桜の塔 1話 感想|不思議と関テレドラマのかほりが…

 

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あ〜なるほどね…というオチ。

最後まで見て、主人公がどんな人で、どんな物語になっていくのかが

ようやく掴めた気がした初回でした。

にしても、漣(玉木宏)…かなり悪いやっちゃな〜!

やけに順当に事件が進展して行くので、未成年の子とラブホのくだりは

佐久間(少路勇介)を陥れるために仕込んだハニートラップではないかと

勘ぐっていたけれど、まさか事件そのものを作り上げた張本人だったとは想像つかず。

…まぁ、ボイスチェンジャーなしで蒲生(森崎ウィン)に電話していた迂闊さは

「竜の道」を思い出しもしましたけども(笑)

 

中盤までは、テレビ朝日でよくある硬派な雰囲気で、1話完結型の事件を取り扱って

取調室で真相を突き止めたり、人情味の強い劇伴で泣かせにかかったりするという

今までの刑事ドラマの既視感を覚えて特に惹かれなかったのですが、

昇りつめるためだったらどんな手段でもとるダークヒーローとして徹する姿が

これから描かれていったら、面白さが増すんじゃないかと踏んでおります。

 

ただ、私が本作で少し不安に思っているのは…むしろ警戒しているのが脚本家でね。

初回は初期設定・背景の紹介がメインなだけに

過剰なシーンがあまりなかったから見やすかったものの、

本作の警察側の登場人物はみんなライバルの設定なので…

上層部に近づいていくごとに漣が感情的になって揉めたり、

暴力を振るったりする場面が今後出てくるのだとしたらちょっとキツい。

「3年A組」も「ニッポンノワール」もその描写で捻じ伏せようとしている感じに

モヤっとした過去がありました。

初回の時点でも、改善策を見直すための会議のはずが

"対立""威圧"の構図になっているように思えましたし、

たまに感情の沸点の湧き出るスピードが急過ぎて理解が追いつかない時もあったので、

どうか以前の作品みたいな展開にならない事を願いたいです。

とにかく警察達による「騙し合い」「頭の切れの良さ」が見たい。

 

組織に対して復讐心を抱いている様子の主人公は

「竜の道」での前世の姿かな?と思っただけでなく、

機捜隊で経験を積んでから違う部署に異動を命じられて、

またそこでいろんな事を学んでいく事になるのかな〜と思える九重くん@岡田健史さんだったり、

引退して今度は外の立場から見守る選択をとったんだと思える

陣馬さん橋本じゅんさんだったりと、

過去の出演作と照らし合わせながら見る楽しみ方もアリなのかもしれません(笑)

岡田さんと橋本さんの共演はあるかしらね…♪

 

まだ"嫌な予感"はわずかに残りつつはあるものの、

もう少し様子見してみるつもりです。

 

 

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恋はDeepに 1話 感想|視聴ターゲットを絞り過ぎでは?

 

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嫌な予感、見事に的中ですね…。

まぁね、予告の時点で、壁ドンしたり顔を接近させたりする綾野剛さんのキャラは

なんか違うなと思っていたし、

相性が合わない凸凹コンビで設定して、美男美女の役者2人をメインに据えて作るやり方は、

個人的には苦手な近年の火10枠のドラマのヒットにあやかっている印象があったので、

元々期待していなかったんです。

でも、固定観念はいかんと思って一応初回は視聴してみましたよ。

…結果、これ、ひょっとして火10よりもペラくないか?という感じで見終えてしまいました。

 

私の邪推に過ぎませんが、あの内容になってしまった原因としては、

脚本よりも企画側に問題があった気がしてならないです。

徳尾浩司さんの名前を聞けば、大体の人が思い浮かべるのは「おっさんずラブを描いた人」。

だからこの方にラブコメを頼めば、ある程度は話題になる。

でも更に「見たい!」というインパクトを残すにはどうしたら良いか…

そうだ!石原さとみさんと綾野剛さんという容姿端麗なお2人をキャスティングすれば

顔見たさに視聴者が見てくれるだろう!…なんて。

 

本作の企画がいつから練られているか分からないで勝手に書いておりますが、

少なからず、何年も練り上げて企画されたものだとは思えません。

だって、キャラクター設定の心情描写があまりにも雑過ぎる。

どんなタイミングでやってるんだってツッコミたくなる壁ドンやキスシーン、

目が合ってドキドキしてしまうといった目先の"胸キュン"要素よりも、

2人が惹かれ合っていく"過程"をじっくり描いてこそ、ラブコメと呼べるんじゃないんですか?

特に、途中までベタに倫太郎(綾野剛)に対して「感じ悪い男」の印象を抱えている

海音(石原さとみ)がキスしたラストは…本当に意味が分からない。

そもそも、ツアーでも誰かに頼まれてでもなく、専用のマリンスーツで

自ら潜っているんだから、ある程度は経験者だと思うんですが。

あの深さなら、多分ボンベを捨てて上に泳いで行けただろうし。なんで溺れているんだか。

 

設定的には「リッチマン、プアウーマン」を彷彿とさせましたが、

あれは"あの時の"石原さとみさんだから光った役なのであって、

今ならバリバリキャリアウーマンの役の方がこれまでの出演経歴を考えても合うでしょう。

もう少し若めの女優にしても良かったし、

むしろ、役を逆にして、開発プロジェクトのリーダーとして仕切る石原さとみさんと

朗らかでぽやぽやしがちな綾野剛さんの方がまだ面白かったのかもしれません。

 

唯一良かったと言えば、橋本じゅんさんの愛嬌あるおじいちゃんっぷりが

可愛らしかった所くらいですが…

私がドラマを見続ける基準の1つとして「主人公を好きになれるか」があるので、

「〇〇を見るため」というスタンスで見続けるのはちょっとモチベーションが上がらず…(汗)

 

「あといられるのも3ヶ月」といった台詞があったように、海音の正体は人魚姫で、

今後は御曹司3兄弟が彼女を取り合う展開にもなると予想出来ますが、

私は本作にお呼びでなかった!って事で。初回でリタイアします。

 

 


大豆田とわ子と三人の元夫 1話 感想|坂元裕二節爆発!やっぱり期待を裏切らない。

 

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坂元裕二脚本の連ドラは「anone」以来、3年3ヶ月ぶり。

本作の前にもSPドラマや映画の脚本は描かれていましたが…

久々の連ドラで張り切ったのか、もう初っ端から"坂元節"が爆発してましたね。

面白いと感じる人だけが見続ければ良い!というスタンス。

TBSの金10っぽくも思えたけれども、挑戦的な作品の多い火9枠にはぴったり。

特に、何でもかんでも語尾に「〜する大豆田とわ子」をつけるくだりには死ぬほど笑いましたw

伊藤沙莉さんのアニメ口調(?)っぽい特徴的なナレーションも癖が強かったけれど、

多分、仲良さそうに見えて微妙に拗れている"人間関係のギクシャク"を

表現しているという解釈も出来るのかも。

ああ、まだ週末まで遠くて憂鬱気味な火曜日に、

これだけエネルギーと人間臭さを吸収出来る作品を毎週味わえるんだな…なんて幸せか。

 

 

物語自体は、初期設定らしくとわ子(松たか子)と三人の元夫が久々に再会して、

三人の元夫の方にも何やら新しい出会いがあって…といった内容で、

よくよく考えてみたら、進んでいるようでジリッとしか進んでいません。

しかし、坂元先生の場合は、会話劇だけで"物語"を展開させる魔力があるので、

それが面白ければオールオッケー。

少し詩的でさりげない台詞からあぶり出される、

何となく気づいているけど上手く表現出来ない"潜在的なあるある"に、

日常生活のあるあるに、「シーズン2」といった言葉遊びに…

何から何まで見応え&聞き応えあって。延長したのを全然感じさせません。

 

とわ子が三人と別れた理由は、やり取りで何となく分かる気がしたし、

多分田中(松田龍平)との付き合いが一番長くて自然体でいられて、

でも彼は誰にでも優しく接しそうな性格だから

「一人でも大丈夫だけど大事にもされたい」という望みには合わなくて、

今度は違ったタイプと、また違ったタイプと付き合ってみたら

やっぱりシーズン1が一番良くて…という所なのかもしれないけれど。

一方で、彼女の元にある日突然王子様が現れるように、

人生には予測不可能な様々な出会いや出来事があるから、

分かっているようでまだいろんな原因が隠されているんじゃないかな〜と思えたりもします。

 

でも、少なからず、誰か一人といるよりも三人といた方がとわ子には合っているのかも。

そして、公式HPのイントロに「四人はそれぞれの幸せを見つけることができるのか?」と

書かれている通り、誰とヨリを戻すとかくっつくとかそういう話じゃなくて、

四人で長所も短所も洗いざらい共有する事で、最終的には自分らしい生き方を選択していく

前向きな話になるのかもしれません。

 

さっき「進んでいるようで…」とは書いたけれど、

裏を返せば、どんな展開になるのかが読めない可能性を秘めているともとれます。

四人による"模索"の人生…見守っていきたいです。

 

 

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きれいのくに 1話 感想|まだ序章にしか過ぎない。

 

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謎だった。謎としか言いようのない初回だった。

事前情報(ドラマトピックスの概要欄)を見てみる限りは、

容姿にコンプレックスを抱えた高校生が魔法のアイテムを使って、

憧れの人のパーツを良いとこ取りして"別人の顔"になりすます

ファンタジーなお話なのかと想像していたけれども…

かなり哲学的な作品になるらしい。

最後まで見たから先が気になったものの、多分、1時間での放送だったら

「話引っ張り過ぎ!」って感想に書いていたかもしれません(笑)

30分で丁度良い題材ですね、これは。

 

"エリ"という名前のはずだった吉田羊さんが、

朝目覚めると蓮佛美沙子さんの顔(10年前の"エリ")になっていたオチが独特。

確かに、一瞬「あれ?今ベッドにいるのは羊さん?蓮佛さん?」と迷うくらいだったので、

言われてみれば確かに似ているキャスティング…。

それも、10年前なら同一人物がメイクして二役演じるのが多いものを、

違う役者さんを2人用意するという発想が良い意味で不気味なんですよね。

途中までは、若い方の旦那が凄いクズじゃん…という印象が強かったけれども、

同時に小さな違和感が積み重なっていく心地も覚えましたし。

ああ、だからガラケーなのか…

だから女性2人にしかインタビュー時に年齢が表記されていないのか…

露天風呂や写真撮影で自分が写る(見られる)のを嫌がっていたのは

ちゃんと伏線になっていたのか…

随所に物語の鍵となる要素が張り巡らされているので、

本作は集中して見れば見るほど本質が分かってハマる作品なんだと思います。

 

よるドラ枠が土曜23:30から月曜22:45に移動して、第一弾の連続ドラマ。

本作の前は単発ドラマ「いないかもしれない」を放送していて、

あれも最後は想像力を必要とする不思議なオチだったから…

ライトで若者受けしやすい題材が多かった印象の"土曜時代"とは違って、

枠移動してからは、大人も考察好きな人も楽しめそうな作品を取り入れる機会が

多くなるのかもしれません。

(次作は「いいね!光源氏くん」の続編なので、あくまでも"機会が多そう"という表現)

 

ただ、この作りとなると、リアタイじゃなくて

録画でじっくり、気になる所は巻き戻しながら見たいかな〜…っていう気持ちもあったり。

月曜日、やっぱりどれも惹かれるものばかりで混み合っちゃっているんですよね。

元々期待度が低いドラマを早めに切るか、

録画となると多分土日の視聴になっちゃうだろうから

本作の感想はなしにして見るだけにするか…

とりあえず、他のもチェックしてから色々考えます。

 

ちなみに、wikipediaでネタバレ?っぽい内容が載っている話をチラッと見聞きしましたが、

私は何も知らない状態で楽しみますぞ!

タイトルバックで最初に映る顔が稲垣吾郎さんと吉田羊さんのお2人なのも

意図がありそうですし…

本当にどんな展開になるのか想像がつかな過ぎて、逆に気になります。

 

 

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イチケイのカラス 2話 感想|保身は時に刃物にもなる

 

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凄いですね。2話にして完成度を高めてきています。

1本の作品を見たぞ!という満足感さえ感じます。

 

この手のドラマは基本的に逆転判決されるのが鉄板です。

が…視聴者を翻弄する展開が続くので、それとは関係なしに、純粋に面白い。

序盤の段階で「鬼女の微笑み」と呼ばれている深瀬(前田敦子)を始め、

旦那や義母、医師(金井勇太)、事務総長・健一郎(石丸謙二郎)と

その息子・隆久(馬場徹)などいかにも怪しげなキャスティングを用意しては、

誰が本性を見せるのか?誰が事件に関わっているのか?を予想する楽しさがあるし。

見せ方的にも怪しいと思っていた人が案外そうでもなくて、

逆に「そことそこが繋がるのか!」という意外性にやられたりもする。

判決を言い渡される時のちょっとした間には固唾を呑み、

母を覚えていてくれた娘との再会に救われた心地になりつつも、

でも子供と離れ離れだった"空白の時間"はもう戻らない…

旦那も含めて、あの時信じてあげたら、もっとこうしていたら…という後悔=ほろ苦さも残る。

今回の内容をざっくり例えるなら"人生"…そんな言葉が似合う気がしました。

 

また、1話完結で、「有罪」「無罪」の二手の判決を言い渡す裁判が舞台の作品らしく、

最後は間違っている者に対してはっきりと「間違っている」と言い渡すかのような

悪人を懲らしめるオチもあり、

勧善懲悪モノとしても形が出来上がっていたんじゃないかと思います。

一方で、裏では「間違っていない」と言い張る人物が一人…

"ある裁判"によって弁護士を辞めるほどボロボロの状態になっていたみちお(竹野内豊)が、

手柄を得る事で信頼してくれる仲間が増え、そうして経験値を積み、

最終的には最高裁判所判事・日高(草刈民代)に再び挑戦状を叩きつける

RPG的な構図に近づいてきているワクワク感も。

縦軸にも興味を惹かれてしまいますね。

 

前回で「ゆる可愛い止まり」の印象の方が強かったみちおのキャラクターも、

法廷に裁判官を呼んだり、自分の頭をゆすってみるよう提案したりして

大分自由度が増してきていると同時に。

何度も現場検証をして確認する"弁護士っぽい"場面よりも

法廷で活躍を見せる"裁判官らしい"場面が増えて、

従来の作品の既視感を払拭させる描写になっている感じがします。

 

あとは…主人公においても、周りの登場人物においても、

抽象的な表現になってしまうけど、なんか見ていて心地良いんですよね。

本作が一貫して描いているのは「正義感」でも、全然押し付けがましくない。

それは、相手と同じ目線に立って本心を語りかける

みちおの柔らかくて穏やかな口調も効いていると思うんですが、

彼の仲間達に厄介者扱いしたり嫌ったりしている人が

いないっていうのが大きいのかもしれません。

ボヤいたり呆れたりはするけれど、みちおの能力や人間性を認めている部分もあって、

いざという時には完璧なサポートに回って超優秀なチームワークを発揮する…

そんなプロ集団、全員まとめて魅力的です。

 

全員に好感が持てるから、次はどんな案件に向き合ってくれるのだろうと、

来週がますます楽しみになりました。

前回よりもあまりにも仕上げてきたのでね…書きたい事が色々あり過ぎて

文章がごちゃついていると思いますが(苦笑)伝わると嬉しいです。

 

これは本当に期待出来そうかもなぁ…

やっぱり他の2本は録画に回して、月曜日は本作だけ感想を書く事にしようかしら…。

 

 

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ネメシス 1話 感想|眠らない毛利小五郎&ADの迷探偵コンビ

 

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まぁ、率直に言うなら…放送が日曜日だからまだ良いけど、

疲れている時に見たら、多分途中で寝落ちするかもしれませんな(苦笑)

それくらいストレートな意味で"ユルかった"です。

読売テレビ制作の木曜深夜枠でやってそうな感じ。

 

基本カラッとしていて適当な性格っぽい栗田(江口洋介)に、

ポンコツ探偵だけどヒントを与えればそれなりに推理出来る知能はある風真(櫻井翔)に、

実は一番出来る子ちゃんなアンナ(広瀬すず)と、

初回でそれぞれのキャラクターが掴めるくらいには

説明台詞なしで上手く描き分けられていた印象はありますが、

肝心のストーリー展開に起伏が感じられず、全体的にぼやけて見えるのが気がかりですかね。

多分、この手の作品は、木村ひさし監督だったら

もっと濃く味付け出来るのかも…という惜しさが残りました。

 

私が考えるに、ユルい印象が強く残ってしまった原因としては、

ドラマの核となる推理パートとちょこちょこ出てくる小ネタのメリハリが足りず、

全て一本調子で「老若男女誰でもフラットに見られる」テイストに

落とし込んでしまっているからなのかもしれません。

推理パートで明かされる真相はエグくても良いだろうし。

小ネタはクスッと笑える親父ギャグレベルじゃなくて、更に強烈な要素を用意したって良い。

 

なんと言うか…数々の有名作がある"探偵モノ"でコメディな雰囲気なだけに、

パロディで遊んでみてもアリなんじゃないかなぁと思います。

例えば、名探偵気取りで推理を披露する風真と、遠くでカンペを持って誘導するアンナのシーン…

コナンと毛利小五郎の関係性に見えましたもん。

ファンじゃなくてもそう思った視聴者は多いはず。

その"似てる"を上手い事利用して、吹き矢とは別のもので眠らせてみるとか、

似通ったコスプレをしてみるとか、

そしたら「いやどこかで見た事ある設定だな!」って誰かにツッコませてみるとか。

直接的な表現がダメと言われているのであれば、

有名な探偵主人公の名前をいじった人物を登場させてみるとか。

素材は悪くないだけに、もっと設定をこねくり回せそうな気がするんですよね。

 

そんな訳で、初回を見た限りではあまり惹かれる事なく終わってしまいました。

しかし、本作は脚本協力が出版社の方や、ミステリー小説の原作者など

複数体制になっているので、回ごとにクオリティや面白さにバラつきが出て、

そのイマイチだったのが初回に来てしまった…という可能性もなくはありません。

 

なので、来週も様子見してみますが、

再来週からは25分拡大の「ドラゴン桜」が控えているため、

感想執筆&視聴継続するかどうかは次回で決めるつもりです。

(個人的な事情になっちゃいますが、生活環境が変わって

就寝しなければならない時間が少し早くなったので…

両方とも面白くない限りは(書きたいと思える"何か"がない限りは)

片方に絞りたいなっていうのが本音です^^;)

 

 

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最高のオバハン 中島ハルコ 1話 感想|キャラクターだけでもクセが強いのに…

 

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これは…いろんな意味でガチャガチャさせ過ぎじゃないですか?

 

まず演出で言えば、心のツッコミをテロップで表示する"お遊び"が

ほぼ一定間隔(個人的印象)で施されているので、画面がくどい。

そのため、肝心の痛快劇も薄味で終わってしまった気がします。

まぁ、華々しい世界にいるハルコ(大地真央)と

"普通""庶民"=視聴者の立場にいるいづみ(松本まりか)の違いを強調するために

あの演出をしたのでしょうが…

まりかさんのパニック起こしがちなコミカルな演技もクセが強いので、

気持ちが顔に出るくらいのモノローグに落とし込んでも

十分楽しげな雰囲気は確保出来るんじゃないかなぁと。

その代わり、ハルコがズバッと言う時は、文字をギラつかせて行書体(?)っぽくして

格言めいた表現にするとか。

そっちの方が緩急がついて、彼女の"人格者らしさ"も際立ちそう。

 

そして、薄味に感じた理由はもう1つあって、

単純に初回にエピソードを詰め込み過ぎなんですね。

大衆ウケが良い(とも言える)演出に合わせて、

ストーリーもベタなりに、これから準主人公としてハルコについていって

様々な価値観を学んでいく事になるであろういづみのエピソードに絞ってしまった方が、

本作のコンセプトも掴みやすかったのではないかと思いました。

 

中盤で「水戸黄門」の助さん格さんを彷彿とさせる部下を従えている描写があったので、

チームプレイでゲスな相手を成敗する話をやっても面白そうですね。

あとは今野浩喜さんと大地真央さんの共演があるのかどうかが見所でしょうか(笑)

 

しかし、私としては、土曜日に見る予定のドラマがまだ始まらない中

「一応見てみようかな〜」のノリで本作を見たため、

初回の時点では微妙な印象が強かった以上、次回以降も視聴継続するかは不明です。

来週もテレ朝の深夜ドラマの放送はないから見ても良いっちゃ良いんだけど…

感想は多分もう書かないかなぁ。

 

 

4/18追記:

 

2話も視聴。

初回はどうしても初期設定の紹介をしなければならないために

エピソードが盛り込み過ぎになっていた分、

今回は見やすくなったとは思うんですが…

その代わり、いづみの存在意義ってあるのかな?という疑問が湧いてきました。

 

いづみは基本的にツッコミ役。

でも、本作の場合は心の声を全部テロップで表示する演出なので、

そうなるとキー◯ン山田さんみたいに

ナレーションでツッコむシステムでも事足りるのではないかと思ってしまいます。

周りを引っ掻き回す役でもないし、1話完結型のエピソードが過去と重なる訳でもないし…

むしろ彼女がいない方が、ハルコ1人でぱぱっと解決出来てしまいそうです。

それに、ただのツッコミ役なら、「怖い」「あざとい」イメージのまりか様である必要もない上に、

助さん格さん的な部下2人が上手く活かしきれていない勿体無さも感じさせます。

 

演出も若干抑えめになったものの、全体的にガチャガチャしている印象は変わらない…

つまり、私の嗜好に合わないって事にもなるので、

やはりこちらはリタイアしようと思います。

 


生きるとか死ぬとか父親とか 1話 感想|異彩を放つ赤い一輪の花

 

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CMが明けてからのファミレスでの親子の会話…

トキコ(吉田羊)のモノローグが入るまで、吉田羊さんと國村隼さんのお2人が

"役を演じている"って事を忘れるくらいだったなぁ。

思い出話に花を咲かせて、相槌入れて、あははは笑って、本当に仲が良さそうで。

それと同時に、こんなに楽しそうに見えるのに

なんで同居は失敗してしまうんだろう?と不思議に思いながら見ていった初回でした。

 

で、その原因は、終盤に畳み掛けるように明かされます…

洗練されて純真な白いカラーとは真逆の、毒々しい鮮やかさを放つ赤い花が

仏壇に供えられている所に、得体の知れない違和感が襲ってくる。

ああ、そうか、"女"がいるんだな…と。

小洒落ていて朗らかで、年を重ねるごとに丸みを帯びた感じで、

だけどただの"素敵なおじさん"ではない過去を秘めているキャラクターが

國村さんにしっくり来過ぎる。

 

数々の女性からの信頼を集めているトキコも、

結婚観や人生観を、両親を通して日々考えながら過ごしていて、

その想いを常に言葉として発しているが故に人気ラジオパーソナリティになったのであり、

彼女も一人の悩める女性なんだというのが伝わりました。

感情的になった時に映った、夜空をバックにした東京タワーが

仏壇に供えられた赤い花と重なって見えたのは…多分意図的な演出ですよね。

奥さんの想いは放置され、苦しんで亡くなっていったのかどうかはまだ定かではないけれど、

娘として、父を心から許せないっていうのはなんか分かる気がします。

(実際、うちの母も部分的には同じ境遇を抱えていて、小さい頃の父への想いとか

そういう話は聞かされた事があったので…) 

 

雰囲気はNHKの土9(土曜ドラマ)のような趣。

心をじんわり溶かしてくれそうな高橋優さんのOPテーマも、ED映像も良いですね。

ED映像の方は最初はセピア調でも、回を重ねて父とのわだかまりがなくなっていく毎に

彩りを取り戻していく…なんて変化もあるんでしょうか。

深夜ドラマで放送するにはもったいない作りで、これは次回以降も楽しみ。

 

 

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レンアイ漫画家 1話 感想|好き嫌い分かれそうだが…まだ未知数

 

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まぁ、脚本家が日テレのドラマを担当される事の多い松田裕子さんなので、

局を移動しても水10っぽいライトな雰囲気になるのは大体予想してはいましたが…

それよりも、演出の方がその枠っぽく仕上げてきた感じがしましたね。

 

初回を見た限りでは、まず演出で好き嫌いが分かれそう。

私は正直言って…所々でコメディにしようと張り切り過ぎているのが伝わってきて、

徐々に羞恥心を覚えてしまうくらいには苦手でした(笑)

緊張して逃げていく時のトコトコしたSEとか、「きゅん♡」のテロップとか…

どことなくティーン層向けの深夜ドラマっぽい。

OLやギャルなどいろんな姿に変装する吉岡里帆さんを堪能する楽しさはありますが、

良くも悪くもよく演じられているイメージのある空回り系の役なので、

吉岡さんを苦手な方は本作に抵抗感を感じてしまうのかも。(あ、私は好きです。)

 

しかし、苦手な演出でも、しばらく様子見してみようという気になったのは、

初回の時点では今後どんな風に展開されていくのか掴みづらい所に

ほんのちょっと興味が湧いたから。

途中までは、可愛らしい顔なのに恋愛は上手く行かなくて諦めてしまっているという、

イマイチ説得力のないヒロインへの恋愛指南系物語になるのかな…と思っていたけれど、

最後まで見てみるとどうやらそういった話ではなさそうで。

レン(岩田琉聖)と本当は一緒に暮らしたいのにぶっきらぼうな言葉になったり、

向後(片岡愛之助)以外に初めて原稿を渡す事を許した相手が出来たり、

初恋の相手=弟・純があいこ(吉岡里帆)だったと知った時のふとした微笑みだったり…

時間を重ねていくごとに透けて見える、清一郎(鈴木亮平)が現在のような

孤独で偏屈な性格になるまでの"過去"がどんなものなのか、知りたい気持ちにさせられました。

 

早瀬(竜星涼)もやっぱり、ただの爽やかイケメンゲストで終わる訳はなく、

もしかしたらあいこと同じように100万の報酬付きで雇われている可能性もありますし。

ここもどう関わっていくのかは分かりません。

 

最終的には、仕事関係にある「恋愛不器用」同士の清一郎とあいこが結ばれるオチには

なるんだろうとは思いますが、

個人的に期待していた(キャッチコピーに書かれてある)

"愛を知らない""愛を見つけたい"といった人間的な部分にも

踏み込みそうな予感はさせた初回でした。

あとは…変に湿っぽい方向にならなきゃ良いかな?

 

 

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珈琲いかがでしょう 1話 感想|今日一日頑張った人への"おもてなし"

 

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人情珈琲

 

丁寧で誠実な暮らし。

垣根(夏帆)は…起業した方が向いているのかもなぁ。

机の乱れは心の乱れじゃないけど、その暮らしが心身を整えるのに大事だっていうのは分かる。

でも、会社勤めとなると「効率性」「時間厳守」が重視されてくるから、

遅いと言われたんだったらもう会社の方針に従うしかないんですよね。

 

珈琲好きのお客さんにプチ情報を与えて喜ばせたいなら、どうしても手書きである必要はないし。

世間の"普通"に順応していきながらも、自分なりのこだわりは残す形で

新たな仕事法を模索していけば、この会社にいるのも居心地が良くなるんじゃないかな…

というオチを予想していましたが、

「見ていてくれる人がいる」の落とし方がね…

仕事に関係ない依頼でっていう所にはちょっとモヤる(笑)

 

 

会社がどのくらいの規模か分かりませんが、全体的に上がダメダメですね。

効率性を重視って言ったって、お客さんも案外、

梱包が雑か丁寧かはちゃんと見ている気がしますよ?

サービス業として「開けたら一緒」はいかがなものかとも思う。

そんな訳で、垣根に対しても、会社側に対しても、

半分共感出来て半分「それは…」っていう気持ちで見ておりました。

 

でも、キラキラ女子のイメージがあった馬場(足立梨花)と

腹を割って話すシーンには、ほっこりさせられますね。

違う世界にいる人だと思っていたけれど、もしかしたら共通している部分があるのかも…などと、

お互いの心の距離が近くなっていく展開はやっぱり好きです。

 

死にたがり珈琲

 

布団も服も靴下もベージュだらけっていうのも…個性ですよねぇ。

でも、それは他人が見て良い解釈が出来るのであって、

本人にとってはコンプレックスであり、"殻に閉じこもっている象徴"でもある。

人に文句を言われたり、なりたい自分を否定されたりするのに怯えて、

保身のために生きている毎日。

変わりたいと決心して、何か新しい事を始めても

「どうせ自分なんか…」って思ってしまうタイプなんでしょう。

生活の根本的な所から職業病が染み付いちゃっている感じですね。

 

そんな美咲(貫地谷しほり)に青山(中村倫也)が提案したのは、

まずは身近な所から新しい事に挑戦してみる…というもの。

ここのカレーにハマったとか、カフェオレをプチアレンジするのが好きとかでも良いから、

挑戦の中で趣味に繋がるきっかけを見つけて、

そこから自分らしさを取り戻してみては?と伝えたかったのかもしれませんねぇ。

 

「人情珈琲」で移動式屋台がある日突然消えた時の

垣根の表情には胸がキュッとしましたけど、

美咲の場合は大らかそうなカレー屋の店主がいるので、

今後また心が折れる事があっても安心出来そう。

垣根の方は、本音で打ち解け合えそうな馬場と徐々に仲良くなるのでしょうが…

珈琲まるごと愛してくれる人だっただけに、ちょっと心配。

 

***

 

基本的に2話構成みたいなので、今後の感想もこんな形で。

 

月曜10時から11時6分に移動してからの第1弾。

いや〜、時間帯にかなり合っている作品なんじゃないでしょうか!

家事を終えて、小さい子供を寝かしつけて…やっと自分だけの時間がとれる。

今日も一日頑張った大人達のためのご褒美みたいな作り。

…まぁ、私はもう少し早い時間に録画を見たんですけどね(笑)

 

一息つく珈琲がテーマなので当然っちゃ当然なんですが、

台詞の間や雰囲気を壊さない、まるでカフェで流れているようなジャズ調(?)の劇伴に

センスの良さを感じさせます。

珈琲を淹れる過程もじっくり見せてくれる。

原作者の以前の作品「凪のお暇」でもそうでしたが…

フィクションの中で描く五感を現実世界で伝える事を

大切にされている方なんだろうなっていうのがよく分かる。

 

適度に微笑み、適度に頷き、適度に困り顔を…といった

静かな表情で魅せる中村倫也さんの演技も、本作の世界観にぴったり。

でもって、イケメンを武器に、少女漫画の王道系のSEで

遊び心を付け加えたりもしちゃう。

視聴者側に負荷のかからない、全体的に落ち着いた雰囲気だからこそ出来る"余裕"ですよね。

漫画原作ならではの持ち味とも言いますか。

 

1人だけ復讐ドラマでもするんか…?ってくらい場面が違う三平(磯村勇斗)が

どんな形で青山に関わっていくのかも楽しみです。

で、もう1つ気になるのは、頑なに外そうとしない右手の手袋。

度々考え込む姿があったので、そのうち主人公が珈琲屋を始めた理由を描く時が来るのかな?

 

「凪のお暇」も心満たされるほど好きだった作品だから

本作も多分好きだろうなぁ…と期待していましたが、これは完全に視聴継続決定ですね。

月曜日、本当に充実するかしら…どうかしら♪

 

 

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