半径5メートル 9話(最終回) 感想|フーミン@芳根さんの成長を見守るドラマでした。

 

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自分が組んだ特集のタイトルが、前回の週刊誌では一番下に載っていたのが、

今回では、本棚に置いても目につきやすい

一番上に載っていた…という出世具合に密かな感動を覚える。

良かったなぁ、フーミン。

風未香(芳根京子)が二折での仕事を通して学んできた事を活かしてきた

集大成のようにも思えたし、でもまだまだ彼女達の物語は続きそうな気もした…

そんな最終回でした。

 

今振り返ってみれば、「半径5メートル」というよりかは、

「半径0〜1メートル」の話の方が多かった本作。

正直言うと、身内のモヤモヤを取り扱う話じゃなくて、

初回や前回、今回のような、日常生活を通して得る謎を風未香自身が追究していって

解決へと導いていく話をもっと見てみたかったです。

確かに、身内がメインでもタメになったり、

価値観の多様性を面白く感じられた時はありましたが、

それと同時に、プライベート(恋愛、育児など)で抱えた私情を持ち込み過ぎていて

登場人物の心情に共感出来ない時もあって。

初回の時点で、「なぜ?」を様々なテーマ・視点で描く作品になるのだろうと期待していた分、

この結果には少し消化不良感も否めません。

 

ただ、女性の生きづらさを題材にした作品でありながらも、

強い主張で他者を圧倒させるのではなく、

当事者の心に寄り添う事で本当の問題がどこにあるのかを浮かび上がらせる作りには

何度もハッとさせられました。

個人的には、社会派ドラマは真面目で堅い方向に行くからと

つい構えて見てしまいがちなんですが、

本作の主人公はあくまでも、失敗もするし、感情にも流されやすい…

そんな"ひよっこ"の描写が、見る側の心を解してくれた気がします。

宝子(永作博美)のふとした言葉に振り回される風未香も、涙声で子犬っぽくなる風未香も、

肉まんを頬張る風未香も…とにかく純粋な性格なのが伝わってきて。

芳根京子さんの持つ可愛らしい声が活かされていたし、

「お姉さん」じゃなくて「お姉ちゃん」が似合う

どことなく親しみやすさを感じさせる彼女だからこそ出来る役だったと思います。

 

山辺(毎熊克哉)との別れは残念でしたが…

同業者として初めて風未香を認めたとも言えますよね。

これからはお互いに闘志を燃やしながら切磋琢磨する

新しい関係になっていくのかもしれません。

 

手柄をとったのが後輩だろうと関係なく、

「良かったね」「唸っちゃった」と感じた事をそのまま言葉や動作で表現してくれる

二折の面々は、理想的な上司過ぎて羨ましい。

身近の疑問なら切り口を変えれば他にも色々出てくるでしょうし、

またいつか続編をやって欲しいです!

 

 

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