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推しの王子様 8話 感想|8ヶ月後という中途半端な時間経過に戸惑う

 

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あの予告…は、8ヶ月後だったんだ…。

航(渡邊圭祐)が名前通り"王子様"みたいな風貌で、出世しているようにも見えたから

てっきり2,3年後に飛んだのかと思い込んでいたんですけど、8ヶ月後なんですね…(笑)

 

まぁ、そんな中途半端な時間経過にしたのは、

インターン生として奮闘していた杏奈(白石聖)の就活話にも触れなくてはならないという

作り手の意思があったからなのかもしれませんが、

個人的には思いっきり時間を飛ばしても、今回の話は成立していた気がしています。

だって…航、凄い変わり様。

たった8ヶ月間で"頼もしい後輩"ならまだ脳内補完出来ても、

元々ゲームに無関心で、一人前の社会人…いや、最低限の教養もなかった1人の人間が

先輩や上司を追い越すほどのエースになって、代表者としてインタビューも受けて

ちやほやされるっていうのは、あまりにも飛躍し過ぎでしょうと(笑)

それに、イラストレーターの才能があったのは触れていたものの、

泉美(比嘉愛未)をショックな気持ちにさせるほどの

シナリオライターの才能がある事にはいつ触れてましたっけ??

前回のオリジナルキャラに自己投影したくだりが「弁が立つ」点では当てはまるのかしら。

だとしたら…ちょっと分かりづらいかなぁ。

あるいは、その"可能性"が描かれたシーンを私が覚えていないだけなのか…

へぇ…短時間で素晴らしい台本が書けるんだ…と初耳でしたよ、あのシーン。

 

時間が経過してから光井(ディーン・フジオカ)が泉美の恋人候補として名乗り出る所は、

初めから想定して書かれていたんでしょうね。

今回の内容は、どん底から這い上がった航が、容姿も対応力も何もかも完璧な光井と

同じ土俵に立てた事を証明するのに必要不可欠だったと考えると…

やっぱり、これまでの成長描写が"何となく"程度にしか描かれていなかったのが

勿体なくて仕方ありません。

また過去を掘り返しますが、3〜4話辺りでも反抗的だったのが

急にお利口さんになっていて、その間がカットされた感じは否めませんでしたし、

泉美も最初の頃は雇い主としての指導法がずさんで、マンツーマンで育てているのが

伝わってこなかったからなぁ…(やる気が湧かない単語プリント&部下任せ…w)。

"連続"ドラマは過程を積み重ねてこそ面白味が増すと、改めてそう思います。

 

恋愛面は基本、好意的に見てますけどね。

「僕には光井さんが必要です」って言えない有栖川(瀬戸利樹)、切ないっす…(泣)

 

 

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緊急取調室(2021) 7話 感想|ドラマの双子はなりすまししがち。

 

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箸休め的なお話かなぁ。

一瞬別人かと見間違えるくらいの板谷由夏さんの演じ分けは良かったんだけれども、

うーん…双子の片方が実はもう片方になりすましていたのは

この前放送されていた「古畑任三郎」の松嶋菜々子さん回で、

そして、何でも出来る姉にコンプレックスを抱いて

その嫉妬や息苦しさから姉を殺すという設定は「リカ」で見た!と思ってしまって…(汗)

2つの作品を思い浮かべながら見ていたら本当にその通りの結果になったので、

既視感が先行してあまり面白味は感じられなかった…っていうのが今回の素直な感想です。

まぁ、そうでなくても、自宅に聞き込みに行くたびに妹しか顔を見せず、

いつも「姉は外出してて…」と言っている時点でお察しなんですけどね。

ドラマの双子は大抵なりすまししている説は、

もうドラマ好きの人々の中では鉄板なので(個人的印象)。

もっと裏切られる真相であって欲しかったなぁ。

 

それと、気になるのは…高校生になっても顔が完全に似ている双子っているもんなんですかね?

小学生で替え玉受験だったら百歩譲ってまだ騙せそうな気はするんですが、

高校生となってくると…さすがに骨格やパーツは変わってきません?

私も実際に、中学生の時に双子の女の子とどっちも友達になった事もあれば、

双子の男の子と片方ずつ同じクラスになった事もあるし、

兄の代にも双子がいたんですけど、ちゃんと区別出来ていたんですよね。

少なからず、もし告白された男子生徒が妹と同じクラスで、

同じ時間を過ごしていれば、顔の違いは分かるはず…(苦笑)

 

しかし、大國塔子(桃井かおり)の件は、取り調べる前に亡くなるとは予想出来ず。

あんなのアリなんですなぁ。

衝撃的なラストからの次回と最終回に期待してみる事にします。

 

 

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ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 7話 感想|町山署に潜む守護天使の影…

 

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7話になって今更書く?って話なんですけど、ちょっと思い立ったので一言二言。

個人的には、前半パートでコメディを、後半パートでシリアスを…という

1時間内で真逆な話を展開していく作品、

あるいは、最終章へ向かうにつれて"縦軸"を強調するようになる作品だと、

大抵は前半パートでの作風があまりにも印象に残っているだけに

後半パート(終盤)にもその面白さを期待してしまい、カラーが変わった事に動揺を隠せなくて

「そんなにシリアスに寄らなくて良いのに」とか「いつもの〇〇が見たかったのに」とか

本作"らしさ"が失われてしまうのに残念がる事が多いんですけど。

本作に関しては、そういう感情になったのって今振り返ってみれば1回もないんですよね。

今回だって、後半は"縦軸"に迫っていたのにですよ?

コメディとシリアスのさじ加減が絶妙なのではなくて、

その2つのエピソードが全部繋がっていて、そこから得られるものが

救いだったり、心の優しさだったり、時には残酷さだったり…と、

笑いの生まれる前半パートでもしっかり意味を持たせる構成、それを維持出来るのは

改めて凄い作品だなぁと思わされるのでした。(一言二言どころではなくなったけどまぁ良いかw)

 

藤(戸田恵梨香)が言っていた下着の表現の違いだってそう。

男性陣は「?」状態でも、私には彼女がなぜそう言い換えて欲しいのかは何となく分かります。

前半でこのエピソードが描かれているから、

川合(永野芽郁)を囮にするためにコンビを組むはずはないし、

本人が真実を言い出せないのだって、言ってしまったら彼女が守護天使を捕まえに

飛び出して行ってしまうのを恐れていて言えないままなのだろうと信じる事が出来る。

藤はあくまでも、川合も誰も巻き込まないように動いているだけなんですよね。

大切な人をまた傷つけないように。

 

そして、伊賀崎(ムロツヨシ)が未決の事件を把握して"サボる"ようになったのも、

桜(徳永えり)の事件がきっかけだったというのが掴み取れる。

だから奥さんも、付き添いよりも夫が無事であるかを重視するし、

だから「私達は無事です!」と安心させるために川合を連れて行ったんですね。

藤も伊賀崎も…どちらも別ベクトルで"配慮"の人だと感心させられます。

 

一方で、川合の方は藤の胸中を知らないので

「囮」発言をきっかけに不信感が募り始める…といった所でしょうか。

山田(山田裕貴)はなんであんな事言っちゃったのか謎なんですけど…(泣)

父への手紙が「大好きな藤さん」から「大好き"だった"藤さん」に

変わってしまわないのを願うばかりです。

川合のモノローグってずっと過去形だから、いつそういう表記になってしまうのかと

内心ビクビクしながら見ておりました。

 

今回明らかになった"守護天使"は、

個人的にはきっちり逮捕して解決して欲しいですね。

まさか、スイカを渡した人ではないよなぁ…?

いや、それだったら似顔絵描いている途中で気づくはずか。

にしても、同じ制作局でも犯人のネーミングで不気味さの度合いが違うのはどうなのよ…(笑)

某ドラマの白塗り野郎って、改めてダサいな…とw

 

 

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彼女はキレイだった 8話 感想|宗介は記憶喪失にでもなったの?

 

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ツッコミつつ何やかんやで好意的に見ていたんですけど…

今回の宗介(中島健人)の別人っぷりや、お仕事パートの雑な描かれ方には

さすがに冷め切ってしまいましたなぁ…。

 

後者から先に書いてしまうと、

会社に出勤し続けている社員たちには…てっきり、副編集長が助けを求めた時に

実はあれから私達も反省していて資料や企画書を集めていました!みたいなサプライズで

"デレ"の対応をしてくれるんじゃないかと期待を寄せていただけに、

ただサボっていただけだったのは残念でしたし。

人生をかけるほどの雑誌好きであれば、彼が黙っていたのは確かに許せなくても、

廃刊という現実を受け入れられなくて隠していたとは考えつかなかったのかと

疑問でしかありませんでした。

結果的に「みんな大人気なかった」という単純な解決方法で終わった理由としては、

廃刊という危機的状況を描く中で

合間合間に三角(四角)関係を混ぜ込んだ構成になっていた事が、

愛(小芝風花)が今何に対して悩んでいるのかが分かりづらい複雑さを生んで、

そっち方面での話を尺の都合で膨らませられない所から来てしまったんだと思います…。

 

で!宗介は前回までとは最早違う人な件。

タブレットに集中し過ぎて周りを俯瞰的に見られていないからなのか?

愛が自分を避けている事に対する解釈が的外れだったんですけど(笑)

「君の友達」っていう、まるで"自分の知らない人"風の言い方をしていた辺り、

あの場を去って放置した梨沙の事は頭から抜け落ちているようですし、

ついでに言えば、同姓同名である愛の名前が気に入らないと言っていた過去も忘れているみたい。

「俺だけ苦しんでた」はい?あんなにいろんな人にパワハラしてたのに??

羽田空港の回や外国人デザイナーの回を見せてやりたいわ!とも思ってしまいましたわ(苦笑)

つまりは…「彼女はキレイだった」というタイトルからして、

"可愛くてキレイだった当時の佐藤愛"に理想を重ねているだけで、

"佐藤愛"と名乗っていて、その人がキレイな人であれば誰でも良いって事なんですよ。

梨沙からのメッセージの「ずっと好きでした」に

申し訳ない感情を浮かべる事なく微笑んでいたのがそれを物語ってましたしね。

 

最後の急病の件については…

うーんと、最終回でバッドエンドになりがちな"韓ドラあるある"設定ですか?←個人的印象

急激なダイエットで体に負担がかかったのかなぁ…(苦笑)

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 9話 感想|やっぱり深澤は医者に向いてないよ。

 

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冒頭の、心美(原菜乃華)を緊急手術するナイトドクターの面々に対してお礼をする

深澤(岸優太)のシーンだけでも違和感があったんですけど…

うーん、患者の保護者じゃないでしょう?

仮に深澤が研修医か、あるいは親が亡くなってから

献身的に妹を育ててきた兄という設定だったら

今回のドナーに対する知識のなさも分かるんですけど、4年目の医者なんですよね??

そのくらいのキャリアならば、心美のような患者と関わった経験とか、

ドナーが後ろ向きの理由だけではない事は学んでいるはずなのに…

一体どうしたら「心美が死ぬのを待っている奴らがいると思うとゾッとする」

という思考回路になるのか理解出来ませんでした。

私が桜庭(北村匠海)だったら一生許さない案件です。

 

今回触れられたテーマが「価値観」という事は、

恐らく同じ医者でも、自分の"大切にしているモノ"を失うと知ったら

冷静でいられなくなる人だっている…という多様性を問う話にしたくて

彼のエピソードを作ったのでしょうが、

それにしたって問題提起の仕方が強引過ぎました。

あなただったらドナーについてどう考える?みたいな、

ナイトドクターそれぞれの意見を聞き出すのかと思いきや…

なんか…特定の名前を出しているだけで、

結局、やっている内容はいつもと変わり映えなかったですね。

まぁそもそも、屋上でバーベキューとか、

団結力の高さ()を見せつけるシーンだとか、揉め事とか、

視聴者を引きつけやすい要素を継ぎ接ぎにしている作品に

1つの物事を掘り下げる事を期待しちゃダメなのか。

 

せめて、今回の深澤の役を、医学に無知で頑固な父親にやらせて、

もちろん心美のポジションも違う子に演じてもらって。

女の子がドナーに登録する事に酷く反対する父親の姿を見て、

深澤自身も「当時は自分もそうだったなぁ…」と思い返し

説得を試みるようにキャラを設定した方が、本作が度々うたう"成長"とやらも

具現化出来たんじゃないかという気がしました。

 

深澤があの面々の中では一番幼稚なんですよね…。

最初の頃はデイドクターの嘉島(梶原善)もしつこい印象が強かったんですが、

今となっては、彼のような人がいるから、見下されるのも仕方ないのかも…とすら

思えてきています(汗)

 

 

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TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 9話 感想|妹は迂闊な人ではないはず!

 

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音羽賀来賢人)が嵌められるのは想定内でしたけど…

涼香(佐藤栞里)のあまりにも素直な性格にはびっくりたまげちゃいましたよ。

…え?なんで?って気持ちが強い。

冷静に考えたら、音羽がクビになるのになぜ

喜多見(鈴木亮平)の"空白の1年間"という、違う人で、しかもピンポイントな部分を

話さなきゃならんのだ…とは思わないのかしら(笑)

音羽が好きで助けたかったとしても、

久我山鶴見辰吾)側がどんな事情を抱えているか知らないとしても、

「彼はお兄さんやMERを守るために自分の夢や人生を捨てようとした」の流れで

私が涼香だったら「音羽先生が何をしたんですか?」くらいは聞きたくなるけどねぇ。

兄を信頼してきて、秘密を守り通してきた彼女があっさり口を開くとは到底思えません。

 

そこで…ピンと来たんですよ。

涼香が過去を話し始めるシーンが(サイレントでも)映らないまま

次の 街中にニュースが流れるシーンに切り替わったのは、

他の誰かがリークしたからなんじゃないかと。

つまり、彼女はエボラ熱とは違う嘘をついた。

あの続きは、次回の冒頭か中盤で放送される…はず。

じゃあリークした犯人は?となると、

椿(城田優)の場合、喜多見は自分にとって自由に動ける状態にしてくれた"恩人"だから

窮地に陥らせるほどの恨みを持っているとは考えづらいですし…

何となく公安なのかなぁ?と思っています。

 

白金大臣(渡辺真起子)に対する「なんで?」は、

書いたらまた同じような文章になってしまいそうなのでカット。

しかしさ…陰謀論・政治色が強くなる所は前作の最大の欠点でもあったけれども、

作品の魅力を本当に壊しますよねぇ。

公安も出てきた事によって、本来描くべきジャンルを他のジャンルが侵食していくような

違和感が徐々に強まっています。

久我山がデレてくれたって良いんですけど、最後まであの憎たらしいキャラは貫くのかな。

次作も設定的に"悪党"が絡んできそうな匂いがプンプン漂っていて…

日曜劇場テイストの勧善懲悪モノに食傷気味なんですよね、最近…(汗)

 

 

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推しの王子様 7話 感想|ある意味似た者同士な2人

 

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「あなたの人生は私が作るものじゃない。あなた自身が作るものだから」

航(渡邊圭祐)がせっかく勇気振り絞って告白してくれたのに…

それ、言っちゃうかぁ…(泣)

 

確かに、彼は"空から降ってきた王子様"でもなければ、

画面の中の推しが現実世界に投影された人物でもない。

あくまでも、自分なりの人生を送る未来ある若者。

限られた生活の中で苦しんできた経験をした彼女だからこそ、

もっと外の世界へ飛び立ってもらいたいという親心が芽生えたんでしょうけどね。

でも、同時にこうも思うんですよ…

相手の気持ちを汲み取らないまま自分の考えを押しつける所は

選択肢の中から1つ選んで思い通りのストーリーを作り上げる

乙女ゲームと一緒なんじゃないかって。

 

周りに認めてくれる人がいなかったから、自分自身にも得意なイラストにも自信が持てない航と、

ゲームとの出会いで"推し"が生まれ、"推し"の存在に支えられる生活を送ってきた分

生身の人間とどう接したら良いのか自信が持てなくなってしまった泉美はある意味似た者同士。

「言葉の裏側にある本音を知る」の次は

「相手の人生への踏み込み方を知る」の段階に突入しているのはお互い一緒であって、

やっぱり、誰かが一方的に育成するのではなく、育てつつ育てられつつの物語なんですよね。

ただのすれ違いでも、他とは違った焦ったさがこの作品にはあります。

 

強いて言うなら…度々差し込まれていてずっと気になっていた

航の母が家を出て行ったシーンに行き着くまでの経緯を、

今の航から語られる状況説明台詞だけじゃなくて

回想で深掘りして行って欲しかったかなぁ…?という感じは否めませんが。

どんな絵を出しても褒めていてくれた母の心情、それで得た学生時代の航の幸せ、

父の倒産で一瞬にして打ち砕かれた悲劇…

母と息子の関係性の変化が掴み取れる描写が施されていたら、

イラストコンテストで自分の想いをキャラクターに投影するシーンも

もう少し感情移入出来るものになっていた気がします。

 

まぁでも、職場内の空気も良ければ、

お仕事パートもちゃんと描かれているので見やすいですね。

次回予告は…何年後とかに飛ぶのかしら?

 

 

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緊急取調室(2021) 5・6話 感想|鈴木浩介さんは来期もお忙しいもんねぇ…

 

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5話の感想を書きそびれてしまったので、6話と一緒にざっくり書いちゃいます。

 

5話「容疑者はロボット」

 

このサブタイトル、5話の内容を物語っている感じがして良いですよねぇ。

ファイル名を見た時に思わず唸っちゃいましたわ。

 

事件の真相としては、万里(黒川智花)に突き飛ばされ頭を強打した和代(夏樹陽子)が、

まだ息があったうちに棚近くのコードを引っ張り、とどめを刺すかのように

その勢いで落ちてきたロボットが頭に当たって死亡した…というもの。

一部始終を見て24時間放置していた村松小池徹平)は保護責任者遺棄容疑で逮捕。

 

という事で、和代に関わった者はみんな犯罪者だったのですが…

ロボットの落下は事故とも言える訳で、

万里が実際に彼女を殺害した犯人なのかどうかは分かりづらい。 

一応未遂だから、罪はそれなりに重くなるんでしょうけど、

序盤の方で言っていた頭部の2箇所のうち

どちらが直接的な死をもたらしたのかは言及されていなかったような気がして、

断定出来る証拠がないまま「みんな怪しい」という

何となくの印象で見終えた内容だったと思います。

ちょっとこれは法廷モノで続きを見たい案件だなぁ…。

 

しかし、みんながそれぞれ、良くも悪くも自分の気持ちにまっすぐで、

相手の言葉や言動を受け入れず

"思い込みで""一方的に"動いていた人間であった事は伝わってきました。

「容疑者はロボット」はそこにかかっていて、

(加筆されない限り)決められたプログラムでしか動けないというロボットの特性を

登場人物に置き換えている作りになっているのが面白かったです。

要は捉え方次第なんですよね。

「お母さん、一生言わないから。」の発言も、当時のおもちゃを持った息子の写真を飾るのも…

"束縛"のフィルターで見てしまえば、

母はいつでも弱みを握っていつ暴くかを目論んでいるようにも捉えられるし、

かと言って"思いやり"のフィルターで見てしまえば、

母はいつでも大切な我が子を守っているとも捉えられる。

ちらちら映し出された回想だけじゃ、母が心から息子を愛していたかどうかは

はっきりと分からないですし。

「あなたなら、どう見る?」そんな余韻が残りましたね…。

 

それにしても、小池徹平さんはいつしか悪役なのがお馴染みになってきましたよねぇ。

そして、あの人と結婚したらやばい…ネジぶっ飛んでる…と思える

黒川智花さんの演技の上手さ(笑)

中ボス(?)じゃなくて、メインとして1話まるまるあの演技を堪能したかったかしら。

 

 

6話「怪物の逃走」

 

素人でも怪しいと分かる「どこにいても必ず見つけるよ」を聞き逃すか…?とか、

監物(鈴木浩介)ってこんなに暴走するキャラだったっけ…?とか

いろんな違和感を覚えながら見ていましたけど、

なるほど…彼の境遇を描くためのものだったんですね。

 

警棒で窓を割って侵入するくだりが公安らしかったですし、

話の展開的にも「ボイス」っぽい…いや、それよりも緊迫感のある内容。

でも、まさかキントリチームよりも先にモツナベコンビが解消するとは思わなかったなぁ。

来期の「ドクターX」と撮影スケジュールが被るからなのかなぁ。

モツさんの異動によって、前作でも何やかんや匂わせては終わった"解散"も、

本作は本当にやるんだろうし、本気でシリーズを完結しようとしているのだという

現実味が湧いてきてしまいました。

まぁ、よくよく考えたらどの方々も第一線で活躍されている役者さんで、

高齢化もしてきていますから…うーん、でもやっぱり寂しいものがありますね。

 

事件内容に関しては…本来のイメージの駿河太郎さんが戻ってきたって感じですね(笑)

頼もしさに涙を流していた某交番ドラマの翌日に

子供を誘拐しようとする悪役としてキャスティングされるという鬼畜っぷりw

しかし、動機自体は…息子との思い出や、可愛がっていた過去が描かれなかったためか、

出世の道が閉ざされた事で息子への執着に走る気持ちがよく分からず。

愛人もいるのに。過去には暴力も振るっていたのに。

子供ファーストだったとしても、脅迫したらその後がどうなるかも想像出来るだろうに。

それでも犯行に及んだのはなぜなのか。私がどこか見落としてるのかな?

 

そして、すっかり忘れていた善春(工藤阿須加)と1,2話のハイジャックの件も

次回は進展があるようで、物語が大きく動きそうですね。

ところで…黒幕らしい大谷亮平さんが小物にしか見えないのは気のせいでしょうか。

 

 

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ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 6話 感想|制服という鎧をまとった警察官たち

 

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振り幅エッグいなぁ…………。

いや、次回予告の時点で「2人の関係に亀裂が走る」とはうたっていたから、

川合(永野芽郁)と藤(戸田恵梨香)のコンビが最強だという風潮、

思いっきり笑えるメンタルヘルス教育の後に

大きな反動がのしかかって来るだろうとは覚悟していたんですが、

想像以上に衝撃的でしたね…あのシーンは。

 

取り扱っている事件に刑事ドラマみたいな派手さはないけれど、

私達が実際に生活していく中で起こりうるものばかりで、

それも視聴者目線に立って寄り添う描き方になっているから

自然と自分事のように見てしまう魅力があるんですよね。本作のお仕事パートって。

チャイルドシートを付けなかったらどうなるのか」

今回は特に、それが教訓として頭に痛く焼きつき、

疑似体験出来た作りに仕上がっていたと思います。

川合が女性に怒りをぶつけたくなる気持ちも分かるし…

私でも「何も知らないで!」って同じ態度をとっていたかもしれない。

でも、当事者を増やさないために生活の安全を守るのが警察官の仕事。

トラウマになるほどの事故現場を何度も見てきては

任務を果たしてきた警察官には、頭が下がります…。

そして、原作では既に話題になっていた今回の話を

実写化を通してストレートに届けてくださった本作のチームにも、頭が下がります……。

 

指導する立場として強くあろうとする藤が、初めて泣く姿を見せたのも印象的でした。

外で仕事する時に着ている紺色のベストは、あのシーンでは着ておらず。

「制服を着ている時は警察の面構えでいろ」は自分にかけるおまじないでもあったし、

ベストは自分を奮い立たせるための鎧にもなっていたんですね。

鎧をまとっていると言えば、制服を呪った宮原(駿河太郎)や、

怒りを露わにした伊賀崎(ムロツヨシ)もそう。

川合のひよっこな部分を"警察官だって一人の人間"という視点でずっと描いてきたからこそ、

上司達も、理不尽な想い、やるせない気持ち…消化しきれない経験を積み重ねてきて、

たまに嘆いては「警察官だから」と気を引き締める形で

弱音や本音を押し殺し続けてきたんだろうという心情が垣間見えた内容でもありました。

 

そういう意味では、私達はプリキュアではないとは言っていたけれど、

制服をまとって気合を入れる点においては、

変身してコスチュームをまとったら力や素早さが倍以上になる所と

重なるものがあるんじゃないかなぁと思っています。

あとは…「誰だってプリキュアになれる」もそうなのかな。

自分で正しい知識と教養を学んでいけば、町を、大切な人を、自分の命を守る人になれる。

子供は前半のパートはしんどいだろうから、後半パートを特に見てもらって、

保護者は1話まるごと見る事をお勧めして…教材にしても良いんじゃないですかね?

 

そして、同期の桜(徳永えり)の件。←書いてみたかっただけ。分かる方は分かる…w

てっきり亡くなったとばかり思っていました。ごめんなさい(汗)

でも、藤からしたら、車椅子でリハビリしている姿を見ているのも

同じくらい辛い出来事なんですよね…きっと。

 

 

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彼女はキレイだった 7話 感想|樋口を抱きしめてあげたい人続出の回

 

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樋口(赤楚衛二)………やっと"漢"を見せたのに、樋口………………(泣)

主題歌が彼のいる場面でまた流れる辺り、もう彼のためにある曲みたいなもんでしょう。

曲調と心情のシンクロっぷりが半端ないのよ…。

 

今期のフジドラマ、木10のミッチーもそうですけど、人間が出来過ぎているんですよねぇ。

だから、頑張っているのが報われない姿を見るのが辛い。

でも、最後のシーンで、樋口に足りないものが何か、

宗介(中島健人)と決定的に違うものが何かがハッキリ分かってしまった感じかな…。

好きな人ファーストな性格が邪魔しているのか、

普段から大胆な行動が出来ない所が欠点なんだと思います。

 

あの時は体を壊してまで探しに行ったんだから、別に隠す必要もなければ、

なんなら「記事見て心配になって行ってみたんだけど大丈夫だったの?どっか怪我してない?」

くらい言って愛(小芝風花)の気を引かせる事だって出来ただろうし、

愛が宗介を探しに走ってしまうのだって、物語の設定上仕方ないにしても…

走る手を引っ張って勢いでキスする事も出来たはずで。

そもそも、ジャクソンという呼び方に本気度が伝わってこなかったですもんね。

急に下の名前で呼び捨てしたら、ドキッとさせられたのに…。

視聴者は彼が1人で抱え込んでは何もなかったかのように振舞おうとする姿を見てきただけに、

二度とチャンスはないと確定したラストはもう…絶望以外の何物でもないです(泣)

 

一方で、宗介はかなり自分を優先しているのが分かりやすい(苦笑)

凄いよね。梨沙(佐久間由衣)が愛じゃないと知った途端、

なぜそんな事をしたのかの理由も聞かずゴミのように捨てるという。

手紙も書いてきたのに人の話を聞かない。梨沙も元々カミングアウトしようとはしていた。

「話がある」って言われたのにスルーしたのはそっちじゃん!

って心の中でツッコみましたよw

 

ここ最近ツンデレ描写が増えてきて、せっかく(良いように)当初の嫌な印象を

忘れかけていたのに、また回想を流すもんだから、

やっぱり彼とは長く続かなくね…?と思ってしまって。

椅子の高さを調節する時の顔の近さだったり、

飼い犬と言わんばかりにバッグのヒモを引っ張ったり、

半ば強制的に自宅に連れ込んだりするのは"好きだから"やっている行為だけど、

それは愛も彼への想いは同じだから成立しているのであって、

人によってはモラハラに見えてしまうかもしれませんし。

大体…振り方に優しさの欠片もない人ですよ?

仮に付き合って同棲したとして、愛に興味がなくなったら

バッサリ捨てそうな気がしてなりません(汗)

 

という訳で、うーん…2人の両想いは応援しづらいかなぁ…?

「16年前の思い出」という共通点がないまま出会っていたら

好きになる可能性は限りなく低かったとも考えられますしね。

 

ところで、「気がつくと君の事ばっかり考えてる」

「そばにいたいんだ」「君が好きだ」の胸キュン台詞三連発…

あのシーンだけ"長谷部宗介"じゃなくて、"セクゾ中島健人"に見えたのは私だけ?(笑)

大サビ前に言ってそうな感じ。 

 

 

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