2020年09月一覧

浦安鉄筋家族 8話 感想|岸井ゆきのさんのサイコパス役キボンヌ(古

 

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あれ?この女優さん、どこかで見た事がある。誰だったっけ…

エンディングのクレジットを確認したら、池谷のぶえさんだと判明。

月並な感想ですけど、役者さんってやっぱり凄いなぁ…。

ゲストもレギュラーも、本作に出演されている方々、み〜んなコンセプトを消化されている。

「妖怪シェアハウス」では座敷童子だったのが、浦安の世界では霊媒師。

この妖怪絡みのダブりもコロナ禍で放送中断になっていなければ

恐らく時期が重なる事はなかった訳で、そういう意味でも

偶然から生まれる思いがけない面白さも感じられました。

 

目を全開にしてイキイキとした笑顔ですかしっ屁する水野美紀さん、

完全に女性としてのプライドを捨てて楽しんでますなぁ(笑)

霊媒師・ボギー(池谷のぶえ)の「かーとりせんこう!」「いーやん!」の

言葉の強弱のつけ方も、ビンタされる稲川淳二さんも、

遺骨をベビーパウダーにする超鬼畜な(褒めてる)仁ママ(宍戸美和公)も、

触れられていないけど確実にインパクトを残すBiSHのそばの大きなぐるぐる巻きう○こも…

もう某芸人の決まり文句をお借りするなら、

クセが凄いんじゃ!としか言いようがありませんw

 

で!そうそう!!個人的に一番大きな収穫を得たのは

幽霊が乗り移った時の岸井ゆきのさんの演技ですよ!!!

下から睨みつける目の角度、鼻のシワ増やしてニカーッとする口、

そして思うがままに遊べたらすんごい気持ち良さそうに笑う表情…

もう〜〜たまらんかった。少年というより、むしろゾクッとするほど。

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↑この時は鼻にシワはないけれど、私が「これは良いぞ!」と唸ったシーンの1つ。

口周りについた血を、こんな表情で手で拭いながら高笑いする

サイコパス役をやって欲しいなんて思っちゃいましたよ。

あぁいかんいかん、妄想が過ぎる文章になってしまったのでここまでにしておいて…(苦笑)

 

最後は強引な展開なく、「子供ならではの純粋さも時には忘れないでね」なんて

メッセージ性も含んだほっこりエンド。

わちゃわちゃやっているように見せて決める所は決める本作らしい安定感は勿論ですが、

悪霊や厄除けというモチーフを取り入れる事で、

放送当時の 子供と過ごす機会が増える夏休みの時期

(と言っても、今年はもうとっくに夏休みは終わっているかもしれませんが…)

にはぴったりな話にも仕上がっていたと思います。

 

田中圭さんは遺影役という贅沢なキャスティング。

「らせんの迷宮」見たいんですけど…お蔵入りだけは止めて欲しいなぁ。

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 5話 感想|ダイイングメッセージに漢字は使うなかれ

 

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あのダイイングメッセージは「三」じゃなくて、「青」と書こうとしていたのかと。

漢字の方が時間かかりますよねぇ。

私がもしその状況に陥ったら、カタカナか平仮名で残してあげようと心に決めたのでした。

まぁ、書きかけで終わったのなら、犯人を探し出せなかった当時の刑事達も腑に落ちるけど…

でも…「川」とか「さんずい」とか捻らずに

そのまま「三」がつく重要参考人に絞った辺り、やはりウのカツだったのは確かですな(苦笑)

 

内容の方は、シーズン2以来最も"文書""文字"の要素が活かされていた話になっていた印象。

特に映画のアンケートから人となりを分析する所は、

文字マニアの鳴海(鈴木京香)だからこその独自の着眼点が効いていて興味深く見られました。

妄想と言ってしまえばそれまでなんですけど、

矢代(波瑠)含む行動派の刑事と頭脳派の鳴海の二者間で、どれだけ特徴を書き分けられるかで

本作の魅力が決まってくると思っているので、今回くらいの妄想なら"一人の刑事の推理"

とも捉えられますし、丁度良い塩梅なんじゃないでしょうか。

 

鳴海の描写だけでなく、

体育会系らしく、人質候補にも積極的に名乗り出る頼もしい矢代に、

口下手が故に危機的状況には体を張って守る草加遠藤憲一)に…

それぞれの適材適所っぷりが感じられたエピソード。

 

こっちのエンケンさんには幸せでいて欲しいから、最後まで家族も体も無事で良かったなぁ。

家庭を顧みず仕事優先な所とか、ジャーナリストの沖が出ていたのとか、

「竜の道」を思い出してしまった1時間でもありました。

 

 

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妖怪シェアハウス 5話 感想|ぬるっと活躍・イズ・ベスト

 

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冒頭からドラマに関係ない方の話出してすみません。

わたしゃ〜、後妻業っぽい悪女・香澄(寺田尚子)が

最後まで菜々緒さんに見えちゃいまして…(笑)

菜々緒さんの方が顔は強めなのは分かっているんですけど、

黒髪ロングな所とか、ハイヒールとか、若い子を威圧するキャラクターだとか、

色々似ている要素が多くて、つい重ねちゃっていたんですよねぇ。

だから、スカッとジャ○ンを見ているような錯覚にも陥ったし、

ぎゃふんと言わせるオチにも期待はしていたけれど…

なるほど、ぬらりひょんだけに「ぬるっと攻撃してじわじわと呪いをかける」

そんな脱力系の内容があっても良いなぁと思えるエピソードになっていました。

 

中々尻尾を出さない香澄。実は九尾の狐ではないんじゃないか?と疑っていました。

が、結果的にはやはり…でしたね。

こんこん、ひょんひょん言わせてお仕置きとはなんて可愛らしい呪いなんだと

最初は思いましたけど、ああいう歯止めの効かないものが地味に一番恐ろしかったりするのかも。

そういった意味では、「ぬら〜り上手く世渡りして行って、たまにヒョンと活躍すれば良い」

と言うぬらりひょん大倉孝二)の考えは的を得ている。

でも…本性を現した時に、尻尾が浮き出ている演出は見てみたかったなぁ(笑)

予算の問題なんでしょうかね。

 

いつも以上に自分を犠牲にして仕事に精を出す澪(小芝風花)と、

自分のペースで、自分なりのやり方で彼女の抱える問題に介入していくぬらりひょんの、

"変化"と"不変"で真逆の道を行く描写も面白かったです。

個人的に大倉孝二さんは、コメディエンヌはコメディエンヌでも、

視聴者から根強い人気を得ているバイプレイヤーの括りじゃなくて、

そこにぽつんといるだけでなんか可笑しい…みたいなスルメ的な存在感を残すタイプの

役者さんだと考えているので、とぼけた声で独特な雰囲気を作る

ぬらりひょんという役はとても合っているし、

今回のゆるコメディな結末も

大倉さんの演技がなければ成立しなかったんじゃないかとも思いました。

良いねぇ…あのテンポ。彼のような生き方がどんなに理想か…なんて、和みもしちゃいます。

 

最後に。一つ"異質だな"と感じたのは、澪と原島大東駿介)の恋愛匂わせ描写。

たまにふと見せていたのが、急にイケメンっぷりを発揮してきましたよね。

少女漫画全開の状況を思い出してはキュンキュンする澪…

次回はラブストーリー開幕との事ですけど、

恋に悩める澪を妖怪たちが応援するという展開が強めに出てしまったら、

今までの路線とはガラッと変わってきてしまいそうな気が…?

 

 

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おじさんはカワイイものがお好き。 3話 感想|パグ太郎弁当売って欲しい!!

 

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なるほど〜…。

小路さん(眞島秀和)のモノローグが多い印象はあったけれど、

それは深夜帯らしく本作を気軽に楽しむ所謂"遊び心"の一つだと思っていたから、

まさかその特徴が物語において重要になってくるとは〜!とちょっと驚かされました。

そうね…確かにバツ1とは言ってたなぁ。

推しを見る3人の可愛さに目を奪われていて、完全にサラーっと受け流してました(笑)

 

私も小路さんみたく、表向きでは静かでも心の中では結構お喋りだったりするので、

「何考えてるのか分からない」「思った事があったら言って!」と

ついつい元奥さんに言われてしまう気持ちがよく分かる。

 

モヤモヤしちゃっているケンタくん(今井翼)も、

恐らく当時結婚していた頃の奥さんの立場と一緒なんじゃないかなぁと思います。

小路さんがあの時、俺も、すっげーーー楽しいって"言いたい"止まりじゃなかったら

やきもきした感情は強くならなかったかもしれません。

ケンタくんにとっても、共通した趣味で初めて心から打ち解けあえる存在が出来たんだもの。

だから手放したくない。

どうしたらもっと仲良くなれるのかな?なんて試行錯誤しながら

相手と距離を縮める事、相手を喜ばせる事に一生懸命なんですよね。

そのひたむきさが、推しを語る時のキラキラした表情で伝わって来るので

決して「重い」とはならない。

 

「好きなものは好き!」や同性愛を描く作品は様々なアプローチで描かれてきたけど、

物に捧げる愛情でもなく、恋愛でもなくて、友情としての"好き"ともちょっと違くて、

何と言うか…推しを大事にする人をただ大事にしたいという衝動的な、

純粋な気持ちをテーマに愛を描くのって、

結構人々の心理に踏み込んだ作品になっているんじゃないでしょうか。

世間から理解されづらいオタクに寄り添う話じゃなくて、

世間から理解されづらい愛に寄り添う話なんだと考えると、

4人の言動に焦点を当てた描写も理解出来る。

 

小路さんについて知りたい好奇心を体で表すケンタくんと、

「自分と同じ気持ちを相手に求めてはいけないよ」と言う裏で僅かに迷いを見せ始める

鳴戸くん(桐山漣)の対比も面白い。

真純くん(藤原大祐)の投稿した漫画にいいねが付くと「気持ちが届くって幸せ〜」

ってなる嬉しさは、ブログをやっている身としてはあるある案件。

 

今回で果敢なテーマに挑んだ作品でもある事が分かりましたが、

それを前面に出さず、基本的にはどの登場人物も最後まで見守りたくなる

温かいストーリーとして消化出来ているのが素晴らしい。

そして、パグ太郎弁当はどこかのコンビニとコラボして、実際に売って欲しい!!(笑)

パグ太郎のイラストが描かれたかまぼことか入っているのかな…とか

想像しちゃいますねぇ。

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 6話 感想|女性陣に翻弄されていく男性陣

 

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今まで以上に演技面で見入ってしまったわ…。

今回主に物語上で活躍したのは女性陣で、

美沙(松本穂香)の家族関係にグイグイ踏み込むまゆみ(松本まりか)から発せられる

「好きな男の前で話す顔みたい」という言葉に顔が一瞬固まる竜二(高橋一生)に、

芙有子(斉藤由貴)の親子の未来を想う手紙にほだされる晃(細田善彦)に、

そして芙有子が亡くなった後に風俗嬢を正気のない表情で抱く源平(遠藤憲一)に…

女性陣に振り回される形で、真っ直ぐだったはずの心に靄が見え隠れする様を

どの役者さんもじっくりと変化を積み重ねながら魅せてくるから、

それにどんどん引き込まれていってしまう面白さがありました。

 

各兄妹が揃った食事会のシーンなんて、その"翻弄"から生まれるドキッとした緊迫感が

活きていたエピソードだったと思います。

また、最初も最後も「ピンクの部屋に佇む双子」で終わったのも、

復讐に燃える竜一(玉木宏)と迷える竜二の対比が

より浮き彫りになっているのが伝わっていて、中々上手い構成。

 

一方で、"陰謀部分"は見応えあるものになっているのですが、

今回の可哀想な霧島家を見てしまうと、

やはり肝となる"復讐動機"を視聴者に感情的に訴えかける描写は

弱かったのかなぁという気はしています。

なんというか…源平に対して「こいつぅ〜!」と憎みたくなるような気持ちにはあまりならない。

確かに、双子の両親を自殺に追いやったり、仕事中心で家族を顧みない思いやりのなさだったり、

一応彼の置かれている状況は描かれてきました。

ですが、両親サイドからしてみれば、双子が復讐計画を立てるきっかけとなった理由を

時々の回想で見せているだけで、

もっと「源平によって日常が蝕まれていく過程」を深堀して行けば

積極的な竜一の心情にも共感出来たのではないかなぁ?と思っています。

復讐ものとしては、その点はちょっと勿体ない感じ。

 

しかし、冒頭にも書いたように、役者の技巧的な演技を見る面白さはあるので、

ここ最近微妙な作品続きだった火9枠の中では満足出来る仕上がりです。

まだ初回の殺し合いになるまでの喧嘩に行き着く流れが想像しづらいですが、

あんなに突飛なシーンでも、玉木宏さんと高橋一生さんのお二方なら

上手く繋げてくださるんだろうなぁ…と期待しています。

 

 

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