祈りのカルテ〜研修医の謎解き診察記録〜 1話 感想|避難訓練みたいなコードブルー

 

 

開始して3分経ってから、ぞわぞわした感覚に。

うーん…あの青みがかった質感のある映像と、

ぴよ〜〜ん…ぽよよ〜ん…な間抜けな劇伴が

噛み合わないと感じてしまうのは私だけでしょうか…(汗)

そして、研修医が主体の作品だから仕方ない部分もあるとは言え、

間を挟まずに研修医同士でのコミカルなやり取りが繰り広げられる。

さらに言ってしまえば、「何も出来ない自分がムカつく」といった

自分の非力さを痛感するみどり(池田エライザ)の台詞を入れるくらいなら、

その前の緊急招集のシーンで、周りに追いつけなくなる医者の様子を

面白おかしく描いたのにもちょっと疑問でしたね。

 

最後まで見てみれば、あの映像にした理由も、

本作がどこを目指して行きたいのかも分からなくはないんですが。

それにしても…「カルテから謎を見抜く」という本筋から脱線しているネタが多過ぎて、

構成が全体的にガタガタになっているのが気になります。

コメディパートはもちろん、緊急招集のエピソードなんて

今回の案件に何の関連性もないから、話の腰を折っているようにしか思えませんし、

研修医ならではの"新人お仕事奮闘記"らしさも、

主人公が手がかりを掴んで考察している描写過程を薄めてしまっているんじゃないかなぁと。

とりあえずは…研修医同士のやり取りは控えめにして、

「コメディタッチなのかハートフルなのかどっちつかず」

「急に推理スペック発動し出した」唐突感を和らげていって欲しい…というのが、

初回を見て強く感じた事でしょうか。

 

肝心の推理にしても、手がかりを辿って行かなくとも予想のつきやすいもので、

設定の都合上「やっぱり」といった所か、

2年間毎月同じ症状で入院して毎回同じ日に退院しているのに、

誰も彼女の本音に気づかなかったの…?というツッコミどころもありましたね。

 

まぁでも、これまた懸念点の1つだった"ドジっ子主人公"に関しては、

本作の場合は、うるさくもなく、資料をドタドタ落とすでもなく、

基本的に冷静な性格として描かれていたのにはホッとしました。

諏訪野(玉森裕太)のキャラが唯一の救いになっていたと思います。

 

いろいろ粗はあるものの、描こうとしている事は、

脚本家・根本ノンジさんが以前描かれていた「監察医 朝顔」のような

温かみのある作風を彷彿とさせて悪くないので…これももう少し様子見ですかねぇ。

 

あと…最後に余談を。

また話が前後するようですみませんが、あの緊急招集=コードブルー のくだりは

たまたまお見かけした某医療従事者の方の呟きによると、

実際の医療現場でもあんな感じで大人数が集まるみたいです。

どんな状況でも関係なく、出来るだけ集まれ…の合図との事。

避難訓練かと錯覚しちゃいましたが(苦笑)あり得なくはないんですねぇ。

だからと言って、途中で盛り込む意味はある?という考えは変わりませんけども。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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