2022年12月一覧

自転車屋さんの高橋くん 6話 感想|ちょっとだけ変われた山本に救われる

 

 

※12/9放送分です。いつも投稿が遅くてすみません…^^;

 

まさか、山本(瀬口黎弥)があんな形でナイスアシストしてくれるとは思わなんだ。

前回の、同僚の遅刻の件で一刀両断する朋子(内田理央)の様子を

目の当たりにする姿が記憶に残っていて、

これを機に彼も変わり始めていくのかもしれないな…とは察してはいたけれども、

そこで得た"気づき"を、しかも「輩」呼ばわりした事にも触れながら

行動ではっきり示してくれたのには、グッとくるものがありました。

 

でも、相手にとっては「え?」と思われているのを自覚していない所は

相変わらずって感じでもあり(笑)

見違えるほど変わったんじゃなくて、ちょっとだけ変わった…

この変にドラマチックにしないさじ加減が良いんですよねぇ。

朋子の言葉「大切にすべきなのは、世間や周りの目じゃなくて、自分の気持ちなんだって」

を聞いて、顔を逸らして少し気まずそうにする山本も印象的。

自分がいかに世間に囚われながら生活しているかハッとさせられて、反省して、

また成長していくんでしょうね。

 

そして…今回の内容で、個人的に最も好きだったのは、

遼平(鈴木伸之)の部屋で朋子と2人で話している時に、

風で揺れているカーテンの様子も画面の左側に収めたカメラワーク。

本当にささやかだし、考え過ぎかもしれませんが、

それが何だか「苦しんでるのになんでクソ上司を庇おうとするんや」

「遼平くんの事が心配で言ってるのに、なんで分かってくれないの」って、

最初は自分の想いでガッチガチに塗り固めていたお互いの心を解かしてくれる

隙間風のように映って、不思議と温かい気持ちになれたのです。

窓に映っている外の木々も揺れていた辺り、恐らく自然に吹いた風だと思われます。

カーテンがひらひら揺れるごとに、2人も打ち解け合っていくというシンクロ具合…

どこかの回の終盤にあった、夜風で髪がなびいている朋子のカットもロマンチックでしたが、

本作、風をかなり味方につけている気がしますね。

 

おしゃれな店で服を買い、開放的な美容室でパーマに挑戦し…といった一連の流れで、

そう言えば制服姿の朋子ばっかり見ていたっけなぁとも思い知らされました。

だからか、凄く新鮮です。

特に美容室に関しては、今まで我慢し続けてきた彼女なら選ばなそうな内装で、

あそこを選んだ辺りに、自分を変えたい、変わりたいという意志を感じさせました。

 

山本や貴美子(長井短)との交流を通して、2人が自分を見つめ直すまでの過程を

じっくり描いたお話だったと思います。

「俺の事嫌いになったけ?」はピュアさが滲み出ていてめちゃくちゃ可愛かったです(笑)

恋愛モノのこの手の内容は、"すれ違い"を意識し過ぎなのか、

本音を共有して仲直りするという

先が読める展開を意図的に引き延ばす事が多いので、あまり惹かれはしないのですが、

次週を跨がず今回で解決させたのにも安心しました。

 

まぁ、次回は次回で、また何かありそうですが…

退職して岐阜にいる必要がなくなったという設定を活かしての、

最終回直前では定番の「遠距離問題」を描いていくのかもしれませんね。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


拾われた男 10話(最終回) 感想|待って、お兄ちゃん!

 

 

武志(草彅剛)の言う「ごめん。ごめん。」の言葉に、うっかり涙が…。

15年ぶりに再会した両親を前にしたからなのか、

少年っぽいあどけなさが凄い滲み出ていたんですもん。

やっぱり、両親がそばにいると、その温もりが心地良く感じられて

いつの間にか子供に戻ってしまうものなんですね…。

武志が帰国して、あの桜の木の下で家族で太巻きを食べて…

そんな昔からの風習を通して、子供の頃から抱えていた「やっぱり苦手やわ。あの空気」を

再び思い出す諭(仲野太賀)の気持ちの変化も印象的でした。

 

そして、もう1つ印象に残ったのは、武庫川駅を使ってのラストシーン。

"昔みたいな"事をまた経験したからこそ、あのラストに繋がったのかもしれませんね。

駅の構造だけでなく、ホームもフルに活かしていて、見応えのあるシーンになっていました。

どうしても武庫川駅周辺が舞台でなければならない理由があるのかなぁ…と思いながら

今まで見続けてきましたが、最後を見て、なるほど…と。

 

駅に入ると奥の方に、線路に沿った細くて長い歩道が続く入り口があるんですが、

そこが何だか、秘密基地に行くための抜け道みたいで

子供心がくすぐられてしまったんですよね。(だから追いかけるのも頷けるというか。)

で…歩道自体は、出発点(武庫川駅)が"現在"なら、

到達点(向こうの土手)は"未来"にも思えるし。

その中間に位置するホームに武志がいるとなると、

未来へと進む諭を陰ながら見守ってくれているようにも思えたのです。

 

「お兄ちゃん」には二度と追いつけないけれども、

「兄貴」なら、故郷に帰ってきた時に、ホームでまた会えるのかもしれない。

待っていてくれるのかもしれない。

ホームには確かに「兄貴がいた」…アメリカ出発前に彼が野本(片山友希)と交わした

自分の話と共に、思い出として刻まれて行くのでしょう。

そして、いつものナレーション「…というのは、また別の話で」で締める。

結(伊藤沙莉)や福子(永尾柚乃)や長男、両親や武志の存在に支えられながら

これからも松戸諭の人生は続く…そう思わせるには、中々洒落た締め方だった気がします。

 

自販機の下に落ちている飛行機のチケットを拾った所から物語が始まった本作。

当初はドラマチックに、松戸諭の「ツイている」人生を描くのかと思いきや…

最後まで見てみれば、人生は"奇跡"と"後悔"の繰り返しなのだという事を

じっくり描く作品になっていました。

でも何と言うか…主人公が役者の設定なので、壮絶には見えるけれども、

どこか良い意味でありふれてもいるような?

もちろん、チケットの持ち主が事務所の社長で、おまけにスカウトしてもらえた!

っていう経験は中々出来ないだろうけど、

長年過ごしてきた街で、夢を諦めてしまった者から恋が実らなかった者、

自分にとっての後の支え人になってくれる者まで、いろんな人との出会いと別れを経験したり。

なんであの時あんな事言ってしまったんだろう…っていう後悔を後々になって抱えたり。

武志も同じく、"あの時の"諭や両親に謝れなかった事がずっと心残りで。

立派な人に見えて、みんなたくさんの悲しみや悔しさを引きずって、

時に思いがけない出来事に救われながら、何とか今を生きているんだろうな…

という片鱗が度々見えたからこそ、

自分自身の人生と重なって、刺さる部分があったのではないかと思います。

 

地上波で見られて、本当に良かったです。

そして、脚本家・足立紳さんが来年下半期に執筆される朝ドラ「ブギウギ」にも

期待が膨らみますね。

朝ドラには魔物が潜んでいる(個人的印象)ので、どんな脚本家さんでも

ハズレの週なし!は難しくはあるんですけど…

それでも、素敵な作品を作って下さると願いたいです。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

↓今までの感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


エルピスー希望、あるいは災いー 8話 感想|サブタイトルの真意が分かった気がする…

 

 

「現実的だと思ってる」

まさかまさかの…です。恵那(長澤まさみ)からこの言葉を聞きたくなかったですね。

テレビを見ながら思わず「うわぁ…」って言っちゃいましたよ。

私たちには番組を守る責任があるので…って感じで一歩引いて、

自分と相手とで境界線を分けるような淡々とした喋り方が

滝川(三浦貴大)から移ってしまっているのが伝わってくる辺り、

彼女はとうとう、忖度が蔓延る世界に飲み込まれてしまったのだというのが

このシーンから分かります。

前回の彼女の描写的に、そうなるのも時間の問題じゃないかとは察していましたが…

それでもかなりの衝撃を受けました。

 

かつての恵那の暴走にしろ、今回の、揺るがぬ証拠を手に入れた

拓朗(眞栄田郷敦)の孤軍奮闘っぷりにしろ、

恵那と拓朗の二者間での立場の変化を描いての"転調"で

毎回視聴者を引きつけていっている作風から考えれば、

そのままの勢いで"痛快劇"で魅せる事だって出来るはずなんですよね。

分かりやすく痛快劇に仕立て上げてしまえば、盛り上がるのも目に見えているし、

そこがゴールになるのでプロットも作りやすいかもしれない。

でも…本作は「あえて」寸止め状態で終わらせ、

同時に、得体の知れない巨大な何かに脅かされながら過ごす現実も描いている。

真相が世に伝わるまであと一歩って所を邪魔してくるのは、

いつも正一(鈴木亮平)のような、

何を考えていて、どこでどう動いているのかが読めない存在なのだと

さり気なく示す姿勢にブレがないのが、妙な余韻を残すのです。

 

ただ、本作…もう1つ、さじ加減が上手いなぁって思っているのは、

"リアルな現実"を描こうとして、脚色し過ぎていない所。

例えば今回は、拓朗が調べてきた事が

大人たちの汚い手によって簡単に奪われてしまう残酷な部分も描かれた訳ですが、

それだけでなく、最後の最後で「もしかしたら…」と思える

ちょっとした希望も描かれました。

「努力は必ず誰かが見てくれている」じゃないですが。

日々を生きている以上、人の周りに寄ってくるのは味方ばかりではないけど、

必ずしも、敵ばかりでもないと思うんですよね。

誰か1人だけは拓朗を認めてくれている…という事実にホッとします。

 

その人物が今度演じる役が武田"信"玄なのも、何だか粋なチョイスでしたね。

そして、ここまで見てきて、ずっと考えていたサブタイトル「希望、あるいは災い」の

真の意味は、今回のような内容を指すんじゃないかとも思わされました。

冤罪事件を追えば追うほど、様々な人間関係が構築されていっているのを

拓朗はまだ自覚していない気がします。

劇中の拓朗のモノローグで「いつの間にか僕は、びっくりするほど敵を増やしていた」と

ありましたが、びっくりするほど"味方"も増やしているんじゃないかと信じたいです。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


アトムの童 9話(最終回) 感想|宮沢ファミリーオフィスとは何だったのか。

 

 

ええぇ…何のための10分拡大??

小山田(皆川猿時)と海(岸井ゆきの)による鬼ごっこや、

ステージを全てクリアした後に流れる

エンドロールっぽい長尺回想(しかもなぜか公哉の出番はカット…)に

時間を割いている暇があったら、

小山田がその後どんな処分を下されたのかとか、

明らかに裏で手を回していた堂島(西田尚美)と宮沢(麻生祐未)を逮捕するとか、

「ゲームの可能性に負けた側」の悪役をきっちり成敗する描写をしてよぉ…(滝汗)

 

那由他(山﨑賢人)が力説していた「ゲームで人を夢中にさせたい」事と、

SAGASのゲーム事業を残したい事は、買収を目的としている株主総会では

同意義にはならない気がするのに、多数決であっさり可決されちゃうし。

株を大量取得して興津(オダギリジョー)を苦しめてきた宮沢は

「少し楽しみですね…SAGASのこれからが」などと言って、

最終的には、可能性を見出している"良い人風"になってしまう。

第三の敵「宮沢ファミリーオフィス」を登場させた割には、

どこもかしこも中途半端で終わっているから、

視聴者に蛇足だと思われてしまうんじゃないでしょうか。

 

分野は全く違うものの、那由他と同じくクリエイティブな仕事に就いている私としては、

彼のモノづくりに対する情熱の深さと純真無垢さに、

がむしゃらに突っ走っていた学生時代を思い起こさせて、いつも元気と活力をもらっていたし。

今にも天下統一してしまいそうな"勢い"のある劇伴には、胸を高ぶらせていて。

その2つが視聴意欲に繋がって、「面白くなりそう」と思わせてくれただけに…

内容がそれに伴っていなかったために、最後まで「面白くなりそう」止まりで

終わってしまったのが、本当に残念でなりません。

 

これはドラマ全体にも言える事ではありますが…特に最近の日曜劇場は、

登場人物とその関係性、目指すべき方向性と、あらゆる設定の描写不足を補うかのように

本来盛り込む必要のない要素を盛り込んだ結果、

物語の本質を欠いてしまっている作品が続いているような気がしております。

(例えば、「ドラゴン桜」「日本沈没」「DCU」「オールドルーキー」とか…(汗))

本作だって、シンプルに、当初のコンセプト通り、

アトム玩具とSAGASの因縁を中心に、

「ワクワクするゲームでSAGASに勝つ」を描くまでの物語で良かったはずなんですね…。

そこに、別ドラマとして成立しそうな、一般的には小難しいイメージを持たれる

経済要素を取り入れるから、本作を通して何を描きたいのか?が分かりづらくなってしまう訳で。

ゲームの持つ可能性や面白さを、ゲームに疎い層でも理解出来るような

描写の積み重ねをコツコツと行っていれば、迷走する事なんてなかったと思うのです。

 

正直、私が最近の日曜劇場で心から面白いと思えた作品は、

2020年夏クールの「半沢直樹」くらいです…(泣)

企業買収やら、逆転劇やら、明らさまな黒幕の存在やら…

正直、もうそろそろ日曜劇場も、完全にリフレッシュしていただきたいと思えてしまいますね。

 

次回作は堤監督の作品なので、その点では、独自の世界観にはなるんじゃないか?

とは期待していますが…果たしてどうなるでしょうかねぇ。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

↓今までの感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


作りたい女と食べたい女 6・7話 感想|居心地の良さを感じる正体は…

 

 

6話

 

「食べたい」気持ちを家族に理解してもらえなかった

春日さん(西野恵未)の過去に付随して、

「作りたい」好奇心が「家庭的で凄い」の色眼鏡で見られてしまう

野本さん(比嘉愛未)の苦しみも描かれた、

2人の根本にある"生きづらさ"に焦点を当てた回になっていました。

 

春日さんが今では同じものをいっぱい食べる件については、1話の感想でも触れたように、

きっと家で食べている方が自分らしくいられて楽なんだろうな…とは思っていましたが、

家庭内での料理の盛り付けで格差をつけられてしまう事がきっかけだったんですね。

「男性はこう、女性はこうであるべき」みたいな、一昔前の価値観の押し付けを

結婚観とか仕事観に絡めながら表した作品は

たまにお見かけする事はあっても、それを「盛り付け」で…っていうのは珍しい。

でも、男兄弟がいる家庭なら、あるあるなのではないでしょうか。

 

春日さんの家庭ほど厳格ではないものの、

兄がいる私も、一番量が多い順から少ない順に兄>私>母 で

量を変えられた経験は学生時代にしてきたので、

彼女のモヤっとした気持ちにも少し共感は出来るんですよね。

(父は休日しか家に帰ってこないので、2人か3人での食卓が多かったのです。)

兄は運動部でバリバリ体を動かしていて、

運動していない私が兄と同じくらいの量を食べたら太るから

母が調整してくれているのだとは分かってはいても…

それでも、いつもお兄ちゃんばっかりいっぱい食べられて良いな〜って

当時は羨ましがっておりました。

「これまでの分を取り返すように食べていた」といった春日さんの発言にもあるように、

元々男兄弟の中で育ってきた女性が1人暮らしをしたら、

自分の好きなように食べられる事に嬉しさと幸せを感じられるんだろうな…とも思います。

 

そんな春日さんの背景がじっくり描かれたためか、

はらこ飯の量が野本さんよりも気持ち多くなっているのが一目で分かる

2人分の食事が並ぶカットには、「食べたい」気持ちを尊重してくれる存在に出会えた

彼女自身の喜びが反映されているようで、思わずほっこりさせられてしまいました。

なんて事ない演出なんですけどね。

でも、シンプルに物事を見せようとするからこそ、

真っ直ぐ伝わってくるものもあるんですよねぇ。

 

7話

 

へぇ………なるほど………

事前情報を入れずに、このまま「需要と供給が相互で一致している2人」が

友達や恋人関係といった既存の枠に収まらない

新しい形のパートナーを築き上げていくまでを描く

物語になるのだと思いながら見ていたので、

同性愛を盛り込んできたのにはかなりびっくりしましたね。

 

でも、そうなってくると…野本さんが自分がレズビアンだと気づくまでの心情変化も、

急過ぎるんではないかな?って気がしなくもないんですよね。

認めるまでは行かなくても、「自分って周りとは違うのかな…?」という違和感は

小さい頃で抱えていて、10代になってから初めて自覚するケースが多い…

個人的にはそんなイメージがあります。

原作だと恐らくもう少し踏み込んで描かれてはいるんでしょうけど、

"気づき"を得る過程で、野本さんの幼少期に一切言及がされていなかったのが

疑問に感じた原因なのかもしれません。

現代社会に潜む問題に斬り込む力と、調査力の高さに定評のあるNHKドラマだからこそ、

そこにもっと丁寧さがあっても良かったかも?と思えてしまいました。

 

これ…次週からどんな内容になっていくんでしょうね。

「女性同士の恋愛」がメインにならなければ良いのですが。

せっかく、居場所が出来た2人に癒されてきたので…

最後までその方向性で貫き通して行って欲しいです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


作りたい女と食べたい女 4・5話 感想|好奇心がちょっとずつ増える日々

 

 

4話

 

春日さん(西野恵未)といると本当に素の自分でいられるんだろうな〜…っていうのが

野本さん(比嘉愛未)の様子から伝わってきますね。

何か珍しいものを見かけるたび「ねぇねぇ!」って感じで

反応する所なんかは、子供みたいに無邪気で可愛いです(笑)

 

かぼちゃのプリンも美味しそうでしたねぇ…。

メロンの果肉をくり抜いたメロンクリームソーダとか、

さつまいもをまるごと使ったスイートポテトとか、

素材をそのまま活かした食べ物を見ると、ワクワクしてくるものなんですよ。

だから、今回はいつも以上に視覚でも楽しめました。

 

そして…プリンを作れないかと思いついたのは春日さんの方ですけど、

ジャンボなかぼちゃは春日さんらしくて、

それをプリンにアレンジする所は野本さんらしいというか。

何だか、2人らしさが合体したスイーツだなぁ…と思えて、

この2人が出会っていなかったら生まれなかった化学反応に

微笑ましくなれる回でもありましたね。

 

5話

 

24日に忘年会は…家族持ち&彼女持ちじゃない人が思いつく発想ですな(笑)

25日もある訳じゃん?ならズラしてくれない?って…

じゃあそっちがズラしてくれ!!ってツッコんじゃいましたよ。

まぁ、それはもう置いとくとして。

 

今回は5話で、ちょうど折り返し地点という事で、

職場や家族など、野本さんの人間関係に踏み込み始める話になっていました。

そのためか、春日さんと一緒にいる場面も少なくて、ちょっとだけ物足りない。

一口二口で気持ち良い食べっぷりを見せる春日さんも、

彼女の食べ姿を見るのに夢中になってしまう野本さんも

どっちもずっと見ていたいくらいには好きなので、

やっぱり15分×10話は短過ぎる…せめて1クールは欲しい…と思えちゃいましたね。

 

野本さんと母との電話のくだり、心配しているのは分かっているつもりでも、

あの年頃だと「恋の方はどうなの?」が先行しちゃうのもあるあるですね。

毎年毎年、クリスマスや年末の時期になると必ず話題に上る「誰と過ごすのか」案件。

なぁんだ…と母に言われてしまった時に、

店内の壁を背景にぽつんといる野本さんを映す映像で

彼女の潜在的な"モヤモヤ"を表しているのが印象に残っていた分、

春日さんも予定がないと分かって、

心から楽しいと思える相手と一緒に過ごせる喜びを噛み締めるラストで

こちらも救われた気分になれました。

 

でも、10年親と会っていないとなると…

そのうち春日さんの過去も掘り下げられるんでしょうねぇ。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


silent 9話 感想|なんて温かい雪解けか…

 

 

感想が溜まっている上に、投稿も遅過ぎるので、

すみません、(もはや雑感に近い)超簡単感想で失礼します…(汗)

 

たくさんの笑顔が見られた、多幸感溢れる回でした。

実家から戻ってきてからは、心なしか、

想(目黒蓮)が無邪気な笑顔を見せる頻度が多くなった気がしましたし、

律子(篠原涼子)に関しては、今まではたった一瞬の動作の間や表情から

世間に縛られているような窮屈さを感じさせていた分、

やっと心から笑えた様子を見てホッとさせられてしまいました。

 

律子の手話は、周りよりも声が気持ち大きめなんですよね。

単語1つ1つをハキハキと、かつ感情を込めて話していた辺りに、

想と話したくて仕方なかったんだろうなぁ…という彼女自身の想いも伺えます。

 

2階から聞こえる"うるさい"音が、「胸がゾワッとした」から「微笑ましい」思い出に。

部屋中に散らばったたくさんのCDが「感情をぶつける先」ではなく、

3人の思い入れが深く刻まれた「温もり」に。

そして、駅まで送ってくれた律子への言葉は「お母さん、ごめんね」から「ありがと」に。

過去の辛かったエピソードが、どれも良い方向に塗り替えられていく。

 

手話を筆頭に、面と向き合っての会話シーンを描く際は、極力劇伴を抑えて

2人のやり取りをじっくり魅せていくという本作のスタイルには

毎度好感を持っていたのですが、今回はより一層、その"良さ"も光っていましたね。

いつものピアノ調の劇伴の入りがね…もう秀逸で。

雪が積もっている所に日差しが入り込んで

じわじわと溶け出していくような、そんな雪解けを感じさせました。

 

ある意味"最後の砦"的存在だった母親とも打ち解けて、

残る2話は、果たして紬(川口春奈)と想が「ずっと」一緒にいられる事になるのかどうか…

を描くって所でしょうか。

劇中でも言及されていた通り、チェーン店の正社員に転勤は付き物なので、

恋愛を描く上では定番の「遠距離恋愛の危機」展開はあっても、

どうかハッピーエンドで落ち着いて欲しいですね。

 

最後に、えっと…こんなにざっくりとした感想で終わってしまって

本当に申し訳ないんですけど、

こうなってしまったのも、冒頭の理由の他に、

実は既に10話を視聴済みで(この感想記事を投稿したのは12/19)、

今回の内容も踏まえてちょっと思う部分がありまして。

今回が素敵な話だったのは事実だけれども、

先の話を見たとなると、印象も変わってきてしまったんですよね。

次回の感想で「どう感じたか?」を正直に描いてみるつもりでいます…。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


ザ・トラベルナース 8話(最終回) 感想|本当にトラベルしちゃった。

 

 

初回ぶりの静(中井貴一)の広島弁を聞いた時、

そうそうこれこれ!って嬉しくなっちゃいましたよ。

当初は広島弁と「必殺仕事人」的なお仕置きが

毎回の"お約束"になると思っていたんですよねぇ…。

なのに…まぁ、2話と4話に関しては違う気持ち良さがあったし、

意表を突く面白さもあったけれど、

回を重ねるごとに「ナースとして真っ当な仕事をする」事での痛快さは薄まってしまった上に、

登場人物が豪華キャストだったためか、

歩(岡田将生)との愉快なやり取りも減ってしまって。

おまけに、前回の感想でも書いた通り、太郎(泉澤祐希)の調子っこいい所は

変わらないのを筆頭に、異風の2人がやってきても病院全体の意識改革が見られる様子もなく。

何だか、いろんな意味で不完全燃焼で終わった感は否めませんでしたね。

 

今回を見ていて特に気になったのは、

静の「契約終了までナースでありたい」という考えについて。

(もし悪化したら)その時はその時って言って…礼(荒木飛羽)の例を挙げていましたが、

彼の場合は「周りに自分の病気が周知されている状態で」それでも彼の想いを汲みたくて

実行に移した事であって、静の場合は、歩と部長、院長とその側近の人たち以外には

病気の事を隠し通しているんですよね。

そこも違うし、ましてや静は人の命を預かる立場。

気持ちは分かるし、注射や手術には関わっていないと言及されてはいたものの、

いつものように仕事をしていたら、もし容態が急変した時に運んでいた運搬機器を誤操作したり、

手が滑ったりして患者に危害を加えてしまう可能性もある訳で。

それらを十分に考慮せずに「その時はその時」で済ませちゃうのは、

流石にちょっと無責任なんじゃないかとは思えてしまいましたね…。

 

働かせるにしても、せめて、書類のファイリングやカルテの入力といった

事務のお手伝いをさせた方が、まだモヤっとしなかったのかもしれません。

っていうか…これまでストライキや医者との共同作業回、新人成長記も描きながら

歩と静"以外"の登場人物にも1人ずつスポットライトを当てた作風にしたのなら、

最初からみんなに打ち明ける展開にしてしまった方が良かったんじゃないでしょうか。

打ち明けた事で一歩引くようになった彼が、残りのナースたちの仕事ぶりを見て

「もう私がいなくても大丈夫ですね」と安心して去る…

この話も描いてこそ本作"らしい"集大成と言えるのではないか?と考えています。

 

まぁでも、元々嘘がキーワードとなっていた本作が、嘘で匂わせて終わり…という

ラストシーンになっていたのは、純粋にクスッとさせられました。

静の秘密も、ずっと気になっていた歩と静の出会いも分かった事ですし、

もし続編をやるんだとしたら、今度は2人のやり取りで楽しませる方向に行って欲しいですね。

出演者のスケジュールと予算を考えたら…

連ドラよりも、お正月SPといった定期的な放送の方がしっくり来るのかな?

(別にお正月だけにこだわらないですけど、過去作の件もあるので何となく。)

脚本家さん繋がりで、大門先生とコラボさせてもアリかもしれません。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

↓今までの感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


自転車屋さんの高橋くん 4・5話 感想|遼平くん、パン子を頼むぞ!

 

 

4話「パン子、遼平に電話をする」

 

劇中でも言われていましたが、

朋子(内田理央)、確実に遼平(鈴木伸之)の影響を受けて行ってますねぇ…。

分かりやすいのがちょっと可愛い(笑)

まぁでも、貴美子(長井短)が職場を離れてしまうのを日に日に実感し、

「1人で何とかしなくちゃ!」という引き締まった気持ちがあっての

あの無意識の言動だったんでしょうねぇ。

 

遼平を「輩」呼ばわりする山本(瀬口黎弥)のシーンが描かれた分、

同じ第一印象でも、「イケメンじゃん」が先行する貴美子の優しさが沁みます。

前回の感想でも書きましたが、やっぱり、周りに囚われない

自分の考えをしっかり持っている所は、遼平と似ていますね。

そして、共通点と言えば…

朋子と後輩の河村(寺本莉緒)も、ちゃっかりしている者同士っぽい。

ギリギリであろうが遅刻しそうであろうが、朋子には朝食が欠かせない代わりに、

河村はメイクが欠かせない。

(おまけに、有給をとれる裏技を後輩の方が知っている辺り、世渡りは上手そう(笑))

登場人物にそんな人間臭さが含まれている方が、共感度が増して、魅力的に見えるのです。

 

朋子と聡子(濱田マリ)の親子関係の描写も、中々リアル。

2人とももう上手くいっていなくて気まずい状態にあるし、

たもつを飼うのは元々乗り気ではなかったんなら、

わざわざ報告せずに自分で看取って終わり…なんて事も出来たはずですが。

電話してきたって事は少なからず、娘が大事にしていたんだから伝えなくちゃ

という想いはある訳で。

その気持ちや行為から、娘との関係の修復は難しいと分かっていながらも、

でも修復を諦めきれていない…

そんな葛藤が覗き見えるのが、もどかしい気持ちにさせられるんですよね。

 

5話「パン子、居場所を見つける」

 

同じく好んで見ている「silent」にも当てはまる事ですが、

本作って、主人公だけでなく脇役も丁寧に描いてくれる所が好きなんですよねぇ…。

今に至るまでにどんな辛い想いをしてきたのか?どんな葛藤を抱えているのか?を

回想で時間をかけて見せているから、日常的に行われる会話だけでも、

登場人物のその場その場の心情や

画面上では描かれていない想いまで伝わってくるというのか。

原作があるとは言え、役者さんの演技も含め、繊細に作られている作品だと思います。

 

今回は、たもつとのお別れが描かれました。

たもつが当時の朋子にとっては唯一の心の拠り所になっていて、唯一心を許している存在で…

嬉しそうにはしゃいだり、本音をこぼしたりしながら一緒に過ごしてきたエピソードが

冒頭で明かされたお陰で、たもつにプリンをあげるシーンには

思わずもらい泣きをしてしまいました…。

 

下手したら本当に疎遠になっていたであろう朋子と聡子を、

たもつが繋ぎ止めていてくれたんですね。

最後まで毛並みが綺麗でした。15歳まで健康体でいられたのも、中々ない事でしょう。

犬種はグレートピレニーズだそうで、大型犬な上に、あんなに白くて長い毛なら

手入れもかなり大変かもしれないのに、

朋子が帰ってくるいつ何時でも健康で清潔な状態を保ち続けていた辺りに、

親子の関係の修復は難しいと分かりきっていても「朋子にとって大切な存在だから」

せめて元気でいさせてあげたい…という不器用な母なりの愛情が窺えました。

 

聡子の不器用な性格を、朋子と2人っきりでいる時に

あえて目を合わせないようにしながらも、ぽつりぽつりと自身の抱えていた想いを吐露する

という演技で魅せた濱田マリさんは流石でしたね。

たもつ役のわんこも、特にあのお見送りのシーン…

体が自然と前に動いて初めて吠えるくだりなんかは、かなりの名演技でした。

いつもは一緒にいるから吠える必要はなかったけど、

離れると分かったから「心からの叫び」をした…そういう事なんでしょう。

もし演技指導が入っていなかったんだとしたら(入っていたとしてもタイミングが凄いけど)

相当賢い犬なんだろうなぁと思います。

 

終盤のシーンの、送別会と誕生日会の会場が同じ!っていうイッツアスモールワールドな所は

いかにも漫画らしい展開ではあります(笑)

でも、セクハラ上司を注意しても無駄だと諦め、そそくさと逃げる女性社員たちに対して、

殺意をむき出しにしながら乱入してくる遼平の対比や、

彼のあまりの果敢ぶりに呆然としている構図には、物騒ではありつつも笑わされました。

このまま上司をやっつけてもらいたいもんですが、

朋子にとっては今回の件が恥ずかしくて、後の喧嘩へと発展してしまうんでしょうね。

 

それにしても…水木金と、先週は4本のドラマでプリンが出てくるという(笑)

(「作りたい女と食べたい女」「silent」「クロサギ」で本作。3作品とも後々感想投稿します

土曜日のおやつにととうとう買っちゃいましたよ。

スーパーにもある生クリーム入りプリン…久々に食べたら美味しかったです。←なんで報告?w

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


拾われた男 9話 感想|家族の想いを「六甲おろし」に乗せて

 

 

なるほど…晴子(末成映薫)が再会を心待ちにするほど

武志(草彅剛)がおばあちゃん子だったのにも、ちゃんと理由があったんですね。

おばあちゃん世代だと同性愛を理解するのが難しい人が多そうな分、

晴子が視野の広い人だったのは珍しいです。

「自分が生きやすい人と生きやすい場所で生きてったらええ」

その言葉が当時小さかった武志を突き動かし、

アメリカで生活すると決めたきっかけになったのかもしれない。

そして、ビザが切れて不法滞在扱いになってしまった事は不本意ながらも、

きっと本人はそこに居心地の良さを感じていたのだろうなぁと…

そんな風に思わせるエピソードでした。

 

小さい頃の思い出は、松戸家にも根付いていて。

150キロの球を投げると言い出したインチキ父さんの話も、

タイガースの制服を着て、風船を飛ばしながら試合を見ていた

あの頃も記憶に残り続けていました。

時間が経てば経つほど、もうダメだ…と最初は思い込んでいたものが、

それでも「やり直してみたい」とアクションを試みた結果、

家族再生という名の"奇跡"が起こり始める…という展開を

壊れていたラジカセと絡める形で描いていったのも、中々洒落た見せ方でしたね。

何度やっても閉まらないカセットテープが、父親になりきれていなかった事から長年目をそらし続け、

意地を張り続けていた平造(風間杜夫)自身と重なっても見えました。

 

諭(仲野太賀)がマスクを被る野球選手を演じ、

武志はそんな彼に自分の想いを託すかのように窓から必死に見届け、

兄弟の意思が合致している裏では、夫婦が2人で「六甲おろし」を自然と歌い始める。

自分を見つめ直さなければ、家族と向き合おうとしなければ起きなかったであろう

数々の奇跡が線となって一気に繋がっていく流れには、思わず胸を打たれてしまいました…。

 

100マイルのくだりが意図的に引っ張られたのにはもどかしさがありましたが、

野球選手じゃない限りさすがに飛ばせないと思うので。

諭の直向きさを見てショーンが何かを感じ取る…という着地点になるんでしょう。

そして、ショーンも今回の事が、大人になって楽しく振り返れる"思い出話"に変わる。

 

最終回、果たしてどんな結末を迎えるのか気になりますね。

(9話時点での)諭の最新出演作「シン・ゴジラ」は調べてみたら2016年の作品との事で、

初回で有村架純さんが登場した「ひよっこ」は2017年の作品なので、

終盤では"その後"として、初回の内容を再び掘り起こしてくれるような展開も

あるんじゃないかとついつい期待してしまいます。

現朝ドラにも触れるかどうかは不明ですが、

諭の半生がテーマとなっている以上、少なからず、未来の話はちょっとでも描いてくれそう?

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ