2020年03月一覧

知らなくていいコト 9話 感想|野中のウザさが和らぐ時が来るとは…

 

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野中(重岡大毅)と福西(渕野右登)の二人のエピソードの対比が本当に面白くて。

最初は中の人的にイケメンで好青年のイメージだった野中が自爆する度

視聴者にツッコまれるほどゲスダメ男に見えて、

逆にポンコツのイメージだった福西がどんどん仕事で手柄をとっていく…というのが

まるで反比例の関係にあるようだな〜…なんて事を感想で書こうと思っていたら…

まさかのまさかに衝撃的な真相が出てきましたねぇ。

 

乃十阿(小林豊)は冤罪だろうな、とは予想していたし、

本作のタイトルにもあるように、ケイト(吉高由里子)と乃十阿の距離が縮まって終わりじゃなくて

最後にとんでもない物を盛り込んでくるのだろうとも思っていたので、

それらの点には特段驚かなかったものの。

でも、ある意味驚きはしましたよ。こっちでも子供が犯罪者になってしまう展開が来るのか!と。

まぁ、今期は医療ドラマ被りは勿論、無差別殺人事件&冤罪ネタ被りも多かったですから、

事件に子供を関わらせる内容がたまたま…というのも無理はないんですけども…。

にしても、某日曜ドラマのデジャブ感が凄い。

 

ケイトと腹違いの息子が3歳だった頃、庭で植物を栽培するのが趣味だった母親と一緒に

ハーブティーを作るのを手伝っていた。

詳しく言えば、水に草を入れるという行為。

これが良い事だと考えた息子は、当時の事件現場のポットでも同じようにしたが、

まさかその草が毒草「ハリヒメソウ」だとは気づかなかった。

父・乃十阿は奥さんの趣味を知っていたので、話を聞いた途端「俺がやった」と庇った。

ざっくりまとめるとこんな感じ。

 

そこで気になるのは、やっぱり「草を入れた子供は誰だったのか?」なんですよね。

野中だと年齢的に可能性は低いから、

考えられるとしたら尾高(柄本佑)しかいないってなる訳で。

次回予告でサラッと歓声をかっさらってましたが

「結婚しよう」もただのプロポーズではないんじゃないかなぁと。

初回でも、野中がケイトに唐突にプロポーズするシーンがあり、

それは結局、自身の秘密をばらされたくないから誤魔化そうという意図ではない事が

分かったものの、彼の場合は本当にその気持ちが働いていたのではないか?と

良からぬ方に想像してしまうんですよね。

でも、ケイトの「私が関わっていた」発言はよく分からないし…う〜ん…。

 

ともかく、役者さんの見せ場をじっくり作ろうという意志が

伝わってきたドラマである事は間違いなく。

それぞれのキャラクターの個性が際立っていたから

回を重ねるごとに面白く感じられてきたんだろうなぁと思ってます。

 

今回で言えば、乃十阿の真っ直ぐな目と、ケイトの狼狽える目をアップにする事で

二人の心持ちの違いが浮き彫りになっていた演出が良かったです。

最終回も、見守ります…。

 

 

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僕はどこから 8話 感想|勝利を掴みとるのは誰だ?

 

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前回で山田(高橋努)の出番を増やし、彼と駿(岡崎体育)の過去をガッツリ描いたのが、

やはり今回になって効いてきました…。

と同時に、山田が今の計画を、警察を巻き込んでまで

実行しようとした背景・動機も知れた回でした。

 

「お前の存在を脅かす悪いものは、全て外からやってくる。

でもな、人を成長させる良いものも、全て外からやってくる。」

薫(中島裕翔)の心を動かした相棒が智美(間宮祥太朗)だったように、

山田にも人生のバイブル的存在の恩師(仲本工事)がいたのですね。

 

今までの振り返り、そして「これからの僕はどこから」の流れは

まるで劇場版の予告みたいでワクワクさせられます。

メールの違和感に気づけるIQの高い薫&智美コンビが果たして逃げ切れるのか?

救われない人生を送ってきた山田の執念が報われるのか?

それとも、薫の作戦にまんまと騙された悔しさから再び逮捕するチャンスを伺ってきた

警察の手柄となるのか?(「竹内から離れろ〜!」と言われた時に

素直にその場から離れたのはポンコツ過ぎたけど(笑))

三者の間で繰り広げられる攻防戦の結末が楽しみでなりません。

 

次回以降、駿がどんな暴れっぷりを見せてくれるのかにも期待していますが。

思い切り撃たれてしまった智美がどうか死にませんように…

実はチョッキを着ていました〜なんて事になっていれば良いなぁ…と願っております。

 

 

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10の秘密 8話 感想|回し蹴りからの圭太劇団に爆笑

 

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スタッフがスタッフなだけに、ますます「銭の戦争」感が濃くなっていく回…。

いつから騙し合いの3億円争奪物語になったんだっけ?って事は

以前の感想にも書いてきましたけど、

圭太(向井理)の企みで劇団を結成して、由貴子(仲間由紀恵)からパスポートを盗んで、

しまいには逃亡、爆発…までやられると、もう話がしっちゃかめっちゃかで(苦笑)

プロデューサーと脚本家が互いにやりたかった内容を事前に共有しないで、

ズレが生じたまま作品を作り始めちゃったんだろうな…と思わざるを得ませんね。これじゃあ。

普通にサスペンスにして、新作「○の戦争」じゃあダメだったんですかね?

 

肝心の菜七子(仲里依紗)秘密も、てっきり悪い女だと予想していた分、ちょっと肩透かし。

学生時代に襲われたトラウマを抱えていながら、夜の街で知らない男とセ…をするのは平気

という設定が矛盾しているので(むしろ後者の方がもっと怖くないか?)、

回し蹴りしたら自由になれた気がした!にもピンと来ず。

このドラマに限らず、目の前のデータが消されれば全て安心だと思っている人が多いみたいですが、

コピーは無限に出来ますし、バックアップやクラウドに保存してある可能性は

考えたりしないもんなのでしょうか?

まだ闇は取り除けていないような気がするんですが…う〜ん…

次回から「由貴子を殺した犯人は?」の話にシフトするとなると、

もうここの件は終わりなんですよね。

回し蹴りで成敗!っていうのもダサかったしなぁ…いろんな意味でスカッとしない(笑)

 

今回はクライマックスに近づいている段階という事で、

圭太が目の前の敵に立ち向かうカッコイイ姿を見せたかったんでしょうが、

今までの行動が、たった10万円の賄賂受け取り、脅迫、3億を強奪するために人を利用、

外でペラペラ話すと、何でもありなキャラクターだっただけに、

菜七子への言葉も全然響いて来なかったし…

むしろ、裏切られたとてまだ「信用」「信頼」というワードを多用するか!と

相変わらずツッコまざるにはいられません。

 

話は再び戻って、最後の爆発の件。

これはちょっと意外ではありましたが、

多分、由貴子は別人になりすまして生きているんでしょうねぇ。

ジェット船で逃走、出発してから爆発…あんなドラマやそんなドラマを思い出してしまう私(笑)

誰が運転していたんですかね。そこが地味に気になりますw

 

 

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病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜 6話 感想|最終回に合わせて副頭取がピンチ!

 

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今回は一人の患者・芳恵(市毛良枝)に焦点を当てたエピソード。

なので、患者が何に困っていて、その悩みをどうやって解決してあげたら良いか

医者達が向き合っていく流れは「ザ・医療ドラマ」といった感じですが、

ただの熱心で人想いな主人公…で終わらせない本作らしさもきちんと残せています。

そこから経営のヒントを得て、退院後とのギャップを埋める

「退院支援プラン」という発想も興味深く。

今までで一番、医療ドラマと再建ドラマのいいとこ取りが出来ていた回でした。

 

しかし、ここまで視聴してきて、ちょっと個人的に引っかかる部分もありました。

それは、有原病院の再生計画に"変化"や"復活の兆し"があまり感じられない…という点。

経営面ではまだ半人前なものの、有原(小泉孝太郎)に仕事の腕があるのは確か。

倉嶋(高嶋政伸)も江口(稲葉友)も頼りになる存在。

ですが、基本的に話の構成が、有原の暴走で「〇〇を取り入れよう!」と難題を提案→

他の医者や事務員と意見が合わなくて対立→改善案を考える→ハプニング→

ヒントを得る→上手くいきそう という多少堂々巡りな展開になっており。

肝心の計画の描写過程も、物語の終盤になって1ヶ月後、3ヶ月後…ですっ飛ばされてしまう所が

惜しかったのかな?と思いました。

つまり、駆け足気味だったんですよね。

話数が2、3話多ければもう少しゆとりがあったのかもしれません。

 

で、まるで、最終回に合わせて倒れてしまった!感の漂う米田(中村雅俊)。

ある意味衝撃的なラストでした。いや、予兆もなく急過ぎるやろ!って。

さすがにここは実話ベースじゃないですよね…?(笑)

まさか、某元教師の毒入り羊羹を食べさせられたとか…

 

次回で最終回。

「行く道が暗くとも恐れることはない」「手にした灯りを頼りに進んでいけ」

無事に灯りが消えないまま終われると良いですが…。

どんな着地点になるのか、半分不安で、半分楽しみです。

 

 

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死にたい夜にかぎって 1話 感想|気持ち悪いけど放っておけない

 

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※これは1話の感想です。関西だと既に2話の放送が始まっちゃってるので…一応お知らせ。

 

本作の存在をつい先日、ブログやSNSを通して知り、

最近では個人的にコメディ色が強いイメージのある賀来賢人さんの新たな姿が見られそうだな…

山本舞香さんとの組み合わせも面白そうだな…という所に期待しながら、

事前情報全くなしでTVerで見始めた初回。

正直言ってしまうと、

録画していなかったのが悔やまれる…

と思えるくらいには引き込まれてしまいました。これ、結構好きかも…。

 

主人公は初っ端から、ダニを取ってあげるよと嫌味を言う女性に

わざわざビンタされに行ったり、唾を飲むとはどんな事なのか試してみたりとかなりの変人。

特に、後者のくだりは気持ち悪いし、生理的に無理!なんですけど…

それでもこの人の人生を覗き見してみたくなる魅力に駆られます。

変人に見えるけど実は全然変人ではないのかもしれなくて。

気持ちの伝え方が不器用だとか、相手を知りたい好奇心とか、

"なんとなく"だけど共感してしまう部分があったから。

 

「結構好きかも」と最初に書いた理由もそこにあり、

気持ち悪さの度合いは違うものの、冴えない男が何故か愛しく思えたり、

幸せを追い求めようと魅惑的な女性に振り回されたりする点では

「デザイナー 渋井直人の休日」の主人公を彷彿とさせられました。

次回からはまた別の舞台での話になりそうで、どんな展開になるのかは

まだ読めませんが、とりあえず、ちょっぴり切なくて、ちょっぴり応援したくなる

作品になる予感はします。

 

本作が実話なのには驚きましたが、脚本家が「平成物語」の加藤拓也さんなのも納得の出来。

やはり、この手の話を描かせたらピカイチですね。

深夜ドラマらしい独創的で、かつ得体の知れない温もりが感じられる世界観も好みですし、

ましのみさんの歌うOP曲「7」、アイナ・ジ・エンドさんの歌うED曲「死にたい夜にかぎって」

がどちらもハマっています。

特に、OP曲の柔らかな声に合わせて浩史(賀来賢人)が夜空を見上げるアバンに

既に泣けてきてしまいました…。

早速、2曲ともSpotifyの(個人的に作った)ドラマソングプレイリストに追加して来ました。

 

「虫の裏側のような笑顔」と言われるのも頷ける笑顔のぎこちなさ、

カサカサした唇、荒れた肌で、まるで今までの役とは別人の

冴えない男っぷりを体現する賀来賢人さんもとにかく良いので、

好き嫌いはかなり分かれる作風ではありますが、次回からでも一度見てみて欲しい作品です。

(放送時間的な都合で、次回以降も感想を書くかどうかは未定ですが、

初回を見た限りだと好きなタイプの作品で、今後も書いていきたい意欲は高いです。)

 

 

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テセウスの船 7話 感想|まずは大人達が落ち着きましょう。

 

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見終わった。で、よくよく考えてみたら…

今回、話進んだ?

ってくらい何も進展がなかったような。

みきお(柴崎楓雅)が怪しいから気をつけろ!と

心(竹内涼真)と佐野(鈴木亮平)が騒ぎ立てて終わった印象しかない。

真犯人の手掛かりや情報が得られないままだから、

「みきおはサイコパスなんだ」で片付けられてしまっていて、

彼の奇妙な行動で視聴者を翻弄しているようにしか見えないのが残念…。

 

次回予告でようやく「みきおには共犯者がいたんですよ」

と心が気づいたみたいですが…そんなの多くの人がお見通しですよ。

だって、小学生一人が当時の事件を起こしたとは思えないじゃん?(笑)

宣戦布告した。USBがなかった。心という名前を聞いて「それ最高!」って笑った。

もしかして、自分以外にもタイムスリップ出来る人がいるのでは?

大人のみきおが少年のみきおを利用しているのでは?などの発想には

至らないのかなぁとただただ疑問でした。

 

80年代なら今よりも「〇〇会」、ましてやお楽しみ会があるなら

クリスマスパーティーやハロウィンパーティー(…は、当時から主流だったのかしら)

もありそうな気がするんですが、

まるでその日しか滅多に集まれないみたいに貴重な物として扱って、子供達よりも

半強制的に続行しようとする村人達も謎。

他にも…妊娠中の奥さんに運転させたり、前日になって子供達をパニクらせたりする佐野。

みきおに狙われているのが分かっていながら、そばにいてやらない父子。

まずは大人が感情的になるのをやめないと、小学生にすら舐められるから

気をつけましょう!という模範例を見ているようで(笑)

 

30年間埋めておくタイムカプセルは…どんな状況で開けられるのか、ですよね。

家系図と、由紀(上野樹里)との婚約指輪を埋めた心。

下手したら最終回では彼が亡くなっていて、由紀がそれを見る…なんて

展開になってもおかしくない気がしますが、どうなるんでしょう。

 

…ところで、金丸(ユースケ・サンタマリア)が落とされたのっていつでしたっけ?

もし仮に落とされた後だったとしても、今まで過去で起きてきた騒動が

再びタイムスリップした事でどうなっているだとか、確認してみたい気持ちには駆られないのかしら。

 

 

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トップナイフ -天才脳外科医の条件- 8話 感想|純子は「あつこ」とも読める_φ(・_・

 

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今回で一番タメになった(?)のは、

純子は「じゅんこ」だけでなく「あつこ」とも読めるという事。

最初、「あつこ」の名前に反応していた奥さんは「じゅんこ」と呼ばれていたので

「淳子」という漢字で想像してしまいましたが、違うケースもあるのですね。

(変換出来ないじゃん…と思っていたけど、

調べてみたら実際に「あつこ」と読む歴史上の人物がいたみたいで。)

 

それを除けば、話の内容は凡そ察しがつくもので、特に意外性はありませんでしたが、

構成的には今まで不要に感じていた 複数の患者で詰め込み過ぎのエピソードが整理されて、

ようやく1人の患者の症例を見せる作りへとシフト出来たか…という安堵の気持ちにはなりました。

なので、最近の中では一番見やすかったです。

しかし、(余韻を壊すEDの事はもう置いといて)

物語の着地点のつけ方が雑なのは相変わらずで、今回も手術シーンが短かった所や、

今の自分に振り向いてくれないと、鬱々とした表情を見せていた奥さんが

手術して夫の病気が治ったからって急に前向きになれるものなのか?

というモヤっとした心地でも見終えてしまいました。

 

そして、深山(天海祐希)達が集められた理由が分かった回でもある今回。

今出川三浦友和)の妻・里美(有森也実)の命を救うのに

相応しい人物を見極めていたんですなぁ。 

彼女をチームで手術する流れがクライマックスとなるのでしょうが、

ただ影で部下をサポートするだけで「トップナイフ」とは名ばかりの印象の深山が、

最終章こそメスを持って、率先して活躍出来るのかどうか…に僅かな期待を寄せたいです。

 

ところで…有森也実さんの役名が「里美」の件。狙いましたよね?(笑)

 

 

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