2021年07月一覧

ボイスⅡ 110緊急指令室 1話 感想|今度の黒幕は白塗り野郎

 

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「タイムリミットサスペンス」をうたう割にはCMがちょこちょこ差し込まれるから

緊迫感が削がれるんですよねぇ…。

で、前作でも思いましたけど、〇〇野郎のネーミングもね。

白塗り野郎って、何さ。野郎を付ける事で一気にダサさが増すわ(笑)

カチカチ野郎の場合は、響き渡る足音も、歯を鳴らす癖も

全体的に"音"がもたらす不気味さで、登場するたび恐ろしく感じられたけれども、

今度の白塗り野郎の特徴は"炎が燃え上がる中で踊るダンス"だけで…

怖がらせようとして逆に迷走していっている気もします。

なので…透(増田貴久)の「なんだあいつ」発言には激しく共感w

せめてゴム手袋をはめる時に大きく立てた音からあだ名を付けて欲しかったです。

まぁ、どちらにせよダサいけど。 

 

廃病院にしては時計の針は正確な時間を刻んでいる所とか、

ひかり(真木よう子)の超能力を強調するためなのか、

あの大きな犬の鳴き声なら耳を澄ませば聞こえそうなものを

なぜか現場に辿り着いてやっと気づく様子を見せたりだとか、

車移動している間にしたの!?と思える

悪役なのが分かりやすい女性のロッカー風メイクだとか、ツッコミどころも相変わらず満載。

 

ネットニュースによると、唐沢寿明さんご本人は

某数字ドラマが大コケした汚名返上のために

本作の続編を日テレスタッフに持ちかけたらしいんですが…

少なからず、本作より全く別ジャンルの新作の方がイメージアップに繋がったでしょうし、

放送する時期も"今"ではなかったですよねぇ。

唐沢さん単体のシーンだとその作品と被ってしまう上に、

「レッドアイズ」の時に「ボイス」の既視感を覚えたように、

半年が経って、今度は「ボイス」の時に「レッドアイズ」が脳裏に浮かんでしまう。

こうなってくると、内容を真剣に見るよりかは、

もういろんな意味でツッコみながら楽しむしかないんですよ(笑)

 

でも、「レッドアイズ」と似ているようで違う所は、

黒幕が誰かは最終回辺りまで引っ張られる…って所ですかね。

前作は伊勢谷友介さんだと早い段階で分かりました。

今回は…加工された声や口元を見る限りは、安藤政信さんだったりするんでしょうか?

役者の方々の怪演が印象に残った「あなたの番です」出演者の1人だから、

この手の作品に出演されるのも不思議ではないはず。

で…変な踊りの振り付けはシッキンの増田昇太さん?

(って事は、実は生きていて、白塗り野郎の関係者という可能性もあるのか?)

2連続で「サイコパスでした!」展開も安易過ぎてどうかと思いますし、

今度はそれなりの殺害動機を持ってもらいたいもんです。

 

 

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#家族募集します 1話 感想|「こうなったら良いな」と思えるホームドラマ

 

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「みんなんち」を提案した蒼介(仲野太賀)が人懐っこいタイプだから成立する話だけど、

現実に置き換えてみたら…保護施設でもなければ保育士の資格もない、

見ず知らずの人の所に預けるのは勇気がいるよなぁ。

近隣だとしても信用出来ない。実家も頼れない。

周りに迷惑かけたくないから、

自分が大切にしたいモノは自分で守るという考えに至ってしまうのがイマドキなんですよね。

 

視聴リスト&期待度の記事を書いた時点では

「(同じくマギー脚本である)『向かいのバズる家族』を

発展させたような作品になりそう」と予想していたけれども、

いざ視聴してみたら「カンナさーん!」の雰囲気を足してその通りになり、

もしかしたら、俊平(重岡大毅)や礼(木村文乃)といったひとり親の

"助けられたくない"という意地っ張りな部分を描く根底には

情報社会があるんじゃないかと感じられました。

その勢力が拡大していけばしていくほど、比較対象の顕在化に陥りやすい。

自分よりも優れている人を見かければ「自分はなんてダメなんだ。もっと頑張らなきゃ」って

焦りが芽生え始めるし、

逆に劣っている人を見かければ「絶対こうならないようにしなくちゃ」と

その人を反面教師として捉えてしまう…。

で、結局そうやって自分に制限をかけ続けて、"ありのまま"を見失う。

 

本作の設定はファンタジーでも

「いつかこうなったら良いな」と理想を抱けるようなファンタジーで、

少しでもひとり親の心を解きほぐしてくれるきっかけを与える意味合いでは

メッセージ性の高い作品になるのかもしれません。

そして、火10でも日9でもなく、放送枠が金10って所も良いです。

全ての子育て世代が土日休みとは限らないけど、金曜日に放送する事で、

平日に仕事や子育てを兼業、専念して頑張ってきた人に対して

「お疲れ様」と労ってくれている感じがして、個人的には好印象でした。

 

歌番組ではキラキラとした笑顔を放っている重岡大毅さんが、

役者になるとアイドルオーラを消して普通に親米パパに見えるのも凄いし

(その"役に馴染める"演技が故に、悪役のイメージも付きやすかったりするんだけど(笑))、

仲野太賀さんは某ビールのCMよりかは、やっぱり前掛けとガーゼタオルの装いの

下町にいそうな活きの良いあんちゃんがしっくり来ます。

で、ひとり親の登場人物も、男女2人だけだと恋愛関係に発展して

途中から本題とはズレてしまいがちなものの、

もう1人出てくる事でその可能性を薄めているので、安心して見られそう。

 

唯一気になる部分を挙げるとするならば、演出や劇伴があざといくらいかなぁ…?

子役の泣き演技はあまりにもリアル過ぎて泣けちゃったんですが、

その後の屋上でのシーンは、劇伴の音量が大きいし、

キャッチボールさせたら感情が爆発して

だんだん出来なくなっていってしまうのは見え見えですし、

役者に声を上げて泣かせるし…で、全体的にお涙頂戴にする気満々なのが伝わってきて

出そうな涙が少し引っ込んじゃいました(苦笑)

そこらへんが改善されていったら…本当に心から好きな作品になる予感はしています。

TBSドラマの中では、最近は金10枠が一番安定して面白いですね。

 

 


緊急取調室(2021) 1話 感想|最終章を見ているかのような初回

 

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ゲストは桃井かおりさん。

キャスティングと言い、内容と言い、いや〜…まるで最終章かのようでしたな。

取調室を飛び出した真壁(天海祐希)が大國(桃井かおり)と対峙する

ハイジャックのシーンはもっと堪能したかったけれども、

取調が本題ではあるから早い段階で収束させたんだろうと思っていたら…

まさかその本題すら描かれず次回に持ち越してしまうとは。

拡大時間も10分くらいで中途半端でしたし、

せっかくなら2時間SPで一気に見たかったなぁ(笑)

まぁ、それでも間延び感は感じさせなかったんですけどね!

 

周りとはちょっと変わった主人公が刑事2人に目をつけられる展開はお馴染みでも、

真壁の場合は正々堂々反撃してくるから清々しい。

マル裸にするためなら独り言を吐いてみたり、

取引に出たりするキントリメンバーは相変わらず頼もしいし、

モツナベコンビはなんやかんやで信頼している姿を見せてくれるのでやっぱり好き。

唯一寂しいのは磐城(大倉孝二)の退場で…

彼は嫌味を言いつつもキントリの事を考えてくれている部分もあっただけに、

今回の新部長・北斗(池田成志)は最後まで憎きボスのまま

キントリ潰しに熱を入れるんだろうという気がしてなりません。

だから、視聴前は「またか」と思えた解散のくだりも

少しガチな雰囲気が漂ってはきた…かな?

初回から辞表を書かせるくらいだから、一度決めたら容赦ない性格なんでしょう。

 

本作でも善さんに触れて、回想でちらっとお顔が見られただけでも嬉しかったけれども、

新キャラの善春(工藤阿須加)が彼の息子だというのには驚き。

でも、これからレギュラーとして本格的に活躍するよりかは、

数年後(第5シーズン)にメンバーを一新させる形でキントリが再結成された時に、

中心人物として登場させるための"布石"として描かれるんじゃないかと思っております。

 

天海祐希さんvs桃井かおりさんの女優対決は来週までお預け。

味噌汁納豆ご飯を食べているシーンだけで狂敵なのが伝わってくる桃井さん…

初回からこんなに豪華にしちゃって良いの!?って気持ちもあって。

お2人の掛け合いが楽しみです。

 

 

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ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 1話 感想|求めていた水10が帰ってきた!

 

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永野芽郁ちゃん、かわええ〜〜……

いや、いつも可愛いとは思っているんだけど、これだけ可愛くて癒されたのって初めてかも。

良い意味で腹筋に力が入っていないような、

おっとりしていて伸びやかな声が合っているんだなぁ。

ポンコツな新人警官・川合にピッタリでした。

で…芽郁ちゃんの声がキー高めならば、戸田恵梨香さんはキー低めのサバっとした声で、

声の凸凹具合だけでも2人のキャスティングは抜群だと思いました。

 

戸田恵梨香さん演じる藤は藤で、姉御肌っぽい性格だけど、

怒らせたら怖そうだから余計な事言わんとこ…みたいな、

どう接していけば良いのかが掴みづらい雰囲気を醸し出している所も魅力的。

ムロツヨシさんの独特な演技も、本作の世界観を邪魔しないちょうど良い塩梅に落ち着いているし、

最近コミカルな役が増えてきた三浦翔平さんと、実力を付けてきている山田裕貴さんお2人の

間の取り方もセンスが感じられるので、キャスト面においては本当に文句のつけ所がありません。

 

そして、意外だったのは、交番勤務の警官の"お仕事パート"もしっかり押さえて、

それも前半までのゆるく笑えるコメディパートと浮かないように絡められていた事。

なんかもう…もしかしたら大袈裟かもしれませんが、

「こういうお仕事ドラマが見たかった」がこの作品に詰まっていた気がします…。

上司としての威厳はあるし、仕事も冷静に行うけれども、

ドジでノロマな新人に対してガミガミ怒鳴ったりはしない。

対立構造にして「どうせ交番勤務だから」と刑事課が見下す描写もなければ、

どちらかの立場を"下げる"描写もない。

で…当たり前ですが、先輩に対してタメ口を利かなくたってフラットな職場は描ける(笑)

伊賀崎(ムロツヨシ)の肩ポンには泣けてきちゃって…

どんなに完璧でなくても、その人の良さを誰かが見ていて尊重してくれるような作品は、

やっぱり心地良いものがあるし、純粋に好き。

今期のドラマで足りていない部分を全て補ってくれそうな予感がさせられました。

 

水10枠は恋愛モノよりお仕事系の方が

しっくり来ますね(個人的にはこの枠が"元祖"だと思っているもので…)。

久々に期待出来そうな作品で良かったです。

藤の"あの事件"は、当時の相棒が関係しているのかな?とも考えられますが、

そういうのも含めて来週が楽しみです!

 

 

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彼女はキレイだった 1話 感想|まず髪の毛縛る所から始めよう?

 

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うーん…前々からこの手のドラマを見ると思うんですけど、

なんで容姿にコンプレックスを抱えている「冴えない系女子」を

かわいいorキレイ系の女優さんに演じさせてしまうんでしょうね。

顔が整っている時点でまず現実味が持てなくて、話に引き込まれないんですよ。

主人公の"劣等感"を強調するために、親友役に脚の長くてモデル体型な佐久間由衣さんを

キャスティングしたって事なんでしょうが…それにしても無理がある。

 

諸々の設定に関しても、チリチリ頭が嫌なのに頑なにヘアゴムで縛ろうとしないとか、

面接時に口紅塗ってあげるほど親身に接してくれてる親友がなぜか髪の毛には触れないとか、

顔を見たら「可愛らしい顔してんのにもったいないよお姉ちゃん」って言いそうなものを

極端にハズレ扱いするクズ客とか、

父の遺伝子が出てきて急に髪の毛がチリチリになったとか、ツッコミどころが満載過ぎて。

その上、特に真新しい要素もないのにもかかわらず、

再会までの流れに尺をたっぷり使った所に冗長感を覚えていたので、

せめて新しい職場で出会ってからが面白くなれば…と僅かに期待してみたんですが、

"ドラマ"で描かれるファッション業界らしく、ハラスメントな描写が盛りだくさんなのにも

うんざりしてしまいました。

 

宗介(中島健人)は「毒舌」「ドS」キャラとの事ですが、

あれはただ感じ悪いだけなんですよね。

副編集長まで出世した人が、新人がポンコツで好きな人と同じ名前なのが嫌だから

「総務部」呼びって…なんか子供じみてませんでしょうか。

首にぶら下げている社員証をグイッと持ち上げるのは最早パワハラですし。

編集部のみんなもみんなで、ファッションの知識もまともに教えてやらない、

撮影現場での手順も仕事のコツもまるで彼女が既に知っていて当たり前みたいに接して、

元々はテキパキとこなせる方なのに「出来ない子」風に主人公が描かれるのは胸が痛い…。

「ボス恋」もそうでしたが、ファッション業界って新人を見下す人ばっかりで、

常にマウント取り続けてギスギスした環境なんですかねぇ。

 

そして、視聴前に予感していた「火10っぽさ」も見事に的中…。

関テレ制作だからか、全体的な世界観や演出は火10枠よりは落ち着いているものの、

無駄にドギマギさせる壁ドン演出とか、気になる人と2人っきりのエレベーターが停止とか、

胸キュンさせる要素があまりにもベタで、そういうシーンが来るたびに私の心は冷めますね…(汗)

 

トンデモ設定でも、思いっきりボケに全振りするか、

コメディテイストにするかの二択だったらまだ受け入れられたんでしょうけど、

次回以降もこんな感じだと視聴は厳しいかもしれません。

こちらも全然期待していませんが、

来週から始まる「プロミス・シンデレラ」と合わせて判断してみます。

 

…あれだけ酷い扱いを受けるくらいだったら、チリチリ頭はそのままにして、

帰宅してから職場で嫌がらせしてきた人達に毒舌吐きまくったり、

妄想の世界でキックをかましたりする痛快スカッとコメディとして見たかったかなぁ。

せっかくの小芝風花さんなのになぁ…。

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 3話 感想|深澤よりも早くポンコツを脱却した桜庭…の巻。

 

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某救急車マーの翌日にまた同じようなチーム医療ドラマなので、

比べられやすくはなるよねぇ…

で、その作品を見ちゃうと、比較したくなくてもこっちが地味に感じてくるよねぇ…(汗)

このブッキングは流石に可哀想。

 

本作の場合は「患者を救う医者の姿」じゃなくて「経験を積んで成長していく姿」を描く、

つまり、医療というよりかは"ヒューマンドラマ"や"ザ・群像劇"を重視している作品だから

方向性は全く違うとは言え。

劇的なシーンは少ないし、台詞だらけになってしまって

全体的にゆるやかに進行しているように感じてしまうんですよね。

後は本作の世界観に馴染めるかどうかだと思うんですが…

元々こういった系統の作品を好んで見ている人か、出演者目当ての人じゃないと

毎週見続けるのは大変なのかもしれません。

 

その欠点を無くそうと何とかして感動的に見せようとしたのが

本郷(沢村一樹)が無保険の患者の息子に言葉を投げかけるシーンなんでしょうが、

生活保護の件が絡んでくるとなるとちょっと強引過ぎました。

うーん…子供を説得したって本人にはどうしようも出来ないし、

それこそ、死者を出したくないという医者側のエゴが働いているんじゃないかって思うし…

そもそも「家を売らないと生活保護がもらえない」とも捉えられる展開の仕方をしているけど

テレビ的に大丈夫なの?という疑問も出てきます。

シングルファザー、介護、年収…条件次第で家を手放すか手放さないか

変わってくるもんじゃないんでしょうかね。

せめて医者側が手続きしてくれている様子を、「児童福祉」「役所」といったワードを使って

台詞でサラッと描いてくれるだけでも良かったんですが、

あれだと変な誤解を生みそうな気がしてなりません…。

 

メイン回だった桜庭(北村匠海)にしても、

あんなにマメに勉強して努力家な部分を見せるくらいだったら

タメ口の設定にする必要はなかったですね。

いくら頑張っていても「美月"ちゃん"」は…軽過ぎてズッコけるのよ。

キャラクターがブレブレなのは、

今後描かれるであろう成瀬(田中圭)も高岡(岡崎紗絵)も一緒なのかなぁ。

どうせキャラ変するんだったら

常にカルシウムが足りていないようなデイドクターの面々にして欲しいんですけども(苦笑)

 

人の家の私物だろうと、勝手に引っ張り出してはプライベートな情報を覗き見する人はいるし、

デイドクターはうるさいし、また浮気している医者の恋人が出てくるし…

本作の男性陣ってまともな人が少なくないですかね?

っていうか、美月(波瑠)の家族?まさか本人?が桜庭のドナーであるみたいな

提示がされていましたけど、ドナーって普通は誰だか分からなくない??

 

 

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ボクの殺意が恋をした 1話 感想|今後のトンチキ具合に期待!

 

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ゆるゆる系コメディかと思ったらシリアス寄りの展開に…

今度は感動させるモードに突入…で、またゆるゆる系…?

こんな感じで、途中までどんなテンションで見ていったら良いのか分からなかったのですが、

流星(鈴木伸之)の正体が殺し屋・デスプリンスという厨二病臭い名前で

屋上で歌って踊るシーンを見て確信しましたよ…

ああ、これはツッコんでナンボのコメディなんだと(笑)

今考えてみれば、初心者の割には銃を扱える柊(中川大志)にも納得。

 

隠し扉を開けると銃の倉庫だったとか、

某ミュージカル男と同じ匂いがするデスプリンスとか、

所々に「ルパンの娘」っぽさを感じさせたのは

その作品のメインライターだった徳永友一さんのオリジナル作品だから。

 

日10枠がこの手のコントらしい笑いを取ろうとすると

大体しらけがちなイメージがあるのですが、

「LIFE!」で鍛え上げた中川大志さんを始め、水野美紀さんや田中みな実さんなど

主人公を囲む脇役陣もコメディセンスのある方々が揃っているので

そこらへんは安心して見られそうです。

正統派美人の新木優子さんが、何を考えているのか分からないヒロイン役というのもピッタリ!

 

ただ、クスッと笑える作りにしてはまだ振り切りが弱いですし、

今後、柊vsデスプリンスの「どっちが美月(新木優子)を殺せるのか?」対決だけでは

話が持たないだろうから、

そのうち、田中みな実さんも、中尾明慶さんも実は殺し屋でした!展開にして、

弾けたキャラクターがどんどん出てきて楽しませてくれる作品になれば良いなぁと思ってます。

 

 

詩織(水野美紀)の黒幕なのかどうか?

丈一郎(藤木直人)は生きているのではないか?

を確かめるのも含めて次回以降も見てみるつもりですが、

感想を書き続けるかどうかはまだ未定です。

毎週書くほどでもない気もするし、最近、会社行く日の前日に2本書くのは

睡眠時間が削られてちょっとキツくなっちゃっているので…

よっぽど書きたい気持ちにさせる"何か"がないと、かなぁ…?

 

 

7/11追記:

 

2話も視聴。

感想は…「もっとコメディ部分が弾けて欲しい」と感じた初回と変わらないかなぁ。

途中まではシリアスなのか、ゆるいコメディなのか曖昧な状態が続いて、

デスプリンスが活躍し始める終盤になると、そのダサさに一気に笑える流れがまるで一緒。

2話にして早くもワンパターン化しそうな可能性が出てきたので、

水野美紀さんや田中みな実さん辺りが怪しい動きを見せ始めないと

そのうち飽きが来てしまいそうな気がしました。

(どうせ裏の顔があるんでしょ?と思いながら見ているっていうのもあるけども…)

 

という訳で、気軽に見られる分には悪くないんですが、

感想を書き続けたい気持ちにはならなかったので…残りは視聴のみで楽しみます。

 


TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 1話 感想|戦隊モノとして見た方が楽しめそう

 

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つい最近まで放送されていた「レンアイ漫画家」

主人公を演じた鈴木亮平さんが好き過ぎて、

(インターバルの短さも相まって)ああ、もう刈部さんじゃないのかぁ…と

寂しさを募らせながら見始めたけれども、

喜多見も喜多見で魅力的で、すっかり惹かれてしまいましたね。

 

王道のスーパードクターのようで、実はただのスーパードクターではないという塩梅が良い。

誰よりも優れた才能があって、腕前もあって、変わり者となると

相手を見下す設定に走りがちなものの、

本作の場合は、何か文句言われても基本的にニコニコしながら返したり、

「そうですね」と一応は意見を認めたりしているので、

その点ではストレスを溜める事なく見られそう。

医療シーンも本人の緻密な役作りのお陰か、どんな状況に陥っても感情が高ぶらず

終始落ち着いた話し方・対応で、この人がチーフを任されたのも頷けます。

 

しかし、そんな彼もいつも完璧な訳ではなく、

猪突猛進な性格であるために、1人になると冷静な判断が出来なくなってしまう。

そこに、チームのみんなや音羽賀来賢人)が駆けつける…という展開は熱くて、

チームを描く作品ならではの見応えのある場面もしっかり用意されている感じ。

 

強いて言うなら、MERにもヘルメット付けさせてあげて!!とか、ガスマスクは?麻酔は?とか、

素人目線からしても色々あり得ない部分はあるんですけど(笑)

それでも、先ほど書いた内容はもちろん、

瀕死状態の患者を一刻でも早く救いに行く作品の世界観に合わせて

台詞回しも医療用語の解説も極力簡潔にしようとしている工夫が施されている所や、

治療を行っている時のカメラワークの切り替えの早さで

医療のスピード感も緊張感も演出出来ている所にも好感が持てたので、

個人的にはそこまで気になりません。

あくまでもフィクションだし、医療現場の"リアル"を見るよりかは

戦隊モノとして見ていった方が楽しめるんだと思います。

 

喜多見が優秀なあまり他の医者の活躍が分かりづらい、

下手したら"スペシャリストが集まったチーム"ではなく"喜多見と愉快な仲間たち"に

見えてしまう可能性がある点や、

そのうちヒステリックになって彼に突っかかってしまうかもしれない

弦巻(中条あやみ)の描写、そして国の陰謀論と色々不安要素もありますが…

(特に3つ目は、池井戸作品らしい既視感が満載だから、

またジメジメしたくだりを入れなくても

チーム内の仲間割れだけで十分なのに…と思ってしまう)

初回は概ね満足出来たので、次回以降にも期待してみたいです。

 

 

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IP〜サイバー捜査班 1話 感想|サイバーを取り扱った割にはベタな刑事モノに

 

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京都が舞台で佐々木蔵之介さんが主演となると、今年の1月期に放送されていた

朝日放送制作の「ミヤコが京都にやって来た!」を思い出してしまうんですが、

系列局は同じとは言え、枠が違うと京都をどう取り扱うのかも

ここまで違って来るんだな〜…というのを見せつけられているようでした(笑)

 

自転車を漕ぐ時は、バックに鮮やかな神社が映るのはお決まりになりそう。

そして、主人公は基本的に麻っぽい羽織物を着ており、シンキングタイムは茶道で行う。

サイバーを題材とした作品なのにもかかわらず、

主人公の格好・行動、演出、初心者がHTMLで頑張って作ったのが伺えるサイトなど

所々に古めかしさを感じさせる"ちぐはぐ"な作りになっているのは、

この枠の視聴者層向けにあえて狙ってやっている事なんでしょうね。

サイバーに特化させると専門用語もいっぱい出てきて、必然的に説明台詞も多くなるから、

科捜研の女」や「警視庁・捜査一課長」などの馴染みのある作品を見てきた人にとっては

ハードルが高くなってしまいがち。

聞き慣れない単語ばかりで視聴を諦めてしまうのを避けるために、

ほどほどにトンチキな部分を用意しつつ、王道の刑事モノに落ち着いたのだと考えます。

 

しかし、個人的には、初回を見た限りだと

"見やすい"というより"ベタ"な方が印象に残ってしまい、

放送から1時間経った頃には少々飽きが来てしまいました。

狼狽えるイメージのある新人・小見山(福原遥)が毅然とした態度だった所だけは意外でしたが、

クセがあるらしい捜査班のメンバーの描き分けも、

ひねくれ者っぽい安洛(佐々木蔵之介)の描写もいかにもあるあるで、

イマイチ弾け切らない感じ。

キャラ同士の掛け合いが楽しかったら良いんですが、このままではちょっと弱い気がします。

デジタルとアナログでメリハリをつけるにしても、

せめて事件パートの方は、5年間で蓄えてきたネットの知識量と技量で

ランサムウェアという現代的な犯行をしたのだから、

最後は包丁で直接脅迫するという既視感漂う展開にせずに

ネットを使って精神的に追い詰めていく様子を描いていった方が、

自分の足で真相を探しに行く手法をとる刑事達との対比が生まれて

より面白くなったんじゃないかと思いました。

 

間延びしているのは、15分延長分で書けそうな話を

2時間で書いているというのもあるのかなぁ。

前半が終わったタイミングで被害者を事故死させた犯人を捕まえて、

その上でさらに"黒幕"の存在が明らかに…といった二段階の捻りがあれば良かったけれど、

残り30分くらいまで前者の犯人が誰かで引っ張り続けていたからね。

で…事件に関わっていた議員は、ポッと出てきて「誰?」状態で終わり。

まぁでも、次回以降の通常放送なら、物語の構成は改善されるかもしれません。

 

元々佐々木蔵之介さん目当てで見た作品なので、このまま見続ける予定ですが、

20時台は私生活の方がバタバタしていて落ち着いて見られる事が少ない上に、

来週、再来週から木9と木10の新ドラマが控えているため、

本作の感想は初回のみといたします(後は録画で楽しみます♪)。

 


いいね!光源氏くん し〜ずん2 4話(最終回) 感想|急に詰め込んだ感満載の最終回…

 

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「それはまた随分急な…」by 中将(桐山漣

最終回の内容、全てこの台詞で言い表せそうでしたな(苦笑)

うーん…やっぱり全4話じゃ足りなかったんじゃないですかね?

 

紫さん(壇蜜)は源氏物語の作者で、

光源氏千葉雄大)と中将が現代の世界に迷い込んだのも、

カイン(神尾楓珠)が平安時代にタイムスリップしたのも

彼女が趣味感覚で書いた小説が原因だった!っていうのは分かるんだけど、

前作のフィリップ(厚切りジェイソン)のような手の込んだからくりを期待していた分、

最後の方でポッと出てきて説明台詞で今までの真相を打ち明ける展開には

ちょっと肩透かしを食らってしまった感じがしました。

沙織(伊藤沙莉)の恋のライバルとして描かれていた紫の上(紺野彩夏)も

いつの間にかいなかった存在にされて、あちらの世でしれっと幸せそうにしていて…

じゃあ初回の頃の意味深な夢オチ演出は何だったのかと思いますし。

 

そして、一番不思議だったのは、沙織の心境の変わりよう。

さっきまで「生きるってファンタジーじゃない」「現実を突きつけられた」などと

光源氏と暮らす事は難しそうな旨を話し、その後で一条(一ノ瀬颯)から告白された事を呟いて

迷っていた様子を醸し出していたのにもかかわらず、

一条にはきっぱりと断りの返事をして、

場面転換したら光源氏からのプロポーズを受け入れてハッピーエンド。

誰との幸せを選ぶか?に向き合うまでの過程がなさ過ぎて、

この急展開っぷりにもちょっとついて行けず。

話数が多かったら、光源氏と離れていた数日間も描けたんでしょうねぇ。

 

前作はファンタジーとリアルのギャップで楽しめた作品だったように記憶しているんですが、

本作は何と言うか…うじうじ、イライラしていた2人の描写が多くて、

(結婚式のくだりも含めて)ベタなラブコメに落ち着いてしまった気がします。

これは前作でもそうなんですけど、実は私、沙織のそういった姿はあんまり好きじゃなくて(汗)

サバっとツッコむ所とか、ぱっと見は姉御っぽくても可愛げがある性格とかが

魅力的なキャラクターだと思っていたので、今回は素直に応援出来ませんでした…。

光源氏への当たりがキツくて、彼に同情してしまいたくなる時もあったし。

短くやるにしても、単発か前後編くらいがちょうど良かったのかな?

 

 

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