にじいろカルテ 9話(最終回) 感想|3人の心には今日も虹がかかる

 

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良かった…。このドラマにはハッピーエンドがお似合いですね。

 

予告で真空(高畑充希)が倒れる所を見てしまっているものだから、

38分くらいまで、村人達が怪我したと騒ぎまくったり、

のど自慢大会に向けて一致団結をしたり…という"いつもの日常"の連続で

いつ不幸な出来事が起こってしまうのかと内心ドキドキしながら見ておりました。

病気の進行を匂わせる場面は、序盤で真空が食事中に手の違和感を覚えるシーンくらいで、

後は特に気にかけるような素振りはなかったですからね。

その分、ああ…病気はなんて意地悪な事をするんだと、

ついにこの時が来てしまったのかというショックが大きかったです。

高畑充希さんの演技がまた上手くてねぇ…

「なんで今なの…」って思っているのが表情から伝わってきたから、

凄く痛ましい気持ちになりました。

 

でも、「セミオトコ」でも未来で再会させるハッピーエンドで終わらせた

岡田脚本の事だから、真空を死なせたりはしないと踏んでいましたよ。

今後はまともに歩けなくなって寝たきりになるかもしれないし、

白衣を着て診察する事も出来なくなるかもしれないけど…

元気に帰ってくる真空の姿を見られて、3人が笑顔で。

喧嘩しながらも笑い合って過ごす3人の生活は、これからも続いて行くんだろうなぁという

余韻の感じられる締め方になっているのが本作らしい。

 

セミオトコ」「姉ちゃんの恋人」そして本作…と、

岡田脚本に出てくる登場人物はみんな"人と人との繋がり"に拘る傾向にあって、

「誰かの悩みはみんなで共有するべし!」「隠し事がないほどアットホームな関係!」

みたいな描かれ方をしているから、そこで好き嫌いは分かれるかもしれませんが、

私は好きな作品でした。

個人的には大人数でいるより一人でいる方が好きだから、

毎日毎日何かしらのイベントやらパーティやらがある

虹ノ村での生活は疲れちゃうとは思うけれどw

でも、真空や朔(井浦新)、太陽(北村匠海)の相思相愛な関係を見ていると

羨ましいなぁとも思えたり。

 

「この村は本当に存在するのか?」なんて途中まで疑って見ていた自分が小さく感じてくるほど

ひたすら純粋な、陽だまりのような医療ドラマは初めてでした。

まぁ…正確に言えばヒューマンドラマですけどね。

"日常"を描いているものの、そこには病気との向き合い方の"新たな可能性"も含まれていて、

今作られるべき作品だったような気がします。

 

 

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