所も、純粋に応援できる作品。

 

火曜日は久しぶりに充実した日になりそうだなぁ。

 

 

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シャーロック 2話 感想|佐和子の死の真相は闇の中…

 

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リアルタイムで見ていて「あれ?よく分かんなくなってきたぞ?」と感じたため、

改めて最後の方を見返しましたが…

そのモヤモヤ状態は、佐和子が自殺ではなかったと明かされただけで

真相は語られなかった、という所だと知れてスッキリ。

未解決となると、後半になってまた美沙(岸井ゆきの)と藍子(菅野美穂)が

出て来そうな感じがしますね。

警察に連行される時、藍子も笑みを浮かべてましたし…。

 

さて、今回の内容。

前回は出会いも絡めたからか、今回のはあまり間延びしなかったように思いました。

シリアスな雰囲気の中にいきなりトンチキ要素が入ってくる違和感のあった

サンドバッグタイムやバイおディーンタイム← も慣れてきたかな?

クルーザーじゃなくて東京の街で全て推理が繰り広げられる作りも

「TOKYOを、解け」のキャッチコピーに合っていましたし、

何より、前回ではいまひとつ物足りなかった獅子雄(ディーン・フジオカ)の

変わり者っぷりも、今回はボイスチェンジャーで遊ぶ姿や若宮(岩田剛典)を振り回す姿を

全体的に盛り込む事で、彼がいかにユニークなキャラクターであるかが

ハッキリ掴みやすくなっていたんじゃないでしょうか。

 

しかし、前回と今回を見るからに、本作はおそらく

そんな愉快なやり取りと大人のミステリーを融合させて、

人間の心の闇を映し出す…という世界観で作って行きたいのかもしれませんが、

肝心のミステリー面は、有名な小説を借りるほど

まだ捻られたものではないのかな?とも思います。

美沙は元々は免許証に載っていた高橋博美の顔で、

今は整形後の顔ではないか?という予想は外れたものの、

藍子がその免許証を見て「博美で間違いない」の証言が嘘だったり、

受講者に語った自身の過去は綺麗事だったり…は最初から読めてしまったので、

もう少しミステリーに面白さを見出したいなぁという気持ちにさせられました。

 

それに、証拠隠滅せず、博美を殺した鈍器がそのまま置かれているのも疑問でしたし、

「偽物」だと罵られたからキレて殺すのも、動機としては弱い感じがしました。

藍子の今までの仕事・功績を認め、

「本物だろうがなかろうが、あんたに救われてきた人はいるんだろ?」と

寄り添ってあげるかのような獅子雄のシーンが良かっただけに、

藍子と母の関係性・後悔の念といった心情を

台詞だけではなく、回想や形見を使ってもっと描写した方が

彼女の動きにも感情移入出来た気がします。

 

とはいえ、今回は菅野美穂さんの演技の凄さを堪能し、

その点ではかなり見応えのある回だったと思います。

微かな笑み、声のトーン、そしてグラスを置く音でさえ怖さが伝わるのには

自然とゾクッとさせられました。

悪女役がこんなにもハマるとは…という新たな収穫。

ディーンさんとのやり取りも、艶めかしさや高貴さが滲み出ていて、

まるで1枚の絵を見ているかのような贅沢感がありました。

 

色々まだ惜しい所はあるものの、こんな雰囲気で行くのだというのは掴めたので、

次回以降も楽しみに待とうと思います。

 

 

そうそう、これはふと気づいた事ですが、獅子雄がマジックペンで書く

1話のタイトルバックの文字が赤=赤羽で、2話の文字が青=青木 と想像出来ますが、

単純にスタッフの遊び心なんですかね?

それとも、色が増えていって、最終章に向けての何かの大きな伏線だったりするのかな?と。

後者だったら面白いなぁ…なんて。

 

 

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ニッポンノワール –刑事Yの反乱– 1話 感想|どういうノリで見れば良いのか分からない。

 

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※本作を面白い!と思われた方は、この感想を読まない事をお勧めします…。

 

えっと…単刀直入に言いますと、

主人公に熱く教訓を語らせるシーンを挿入すれば、

視聴者の心にグッと響くとでも思ってない?

クレイジーサイコパス)なキャラクターを投入すれば

盛り上がるとでも思ってない??

としか言えない初回でした。

何でしょう、「3年A組」「あなたの番です」のヒットに

味をシメて作ったとしか思えないんですよ。

 

視聴前から「3A」の半年後の設定だというのを知っていて、

その時点で嫌な予感はしていましたが、

まさかここまでゴチャゴチャした展開になってしまうとは…と、

困惑させられっぱなしでした。

 

前作の「あな番」は役者陣の怪演が面白かったのもあり、ツッコミながらも

最後まで基本的に楽しんで見ていましたよ。

でもさ、同じ「ツッコミ」でも本作は違う。

舞台は日本でしょ?君たち、警察でしょ?

なんで安易に暴力を振ったり銃を出したりするの?

というあり得なさが目立つので、「ツッコミ甲斐がある」より「これは何を見せられてるの?」

の置いてけぼりな気持ちの方が勝ってしまうんです。

これなら同じ警察を扱った「ボイス」の主人公の短気さが

まだ可愛く思えてきますよ…(汗)

その暴力的なシーンが続いた後でのあの説教だからなぁ。全然説得力がなかったですわ。

 

個人的には「3年A組」では色んな意味でモヤモヤさせられた記憶があり、

また同じ感覚を味わう事になるのか…というウンザリ感が強いので、

もう視聴も感想もリタイアしてしまうと思います。

モヤモヤしたのを吐き出すために、時間をかけて長文を書くくらいだったら、

心から大好きで「これはしっかり書きたい!」と思える作品にその力を注ぎたいです…。

以前は時間があったので長い感想が書けましたが、今は生活が忙しくなったので。

日曜は清々しい夜を過ごしてから仕事に行くこととします。

 

あと最後に余談ですが、工藤阿須加さんがどちらかと言うと好きな役者だというのを

前提にして言えば、あのハイテンションな役はもう少し年齢の低い役者の方が

合っているんじゃないかと思いました。(ちょっと頑張っちゃってる感じがしてね…)

 

ではでは、残念ながら…私はこれで失礼させて頂きます。

 


俺の話は長い 1話 感想|「俺の理屈は長い」の間違いじゃ?

 

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今期、変わった主人公の話が多い気がしますなぁ(笑)

同じ偏屈なら火9がそうですし、変わり者でくくるなら月9や水10も入ってくる。

秋ドラマが始まったばかりなので、まだまだ出て来そう…

 

という余談は置いときまして。

そうですね〜…まずは「俺の話は長い」というより「俺の理屈は長い」主人公に映った

初回だったかと思います。

上に貼ってある公式画像にズラーッと文章が書かれているデザインが面白くて、

これと同じように、オチのない話(長台詞)を早口で一人語りしまくる主人公として

描かれていくのだろうと期待していた分、

想像していたのとはちょっと違う感じだったかな?という印象が残りました。

 

また、本作は「コメディホームドラマ」との事ですが、

今回が2話ともほっこり目のオチなのと、家族団欒のシーンが多いのを見ると、

ホーム色が強くてまだまだコメディらしい弾けっぷりは足りない気もしましたね。

まぁ、事前情報で「もみ消して冬」のスタッフが

再集結する事を知っていた上での視聴だったため、その分戸惑いを隠せないまま

見終えてしまったというのもあります…。

 

満(生田斗真)と綾子(小池栄子)のやり取りは

「もみ冬」の姉弟の関係性を彷彿とさせる

ブラックジョークを絡めたものになっていたと思いますが、

こちらの場合は二人とも我が強く妥協もしないので、

下手したら笑いよりもギスギスした雰囲気が勝ってしまいそうですし、

視聴者の好き嫌いが分かれるポイントにもなってしまいそうです。

個人的には笑えた方ですが、老若男女見やすい「家族」「日常から生まれる笑い」の物語を

土曜日に…というコンセプトで制作している以上、

「強さ」と「笑い」のバランス調整は重要になってくるのかもしれません。

 

あとは、珍しい試みである2本立て構成ですが、

「本来1話1時間で描くものを2つに分けただけ」という続きモノの印象が強かったですかね。

初回は人物や状況紹介を兼ねているので、そうなってしまうのも多少は

仕方ない事ですが、回を重ねるごとに「サザエさん」のようなオムニバス形式で遊べたら

もっと楽しい作品になるのではないかと思いました。

 

色んな意味で期待していたのとは違かったので、

今回は個人的に「あれ?」と感じた部分を並べた感想となってしまいましたが。

全体的には、経験を積んだ役者陣による会話劇(特に満と春海(清原果耶)のお二人)

の安定感や間は良く、1つ1つの台詞も癖があって、間延びする事なく楽しめました。

まぁ、次回以降かな…?

日テレドラマは何かしら惜しい所が多いので、

今度は普通に面白いものになると良いけども…

 

 

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時効警察はじめました 1話 感想|やっぱり深夜枠の方が、面白さが活きるよね。

 

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冒頭から相変わらずカオス(笑)

ツッコミきれない程の小ネタの多さや時効課でのやり取りなどは

復活スペシャルでもそうでしたが、

やはり、このてんこ盛りの内容は、プライム帯の2時間よりも

深夜の通常放送の方が、笑いが凝縮されて話全体が引き締まると

改めて感じた初回でした。終始、楽しかったです。

 

しかしその反面、事件のトリックは結構捻られてるんですよね…

結局第1シーズンも完走出来ずじまいの状態で見始めたものの、

こんなに本格的だったっけ?以前のは犯行動機が少し読めて

全体的に良い意味でユルい仕上がりだったような?と思いましたが。

「嘘をついている人は秋に蚊に刺されやすい」とか「3D版誰にも言いませんよカード」とかは

変わらないなぁとも思い、

そんな訳で、懐かしさはありつつ新鮮味もある1時間だった気がします。

 

新鮮味と言えば、IT化が進んでいる今日に

あえて昔主流だったビデオテープのトリックを使うというのも面白かったですね。

深夜にユルく楽しむ作品は増え続けてますが、

本作の場合は今回のように時代性を取り入れていけば、

同じ系統の作品、今期のラインナップとは一線を画す

個性的なドラマになるんじゃないでしょうか。

 

あとは強いて言うなら、彩雲(吉岡里帆)をメインで据えるんじゃなく、

霧山(オダギリジョー)と三日月(麻生久美子)の二人体制で捜査している所に

時々介入させる形で登場させた方が良いと思いました。

吉岡さんはSPよりも馴染んでいたように映りましたが、

三日月の出番が少なくなっていて、ちょっと寂しかったです…

そこは、早い段階で原点回帰してくれる事を期待します。

 

 

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4分間のマリーゴールド 1話 感想|恋愛ドラマですか?お仕事ドラマですか?

 

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うーん…ざっくり書くならば

「何となく」見終えてしまった、という感じの初回でした。

 

主人公が救急救命士である事。死の運命が見える能力を持っている事。

義姉との禁断の恋。ひとつ屋根の下で仲睦まじく過ごす家族…

要素が盛り沢山だったので少し嫌な予感はしていましたが、まさにそれが的中。

結局、本作は救命士を扱ったお仕事ドラマなの?恋愛ドラマなの?

それともホームドラマにしたいの?とごちゃついた印象で終わってしまいました。

 

救急救命士の選択自体は斬新なので、

運命を変えられない葛藤を抱えるみこと(福士蒼汰)のお仕事ドラマでも

良かったんではないかと思いますが、目の前の命に精一杯向き合う事から生まれる

緊迫感が劇中から全然伝わりませんし。(心臓マッサージもゆるかったし…)

「血の繋がらない家族」の設定もお仕事パートを多めにし、

こちらを合間合間に挿入する形で描いたためか、

人物のやり取りや日常があまりにも綺麗過ぎて感情移入が出来ません。

見所が分からない、全体的にリアリティがない…だから「「何となく」見終えてしまった」

と書いたのです。

 

そして、義姉が亡くなる未来が見えてしまう展開になるのは

予告の時点で周知されていたはずですから、それを最後に持ってきて

視聴者に衝撃をもたらそうとするのが見え見えな構成だったのも、

テンポが悪いと感じられた原因なのかもしれません。

話が動いたのは約5分前。それ以前は人物紹介・状況紹介。

何のための15分延長?という気がしてなりませんでした。

 

覇気がない主人公、薄暗い映像、ひっきりなしに流れる儚げな劇伴、

平井堅さんの主題歌と、泣かせる気満々の作りで揃えたのは分かりますが、

(性格自体は好かないものの)途中で出てきた高い声の女子高校生の出番がないと

物語にメリハリがつかないのはどうなんでしょうか…。

なんか、終始どんよりしていて、重たい気持ちにさせられてしまいますね。

 

来週はNHKの方をリアタイする事にしました。

こちらは録画視聴して、次回で継続するかどうか決めようと思います…。

 

 

10/20追記:

 

2話を見ました。

うーん…どうも綺麗過ぎて、設定に引っかかって、物語に入り込めないのです。

 

みこと、医者になれば良かったんでない?

「この人を救いたく」て救命救急士になったんだろうけど、

どうして医者じゃなくてそっちの道を選んだのかが分からない。

かつていた家族の背景(金銭的状況がどうだったか、とか)が見えてこないから、

余計に疑問に思ってしまうのかもしれないなぁ…。

医者の方が倍率は大きいのでしょうが、

少なくとも今よりは能力は受け入れてくれそうですし。

 

あとはもう…これはファンには申し訳ないけれど、

福士蒼汰くんの台詞回しとキョロキョロ目線が気になってしょうがない。

何で感動出来ないんだろう、何で応援したい気持ちにさせられないんだろうという

理由をずっと探しながら見てましたが、

台詞の発し方がずっと単調で抑揚がないから、ただの綺麗事にしか思えないのかも。

まぁ、本作だけでなくとも「どの役やっても似てるな」とは

前から察していましたが…(滝汗)

出番の多い藍くんに存在感を食われちゃいましたね。

あんまり役者に関してのネガティブな事は言いたくないんですけど、こればかりはね。

 

視える能力は藍はすんなり受け入れちゃうのも、

今回の和江さんの病気は特定出来るけど

沙羅のは分からないから人間ドッグに行かせる点も、

なんか全体的に都合が良いように作られてるって感じ。

「食べなきゃ生きていけない」も、もうお腹いっぱい…

(それに至るまでの内容が見応えあれば良いのですが、本作はこの台詞入れれば

泣かせられるだろう感満載で。)

 

沙羅に余命を告げる件も、上司に能力を話さない件も

どうせ終盤まで進まないんでしょうね。だから展開はノロノロ

1話にも書きましたが、救命救急士を扱った事自体は珍しいのですから

これはお仕事ドラマとして見たかったです。

というか、映画にした方が引き締まったのでは?

 

以上の理由から、金10枠はNHKに絞ります。

私には合いませんでした。さようなら…

 


まだ結婚できない男 1話 感想|懐かしさに浸りつつ、新しさも感じる初回に満足

 

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まずは一言。

面白かった〜〜〜!

始まる30分くらい前でようやく前作を全話見終えたので、

懐かしさも何もないんですけども(笑)

今の時代らしく、外国人のコンビニアルバイトや仕事第一線の女性、

一人でいる時間の方が大好きな若者など

まずは状況設定として社会的な要素を取り入れつつも、

女性キャスト以外は13年前と変わったとは微塵も思わせない世界観に

大変満足した初回でした。

 

桑野(阿部寛)は一言多ければ、どこか捻くれてて、

仕事には高い誇りを持つけど人との付き合いは下手…という相変わらずの性格。

けれども、そんな彼でも長い月日を経て、それまでに関わった人々との

出会いを通してちゃんと成長しているのが伝わる

シンポジウムでの演説シーンには見入ってしまいました。

 

「結婚していようがいまいが、人が家に合わせるなんてナンセンスだ」

「人生が長くなればチャンスも増える。不安もあるけど希望もある」

これは、独身を謳歌してきて、恋愛の経験を味わった事も取り入れた

「自分らしさを大切にして生きろよ」という、桑野自身の魂のメッセージ。

結婚観も変わった今、なぜ続編として帰ってきたのか?は、

この語りで納得出来るものだったと思います。

 

新たな女性キャストに関しては、吉田羊さんと稲森いずみさんは

年代と系統的に似通ってしまうのではないか?と最初は感じたものの、

羊さんは仕事こじらせ(ちょっと早坂先生っぽさもありつつ…)、

稲森さんは慎ましさのある性格で

初回で既に上手くキャラ立てがされていた印象で。

桑野さんのキモ面白さとファミリーの安定感も含めて、

ここは最後まで楽しめそうな気がします。

 

最近では見ない長い尺のOP映像がまた見られた事。

主題歌が変わらず、それでも今っぽい洒落た雰囲気は残した事。

そして、前作のOP映像のラストにあった壁を取り外すシーンが

しっかりオマージュされていた事など、

前作を見た視聴者には嬉しい作りが施されていたのも良かったです。

 

あとお願いしたい事とすれば…

早坂先生、最終回あたりでも良いから

チラッと登場してこないかなぁ(笑)

あれだけ幸せな未来が見えるラストにしておいて

「金持ちと結婚したんだってね〜」じゃ、まだまだ足りないよ!

馴れ初めとか回想とか、見せておくれ〜〜!!!

桑野さんとのやり取りが楽しかっただけに、そこは寂しいw

 

 

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シャーロック 1話 感想|まだよく掴めていない感じ。

 

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視聴前は期待度を星★4つにしていて、かつ期待度ランキングを1位にしていた本作。

 

情報が解禁された時点で「またあのスタッフ×ディーンさんの作品が見られるのかぁ」と

飛び上がる程にはワクワクしていたので、勢いよく星★5つの満点にしても

良かったのですが、

後述する2つの要素に若干の不安を覚えながら、過度な期待はし過ぎないようにしようと

抑えた状態で見始めた初回でした。

 

しかし、確かにトンチキさもあって楽しく、ディーンさんの飄々とした佇まいは

変わった主人公には合っていると感じられたものの、

その不安はちょっと当たってしまったのかなぁ…という印象が残ってしまいました。

 

「不安な要素」というのが、

「遊び心のある西谷演出&演者と脚本・井上由美子さんの組み合わせがハマるのか」

「『モンテ・クリスト伯』と同等、又はそれ以上に、他には真似出来ないような

弾けっぷりを見せられるのか」の2点。

 

これは個人的な考えですが、井上由美子脚本の作品はクオリティの高さに

少しばらつきがあり(面白いと感じた作品は勿論ありますが)、

また、コメディを効かせるというよりも手堅く魅せる作風が得意そうな印象です。

なので、初回を見た限りでは、演出と役者陣で送る唐突なバイオリンタイムや

ヒゲ剥がしのユーモアさと、本筋の事件推理パートから滲み出るシリアスさが

噛み合っていないような気がして、もっと"遊べる"のではないかなぁ?と思いました。

 

そして、キャッチコピーを「TOKYOを、解け。」にし、

大きくアレンジして「オリンピックを控えた東京の街を舞台にする」設定に

わざわざ変えた意図も見えてこないのも、何だか惜しい感じでした。

解決シーンは船で…という所は、主人公が洋風の衣装を着ているのもあり、

良くも悪くも「モンクリ」を彷彿とさせてしまいます。

こちらも、もっと「東京」を活かして、

今までのシャーロックとは分別化を図って行って欲しいです。

 

まぁ、モンクリモンクリ言ってすみませんが(どうしても期待しちゃうので…(汗))

あの作品も最初は「?」状態でも徐々にハマって行きましたからね…。

まだ期待はし続けてます。

 

アバンでの「え?どうなってるの?」という引き、説明なしでサラリと紹介してみせる

主人公の特徴の描写はよく出来ていたと思うので、

早く世界観に馴染めると良いなぁ、と。

 

 

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