SPドラマ一覧

悪魔の手毬唄 感想|今度は古谷一行さんに公開処刑される金田一。

 

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加藤シゲアキ金田一

前作よりは存在感はあったし、一応出番もある程度用意されてはいましたが…

それでもやっぱり薄過ぎる。

ファンの方には申し訳ないんですけど、

この方が金田一でなければならない理由がよく分からないんですよねぇ。

 

事務所の都合なのか、不潔なキャラクターの割には

80年代のアイドルみたいな髪型してますし、コートや帽子は相変わらず綺麗(苦笑)

まぁそこは大目に見るし、ジャニーズでも別に良いんですけど…

もっと適任な方がいると思うのですよ。

例えば、堂本剛さんは…「じっちゃんの名にかけて!」と被ってしまうのかw

森田剛さんなら独特な役だからハマりそうかも…とあげてみたものの、

ちょっと違うのかなぁ。

そう考えると、吾郎さんって本当にしっくり来たんだと改めて実感。

(そのシリーズも今までのも見た事はないんですけどね。)

 

今回は何と言っても、ベテラン勢と若手勢の

"魅せ方"の差が激し過ぎる事よ。

あ、「差」とは言ったけれど、

小瀧望さんの最後の自身の想いを訴えるシーンは良かったです。

あとはもう…寺島しのぶさん&有森也実さん&国生さゆりさんが一列に揃った時の

圧の強さにやられたし(この3人のキャスティングはナイス!)、

古谷一行さんは、1つ1つの発する言葉に重厚感があります。

 

古谷さんを金田一役にすれば良かったのに…と思ったんですが、

調べてみたら、以前やられていたみたいですね。

え?じゃあなんで新旧で共演させたん…?

約20年間なら多くの視聴者にも定着している訳で、

そんな方をお呼びしたら、最早公開処刑みたいなもんじゃなかろうか…?

 

他に存在感が強かったのは生瀬勝久さんでしたが、

金田一の性格が冷静で大人しい分、こっちはガンガン攻めてくるタイプなので

まるでこの刑事が主人公の別ドラマを見ているようでした(笑)

 

役者に関する事は、良かった所以外は普段あまり書かないようにしようと

心がけてはいるんですが、

気づけばここまでそればっかりの感想になってしまった(汗)

ので、内容に沿った感想を書くなら…

そうですね。10分刻みか!と思うくらい、CMの量が多かったですね。

おどろおどろしく見せたいのかも、昭和の時代背景もいまいち中途半端ですし…

前作でも感じた「サクサク進むなぁ」という印象は変わらず。

 

主演を変えて欲しいとは言わないからさ。

もし来年もやるなら、もっと演出を重視させた方が良いんじゃない?

 

 

↓前作「犬神家の一族」の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

 


探偵が早すぎる スペシャル 感想|笑いっぱなし!1時間が早すぎる。

 

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前後編共に、あっという間の1時間でした。

滝藤さんが楽しそうにしていると こっちも見ていて楽しくなるし、

もう1つの見所である広瀬アリスさん&水野美紀さんとの掛け合いも、

約1年の空白期間を全く感じさせません。

むしろ、連ドラの時よりも、息のぴったり具合や体の張ったギャグなど

色々とパワーアップしていたんじゃないでしょうか(笑)

 

前編は、倍返しネタや銀行前での変装アタック、あだ名の「もじゃ」など、

ついて行ける奴だけついて来い!!と言わんばかりの怒涛のハイテンションさを楽しむ。

後編は、トリック自体が「ゼロ 一攫千金ゲーム」のような感じがしたのと、

ショーで出されるその謎を見破っていくという展開続きで

若干グダッた気がしなくもないですが、またこれも、3人が伸び伸びされてたら

それで良いのかもな…と思い、満足に見終える事が出来ました。

 

特に笑わされたシーンは、仰向けになった体制で

まるでGみたいに動き回る千曲川滝藤賢一)さんと、

マジックショーの助手役がいつの間にか橋田(水野美紀)になっていた事が判明した時の、

腕と胸をピーン!と張るポーズを、何の意味もなく繰り返し行っていた所でした(笑)

 

あれ?個人的に怪しいイメージだった茶之介(矢野聖人)は

結局何でもなかったのか?と思いましたが、Hulu要員だったんですねぇ。

読売テレビ制作のドラマにもHuluと癒着させようとする、最近の日テレ。

いやぁ、懲りないですね。意地でも入会はしませんけど(キッパリ)

視聴率で十分稼いでいるはずであろうに、そこまでしてお金稼ぎしたいか…

そのオリジナルストーリーもちょっと面白そうなだけに、

なんだ…お金取られるんか…と知った時のガックリ感ったらないw

 


世にも奇妙な物語’19 秋の特別編 感想|独特な世界観でどれも被らず、良い出来!

 

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いつも1つ2つくらい微妙な作品が入っている印象なんですけど、

今回は珍しく、どれも面白く見られましたねぇ。

ぶっ飛んだ設定の話に、ホラーの話に、SFちっくな話まで…

ジャンルが多様で、しかも全体的に似通った所もなく、

それぞれなりの独特な世界観の中に各キャストが馴染んでいたと感じられた回でした。

 

CMの量は相変わらず多いものの、「ソロキャンプ」の途中以外は

そんなにタイミングに不自然さもなかったように思います。

 

ここからは、各エピソードごとに感想を書き、

その後にランキング付けの形をとらせていただきます。

 

鍋蓋

 

主演:杉咲花 出演:石川恋、岩永徹也

 

職場で働くOLにショートカットで、アタルちゃんを彷彿とさせられました(笑)

…が、好きな相手の浮気が発覚し、

女性に殺意をむき出しにする時の目つきはそれはもう怖くて、

杉咲花さんの持つコメディとシリアスの変貌っぷりを満喫した話でした。

目に焦点を当てたり、暗闇と交互に行き来したりする光の使い方もよく出来てたなぁ。

 

個人的に注目し始めたのは「刑事ゆがみ」でゲストとして出演された時で、

今回も見てまた、ああ…やっぱり、心の闇と女の本性を現していく様は

演じさせたらピカイチなんだなぁと再認識。

 

自分が幸せになるためのアイテムをお勧めして買わせるシステム、

バッグからプロジェクターが出てくるシュールさ…からの凶器という振り幅の大きさなど、

「世にも奇妙らしさ」が最も出ていたと思います。

 

その中でも一番ツボだったのは、鍋蓋vs包丁対決ね。

RPGゲームの初期装備か!とツッコんでしまいました(笑)

 

恋の記憶、止まらないで

 

主演:斉藤由貴 出演:利重剛

 

正直、「ほん怖」がゆるく思えてくるほどホラーでしたよ…

見た目の事を言っちゃうと本当は失礼なんですけど、

宮島素子さん役の役者さんがもう怖かった。

白い衣装とメイクのせいもあるんですかね?

すみません、歌っている姿が能面に見えてしょうがなかったです…(苦笑)

 

死因が不明であった事、CMが一回きりだった事、

そして、曲がヒットした主人公がテレビ番組にオファーがくる時点で

きっと「赤い靴」的な呪いの曲で、宮島さんも同じ運命を辿ったのだろうと

途中で想像は出来てしまいましたが、

最終的にどうなったか?を視聴者に委ねる作りは良かったと思います。

 

突然頭にパッと浮かんだものが、実は大昔に聞いた(見た)事があるものだったという

日常生活で多くの人が経験してそうなネタから作られた物語なのもあり、

もしかしたら自分も知らぬうちに…と考えさせられてしまい、

着眼点のユニークさも光った話でした。

 

ところで、最後に余談なんですけど、

大人が飲むお酒のCMに子供3人が出てくるって…なんか不思議じゃないですか?(笑)

 

コールドスリープ

 

主演:ムロツヨシ 出演:長野蒼大、落合モトキ、柳ゆり菜、桜井聖 他

 

コールドスリープ」というタイトルとSF的設定からして、

海外の映画をヒントに作ったのかな〜感がありましたが、

こちらは純粋に優しい気持ちになれる話でしたね。

治療でもなくお金でもなく、一番大事なのは愛だと。

 

実は息子想いだったというムロツヨシさんのお父さん役もしっくり来ましたし、

エンディングでの劇中劇も、台詞はなくとも視聴者によって色々な解釈がされそうな

作りなのが良かったです。

 

ソロキャンプ

 

主演:板尾創路

 

感想は書いていないものの「ひとりキャンプで食って寝る」も見ていて、

初めての人との交流によって生まれる温かい空間、流れる空気が心地良いな〜…

ひとり〇〇も色んな刺激もらえて悪くないな〜…と思っていた所でしたが。

そうですよねぇ。ひとりだと誰も助けてくれない危険も孕んでいるもんですよねぇと、

上にあげた作品の真実を見たようで、少し正気に戻った気がした話でした。

まぁ…主人公のいる場所はキャンプの指定地ではなさそうなので、

そもそも人気のない暗い森の中を選んだのに落ち度はあったんですけども。

 

強いて言うなら、最後のまとめ方。

実は医者で、3人は自分が失敗したり見捨てたりした患者で…と

ちょっと解説的な印象があって、

恐ろしいよりもなるほどね〜という感じで終わってしまったのかな?

 

恵美論

 

主演:白石聖

 

これも「世にも奇妙らしさ」を踏襲している感じですなぁ。

この話を考えた方は、きっと名前が「りか」で、

理科の授業になると「りかの時間だー!」といじられていた経験を

した事があったのかしら…と思えるほど、発想が面白かったです。

 

恵美論。(自分の名前)論。

授業で取り上げられたりテストに使われたりするのは嫌ですけど(笑)

教科書だけなら、自分史として立派なアルバムになって

おばあちゃんになった時に楽しく読めるだろうな〜という気がしました。

 

エキセントリックなモノローグを披露する白石聖さんの演技も堪能する話。

この子、本当に器用ですよねぇ。今後も色んな役でお見かけしたい。

 

 

*****

 

ランキングを付けるならば…

 

①鍋蓋

②恋の記憶、止まらないで

③恵美論

コールドスリープ

⑤ソロキャンプ

 

でした。以上!

 

 

↓前回(19'雨の特別編)の感想はこちら↓

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↓今までのシリーズの感想はこちら↓

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ドクターY 〜外科医・加地秀樹〜 感想|二週間逃げなくても救えた娘の命。

 

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「ドクターX」も「ドクターY」も今までのシリーズは未視聴。

とりあえず、派生作品のYで本家のXがどんな雰囲気なのかを掴むべく、

今回のSPを見てみました。

 

二人の患者を助ける物語なので、

大沢(本田博太郎)の頭痛と七海(古川凛)の腹痛には何か共通点があって、

それを追究して行くと思わぬ真相が現れてくる…という流れになるんじゃないかと

予想していましたが、特にそんな事もなく。

加地(勝村政信)が実は頼もしい超スーパードクターで、

彼は彼なりに患者に親身に寄り添ってあげようとしているのが伝わる

作りになっていたと思います。

 

強いて言うならば、加地の紹介は前のSPだか何かでもしかしたら

ガッツリやったのかもしれませんが(初見なのであくまでも個人的意見ですが)、

公式画像に載っている「金に汚い」医者だというのを饅頭箱以外に強調して描けば、

終盤で七海を救う頼もしさを見せる一面にギャップが生まれ、

彼の魅力、面白さがもっと増したような気がしました。

私の印象としては、どことなく優しい医者で終わってしまったかなぁという感じです。

 

結果的には、先が読めそうな王道な展開だったものの、

「TWO WEEKS」を彷彿とさせる島田(倉科カナ)の逃亡劇(?)が

一番印象に残ったSPでした(笑)

 

超スーパードクターだと言われる加地が主人公の本作が前哨戦だとすれば、

大門未知子(米倉涼子)はそれ以上の、

超スーパーウルトラドクターっぷりを見せてくれるのでしょうね。

朝ドラキャストがぞろぞろいて、局がお金をかけてるのが予告の時点で滲み出てますが、

大門が埋もれる事なく、面白くなってると良いな。

 


時効警察 復活スペシャル 感想|学生服が似合う武田真治さんこそ真の美魔王。

 

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事実上、初回2時間拡大スペシャルの形で始まった「時効警察」。

まだ前々作を見始めたばっかりではありますが…

ツッコミきれない程のシュールなネタの充実感、麻生久美子さんが相変わらず可愛らしい事、

そして中堅どころベテランどころがしっかり揃えられてて

しかも見た目から時の流れを感じさせない事などなど、

13年前と変わらない世界観で保ってくれて嬉しいなぁ…というのが第一の感想でした。

 

ただ、本来1時間で盛り込まれていたネタが2時間SPで2倍になるので、

SPとなるとお腹いっぱいにはなってしまうし

(「ユルさ」を通り越して「グダグダ感」も漂ってしまうし)、

やはり連ドラの形の方が物語全体が引き締まるのかな?という気もしました。

そんな訳で、金曜深夜での通常放送こそは…と期待してみたいです。

 

とはいえ、ユルい展開が続いた分、余貴美子さんの演技には

コメディとシリアスのギャップの大きさが感じられて、

息子と別れてしまう所は特に見入ったシーンでした。

何か底知れぬ闇を抱えているのが伝わるような佇まい…

「dele」の時も印象に残りましたが、

ああ、流石だなぁ…と再認識させられもしました。

 

余貴美子さんの熱演があったからこそ、

終盤のお馴染みの「誰にも言いませんよカード」にも、

長い時を経て再会出来た息子と母の幸せを願っているよ…という深みが増したと思います。

 

初登場の吉岡里帆さんに関しては、最初はちょっと力んじゃってるかな?と

気になりはしましたが、動きの1つ1つは時にチャーミングで、

愛らしいキャラクターにも映ります。

終盤の格好を見る限り、どうやらハッチャケそうなタイプではあるので、

回を重ねるごとにもっと弾けた演技を見せて、独特な世界観に馴染めたら良いなぁと。

今後の活躍を応援したいです。

でも…出番が多くなって、霧山(オダギリジョー)と三日月(麻生久美子)の

やり取りが減ってしまうのは止めて欲しいなぁ…とは思います(汗)

 

とりあえず、最近ドラマで多い「若返り設定」でも、

学生服を違和感なく着こなせちゃう武田真治さんは真の美魔王だという

役のハマり具合も含め、まずまず面白い初回でありました。

金曜深夜、仕事帰りに気軽に笑えるドラマに会えると思うと、楽しみです。

 

 

↓1話の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


FLY! BOYS, FLY! 僕たち、CAはじめました 感想|ジェットスターへの熱い風評被害。

 

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特別協力:Jetstarって書いてあったけど…

これ、自社の宣伝になったん?

私的には、新人パイロットやキャビンクルーがどんなに訓練をして頑張った所で、

乗客にロクな人がいなければその努力はパーになる、みたいな

教訓のようなドラマに映ったんですけど…(苦笑)

少なからず、これを見て格安飛行機に乗ってみたい!って人はほぼ出てこないでしょうし、

逆に飛行機に乗るのが怖いイメージがより広まっちゃったでしょうね。

良いのか?それで。

 

で、永瀬廉くんを始めとした未来有望な若手俳優(女優)が揃うキャストからして、

新人がそれぞれに頑張っていく群像劇テイストになるし、

初日に主人公が遅刻してくるとか機内ハプニングとか

ベタな要素をいっぱい見る事にもなるんだろうな〜と思ってはいたんですけども…

内容もまぁ〜予想通り「一昔前に見た!」が多くて。

千空(永瀬廉)たちを煽ってくる女性3人組は「ショムニ」を思い出しちゃったし。

高山(黒島結菜)が良い人風に見せかけて上司に通報して

二人が「ええ〜っ」って驚く時のカメラのドーン!感ある引き方も

最近のドラマでは見ない手法過ぎて笑っちゃいましたw

曲がり角でぶつかって運命の出会い…主人公には当たりの厳しい上司(でも甘い)…

目に触れるもの何から何までベタで逆に清々しい。

 

しかし、若手の出世作にしようとしてキャストに力を入れたのが原因なのか、

LCCの大人側(先輩・上司)のキャストが真飛聖さんと大倉孝二さんしか

いなかったのが不自然だと感じてしまうのもあって。

機内に新人4人が揃って、先輩が1人しかいないなんてあり得ない…

もう少し中堅かベテランどころを押さえれば良いのになぁと思いました。

 

構成自体も、群像劇とはいえ、後半は高山に関するエピソードが重点的に描かれたお陰で

主人公は誰?何を一番に描きたいの?などと話が霞むし。

成長を描くには2時間では駆け足過ぎるほどの展開で、

個人的には残念さが漂うSPではありましたが…

まぁ…ベタな要素に関しては、

私が「アテンションプリーズ」とか映画の「ハッピーフライト」を見てきたように、

「航空ドラマとの出会いは誰もが通る道」ではないけれど

今の世代に向けられた作品だったと思えば良いでしょうかね。

そして、今の世代がいつか歳を取り、また同じジャンルのドラマが出てきた時に

ベタだな〜…前に見た事あるな〜とツッコみながら見る。

そうやって時代は回って行くのだ…って事で(笑)

 


絆のペダル (24時間テレビ42 ドラマSP) 感想|設定に捻りはあったものの、惜しい感じに…

 

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事前情報を仕入れる際にあたって、「母が肝臓を患い倒れる」「生体肝移植」

「選手生命を失う」などのワードから、再び泣かせ系の闘病物語路線に戻るのかなぁ…

という不安を抱えたままの視聴となりましたが。

まずは、その不安を払拭出来る作りになっていたのは良かったと思います。

 

本作のテーマはあくまでも「親子の絆」。

それを重視したからか、主人公が弱音を吐いて泣きながら闘病するだとか、

家族に囲まれて母親が亡くなるだとか、形見を持ってレースに挑むだとかの

感動シーンを狙わなかった所は好感が持てましたし。

主人公の設定自体も本来の負けず嫌いの性格が効いて、

崖っぷちに立たされるほど燃えてしまうような

前向きなキャラクターに描かれていた所には、大分救われた気がします。

ちょっぴり不安で、それでも壁に挑んで…という健気な面も持ち合わせる姿は、

相葉雅紀さんの役柄とぴったりハマっていた印象でした。

 

けれども、その「親子の絆」を重視した結果、

肝心の選手として復帰して行く過程がナレーションや紙芝居で片付けられてしまったのは

ちょっと勿体なかったかなぁ?と。

そこを描かないと、終盤の「ついにこの日が来た」シーンもイマイチ盛り上がらず…。

崇史(相葉雅紀)の夢であるという母・純子(薬師丸ひろ子)が最大級の笑顔を見せる

くだりは最後までとっておくにしても。

せめて「親子の絆」がテーマならば、ナレーションで進められた

「躍進して優勝した」シーンだけは、崇史が息子として親孝行をプレゼントする姿、

純子が涙して抱き合う姿などを映像として見せるべきだったと思えてしまいました。

 

その他、崇史と新谷(田中圭)のライバルとしての関係性や、チーム内での絆も

あたかも「スポーツドラマ定番ネタ」を盛り込んでみたかのような印象で

全体的に薄い作りに感じ…。

恐らくコンセプト的には、スペシャルよりも連ドラ形式の方が

もっとその点は深く掘り下げられる事が出来て、本作には合っていたのかもしれません。

 

以上の事から、惜しい所も目立ちはしてしまいましたが、

「闘病」「臓器移植」を扱ったドラマとして斬新な視点で描かれていたのは良かったですし、

ペダルに焦点を当てて躍動感を与えるカメラワークには、

見ていてワクワクさせられるものがありました。

変に泣かせようとするより、こういった真面目な作風の方が何倍も良いです。

 


夢食堂の料理人 感想|皆でフォローし合えばきっぱれる。

 

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料理が鮮やかで、美味しそうに見えるドラマにハズレなし!

序盤は当時のオリンピックの料理担当が、どんな過程でチームを結成し

仕事をしてきたのかなど、若干ダイジェスト風な作りの印象を受けましたが。

最終的には、どのキャラも愛しいと感じられる、人の温かさがじんわり胸に響く

作品になっていたと思います。

 

また、「ダイジェスト風」とは書きましたが、三郎(高良健吾)・恵子(松本穂香)らの

オリンピック選手に直接関わる上での成長「みんなで支え合えば物事は上手く行く」を

メインに描き出しつつ。

それぞれのお国事情、郷土料理でも地域によって違いがあるという事、

男尊女卑の傾向にあった社会など、当時の時代・文化も物語に含ませてみせた

「学んで楽しく見られるドラマ」として昇華されていた1時間半でした。

 

当時と今とで如何に時代が進歩しているのか強く感じられたのは、

陸上選手・カディナが食べたいと言っていた、チャドの郷土料理「ダラバ」の件。

ダラバがどんな料理か想像出来なければ、そもそもチャドがどこにあるのかも分からない。

今を生きる私たちであれば、ネットで検索すればすぐ答えは出てくるけれど、

当時はネットもなく、人伝てで時間や労力を割く方法が主に使われていた…と。

これは、多くの視聴者が検索するという実体験もしましたし、

「当時の人々は如何に苦労したか」「当時の人々が築き上げて今がある有難み」を

伝えるには分かりやすく、最適のエピソードだったんではないでしょうか。

 

最初は三郎チーム4人の中で、1人異風を放っていた印象の山田(宮舘涼太)でしたが、

上京して東京に馴染むために頑張って来たんだに!と勢いよく方言を喋る姿には、

ああ…溶け込めて良かったなぁ...と思わず涙しました(笑)

みんな直向きに仕事を頑張る、良い子だったなぁ。

恵子ちゃんは素直に応援して行きたい。三郎くんの秋田弁は可愛らしかった。

しかしまぁ、高良さんに「田舎育ちの若者」役はドンピシャですね〜…

方言を喋る役のイメージが強いんですけど、何だろう?そんな役多かったっけかな?

 


ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ 前編 雑感|賢さが問われるラップバトル

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雑感で。

トクサツガガガ」の小芝風花さんを見て好感度が上がり、

彼女目当てで、とりあえず前編を視聴。

うむ…やっぱり、上に挙げた作品で主演を張った事への影響は大きいですねぇ。

乗りに乗った「旬」みたいなモノが感じられました。

茨城弁も可愛いし…これはこれで魅力が伝わる役だったんじゃないでしょうか♪

 

ストーリーの方は特に書く事がないんですが、

ラッパーに対して「それ、韻踏めてないやん!」とか「リズミカルなラップやん」とか。

題材の通り全体的にラップが多いので、時々ツッコミを入れつつ

ゆる〜く楽しめたら良いかなぁと思ってます。

…っていうか、前後編にしなくても単発で足りたような気が(笑)

まぁそこは置いといて。

 

明日もリアタイはする予定ですが、多分後編の感想は書かないかもです。

 


ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ 前編 雑感|賢さが問われるラップバトル

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雑感で。

トクサツガガガ」の小芝風花さんを見て好感度が上がり、

彼女目当てで、とりあえず前編を視聴。

うむ…やっぱり、上に挙げた作品で主演を張った事への影響は大きいですねぇ。

乗りに乗った「旬」みたいなモノが感じられました。

茨城弁も可愛いし…これはこれで魅力が伝わる役だったんじゃないでしょうか♪

 

ストーリーの方は特に書く事がないんですが、

ラッパーに対して「それ、韻踏めてないやん!」とか「リズミカルなラップやん」とか。

題材の通り全体的にラップが多いので、時々ツッコミを入れつつ

ゆる〜く楽しめたら良いかなぁと思ってます。

…っていうか、前後編にしなくても単発で足りたような気が(笑)

まぁそこは置いといて。

 

明日もリアタイはする予定ですが、多分後編の感想は書かないかもです。