2022年秋ドラマ一覧

ファーストペンギン! 3話 感想|「何も知らない」は疑いのもとだけど…

 

 

相変わらず"騒動"を描いているなぁ…という印象。

杉浦(梅沢富美男)の出番が減った事で"ドラマ臭さ"は薄まったし、

前回よりも和佳(奈緒)の仕事ぶりは少しずつでも、現在進行形では描かれてきたし。

仕事内容を逐一報告しないんだったら、

そりゃあ「男社会に突然入り込んできた女」を疑うのも当然だとは思うんですが…

うーん…3話も経っているのに、堂々巡りの状態が続いているのが引っかかります。

 

今となってはようやく女性の活躍も認められつつあるけれど、

10年前は元専業主婦が活躍し出すと「"女"を使っている」「裏に男がいる」と

色眼鏡で見られるのが普通だった。

未開拓のものに巻き込まれるのが怖い。失敗を恐れて動けない。

だから突き放すような言葉ばかり言っていた。

そんな当時の日本社会の縮図がいかに保守的だったかを知らせたいという、

作り手側の熱量は伝わっては来ますよ?

だけど、そこにこだわり過ぎるあまり、

「疑惑の目を向け反対してくる団体に対して、主人公が本音をぶつけて黙らせ、結束力を高める」

という構図からは脱出出来ていないんですよね。

だから、いくら取り扱うモチーフをあの手この手で変えたとしても、

進展がないように見えてしまう。

 

騒動は騒動でも、営業面でのトラブルを描いて欲しかったです。

1日に多くの料理店を周り、今まであまり魚を食べて来なかった人が慣れない行為をして…

大将とのあのやり取りを見る感じだと、営業方法も手探りだったでしょう。

最初の方は話を聞いてくれなかったり、怒鳴られたりした事もあったはず。

やんわりとではなく、もっと仕事で苦労している彼女の姿を描いた方が

「ファーストペンギン」の意味も明確になって、見応えがあったかと思います…。

 

あとは…腑に落ちないのは、片岡(堤真一)たちの手のひら返し具合ですかねぇ。

仕事ぶりを認めるまではまだ良いんですが、そこからの対応が急に変わるんですよね。

「マネージャーになって、わしらをビシバシ鍛えてやってくれ!」じゃなくて、

「社長になってくれ!」ですから(笑)

何やかんやで最後は綺麗に収まるのも、

お仕事ドラマならではのリアリティが見えてこない原因かなぁと。

そして、"あの人"の子かもしれない琴平(渡辺大知)のくだりは

いつまで引っ張るのか…(汗)

和佳は知らないようでしたが、彼の正体がはっきりしない限りは、

なぜ"メンター"的に彼を頼り切っているのかという疑問・モヤモヤが先に出てきて

イマイチ彼女を応援しづらいのが現状です。

 

まぁ、今回で「騒動編」(←勝手に名付ける(苦笑))は終わりみたいなので…

お、終わりですよね??

味方をしてくれた次回以降から、お仕事描写に本腰を入れてくれる事を願います。

 

 

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拾われた男 2話 感想|兵庫の寅さん、運転手になる。

 

 

今回のオチに使われていた、「男はつらいよ」風の切ない恋の話。

この手の内容は、数話やった後で"味変回"として放送するイメージがある分、

俳優を目指すまでを描く本筋と繋がっているようで繋がっていない感じもするんですが、

それでも、なんか楽しいんですよねぇ。

(個人的には、衝動的に来る"なんか"は大事だと思っております…。)

目まぐるしい展開に、心踊らされています。

 

本作を見ていて、当時父から聞かされたエピソードをふと思い出してしまいました。

ちょこっと書くとするなら…上京したてで、まだまだ若かったから

「〇〇(上京先)と言えばあの有名漫画家のスタジオがあるじゃん!」

って思いつきだけで、アポも取らずにスタジオまで足を運んで

漫画家に会いに行った…という、今考えてみればあまりにも無謀過ぎるお話。

 

本作には、そんな若さ故の貪欲さや、がむしゃらな部分から来る

キラキラした"青春"が詰まっているような気がしています。

青春時代って、当時は、未知の世界に飛び込んでみてからは

新しい物を吸収しまくって、毎日を過ごすのに精一杯になっているから

時間の早さをあまり感じないものなんですけど、

大人になってから振り返ってみると、あっという間だったなぁ…って思えてくるんですよね。

そして、この20年でインターネットが発展し、SNSが生まれたお陰で、

大きな夢や目標を堂々と言って良いものが、

周囲の目を気にして言いづらい世界に変わってしまった。

 

だから、時々「ネットに囲まれていない時代」が羨ましく感じる時もあるし、

夢に向かって真っ直ぐ生きる松戸(仲野太賀)の青春時代に"憧れ"を抱いたりもするのです。

失恋も初演技も経験し、着実に自分の肥やしにしようとしている

彼の純粋な目は、とても生き生きして見えました。

 

ラストは、井川遥さんの登場にはびっくりさせられましたねぇ…。

看板でのご出演のみかと思っていたので、

「本物が目の前にいる!」非現実感を追体験したかのようでした。

次回以降描かれるであろう井川遥さんの"青春"がどんなものなのか、今から楽しみです。

 

 

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PICU 小児集中治療室 2話 感想|ミスをして、反省して、学んでいくの繰り返し

 

 

吉沢亮さんの目って、何だか奥行きが感じられるんですよねぇ…。

大河ドラマのあの作品は未視聴だし、過去作品は確か脇役でのご出演が多かったから、

こうして吉沢さんの演技をじっくり見るのって中々貴重かもしれない…と思って

wikipediaで調べてみたら、半沢直樹のスピンオフの存在をすっかり忘れておりました。

当時の感想でも、目の演技について言及していた事が発覚。

…って事は、やっぱり印象に残りやすいんだなぁと。

涙ぐんでいる時も、微笑んでいる時も、"影"が見え隠れするというのか…

ずっと憂いを帯びた目つきをされているからか、主人公の未熟さがより伝わってきて、

この人の行く末を見届けてみたいって気持ちにさせられるのです。

前髪が重めなのも、目に視線が行きやすくて、効いてます。

 

今回は、そんな武四郎(吉沢亮)が大きなミスを犯し、心折れかけ、また立ち上がるという

"新人お仕事奮闘記"っぽさが色濃く出た内容でした。

心折れかけ…とは書いたものの、彼は感情が顔に出やすい上に、

自分のペースに周りを巻き込んですぐ愚痴を吐けてしまうタイプなので、

モヤモヤを溜め込む人では全然ないんですよねぇ。

母に向かって「ババア」って言えちゃう飾らなさね(笑)

失敗して落ち込んだら、吐き出して、また明日から頑張ろ…の

繰り返しの日々だったんだろうというのが、家庭パートからも察せられました。

 

ただ、前回と今回の内容を照らし合わせてみて、ちょっと気になった事も1つ。

軸が複数ある故に、何を優先的に見せたいのかが

宙ぶらりん状態になりかけているようにも思えます。

例えば、初回は、病院に間に合わなくて死亡した子役のエピソード…からの、

積極的に医者と情報を共有し合う

植野(安田顕)の姿を描く流れが頭に強く残ったのもあってか、

「理想のPICUを作り上げるために、北海道の医者たちが奔走する物語」に見えましたが。

先ほど「"新人お仕事奮闘記"っぽさが色濃く出た」と書いた通り、

今回はその軸が薄まり、代わりに上記と、

初回と同じく"若者群像劇"の2つの軸が同時並行で描かれていたのが原因で、

極端に言えば、違うドラマを見ている印象を受けてしまいました。

 

羽生(高梨臨)が人手不足を嘆いていたように、

今回の武四郎の描写も、まずは、年代やキャリアがバラバラでもすぐに辞めない、

どんな人でも子供たちを支えていける環境づくり=人間関係の構築 から…とも

解釈出来るでしょうが。

…これはただの思いつきですが、前回から連続性を持たせるには、

「今回はここを改善したから迅速な対応が出来た」「ここは処置が若干手こずってしまった」

など、あの"情報共有会議"でお互いに整理しフィードバックしていく様子を

少し挿入するだけでも、違っていたのかもしれません。

 

しかし、今の所はまだまだ好意的に見ております。

最初はキツく感じても、キツくしている意味が後で分かる

綿貫(木村文乃)の存在も悪くありません。(徐々に控えめにはなって欲しいですが…!)

次回予告を見る限り…群像劇の部分は、

PICUに加入するまでの過程とも捉えれば良いんでしょうかね?

そして、南(大竹しのぶ)のフラグ?も気になりますね。

 

 

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霊媒探偵・城塚翡翠 1話 感想|これは演技力が問われるやつだわ〜

 

 

凄いねぇ。これは確かに、演技力の高い女優さんじゃないと成立しない作品ですわ…。

清原果耶さんについては、透明感のある方だと前々から思っていて、

ここ最近はその良さが、暗くジメジメっとしたキャラクターの方に作用していて

勿体ないなぁ…と感じていましたが、

本作では様々な人物を"降霊"させる事で、いろんな演技を楽しめそうです。

そのうち、男性の霊に憑依される回も来るんでしょうかね?

だとしたら、一番の山場となるあのシーンは、見応えがありそうな気もしています。

 

ただ、心配なのは、"霊媒師ありき"の作品になってしまわないかどうか…ですね。

本作は、霊媒師が主人公である事、霊媒師とタッグを組む事以外は、

謎解き要素や話の流れはベタだと思います。

"考察タイム"とも言われる、

刑事が手がかりを見つけたり、犯人を特定したりするまでの過程を

全て霊媒師が担ってしまっているので、

ミステリー作品ではタブーではあるんですよねぇ。

 

そこで…ご都合主義に見えないためにも、原作があるにしても、

翡翠(清原果耶)の降霊設定に"制限"を設けた方が良いんじゃないかと。

例えば、時間制限があるとか。憑依する度、何か記憶を1つ失うとか。

寿命が縮まるでもOKですよね。

じゃないと、彼女がいれば何でもアリな話になってしまって、

面白味が損なわれてしまうかもしれません。

 

「美食探偵 明智五郎」の演出を手掛けられた

菅原伸太郎さんの担当回だからか、ミステリアスな雰囲気にオカルト要素を加えた

世界観づくりがしっかりなされていて、掴みは概ね良かったと思います。

あとは、主人公の描き方次第。

日曜日は前時間の「アトムの童」の感想を書き続ける事は決まりそうですが、

本作は1、2話くらい様子見してみるつもりです。

次回の感想がなかったら、視聴のみに切り替えたって事で…。

 

 

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アトムの童 1話 感想|日曜劇場らしいけどらし過ぎない!

 

 

廃業の危機を迎えた老舗メーカーが、新たな知恵を借りて経営再建を目指し、

大手ライバル企業もあっと言わせるまでの成長を描く…というお話。

もうこの時点で鉄板のストーリーですよね。

「日曜劇場」枠の過去作品には、

かつて「小さな巨人」や「ブラックペアン」「ドラゴン桜」など、

原作実写化なのに"池井戸作品"のガワを借りた結果

失敗してしまった作品が何作もあったので、

本作もどうせ、"いつもの"スタッフではないにしても

顔芸ドアップ!夕陽が沈む映像!野次馬演出!仰々しい劇伴!に寄せた、

型に嵌った盛り上げ方になってしまうんじゃないか…と危惧しながらの視聴となりましたが、

いやはや、シンプルに面白かったです。

 

何と言っても、森田(岡部大)のキャラと、大間々昂さんの作る劇伴が良い味を出しています。

まず彼について書くとするなら…

コントローラーを手にとってゲームしたり、筆が乗る勢いで何か付箋に書いたりする

那由他(山﨑賢人)を見つめる時の表情が、

「キラキラ」の四文字がすぐさま浮かんでくるほど輝いていて、まるで少年みたい。

見ているこっちまで気持ちが乗り移ってしまいました。

劇中で「おもちゃなんてなくても困らない。でもあったらワクワクする」

といった台詞がありましたが、那由他を奮起させる、ピュアな心の持ち主である

森田の存在がそれを体現してくれているようでしたし、

何なら、本作の象徴にもなっていたような気がします。

 

そして、劇伴。…終盤にかけての畳み掛け方が特に素晴らしかったです。

那由他が再びゲームにやる気を見出したシーン、

興津(オダギリジョー)に正々堂々と勝負を申し出るシーンでかかった

「♪どーん どーん どーん(伝わるかしら…)」な劇伴がちょっと大河ドラマちっくだったのが、

王道ならではの良さを生み出しているんですよねぇ。

「俺が天下を取ってやる!」と今にも宣言しそうで、頼もしい。

"ビジネス""下剋上"を扱ったこの手のドラマは、

主人公がいかに頼り甲斐があって信頼出来る人かを

初回で明確に提示する事が重要だと思っているので、

その点では、劇伴の良さも相まって、成功していたんじゃないでしょうか。

 

ただ、褒めるべき所だけでなく、辻褄合わせ的に若干引っかかる所があったのも事実。

海(岸井ゆきの)の設定が原因かなぁと。

おもちゃが好きで社員として父の会社に勤めているものの、

保守的思考な上司たちとは違い、将来のためにも新しい風の導入を視野に入れている…という

立ち位置だったら、繁雄(風間杜夫)の意向に急に賛同したのにも

あまり違和感を覚えなかったかもしれませんが。

あるトラウマのせいでおもちゃが嫌いになった、

堅実な印象の銀行員という立場から…では、予定調和には見えてしまいました。

 

あとは…"日曜劇場らしさ"の調整次第で、新鮮味がある作品になるか、

「またか」と言われる作品になるか?ですよね。

初回こそ、融資の取引、特許権の侵害、突然の災害(多分嫌がらせ説)と、

日曜劇場ならではのパーツが組み合わさっていました。

しかし、とりあえずは若いキャストのお陰で、既視感を払拭してくれたので、

次回以降にも期待してみたいです。

 

最後に、キャスト変更についてですが…

比べるような言い方で悪いですが、

興津役はオダギリジョーさんがぴったりだったと思っています。

「六本木クラス」の流れだとどうしてもイメージが被りますし、

IT会社の社長なら、オダギリジョーさんの方が年齢的にもしっくり来るんじゃないかと。

それに、もし元々の役者さんだったら、

頑固そうなおじさん vs 頑固そう(に見える)おじさん で

画が似通ってしまっていたかもしれませんしねぇ…。

良く言えば"王道"、逆を言えば"マンネリ"だと評される「日曜劇場」という名のブランドを

変えていくためには、まずはボスからキャストを一新しないといけなかったのに、

今までなぜもっと早くやってこなかったのか、疑問ではありますね(苦笑)

 

 

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祈りのカルテ〜研修医の謎解き診察記録〜 2話 感想|裁判沙汰にならない?

 

 

えええ〜!!ふ、腑に落ちない…。

「患者のプライバシーに踏み込むな」と言っておきながら

一番踏み込んでいるのは冴木(椎名桔平)な気がするんですけど…(汗)

娘と孫が知らないままなのにもモヤモヤしますけど、

退院した後に早くに亡くなって、それで解剖する事になって、

いざ解剖してみたら診断と違う症状だった場合は

訴えられて裁判沙汰にもなりそうなんですよねぇ。

下手したら、医師免許も剥奪されてしまう訳で。

もし本当に患者の意向に沿ったとしたなら、その覚悟はあるんか?と

思えてしまったのでした。

 

まぁでも…オチが微妙だった所を除けば、

前回よりも形になってきたと言えるんでしょうかね。

コードブルー(緊急招集)のような医療あるあるエピソードや、

研修医である自身の未熟さを表すベタな描写がなくなった分、

少しだけ"謎解きミステリー"には見えました。

研修医同士によるコメディパートも、今後上手く行けば

物語に緩急をつける役割にもなるかもしれませんし、

よくよく考えてみれば、みんな仕事はきっちりやっているので

そんなに不快感もありません。

あと気になるのは…一回だけなら良いものの、

特に案件と関係がないため、何度も挿入する意味を感じられない

みどり(池田エライザ)周りの患者エピソードくらいかなぁと。

研修医の成長は諏訪野(玉森裕太)の様子を描くだけでも

十分成立する気がするので、

彼女のエピソードは"みどり回"として集中的にまとめた方が

より見やすくなると思ってます。

 

指導医の描かれ方については、

今回では研修医と明確に差別化されていて、そこも安心でした。

前回の感じだと、放任主義に見えたのが原因で、

主人公が何でもワンオペでやっている違和感が増してしまっていたんですよねぇ…。

会議や面談といった大事な場面には一緒にいて、適度なタイミングで助言してくれる

上司の存在がいる事がはっきり描かれていれば、

諏訪野の前に出る行為も、彼のサポートあってこそなんだろう…というのが伝わってきます。

次回以降もそのくらいの匙加減で行って欲しいですね。

 

そうそう…広瀬(原田泰造)のあの台詞には笑かされました。

脚本家が脚本家なだけに、"偶然"じゃないというね(笑)

 

 

10/23追記:

3話も見ました。

(一部本筋に絡められていたとは言え)私が指摘していたみどりパートだけでなく、

主人公の家庭パートや女医同士のお喋り、安定の研修医パートと

再びガチャガチャした内容になっているのを見て、もう感想は良いかなぁと。

 

父が誰か?を探すミステリー部分は斬新でしたが、子宮頸がんは主人公の憶測から始まって、

肛門科(?)の専門医にも相談せずに

手術してまるっと解決!というのもちょっと…でした。

先が読みやすいか、モヤモヤするかで、腑に落ちない結末が続きますね。

 

他に溜まっているドラマの感想もありますので、断捨離させていただきました。

とりあえず、今後は視聴のみでいこうかと思います。

 

 

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親愛なる僕へ殺意をこめて 2話 感想|漫画をそのまま映像化してる感が…

 

 

うーん…なんであそこまで回りくどくする必要があるんでしょう?

前回はグロテスクな描写が多々見受けられたので、それで誤魔化しが効いたものの、

今回は大人しい内容に落ち着いた分、情報の見せ方の難解さが目立っていたような気がします。

 

とにかく、「一方、その頃エイジは…」「一方、その頃サイは…」って感じで、

場面転換が多過ぎるんですよね。

場面が切り替わるごとに、当然主語も変わるから、情報を吸収するのに必死になり、

結果的に"考察"をさせる余裕をなくしてしまっています。

(あくまでも考察が苦手な私は…ですが。)

それに加えて、回想の挿入頻度も高いです。

挿入頻度が高いならまだしも、ガスバーナーのくだりや、

ナミ(川栄李奈)と葉子(浅川梨奈)の信頼関係を表すエピソードなど、

台詞で説明するか、回想を通して説明するかのどっちかで済みそうなものを

台詞と回想両方で説明してくるので、

話が進展していないのも相まって、分かりづらさを生んでいるんじゃないかと思います。

 

原作は未読なので、想像で書いてしまいますが…

これ、恐らく、漫画の展開をそのまま映像化している(しがちな)可能性がありますよね。

漫画だったら、もう一回あそこを確認したい!ってなったら、

何ページも飛ばして、違う場合はペラペラとめくって

チラッと見えた絵で特定して…と、手軽に前後を行き来しやすいのが特徴なんですが。

録画や無料配信での見返しだと、10秒ボタンや巻き戻しボタンを押して、

それで違ったらまた押して…を何度もやるので、面倒臭く感じてしまいます。

だからこそ、登場人物の動きをあちこちで描く方式を

もう少し控えめにして欲しいです。

 

そして…この手の作品を見ていて改めて思うのは、もしかしたら"考察"モノって

連続ドラマ向きではないのかもしれないなぁ…と。

それで2クールもやったドラマもあるのに何ですが(苦笑)

でも、昨今の作品を見ての印象だと、

「犯人は誰で、動機は何か?」というシンプルな内容を、

登場人物を増やしたり、回想を入れたり、別のトラブルを引き起こさせたりして

最後まで引っ張っているのがほとんどですから。

2時間SP、せめて二夜連続SPなら、何を山場にするかも整理しやすいし、

「スピーディな展開」「二転三転の連続」で惹きつけて

あっという間に見終える長所に変わるんだけどなぁ…と、毎回勿体なく感じるんですよね。

 

次回で「サイ編」が完結との事ですが、どうしましょうかねぇ。

もう一話見てから、感想を書き続けるか、視聴のみにするか決めようかと思います。

 

 

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一橋桐子の犯罪日記 1話 感想|現実は案外素っ気ない

 

 

※初回(10/8放送)の感想です。大変お待たせいたしました…m(_ _)m

 

「おじさまと猫」をご覧になった事がある視聴者の方なら、分かってくださると思いますが。

開始早々、草刈正雄さんの役どころを見た時に、

あの出会いのお陰で、今度は相手に寄り添える側になったのね…って

勝手に想像したら泣けてきちゃいましてね…。

後妻業 薫子(木村多江)と付き合い出したからは

急にデリカシーがない人になっちゃったのは残念でしたけども(泣)

 

でも、三笠(草刈正雄)だけでなく、

悲しみに暮れる自分に"親身に"配慮してくれる人っていうのは、現実に案外いない。

大好きな親友が亡くなっても、

息子夫婦は、面倒を見る手間が省けて良かった…とか思ってそうだし、

事情を知っている不動産屋は

「刑務所、紹介出来れば良いんですけどね?」なんて冗談でもキツい事言えちゃうし。

桐子(松坂慶子)の気持ちをよそに、掲げてある表札を利用して

詐欺の事しか考えていない喉仏のコソ泥もいれば、お金で勧誘してくる人もいる。

…残念ながら、油断していたら"穴"だらけの世界を、私たちは生きている。

 

NHKの事だから、流石に犯罪を推奨するような内容にはならないだろうと思っていましたが、

実際に定年後に逮捕された人の中には、桐子と同じく、孤独をずっと引きずってきた結果

犯罪に手を染めてしまった人が多くいるんだろうなぁ…と考えさせられる内容でした。

そして、回想を交えながら、独りになってからの桐子の日常を描く事で、

「かけがえのない友を持つのも大事だが、親友の存在に縋ってばかりいると

いざ相手を失った時の反動も大きくなる」

「親友を亡くしたショックを引きずれば引きずるほど、状況を冷静に客観視出来なくなるから、

いつ自立しても良いように"覚悟"をし、準備する」

いわゆるセカンドライフ(=定年後の暮らし)について問題を投げかけるような、

そんな密かなメッセージ性のある作りになっていた気がします。

 

松坂慶子さんの乙女な演技と、

パチンコ台の絶妙な匙加減の合いの手のお陰で"喜劇"に見えているものの、

根本的な部分では"悲劇"の雰囲気をまとわせてはいます。

なので…見ている最中はクスッと出来ても、見終えると切なさの方が残りますね。

 

本作がこれから描くのは「ムショ活」ですが、

ムショ活を応援してくれる榎本(長澤樹)と、

何だかんだで相談に付き合ってくれる久遠(岩田剛典)の2人との交流が、

これから桐子が、素っ気ない人だらけの現実の中で

"人の繋がりの温かさ・尊さ"に気づいていくきっかけになるのでしょう…。

少なからず、初回ではその片鱗を見せてくれました。

そこが着地点になってくれる事を期待します。

 

 

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silent 2話 感想|止まっていた秒針が少しずつ動き始める…

 

 

何とか整理したものの、いろいろ書きたい事があり過ぎて、感想が長くなってしまったw

ごちゃっとしているかもしれませんが…。

 

いやぁ、なんて繊細な脚本なんだろう…。

湊斗(鈴鹿央士)が想(目黒蓮)の耳が聞こえない件を秘密にしていたと分かっても、

怒鳴ったりはしないし。

想があの時突然別れを告げた理由を「なんで?」と責めるように

大声を上げて泣いたりもしない。

全体に流れる空気は、基本、静か。

登場人物を感情的にすればドラマチックで見映えが良くなる上に、

展開も描きやすくなるだろうに、

それをあえて取っ払って、2人の間で行われる日常的な"会話""やり取り"だけで、

些細なすれ違いや少しピリッとした雰囲気、距離が縮まっていく様…

各々の関係で生まれる心情変化を描こうという、

中々チャレンジングな事をされているなぁ…と思います。

役者さんへある程度信頼を寄せていないと、今回の内容は完成しなかったかもしれない…とも。

 

本作、音に配慮しているのがひたすら伝わってくるんですよね。

例えば、水道の水を流しっぱなしにしていた想の母・律子(篠原涼子)に対して、

なぜ想はわざわざ水を止める行為に出たのか?という、水を使っての暗喩的な表現とか。

"覚悟"を決めた時、聞こえていたブランコの音が一瞬無音になるとか。

あとは、2人の会話に集中させるために、普段聞こえているはずの周りのガヤガヤした話し声を

ほとんどかき消す処理を施すだとか。

…特に3つ目が、物語を魅せるのには欠かせない演出になっていて、

静かな空間にする事で、その中で挿入される劇伴や

ぽつりぽつりと語りかける小説風の台詞回しが、凄く意味のあるものに感じられるんです。

 

その演出で個人的にグッときたのは、

紬(川口春奈)の何気ない独り言が全て音声アプリで拾われちゃって、

その文章を見て想がやっと笑った時に、

初回の冒頭で雪を見ていたシーンで流れていた"あの劇伴"がかかり始めた所。

高校時代と変わらない、ふわりと優しくて、

でもどこか泣き出しそうな笑顔を見せてくれた想の表情も相まって、

ここからまた、わだかまりがなくなろうとしている…

そんな安堵感を感じさせて、ついつい涙してしまいました…。

 

そして、前回の見返しと、今回の内容を見て、

なぜこんなにも心が揺さぶられるのか?の理由がなんとなく見えてきた気がします。

ラストで盛り上げるための"前フリ"の肉付けの仕方が上手いんじゃないかと。

 

初回では、

・音楽が好きで、教室でも外でもいつもイヤホンをつけて聴いていた想

・名前を呼びたくなるほど、想の声が好きだった

・しんしんと降り積もる雪を見ている最中に、紬にとびっきり元気な声で話しかけられて

「うるさい」と笑いながらツッコんだ

この3つの要素が、高校時代のエピソードでじっくり、かつ印象的に描かれた上で、

最後ではそれらが「もう戻ってこない」と言われているかのような、

全てを打ち返すかのような展開になっていて、ショックを残したまま終わりました。

 

で、今回は…

・想が何を話したかったのかを聞かずに、自分の気持ちを沢山話してしまった事に

後悔を覚えていた紬

・眩しいくらいに輝いた笑顔や声色で、まっすぐ目を見て話しかけてくる紬

・「好きな人がいる。別れたい」の真意

の3つ。

初回で、もう昔と今とでは違う世界にいるんだ…と視聴者に思わせたために、

序盤での高校時代のエピソードも"切ないもの"に見えてしまいます。

でも、まさかの全部回収。

初回では"絶望"、今回では"(小さな)希望"の意味で

逆転した内容になっていたお陰で、雪解けして、2人がまた以前のような関係に戻れたら…と

願いたくなるラストに仕上がっていたと思います。

 

2人の関係の変化を描くにあたって、

今までの出来事をきっちり時系列で描くのもアリではあるんですが、

1話内で 回想→現在 をコンパクトにまとめる構成だからこそ

読み取れるものもあるんですよね。

また比較しますが…大好きだった人が耳が聞こえない事が分かった初回。

過去の想いを告白し、ちょっぴり打ち解け合えた今回。

少しずつ進んでいっている事が分かるでしょう。

それはまるで、"あの頃"で止まっていた時計の秒針が、

再会を通して長い年月をかけて、1秒ずつ、1秒ずつ動き始めているみたい。

しかし同時に、その進歩こそが、

「好きだから(声が好きだと言ってくれる紬の笑顔を奪いたくないから)別れた」

想の未練がまだ拭い切れていないようにも捉えられます。

今度会ってよ!と言われて、動揺した表情を浮かべたのを見たら…お察しですよね。

 

主人公たちを囲む登場人物の、今後の動きも気になりますね。

恋愛には介入しない立場だと凡そ確定しているからか、

正輝(風間俊介)が登場するシーンはやはり"異質感"があって、身が引き締まりますし。

周囲に想の事情を話してしまう事でフラグが立てられていますし。

サッカー仲間の「障がいある奴の方行かないだろ」に対して

あえて紬が手話教室に通い始めた事を話す湊斗は、

"当て馬"の三文字で片付けるのは違う気がしますし。

律子の咽び泣きも、弟・光(板垣李光人)の怪訝そうな態度も

絶対何かあるんじゃないかと思えてしまいます。

登場人物が多い故、サブエピソードが増えて散漫しそうな可能性はなくはないものの、

2人の恋愛模様、三角関係にどう絡んでくるのか楽しみです。

 

…CMの入りに関しては、やっぱり相性が合わないなぁとは思いますが(笑)

でも、前回よりもぶつ切り感は減ったんじゃないでしょうか。

 

 

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ファーストペンギン! 2話 感想|漁協との揉め事に終始してない?

 

 

うーん…"ドラマ臭さ"が加速してきたような…(汗)

会ってそんなに日が経っていないママさんがお節介で物件を紹介してくれるとか、

リモコン戦争の後、たまたまテレビを点けたら主人公の名前が出たとか、

そういった本筋から外れた如何にもな"ご都合主義"には目をつぶるとします。

(いや、後者は部分的に新事業に関わってくるから完全にはつぶれないかな…?)

でも、私が今回の内容を見て一番気になっているのは、

「漁協の人々が賛同し、協力してくれたら企画は成功」みたいな話に

映ってしまっているって事なんですよね。

 

その原因は簡単で。漁協側、特に組合長・杉浦(梅沢富美男)のキャラを、

下手したら日曜劇場でお馴染みの悪役と言われてもおかしくないのでは?と思えるくらい

ステレオタイプに描き過ぎている点。

「主人公vs漁協」の対立構造を引っ張り続けている点。…この2点が大きいです。

何に反対しているのか分からず、感情的になっているのもあって、ますますクドい。

40分過ぎまではその2点に加えて、

和佳(奈緒)の家庭事情でエピソードを膨らませているから、

彼女がどうやって試行錯誤を重ねているのかの仕事ぶりがぼやけているし。

何でも出来ますと言っている割には、具体的な考えなしに

ただ勢いだけであちこちに説得しに行っているように見えてしまうんだと思います。

 

確かに、お魚ボックスの試作品を送りつけては、中々上手くいかない様子も、

サービスを行う事でどんなメリットが生まれるのか?にも言及しているシーンはありました。

でも、回想を少し挿入する程度か、説明台詞でバーッと済まされて、

実質"後出しじゃんけん"な構成になってしまっているのが問題なんです。

改革を起こすサクセスストーリーを描く作品なのに。

「よう考えちょる」その中身をもっと見たいのに…。

 

そもそも、仮に企画が通ったとしても、企画自体が正しいものなのかどうかを精査し、

ちゃんと実行に移せる証拠を出して初めて"企画が成功"と言えるはず。

それを絡めて言うなら…例えば、そこ、曖昧に進めて行く気なの?と疑問に感じているのは、

試作品の段階でも、混獲魚を入れると決定した段階でも

「発泡スチロールに氷を敷き詰めてその上に魚を入れる」という同じ方法をとっていた事。

琴平(渡辺大知)によると、届いた試作品は氷が溶けて水になった状態で、

魚がぐずぐずで売り物にはならないと言ってましたよね?

入れる魚を変えた時点で、梱包方法に変化が見えないのはもちろん、

どうしたら…と解決策を考える描写がないのにも違和感を覚えました。

まぁ、そのうち実践してみる様子が描かれるんでしょうけど…

揉め事で引き延ばすくらいなら、大臣にも認めてもらえる企画書が出来上がるまでの

"裏側"に尺を割いて欲しかったです。

 

で、今度は「詐欺師呼ばわり」で対立構造継続、ですか…(汗)

前回はラストで惹きつけるシーンがあったからまだ良いですが、

このままだと、実話の方が見応えがありそうな気がしてなりません。

何をメインにしたいのか、見ていてモヤモヤします。

ビジネス…でしょ?

何となくにしか描かれていませんが、一応主人公って、コンサル業の元経験者なんでしょ?

保守的な組織をギャフンと言わせるのが目指すべき所ではないんじゃないでしょうか…。

 

 

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